多頭飼い

犬を飼っているけれど、一匹で留守番をさせておくのがかわいそう、何匹か一緒に飼ったほうが楽しそうという理由で、多頭飼いをしてみたいという方も多いのではないでしょうか?

しかし「先住犬と新しく飼った犬との相性が良くなかったらどうしよう」「2匹以上一緒に飼うのはたいへんかもしれない」と躊躇してしまうこともあるでしょう。

そこで今回は、犬を多頭飼いするメリット・デメリット、注意すべきポイントなどについてご紹介します。

今飼っている犬のほかに、新しく犬を飼おうかどうか迷っているという方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

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目次

犬を多頭飼いするメリットについて

多頭飼いのメリット

初めに、犬を多頭飼いするメリットについて解説します。

2匹、3匹と家族に迎えるわんちゃんが増えていけば、にぎやかな環境で生活ができます。

また、ほかの犬と生活させることで社会性を身に付けられるのもメリットです。

それでは1つ1つのメリットについて見ていきましょう。

 

◆犬に寂しい思いをさせずに済む 
1つ目が、多頭飼いにより留守番中一匹だけにならず、寂しい思いをさせずに済むメリットです。

犬を一匹だけ飼っていると、飼い主が外出しているときに孤独を感じてしまう場合がありますが、多頭飼いだと犬同士でコミュニケーションを取ったり遊んだりできるので、留守番によるストレスを軽減できます。

また、犬同士で遊んでいるうちに自然と運動をしているので、運動不足を解消できるのもポイントです。

 

◆2匹目以上のしつけが楽になる
2つ目は、先住犬が後から飼った犬にルールを教えてくれるため、2匹目以降のしつけが楽になることです。

先住犬が、この家ではどのように振舞えばよいのかを教えてくれるので、飼い主がその都度しつけを行わなくても、先住犬の指示に従ってくれることに期待できます。

また、犬同士が一緒に暮らすことで社会性が身に付き、問題行動を起こしにくくなるのもメリットです。

 

◆それぞれの犬の魅力を楽しめる
3つ目が、異なる犬種や性格の犬を飼うことで、先住犬とはまた違う魅力を味わえる点です。

犬種ごとに見た目や特徴が異なり、同じ犬種でも個体によって性格はまちまちなため、多頭飼いをすることでそれぞれの良さを見られます。
違う犬種を飼えば、それぞれ異なる魅力や特徴を持った子と触れ合えます。

また、同じ犬種でも性格が違うと、元気な子と思い切り遊んだりおっとりとした子に癒されたりと、多頭飼いならではの楽しみ方も可能です。

犬を多頭飼いするデメリットについて

他の犬との喧嘩

次に、犬を多頭飼いするデメリットについて解説します。

ほかの犬を一緒に飼う際に特に注意したいのが、先住犬との性格の相性です。
一緒に生活をしていく家族になるので、先住犬と新しい犬の相性は特によくチェックしましょう。

 

◆先住犬と新しい犬にストレスを与えてしまう
1つ目は、犬同士の相性が良くないと、先住犬と新しく飼った犬に強いストレスを与えてしまう点です。

新しく飼った犬と先住犬の相性が良くない場合は、一匹で心地良く過ごしていた先住犬にとって、家が居心地の悪い空間になってしまいます。

例えば、先住犬は比較的おとなしい性格で、新しく飼った犬がやんちゃで飛びかかったり追いかけまわしたりすると、静かに暮らしたい先住犬にとってはストレスになるでしょう。

そのため、可能であれば新しい犬の一時預かり期間を設け、犬同士の相性を見てから飼うことをおすすめします。

 

