犬の椎間板ヘルニア

腰などに痛みが走り、歩行が困難になることもあるヘルニア
犬のヘルニアを治療するには、高額な手術費用が必要になるケースがあります。治療をせずに放置してしまうと、症状が悪化し歩行が困難になる可能性もあり、早期治療が重要です。

 

「ヘルニアの治療費にいくらかかるのか不安」
「ペット保険で、ヘルニアの治療費が補償されるのか知りたい」
と、ヘルニアの治療費に関する疑問がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事でわかること】

  • 犬の椎間板ヘルニアの治療費は高額?
  • 椎間板ヘルニアになりやすい犬種とは?
  • 椎間板ヘルニアはどのグレードまでなら治る?
  • 椎間板ヘルニアで犬が死んでしまうことはある?
  • どんなリハビリをすれば歩けるようになるの?

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

犬の椎間板ヘルニアの手術費用はいくら?治る確率は?

椎間板ヘルニアの治療費

犬の椎間板ヘルニアの手術費用相場は、20万〜50万円です。内科的治療と外科的治療のどちらをするかによっても金額は大きく変わります。椎間板ヘルニアの詳しい治療費は記事の後半で解説します。

 

ヘルニアを早期治療した場合の治る確率は95%以上といわれています。重症化してグレード5まで進行すると、外科的手術を行った場合でも、改善率は50%ほどまで下がってしまいます。

犬のヘルニアはペット保険で補償対象になる?

椎間板ヘルニアの治療費が、ペット保険で補償されるかどうかは、保険会社によって異なります。そのため、加入したいペット保険で椎間板ヘルニアが補償対象に含まれるのか、加入前によく確認することが重要です。

 

椎間板ヘルニアの治療費は、高額になる可能性が高いとされています。高額な治療費をご自身の貯蓄でまかなえるかどうか不安な方は、早めにペット保険への加入を検討してみましょう。

 

また、ペット保険への加入前に、既にヘルニアを発症してしまっている場合は、補償対象外となるケースが多いので注意しましょう。

 

おすすめのペット保険は、以下でご紹介していますのでご覧ください。
◆椎間板ヘルニアになりやすい犬におすすめのペット保険は?

そもそも犬の椎間板ヘルニアってどんな病気?

はじめに、ヘルニアとはどのような病気なのかについて解説します。

ヘルニアとは、臓器が元々あった位置からずれてしまった状態を指します。

ヘルニアの中でも犬がかかりやすいのが椎間板(ついかんばん)ヘルニアです。椎間板とは、背骨の間にあるゼリー状の物質で、骨と骨の間のクッションのような役割をしています。

椎間板ヘルニアは、何らかの理由で椎間板が骨と骨の間から飛び出し、神経を圧迫している状態を指します。神経を圧迫しているため、痛みやふらつき、足の痺れなどの症状がみられるようになります。

犬の椎間板ヘルニアの原因は?

椎間板ヘルニアの原因

続いて、犬が椎間板ヘルニアになる原因について解説します。

なぜ、犬が椎間板ヘルニアを引き起こしてしまうのかを知り、飼い犬に当てはまるものがないか調べてみてください。

 

日常的に足腰に負担がかかっているため

日ごろから足腰に負担がかかる動きをしていると、椎間板ヘルニアを引き起こしやすくなります。
例えば、ソファに飛び乗ったり飛び降りたりする、興奮して思い切りジャンプをするなど、何気ない動きでも犬の体には強い負荷がかかります。
そのため、ソファに犬が登るための階段を設置する、床にマットやカーペットを敷いて体への負荷を軽減させるなどの対策をしましょう。

 

老化により足腰が弱るため

犬も人間と同様、年を取ると筋力が衰え、足腰が弱くなるため背骨への負担も大きくなります。
強い衝撃により椎間板ヘルニアを発症しやすいため、シニア犬は特に注意をしましょう。

また、シニア犬になると椎間板が変形する「変形性脊椎症」を引き起こすリスクが高まります。
変形性脊椎症は椎骨の端の部分から骨棘といった棘のようなものが伸びてきたり、脊椎同士が橋のように繋がってしまうことがあります。このような状態になると背骨の可動域が狭くなり、やがて痛みを生じるようになります。

 

