
愛犬のおしっこが増えた場合、多飲多尿が気になる場合は、何か病気にかかっている可能性もあります。この記事では、多飲多尿の原因や疑われる病気、動物病院での診療内容などを解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
犬の多飲多尿は、単なる水の飲みすぎではなく、糖尿病や腎不全、子宮蓄膿症など重大な病気のサインである可能性があります。水を飲む量や尿量の増加が続く場合は放置せず、食事や薬の影響も確認しながら、早めに動物病院を受診することが大切です。
犬の多飲多尿の原因は?│ストレス・食事・副作用
―犬がたくさん水を飲んで、たくさんおしっこをします。犬の多飲多尿には、どのような原因が考えられるのでしょうか。
多飲多尿の原因①ストレス
犬は、緊張やストレスを感じると飲水量が増加し、その結果、尿量も増加します。この現象を心因性多飲といいます。
多飲多尿の原因②食事
ドライフードは含まれている水分量が少ないため、犬にドライフードを与えていると水をよく飲むようになります。また、尿路結石・膀胱炎治療用の療法食を犬に与えている場合も、水をよく飲むようになります。これは、意図的に喉の渇きを引き起こし、水をたくさん飲ませ、尿の排泄を促すためです。
多飲多尿の原因③薬の副作用
犬にステロイド系の薬を服用させていると、副作用により多飲多尿になる場合があります。これらのほか病気を原因として、犬が多飲多尿になる場合があります。
犬は1日にどれくらいの水を飲むの?適切な飲水量の目安を解説▼
犬が水を飲みすぎる原因はストレス?子犬や老犬は1日にどのくらい飲めばいい?
ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、安心して保険をお選びいただけます。
保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にしてください。
犬の多飲多尿で疑われる病気について
―犬の多飲多尿で考えられる病気について教えてください。
糖尿病
糖尿病は、インスリンが不足することで持続的に高血糖を示す病気で、犬に比較的多くみられます。高血糖状態が続くと、多飲多尿を始め、体重減少や白内障などの症状を示します。
犬の多飲多尿は糖尿病のサインかも?注意すべき症状は▼
関連記事:犬の糖尿病とは?初期症状~末期症状や治療方法や予防法について
クッシング症候群
クッシング症候群は、副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)とも呼ばれ、副腎皮質から放出されるグルココルチコイドが過剰に分泌され、さまざまな症状を示します。人や猫と比べ、犬に発症率の高い病気です。
クッシング症候群は、脳下垂体に原因のあるものと、副腎腫瘍によるものの大きくふたつに分類されます。最も多くみられる症状は多飲多尿です。そのほかの以下のような症状がみられます。
- 多食
- 腹部膨満
- 皮膚の菲薄化
- 脱毛
- 呼吸促迫
- 筋力低下
- 甲状腺ホルモンの低下
- 糖尿病の併発
免疫力が下がるため、感染症を伴う場合もあります。
見逃さないで!犬の多飲多尿には病気が隠れている可能性も▼
関連記事:犬のクッシング症候群とは?愛犬が水をよく飲む、おしっこをよくする場合は注意!
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は避妊手術を行っていない高齢のメスに起こる、子宮の中に膿(うみ)がたまってしまう病気で、犬の多飲多尿を引き起こします。子宮蓄膿症の原因菌のほとんどは大腸菌です。子宮蓄膿症の症状は、多飲多尿のほか、次のようなものが挙げられます。
- 食欲不振
- 嘔吐(おうと)
- 腹部膨満
- 外陰部の腫大
- 陰部からの膿の排出など
関連記事:犬の子宮蓄膿症の手術費用は高額?入院期間や生存率はどれくらい?
