猫の種類 ベンガル

ベンガル猫と言えば、ヤマネコの血を色濃く受け継ぎ、ヒョウ柄模様がワイルドな印象を与える人気の猫です。

そんなベンガルの歴史や特徴、性格、飼い方についてご紹介します。ベンガルを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

猫種 ベンガル
英語表記 Bengal
原産国 アメリカ
毛種 短毛種

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ベンガルの歴史

ベンガルの祖先はヤマネコ

ベンガルの祖先は、アジアンレパードキャットというヤマネコです。その名のとおりアジアに広く生息し、高温多湿な気候を好む夜行性の猫です。また、猫にしては珍しく、水遊びが大好きという性質をもっています。ただし、性格は非常に凶暴で、人間に懐くことは、まずないとされています。

ヤマネコとイエネコの交配によって誕生したベンガル

このアジアンレパードキャットとイエネコを人為的に交配させて誕生したのがベンガルです。1963年、アメリカのアリゾナ州に住むジーン・サグデン・ミルズというブリーダーが最初に交配を行いました。

ミルズは1匹のアジアンレパードキャットを手に入れて、自分が飼っていた雑種のイエネコと交配させました。ミルズがヤマネコとイエネコの交配を行ったのは、毛皮を目的とした密漁に遭うヤマネコに心を痛めたためと言われています。

また、当時のアメリカでは、ヤマネコは白血病の抗体をもっていると考えられていて、研究目的でヤマネコとイエネコの交配が行われていました。ミルズは、そのときに生まれた猫を譲り受け、繁殖させてベンガルの確立に大きく貢献します。

アメリカの愛猫家協会に登録される

ベンガルの繁殖は中止されていた時期もありましたが、1970年代に再開されます。当時進んでいた遺伝子学に基づいて交配を行ったことが功を奏し、少しずつベンガルの血統が作られていきます。

1983年には、アメリカの愛猫家協会である「TICA」がベンガルの登録を認めました。その後もベンガルの育種は順調に進みます。1985年にはキャットショーデビューを果たし、世界中の愛猫家やブリーダーから高く評価されました。

多くの団体で登録される

1980年代以降もベンガルの育種は続き、ブリーダーたちはアビシニアン、アメリカン・ショートヘア、シャムなど世界中の短毛猫と交配させます。

このようなさまざまな猫種との交配によって、ベンガルは十分な遺伝子をもつことができ、純血の猫種として確立されるに至りました。

そして、TICAのほか「GCCF(イギリス猫種血統登録団体)」など多くの団体がベンガルの登録を認めました。ただし、野生の猫との交配を禁じている「CFA(アメリカ猫愛好家協会)」は、今でもベンガルの登録を認めていません。

目次

ベンガルの特徴

ベンガルの特徴

ヒョウ柄のような斑点模様が特徴のワイルドキャット

ベンガルの最大の特徴はヒョウを思い起こさせる斑点模様で、ヤマネコの血を受け継ぐだけあり、見る者にワイルドな印象を与えます。写真だけを見れば本物のヒョウと見間違えるほどです。

被毛は短毛種でありながら、しっかりとした厚みがあり、ミンクのような触り心地で気品に満ちています。ほかの猫とは明らかに異なる高級感がベンガルの魅力です。

がっしりした体つきと高い身体能力を有する

ベンガルは、ワイルドな印象そのままのがっしりした体つきをしています。筋肉がよく発達していて、胴が長く、骨太で頑丈な骨格をしています。

四肢はそれほど長くありませんが、筋肉質でしなやかさがあり、足の指が太くしっかりと地面を踏みしめることができます。また、前脚よりも後ろ脚のほうがやや長く、走るのに適しています。

精悍で野生的な顔つき

引き締まった精悍で野生的な顔つきもベンガルの特徴です。頭は平らなくさび型、やや面長で鼻は長く、前に突き出しています。

目はアーモンド型で、やや大きく少し吊り上がっています。耳は付け根が広くきれいな三角形をしていて、横から見ると少し前に傾いています。

サイズ(体重と体高)

ベンガルの成猫の体重は、オスが5~8kg程度、メスが3~5kg程度あります。オスとメスでかなりの体重差があります。ベンガルは大型猫であり、体長は55~80ccm程度とかなりの胴長です。また、体高は23~30cm程度あります。

