犬の飼うのにかかる費用

「犬を飼いたい!でもどれくらい飼育費用がかかるの?
犬を飼うときに真っ先に気になるのは、お金のことではないでしょうか?

犬と暮らすには、生活に必要なアイテムや治療費など、さまざまな費用がかかります。

この記事では、治療費や維持費など犬を飼う場合に想定しておくべき費用から、お金のかからない犬種や犬の購入方法、お迎えする前にしておく準備まで解説します。

 

これから愛犬をお迎えしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

  • 犬を飼うのにどれくらいのお金がかかるの?
  • 初めて犬を飼うときの初期費用はいくら?
  • 犬を飼うのに必要な年収はどれくらい?
  • 値段が高い犬種や安い犬種は?
  • 犬を飼うときに準備すべきグッズ

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

【犬の生涯費用】小型犬・中型犬・大型犬の維持費

サイズ別の犬の生涯費用

まずは、犬の生涯でかかる費用や維持費をご紹介します。犬のサイズによって生涯費用は異なるため、「小型犬」と「中型犬・大型犬」に分けてみていきましょう。一般的に、サイズが大きくなるほど、飼育費用は高くなる傾向があります。

 

小型犬の生涯費用のシミュレーション

小型犬の生涯費用
2,173,910円

小型犬の生涯費用は約220万円となっています。これは、平均寿命の14.05歳まで生きると仮定して計算されているので、長生きすればさらに費用がかかるでしょう。

小型犬は、中型犬や大型犬に比べると食べる量が少ない分、食費が安くなる傾向があります。しかし、無添加やヒューマングレードなど、素材にこだわれば費用が高くなることも。

「小型犬だから中型犬や大型犬よりも生涯費用が安くなる」わけではないことを忘れないでください。

 

中型犬・大型犬の生涯費用のシミュレーション

中型犬・大型犬の生涯費用
2,317,006円

中型犬・大型犬の生涯費用約230万円です。平均寿命(13.52歳)は小型犬より短いですが、食費やトリミング代などが小型犬よりも高い傾向があることから生涯費用も高くなります。

 

また、年をとって介護が必要になった場合、小型犬に比べて中型犬・大型犬の介護は飼い主の負担が大きくなってしまうもの。そんなときは、老犬ホームの利用を検討するかもしれません。

老犬ホームの利用料金は、年間100万円を超える場合もあるので、よく確認してから利用した方がよいでしょう。

引用:令和3年 全国犬猫飼育実態調査

【犬の年間費用】毎年かかる維持費は?

食費 3万6,000円~6万円
日用品費(ペットシーツなど) 1万2,000円~6万円
薬代(持病の薬または予防薬) 0円~6万円
光熱費 6万円程度
トリミング代 0円~6万円
医療費 0円~6万円
ワクチンや健康診断などの予防費 3,000円~2万円
ペット保険料
0円~6万円

アニコム損害保険株式会社が行った「ペットにかける年間支出調査(2021年)」によると、犬にかかる年間費用約35万円となっています。

 

ただし、次のような要素によって年間費用は大きく異なるので、最低限必要な金額として参考にしてください。

  • 犬種
  • 年齢
  • トリミングの必要性
  • 健康状態
  • 飼い主の食費や生活グッズへのこだわり

フィラリアやノミ・マダニの予防薬は、メーカーや種類(錠剤・おやつ・スポット)などによって費用が異なります。「どの予防薬を投与するべきか」は、獣医師に相談すると良いでしょう。

【犬の月間費用】1か月でかかる維持費は?

食費 3,000円~5,000円
日用品費(ペットシーツなど) 1,000円~5,000円
薬代(持病の薬または予防薬) 0円~5,000円
光熱費 5,000円程度

一般社団法人ペットフード協会が行った「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」によると、1か月あたりの犬に関する支出総額の平均13,843円です。

 

大型犬は小型犬に比べて食べる量が多いので、体が大きいほど食費が高くなる傾向にあります。日用品や薬は、大量にまとめて買ったり、ネットで購入したりすると節約できる場合もあります。

 

また、光熱費も忘れてはいけません。外出する場合でも、夏は熱中症対策として、冬は寒くないようにエアコンをつけっぱなしにする必要があるため、その分費用がかかります。

【犬の医療費】治療費やペット保険の保険料は?

犬と暮らしていると、思わぬケガや病気で通院や入院が必要になることもあります。

犬は公的な医療保険制度がないため、治療費が高額になることも少なくありません。ここからは、犬の治療費やペット保険の保険料について解説します。

 

犬の治療費の相場!通院・手術・入院費用は?

PS保険の調べによると、犬種や生活環境などで差があるものの、犬の通院費総額の平均は2万6,000円、1回あたりの平均費は9,000円です。

  平均総額 1日、または1回あたりの費用
通院費 2万6,000円 9,000円/日
入院費 7万2,000円 1万8,000円/日
手術費 8万1,000円 6万5,000円/回

入院費総額の平均は7万2,000円、手術費総額なら8万1,000円となっています。病気によってはより高額になることもあるため注意しましょう。

なお、請求内容は皮膚炎や外耳炎、胃腸炎などが多く、大型犬ほど費用がかさむ傾向にあります。

治療費はすべて自己負担となるため、不安を感じる方は、治療費の一部を補償してくれるペット保険の加入をおすすめします。

 

犬のペット保険の保険料はどれくらい?