体重増加で足腰への負担が大きいため

犬は体重が重くなると、自分の体を支えるのに足腰に大きな負担がかかるようになります。
食べ過ぎや運動不足により肥満になってしまうと、その分足腰に負荷がかかり、椎間板ヘルニアを発症しやすくなります。

特に運動不足の犬の場合は、足腰の筋力が十分に付いていないことが原因でヘルニアになるケースもあるのです。そのため、日ごろから運動をさせて足腰を鍛えておくとよいでしょう。

 

遺伝的な病気のため

椎間板ヘルニアを発症する犬の中には、髄核が固くなりやすくなる軟骨異栄養症という、遺伝的な病気を抱えている場合もあります。

本来ゼリー状の髄核が固まってしまう病気で、軟骨が衝撃でダメージを受けやすくなるため、ヘルニアを引き起こしやすくなります。特に、ミニチュア・ダックスフンドのような胴長短足の犬種に多くみられる病気です。

椎間板ヘルニアになりやすい犬種

椎間板ヘルニアになりやすい犬種

椎間板ヘルニアは、加齢や外傷によってどの犬種でも発症する可能性があります。また、遺伝によって椎間板ヘルニアになりやすい犬種もいます。

  • トイ・プードル
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ウェルシュ・コーギー
  • ペキニーズ
  • ビーグル
  • フレンチ・ブルドッグ

また、上記で紹介した犬種は、「軟骨異栄養症犬種(なんこついえいようしょうけんしゅ)」と呼ばれ、遺伝的に椎間板が変形する遺伝子を持っています。年齢に関わらず椎間板ヘルニアを発症する可能性が高い犬種とされています。

犬の椎間板ヘルニアの初期症状や見分け方は?

階段を上がる犬

愛犬に下記のような症状がみられたら、椎間板ヘルニアを発症している可能性があります。

  • ソファに乗らなくなった
  • 階段などの段差を嫌がる
  • 体をかがめるように歩く
  • 足を引きずるような動きをする
  • 動くときに悲鳴をあげる
  • 抱っこしようとすると拒否する
  • 触られることを嫌がる

犬が歩くときに体をかがめる場合は、腰のあたりに痛みを感じている可能性があります。また、抱っこを拒否するようになった場合は、体を持ち上げられると痛みを感じるため、避けようとしてることが予想されます。

 

高いところから降りたときや、歩いているときに突然「キャン」と鳴く場合は、着地したときの衝撃や振動によって腰に痛みを感じていることが考えられます。

 

なお、足を引きずるような仕草をする場合は、足に麻痺が出ている可能性があるため、早急に動物病院へ連れて行きましょう。

【犬の椎間板ヘルニア】グレードごとの症状

椎間板ヘルニア症状の悪化

犬の椎間板ヘルニアは、症状の重さをグレード1からグレード5までの5段階に分類されます。

ここでは、犬のヘルニアの進行状態や症状をグレード別に紹介します。

 

グレード1

グレード1は、一番症状が軽い状態です。脊髄神経を圧迫されているところに痛みが生じます。体を触ると嫌がったり、段差から降りたときに痛がったりなどの症状がみられます。

抱っこしたときに「キャン」と鳴く、背中をかがめるような体制になる、段差を嫌がるなどの行動もあるかもしれません。足の麻痺やしびれなどの神経系の症状はみられません。

 

グレード2

グレード2の場合は、歩いている際のふらつきや方向転換がうまくできないなどの症状があらわれます。

足の力が弱まり転倒してしまうこともありますが、4本の足で歩ける状態です。麻痺が出るほど進行していませんが、後ろ足の感覚が鈍くなっている可能性があります。足先がひっくり返るナックリング」と呼ばれる症状が出ることもあります。

 

グレード3

グレード3以降は、重度に分類されます。足に麻痺症状があらわれ、4本足で立つことが難しい状態です。

後ろ足の感覚がほぼなくなり、後ろ足を引きずるように前足だけで歩くようになります。

 

グレード4

グレード4は、後ろ足は完全に麻痺し、感覚が鈍くなっている状態です。後ろ足の感覚は、つま先に強い刺激を与えると、多少反応する程度になっています。

しっぽを振ったり、自分の意志で排泄をコントロールしたりすることができなくなる可能性があります。

 

グレード5

グレード5は、椎間板ヘルニアで最も重いグレードで、重度の麻痺症状があり、痛みをまったく感じることがなくなります。ヘルニアになった部分は動かせなくなり、排泄もできなくなります。

グレード5になり時間が経過すると、外科手術を行っても改善率が低くなるため、早急な治療が必要です。

犬の椎間板ヘルニアは治る?治療方法は?