◆金銭面やお世話の負担が大きくなる 
3つ目が、飼育頭数が増えることで、その分かかるお金や時間も増える点です。

1匹だけで飼うよりも2匹、3匹と増えると当然、エサ代や医療費、トリミング代などが多くかかります。

また、体重によってエサの量を調整したり、1匹ずつブラッシングをしたりと、お世話をする時間もかかります。

さらに、数匹まとめて散歩をすると、一匹が先に進もうとしてももう一匹が動こうとしないなど、さまざまな問題が発生するので飼い主の負担は増えていくことでしょう。

 

◆犬がやきもちをやく場合がある
3つ目が、飼ってる犬が飼い主にやきもちをやくことです。

1匹の犬が飼い主にすり寄っているときに、ほかの犬は自分は相手にされていないとふてくされてしまう場合があります。

2匹以上の犬を同時にかまってあげるのは難しいので、ある程度1匹目をかわいがったら2匹目の犬の相手をするなど、まんべんなく愛情を注いであげましょう。

多頭飼いに向いている犬種・性格について

多頭飼いに向いている犬種

多頭飼いに向いている犬種は下記の通りです。

これらの犬種はほかの犬にも友好的な子が多い傾向にあるので、新しく飼った犬とも上手く馴染みやすい傾向にあります。

また、多頭飼いに向いている性格は下記の通りです。

・好奇心旺盛
・おっとりしている
・マイペース

好奇心旺盛でやんちゃな子は、ほかの犬ともわいわい楽しく遊べるので、多頭飼いにぴったりです。

またおっとりした子やマイペースな子は、新しく飼った犬がやんちゃな性格でもケンカになりにくいでしょう。
ただおとなしい子にとっては、ぐいぐい来られるのがストレスになっている場合もあるので、最初のうちは先住犬の様子に注意してください。

多頭飼いに向いていない犬種・性格について

一方、多頭飼いに向いていない犬種は下記の通りです。

・柴犬
・ミニチュアシュナウザー
・ペキニーズ
・ミニチュアピンシャー

柴犬は頑固で警戒心が強く、ミニチュアシュナウザーは縄張り意識が強いため、新しく飼った犬を意識しすぎてストレスになるおそれがあります。

ペキニーズは甘えん坊な子が多い傾向にあるので、ほかの犬にやきもちをやいてしまう場合があり、ミニチュアピンシャーは神経質な子が多いため、多頭飼いには不向きです。

また、多頭飼いに不向きな性格は下記の通りです。

・攻撃的
・甘えん坊
・臆病

攻撃的な子はほかの犬と一緒に暮らしてくのは難しく、甘えん坊な子は飼い主さんへの独占欲が強いので多頭飼いには向いていません。

また、臆病な子もちょっとしてことが刺激になってしまうので、1匹で静かに生活できる環境を好む傾向にあります。

新しい犬を迎え入れるタイミングは?

先住犬との相性

新しい犬を飼い始めるタイミングとしては、先住犬が3歳を過ぎてからがおすすめです。

犬は3歳以上になるとある程度社会性が身に付いており、飼い主の指示に従って行動できるようになるため、この頃に2匹目を迎え入れるとよいでしょう。

先住犬にきちんとしつけができていれば、2匹目は先住犬にならって行動するようになるのでしつけが楽になります。

また2匹目は、社会性を身に付ける社会化期にあたる「生後90日~120日」のうちに迎え入れると、先住犬との関係を築きやすいといわれています。

犬を多頭飼いするときに注意するべき6つのポイント

ここからは、犬を多頭飼いするときに注意すべきポイントについて解説します。

多頭飼いをする場合は、特に先住犬との相性をよくチェックし、犬同士が仲良く過ごせるかを確認してください。

そのほか多頭飼いの際の注意点についても詳しくお伝えします。

 

◆1. 先住犬との相性を確認する
まず、先住犬と新しく飼った犬との相性を確認してください。

犬も人間と同じように、犬同士の相性の良し悪しがあるので顔合わせを行い、お互い仲良くやっていけそうか見守りましょう。

犬同士でケンカをしたり、おとなしい子がわんぱくな子に追いかけ回されたりしてしまうとストレスになってしまうので、一緒にいても問題なさそうかチェックしてください。

なお、性別がオスとメスに分かれていたほうが上手くいきやすい傾向にあるため、新しい子を迎え入れるときの参考にしてください。

 