ベンガルの性格

穏やかで甘えん坊

ベンガルの性格は、ワイルドな見た目に反して穏やかで甘えん坊です。人間の言葉に反応して鳴くこともあり、とてもフレンドリーです。

また、よく人に懐き、利口で物わりがいいのでしつけやすい猫です。その一方で、寂しがり屋で飼い主から離れるのを嫌がることもあり、やや手がかかる猫でもあります。

ベンガルは活発で遊ぶのが大好き

ベンガルは活発で運動量が多く、遊びが大好きです。成猫になってもおもちゃに夢中になったり、興奮してじゃれついたりします。また、猫にしては珍しく濡れるのを嫌がらず、水遊びも好みます。

ベンガルの毛色

ベンガルの毛色

ベンガルは、ブラウン、ホワイト、シルバーの毛色と、ふたつの模様の組み合わせが基本です。スポテッドタビー(ヒョウのような斑点模様)、マーブルタビー(大理石のような縞模様)などいくつかのパターンがあります。

ベンガルの飼い方

十分な広さと高さのある部屋で飼う

運動量が多く遊ぶのが大好きなベンガルを飼うなら、十分な広さと高さのある部屋を確保しましょう。狭い部屋で飼うと、思うように走ったり、高いところによじ登ったりできず、ストレスが溜まってしまいます。

また、ベンガルが普段過ごす部屋には、上下運動ができるように天井まで届くキャットタワーや高さのある家具を配置しましょう。しっかり運動させることで丈夫な肉体を維持することができ、肥満予防にもつながります。
さらに、猫専用の出入り口を設けて部屋を自由に出入りできるように配慮するとなおいいでしょう。

脱走対策を徹底する

ベンガルは運動量が多く遊び好きなのに加え、とても賢く優れた洞察力と観察力を備えています。ちょっと油断すると自分で窓や扉を開けて脱走してしまいます。

換気のために風呂場の窓を開けるとき、洗濯物や布団を干しにテラスやベランダに出るときは要注意です。窓の鍵は普段からかけておき、網戸やサッシをテープや市販の防犯グッズで固定して、脱走対策を徹底しましょう。

1匹よりも2匹で飼うのが望ましい

ベンガルは甘えん坊で寂しがり屋です。構ってもらえないとストレスが溜まって異常行動を起こす原因になります。ほかにも飼い主のそばから離れるのを嫌がり、外出しようとすると足に絡みついて阻止することもあります。

そのため、ベンガルが寂しさを感じないように、1匹で飼うよりも2匹で飼うのが望ましい猫です。家事や仕事で忙しい方は、相性を考慮して2匹で飼うことを検討してみてください。

ベンガルのかかりやすい病気

ベンガルのかかりやすい病気

ピルビン酸キナーゼ欠損症

最近の遺伝子研究によって、ベンガルは「ピルビン酸キナーゼ欠損症」という遺伝性疾患の発症リスクが高いことがわかっています。

ピルビン酸キナーゼ欠損症とは、赤血球上のピルビン酸キナーゼというエネルギー代謝に関係する酵素が不足することで赤血球が破壊され、貧血に陥る病気です。命に関わるほど症状が重くなることはまずありませんが、これまでのところ有効な治療法は見つかっていません。また、遺伝性疾患のため予防法はありません。日ごろから行動を観察して、貧血と思われる異変を感じたら安静にさせましょう。

角膜炎

角膜炎」は外傷やウイルス感染によって角膜に炎症が発生する病気です。ベンガルは活発に動き回るため、障害物にぶつかって目を怪我する恐れがあります。

角膜炎は点眼薬や内服薬で治療できますが、発見が遅れて重症化すると手術が必要になります。目の異常を確認したら早めに動物病院を受診しましょう。

ストレス性神経障害

ストレス性神経障害」は強いストレスが引き起こす心の病気です。ベンガルは神経質な一面があり、ストレスに弱いとされています。

活発で遊ぶのが大好きなベンガルがストレスを溜める主な原因は、運動不足と飼い主とのコミュニケーション不足です。ストレスが溜まらないように、毎日しっかり運動させ、たくさん遊んであげましょう。

ベンガルの平均寿命

ベンガルの平均寿命は14年前後と言われています。日本で猫の平均寿命は15年程ですから、ほぼ同じくらいということになります。

ベンガルの価格相場

ベンガルの子猫の平均価格は17万円ほどです。

ベンガルの飼っている有名人

ベンガルは、女優の榮倉奈々、ファッションモデルの鈴木えみ、タレントの叶姉妹といった有名人が飼っています。

 

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