犬の椎間板ヘルニアは、「内科治療」と「外科治療」の2つの治療方法にわけられます。グレード1や2の段階で早期治療を行えば、ヘルニアが治る可能性は高いでしょう。

一方、グレード5まで進行してしまった椎間板ヘルニアは、治る可能性が低いといえます。

 

犬の椎間板ヘルニアの内科治療

内科治療は、主に症状の軽い犬を対象に行われます。運動を制限した状態で、内服薬やレーザーでの治療を行います。

グレード1の治療法は、非ステロイド性消炎鎮痛薬テロイドなど、痛み止めの薬が処方されることが多いでしょう。薬を飲ませ、安静にしておくといった対処法になります。グレード2の場合もステロイド剤で痛みを緩和し、安静にしておくことで経過を見守ります。

 

犬の椎間板ヘルニアの外科治療

一方、外科治療は、手術によって神経を圧迫している椎間板物質を取り除く方法です。すでに麻痺などの症状があらわれている犬に実施します。痛みの原因を根本から取り除くことができるので、早期回復が期待できます。

 

グレード4までであれば外科手術で回復する可能性もありますが、グレード5になってしまうと手の施しようがなく回復は難しくなります。そのため、できるだけ早い段階で治療を開始しましょう。

犬の椎間板ヘルニアの治療費は?手術や入院費用の相場は?

椎間板ヘルニアの治療方法

犬がヘルニアを発症した場合は治療が必要になるため、実際に治療費はいくらくらいかかるのか見ていきましょう。

内科治療は、治療内容によっても異なりますが、約5万~12万円程度が相場です。

 

外科治療を行う場合は、手術と入院費用が必要です。手術費用の相場は20万~30万円です。手術後には1週間前後の入院が必要になり、入院費で約2万~4万円ほどかかります。

下記の治療費例も参考にしてください。

 

犬の椎間板ヘルニアの治療費例

品種 :ミニチュア・ダックスフンド
年齢:3歳
内容:入院6日、手術1回
引用:アイペット損保「犬の手術・通院費用はどのくらいかかる?」

診療項目 金額
診察 1,500円
入院(5泊6日) 20,400円
検査 39,700円
MRI 89,000円
全身麻酔 15,000円
手術 127,300円
点滴 12,200円
処置 7,100円
注射 23,000円
お薬 2,450円
合計 337,650円

手術をするには、血液検査や麻酔も必要になるため、手術と入院以外にも治療費がかかると考えておきましょう。

 

※補足情報※

動物医療は自由診療のため、ペット保険に加入していなければ医療費は全額自己負担となります。
高額治療に備えて、ペットが若齢のうちにペット保険に入っておくと万が一のときに安心です。

犬の椎間板ヘルニアのリハビリ方法

椎間板ヘルニアの手術後には、ほとんどの動物病院でリハビリを行います。手術直後のリハビリは、痛みや炎症を緩和させることを目的に、寒冷療法やマッサージなどを行うことがあります。

 

手術から数日経ち、痛みがひいてきたら、筋肉の萎縮を改善するために運動療法を行います。運動療法は病院によって異なり、立つ姿勢の練習をしたり、バランスボールを使ったり、水中療法を行ったりする場合があります。

椎間板ヘルニアを予防する方法

椎間板ヘルニアの予防

犬の椎間板ヘルニアを予防する方法として下記の5つが挙げられます。

  • 毎日適度に運動して筋力を保つ
  • 肥満にならないように体重管理する
  • 抱っこのときにお尻を支える
  • 負担のかかる無理な体勢をさせない
  • 室内の床に滑り止め対策を行う

ヘルニアを予防するために、子犬のうちから散歩をする習慣をつけ、足腰や背筋の筋力を付けておきましょう。足や背中を支える筋肉が発達していると、ヘルニアを抑制できます。

 

また、フローリングはすべりやすいため、足腰への負担を軽減させる対策として、マットやカーペットを敷くようにしましょう。肥満になると体への負荷が大きくなるため、適切な運動と食事の量を調整してください。

 

犬を抱きかかえるときはお腹の下に腕を差し込み、お尻を抱えて背中がまっすぐになるようにしましょう。なお、二本足で立たせたり、仰向けに抱っこしたりすると背中に負荷がかかるため避けてください

【犬の病気知恵袋】椎間板ヘルニアに関するQ&A!