慢性腎不全
腎臓病が進行して慢性腎不全が悪化すると、犬が多飲多尿になる可能性があります。これは、腎臓の機能の一つである水分の再吸収が不十分になり、体に必要な水分も尿として排泄されてしまうからです。
慢性腎臓病は基本的には進行性で、治ることはありません。病気がさらに進行していくと、貧血がみられたり、尿が作られなくなったりし、最終的には尿毒症により死んでしまうおそれがあります。
尿崩症(にょうほうしょう)
尿崩症は、バソプレシンという抗利尿ホルモンの分泌や作用が不足し、引き起こされる病気です。尿崩症は、中枢性尿崩症と腎性尿崩症のふたつに分けられます。 特徴的な症状は著しい多飲多尿で、そのほかはほとんどみられません。
犬の多飲多尿の治療方法と治療費の目安

一般的な身体検査や尿検査、ホルモン検査、超音波検査などを行い、多飲多尿の原因となっている病気を特定します。病気がわかったら、その病気に合わせた治療を行います。
糖尿病の治療方法と治療費の目安
一生涯にわたるインスリン投与が必要になります。基本的には一日2回、自宅でインスリンを投与します。また、月に1回程度、血糖値をモニタリングするために通院が必要になる場合があります。
治療費の目安は、毎月約2万円程度です。
クッシング症候群の治療方法と治療費の目安
一生涯にわたる薬の内服と、定期的なホルモンのモニタリングを行います。クッシング症候群の原因が副腎腫瘍の場合、根治を目指す場合には外科的治療が必要です。
治療費の目安は、内服薬による治療の場合は毎月約2万円、副腎腫瘍の外科的切除を行う場合は約30万円~です。
子宮蓄膿症の治療方法と治療費の目安
子宮蓄膿症の場合、基本的な治療は子宮の摘出です。手術後は数日間の入院が必要になります。治療費は、約10万円ほどです。
慢性腎臓病の治療方法と治療費の目安
慢性腎臓病の場合、失われた腎機能を補うために定期的な点滴による水分補給が必要になります。腎臓病のステージが初期の段階であれば、週1回程度で問題ありません。しかし、末期症状がみられる場合は、ほぼ毎日の点滴が必要です。
治療費の目安は、毎日点滴治療をした場合、毎月約9万ほどかかります。
尿崩症の治療方法と治療費の目安
先天性の尿崩症の場合、犬に水を十分に与えられていれば特に問題はありません。しかし、飼い主さまが犬の多飲多尿に困っているのであれば、治療の対象になる場合があります。治療は基本的に点眼薬または点鼻薬により行います。治療費の目安は、毎月約3万円ほどです。
・参考文献:獣医内科学 第2版(文永堂出版)
※上記の診察内容や期間、治療費は、小型犬を基にした一例であり、全国の平均や水準を示すものではありません。また、体格や病状、動物病院によって異なりますのでご了承ください。
犬が多飲多尿になった場合の家庭内での対処
―犬が多飲多尿になったら、自宅でどのように対処すればいいのでしょうか?
特に自宅でできることはありません。また、飲む水の量を制限する必要も特にありませんが、早めに動物病院を受診してください。
動物病院を受診する際には、いつから、どのくらいの量の水を飲み、どのくらいの量の尿をしているかを記録しておくと問診がスムーズに進みます。また、その日の尿を持参すると、尿検査できるので診断に役立ちます。
犬の尿は、犬がおしっこをしようとしたときに、紙コップなどの容器をうまく差し出して採取してください。直近のおしっこを持参するのが難しい場合は、尿を冷蔵庫で保管してください。
犬の多飲多尿に関するよくある質問!(FAQ)

犬の多飲多尿がある場合、動物病院に連れて行くタイミングは?
犬の多飲多尿に気づいたら、なるべく早めに動物病院を受診するようにしましょう。
犬が1日にどれくらいの水を飲み、おしっこをすると多飲多尿になる?
犬の体重1kgあたり100ml以上飲み、60ml以上のおしっこをすると多飲多尿の疑いがあります。1日に体重1kgあたり、100 ml以上の水を飲んでいるようだと多飲、60 ml以上の尿を排泄していると多尿といえます。
自宅でできる犬の飲水量とおしっこの量の測り方は?
犬の飲水量やおしっこの量を測るにはどうしたらいいのでしょうか。飲水量は、ペットボトルのように計量できる容器に水を入れて犬に飲ませるか、お皿に入れて減った量を測ればわかります。
尿量は、犬がペットシートにおしっこをしている場合は、おしっこの前後でペットシートの重さを測ればわかります。
【ペット保険比較のピクシー】では、60種類以上の症状・疾患の原因や治療費を網羅した「犬の病気・症状事典|原因・治療費・余命など」を公開しています。愛犬の「もしも」への備えや健康管理などにぜひお役立てください。
【ペット保険比較】10秒でカンタン比較
あなたの家族はどちら?
イヌ
ネコ
種類は?
年齢は?
- 血統種
- ミックス
-
- 0歳
- 1歳
- 2歳
- 3歳
- 4歳
- 5歳
- 6歳
- 7歳
- 8歳
- 9歳
- 10歳
- 11歳
- 12歳
- 13歳
- 14歳
- 15歳
- 16歳
-
- トイ・プードル
- 秋田犬
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ゴールデン・レトリーバー
- シー・ズー
- 柴犬(小柴・豆柴も含む)
- ジャック・ラッセル・テリア
- チワワ
- パグ
- パピヨン
- ビーグル
- フレンチ・ブルドッグ
- ボーダー・コリー
- ポメラニアン
- マルチーズ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャー・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上
- スコティッシュフォールド
- マンチカン
- アメリカン・ショートヘア
- ノルウェージャン・フォレスト・キャット
- ラグドール
- ブリティッシュ・ショートヘア
- ミヌエット
- サイベリアン
- ベンガル
- ラガマフィン