2. 避妊・去勢手術を済ませておく
2つ目が、オスとメスを飼う場合は、避妊・去勢手術を済ませておくことです。

異なる性別の犬を迎え入れる場合は、発情期を迎える前に不妊処置を行っておきましょう。

避妊や去勢手術を済ませておかないと、どんどん子犬が増えてしまうおそれがあり、飼いきれなくなって里親を探すことになります。

また、不妊処置をしておけば、発情期のストレスや卵巣や精巣などに発生する病気を防ぐこともできるので、あらかじめ処置を受けておくのがおすすめです。

 

3. お世話の時間と費用が増えることを覚悟する 
3つ目が、頭数が増える分お世話の時間と費用が増えることです。

飼う犬の数が増えれば、散歩中にそれぞれがバラバラに動いてまとめるのがたいへんだったり、シャンプーに時間がかかったりなど、お世話にかかる時間は長くなります。

また、ドッグフードの量が増え、医療費やトリミング代もそれぞれにかかることから支出も増えていきます。

そのため、事前に時間とお金を捻出できるかどうかしっかり考えた上で、新しい犬を迎え入れるようにしましょう。

 

4. 居住スペースを確保できるかチェックする 
4つ目が、多頭飼いをするのに充分な居住スペースを確保できるかどうかです。

新しい犬を飼い始めて間もないころは、ケージを分けておいたほうがよいので、それぞれケージを分けて置けるスペースが必要です。

始めのうちは、ケージにブランケットをかけ目隠しをしてあげると、新しく飼った犬は安心して休めるのでぜひ試してみてください。

 

5. 先住犬をしっかりしつけておく
5つ目が、新しい犬を迎え入れる前に、先住犬のしつけを済ませておくことです。

新しく犬を飼う前に先住犬のしつけができていないと、後から飼った犬も先住犬の悪いクセを覚えてしまう場合があります。

例えば、先住犬に吠え癖があると、後から飼った犬もつられて吠えるようになり、収集がつかなくなるおそれがあります。

先住犬が飼い主の指示通りに動いてくれれば、後から飼った犬も先住犬を見習うようになり、しつけの手間が省けます。

 

◆6. 寝る場所・トイレ・食器・給水器は1匹ずつ用意する 
6つ目のデメリットは、犬に使うグッズを1匹分ずつ用意しなければならない点です。

わんちゃんを同じケージに入れてしまうと、落ち着いて寝られないことや、トイレの際に別の犬のニオイが気になって用を足さなくなる可能性があります。

また、食器と給水器を一緒にしてしまうと、どの犬がどれくらいのエサを食べて水を飲んだのかがわからないため、栄養失調や水分不足になっていても気付きにくくなります。

そのため、生活に必要なグッズはそれぞれ分けて使いましょう。

まとめ

今回は、犬の多頭飼いについてお伝えしましたが、まとめると以下のとおりです。

■多頭飼いのメリット
犬に寂しい思いをさせずに済む
2匹目以上のしつけが楽になることがある
それぞれの犬の魅力を楽しめる

■多頭飼いのデメリット
相性が悪いと先住犬にストレスを与えてしまう
金銭面やお世話の負担が大きくなる
犬がやきもちをやく場合がある

犬を多頭飼いをすると、留守番時に寂しい思いをさせずにすんだり、違う犬種や性格の魅力を味わえたりなどのメリットがあります。

ただ、犬同士の相性が悪いとストレスを与えてしまい、また飼育頭数が増える分お世話にかかる時間と出費が増えるといったデメリットもあります。

きちんと育てられるのかよく検討した上で新しい犬を迎え入れ、わんちゃんたちと楽しく過ごしていきましょう!

 

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