ここからは、犬の椎間板ヘルニアに関する疑問にお答えしていきます。愛犬に椎間板ヘルニアの症状がみられる飼い主さまは、ぜひ参考にしてみてください。

 

Q1.犬の椎間板ヘルニアはどれくらいで治るの?自然治癒する?

A.  グレードや治療方法によって異なりますが、犬の椎間板ヘルニアにかかる治療期間は、約1~2か月と考えられます。内科治療の場合、椎間板の再脱出を防ぐために、約4~6週間ケージから出さずに運動を管理する「ケージレスト」が必要です。

軽度のヘルニアであれば、自然治癒で症状が改善することもありますが、悪化する可能性も高いため、動物病院を受診することをおすすめします。

 

Q2.犬の椎間板ヘルニアは歩けるようになるまで回復する?

A.  椎間板ヘルニアが進行して歩けなくなっても、手術などの治療により、歩けるようになるまで回復する可能性はあります。

ある動物病院のレポートによると、平均して手術後18日前後で起立できるようになるまで改善したとされています。手術前のグレードやヘルニアを発症してからの経過日数によっても、改善率は変化します。

 

Q3.犬の椎間板ヘルニアで痛みを和らげる方法はある?

A.  椎間板ヘルニアの痛みによって、眠れないまたは食欲がなくなる犬もいます。痛みを和らげる方法は以下のとおりです。

  • 消炎鎮痛剤を処方してもらう
  • 安静に過ごす
  • コルセットやサポーターを付ける
  • 床の滑り止め対策をする
  • 体重を減らす

継続した痛みがあり、愛犬の体調にも影響している場合は、動物病院に相談して消炎鎮痛剤を処方してもらうことをおすすめします。

 

Q4.犬の椎間板ヘルニアで死亡してしまうことはある?

A.  椎間板ヘルニアが重症化すると、数%の確率で「進行性脊椎軟化症」を発症するケースがあります。脊椎軟化症とは、損傷した脊椎から頭部や尾部に向かって、脊椎の壊死が進行していく病気です。

この病気は、発症するとほぼ例外なく死に至ります。そのため、重症化する前に治療することが重要です。

 

Q5.犬の椎間板ヘルニアに針治療が効くの?

A.  椎間板ヘルニアの治療として鍼灸治療を取り入れている動物病院もあります。鍼灸治療には、痛みの緩和や自然治癒力を高めるなどの効果が期待できます。

治療中の痛みが少なく、副作用もないため、犬の負担が軽減できるというメリットもあります。鍼灸治療を考えている方は、信頼できる動物病院で受けるようにしましょう。

 

Q6.犬の椎間板ヘルニアにはサプリメントが効くの?

A.  椎間板ヘルニアの治療として、サプリメントを服用しても、劇的な効果は見込めません。

サプリメントを犬に与えると、栄養バランスを整える効果が期待できます。ただし、あくまでも治療の補助的な役割があるだけなので、サプリメントによって症状の改善は見込めないと考えてよいでしょう。サプリメントを与える前には、必ず獣医師に相談する必要があります。

椎間板ヘルニアになりやすい犬におすすめのペット保険は?

椎間板ヘルニアは、手術が必要になると、高額な治療費がかかります。椎間板ヘルニアに備えてペット保険に加入する際には、以下の2つのペット保険がおすすめです。

 

ペット&ファミリー損保「げんきナンバーわんスリム」

 げんきナンバーわんスリムロゴ

プラン名 プラン70
補償割合 70%
補償範囲 フルカバー型
年間支払限度額 70万円
免責金額 3,000円/日
待機期間 ケガ:15日間/病気:30日間
ガン:90日間
精算方法 後日精算
特約 なし
付帯サービス Web相談サービス
ペット用品やペットホテル・旅館、レジャー施設などの優待

げんきナンバーわんスリム」は、補償対象外となりやすいガンや椎間板ヘルニアなども補償されるペット保険です。

1日あたりの支払限度額と年間の補償回数の制限がないため、高額な治療費がかかる病気にも備えることができます。

また、時間外診療の治療費が補償されるのも大きな特徴です。時間外診療は、休日料金や深夜料金などがかかり、治療費が高額になります。補償を受けられるので、ペットが急病のときにも安心して動物病院を受診できます。

関連記事:ペット&ファミリー損害保険株式会社の口コミや特長、補償プランをまとめて紹介

 

ペットメディカルサポート「PS保険」

PS保険ロゴ

プラン名 70%補償プラン
補償割合 70%
補償範囲 フルカバー型
年間支払限度額 110万円
免責金額 なし
待機期間 なし
精算方法 後日精算
特約 車イス補償(自動付帯)
ペットセレモニー特約(任意付帯)
付帯サービス 365日24時間無料の獣医師相談

PS保険」は、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼、歯科治療などを幅広くカバーできる保険です。

インターネット販売に特化しているため、業界最安クラス※の保険料で加入できます。年間で最大110万円の補償を受けられるため、ちょっとしたケガから高額な治療費のかかる病気まで備えられます。
※業界最安クラスの根拠は公式サイトでご確認ください。

PS保険には、24時間365日無料で獣医師に相談できる「獣医師ダイヤル」という付帯サービスがあります。免責金額と待機期間がないのも、嬉しいポイントといえるでしょう。

関連記事:PS保険はなぜ人気?口コミ調査でメリット・デメリットを徹底解析!

備考:椎間板ヘルニア以外のヘルニアの種類

犬が発症するヘルニアは、椎間板以外にも、以下のようなさまざまな種類があります。

  • 会陰ヘルニア
  • 鼠径ヘルニア
  • 頸椎ヘルニア

ここからは、上記のヘルニアの種類とその手術費用について解説します。

 

犬の会陰ヘルニアとは?手術費用は?

会陰(えいん)ヘルニアとは、会陰部の筋肉の隙間に膀胱(ぼうこう)や小腸などが入り込む病気です。一般的に、去勢をしていない高齢のオス犬に多いとされています。

発症すると便が出にくくなるなどの症状があらわれます。進行すると尿の排出も難しくなり、最悪の場合死に至ります。

 

手術で治療する場合、手術費や入院費を合わせて約12万~18万円が必要です。肛門のところがふくらんでいる、尿が出にくくなった、便の排泄量や頻度、便の状態に変化がみられたときは、動物病院で診てもらいましょう。

 

犬の鼠径ヘルニアとは?手術費用は?

鼠経(そけい)ヘルニアとは、脂肪や腸、膀胱、子宮などが元々あった位置からずれ、足の付け根にふくらみができる病気です。

鼠径(そけい)ヘルニアとは、子犬のうちに発症することが多く、症状は飛び出した臓器の種類や腹膜の穴の大きさによって異なります。腸や子宮、膀胱などの臓器を圧迫することが多く、危険な病気です。

特に、ふくらんだ箇所が赤くなっていて、さわると痛がるようであれば早急に処置を受ける必要があります。

成長とともにヘルニアが改善する場合もありますが、改善がみられない場合は手術が必要です。手術費・入院費などを含めて約4万~10万円かかります。

 

犬の頚椎(首)ヘルニアとは?

頸椎(けいつい)ヘルニアとは、頸椎にある椎間板が飛び出して、神経を圧迫することで起きる病気です。首の痛みから始まり、進行すると四肢の麻痺や起立不全、呼吸筋麻痺を引き起こし、死亡するケースもあります。

 

軽度の場合は、内科治療が主に行われます。重度の場合は外科治療を行い、術後1~2週間で改善がみられることがほとんどです。

まとめ│犬の椎間板ヘルニアは早期治療が重要!

今回は、椎間板ヘルニアの症状や治療費の相場、予防方法などについて解説しました。以下にポイントをまとめます。

  • 椎間板ヘルニアの手術費用は約20万~40万円
  • 椎間板ヘルニアは症状別に5段階にわけられる
  • 症状が軽いほど、改善率も高い
  • 早期治療をした際の術後の改善率は約90%

椎間板ヘルニアの治療は、保険会社によっては補償対象外となる可能性があります。ヘルニアの高額な治療費に備えてペット保険に加入する場合は、事前に補償内容を確認しておくことが重要です。

 

椎間板ヘルニアは急に発症する場合も多いため、日ごろから愛犬の様子をよく観察し、変わったところがないか確認しておきましょう。

 

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