一般的にペット保険の保険料は、体重や年齢などで決められます。

保険料の相場としては、以下のとおりです。

犬のサイズ(体重) 保険料の目安
小型犬(7.2kg以下) 約1,300円~
中型犬(19.8kg以下) 約1,500円~
大型犬(39.6kg以下) 約1,800円~
超大型犬(39.6kg超) 約2,300円〜

たとえば、ペット&ファミリー損保のペット保険「げんきナンバーわんスリム・プラン70」の場合、1歳のチワワなら月払いで1,530円、5歳なら2,280円かかります。補償内容や免責金額でも保険料が変動するため、愛犬にあったプランを選びましょう。

 

ペット保険の保険料や詳しい補償内容を知りたい方は、以下からおすすめの人気ペット保険をご覧ください。

犬を飼うのはお金がかかる!必要な年収は?

犬との暮らしは楽しい一方で、想像以上にお金がかかるものです。

どれくらいの年収があれば、経済的に無理なく犬を飼うことができるのでしょうか?

 

一般的に、犬の1か月の飼育費用の目安は約1万3,000円。年間の維持費の目安は約35万円となっています。ここに自分の生活費を加えて計算すると、安心してペットを飼うなら年収350〜380万円以上あると望ましいでしょう。

 

また、動物も人と同じように加齢とともに病気のリスクが高まるため、介護グッズや治療費、シニア用フードの費用などを想定しておく必要もあります。自身の経済状況や生活スタイルにあわせて、愛犬との生活を楽しみましょう。

 

お金のかからない犬種は?飼育費用が安いのは?

犬の飼育費用は、犬種によっても金額が左右します。

たとえば、フレンチ・ブルドッグやパグ、ゴールデン・レトリーバーなどのように、注意すべき病気や食事量が多い犬種は、お金がかかりやすい傾向があります。

 

一方、飼育費用を抑えたいなら小型犬や体が丈夫な犬、短毛種などを選ぶと良いでしょう。長毛種はトリミング代などがかかるためです。

具体的には、以下の犬種がおすすめです。

  • パピヨン
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ジャック・ラッセル・テリア
  • ミニチュア・ピンシャー
  • チワワ

その理由について、以下に解説します。

 

パピヨン

パピヨンは賢く、状況判断がよくできるうえに運動好きであるため、子どもの遊び相手としても適しています。

遺伝疾患が少ないともいわれ、それほど治療費がかさむ犬種ではありません。

また、長毛種ですが、見た目よりもお手入れに手間がかからず、基本的にブラッシングのみでトリミングは必要ないでしょう。

なお、滑りやすい床などでは骨や関節トラブルを起こすおそれがある点に注意が必要です。

 

ミニチュア・ダックスフンド

ミニチュア・ダックスフンドは、比較的長生きする犬種です。

かかりやすい疾患は少なく、年間治療費もほかの犬種より低いものの、胴長短足という体型がゆえに椎間板ヘルニアになりやすい傾向があります。

肥満にならないよう、きちんと体重を管理してあげましょう。

また、被毛タイプがスムースなら、トリミング代もかかりません。

ただし、分離不安になりやすい傾向がある点には注意が必要です。

 

ジャック・ラッセル・テリア

ジャック・ラッセル・テリアは、性格は非常に聡明で覚えが早く、筋肉質で丈夫な体をしている犬種です。そのため、比較的病気になりにくいといわれています。

ただし、可愛い見た目に反して、強い闘争心や気性の荒いところがあるため、子犬のころから根気よくしつける必要があります。どうしても難しい場合は、プロのトレーナーにお願いするのも1つの方法です。

 

ミニチュア・ピンシャー

ミニチュア・ピンシャーは、スタミナ抜群で、活発な性格の小型犬種です。

病気になりにくいものの、手足の細さから骨折のリスクが高い傾向にあります。マットなどを使って滑りにくい飼育環境を整え、足への負担を和らげてあげましょう。

短毛であるため、トリミング代はかかりません。しかし、抜け毛が多いため、獣毛ブラシやラバーブラシなどを使って、週1〜2回ほどブラッシングすることをおすすめします。

 

チワワ

チワワは、小型犬よりもさらに小さい超小型犬に分類されます。

食費もあまりかからず、運動量もそれほど多くないため、散歩やお世話の時間がゆっくり取れないという飼い主さまでも飼いやすい犬種です。

また、スムースコートだけでなく、ロングコートであっても一定の長さまでしか伸びません。そのため、ブラッシングで抜け毛対策をしていれば、原則トリミングは不要です。

 

犬と猫ならどっちがお金がかかるの?

結論からいえば、猫よりも犬の方が飼育費用がかかる傾向があります。

 

アニコム損害保険株式会社の「ペットにかける年間支出調査2020」によると、犬は35万7,353円です。対して、猫は16万766円と、犬の方が倍以上のお金がかかっていることがわかります。

 

こうした背景には、自分でグルーミングをする猫と比べ、犬ではシャンプー代やトリミング代がかかることが考えられます。

また、犬と一緒に出かける機会も多いため、洋服や散歩グッズを購入する飼い主さまが多いことも影響しているといえるでしょう。

犬の購入方法は?どこからお迎えする?

犬に出会う場所はいくつかありますが、主な方法は以下の4つです。

  • ペットショップ
  • ブリーダー・ブリーダーサイト
  • 動物愛護団体
  • 里親募集サイト

それぞれの特徴について、みていきましょう。

 

ペットショップ

ペットショップのメリットは、一度に多くの犬種をみられることやさまざまな補償などが用意されている点です。

店舗によっては、生活アイテムをまとめ買いできたり、マイクロチップの装着やワクチン接種がオプションでついてきたりすることもあります。

 

一方、親犬からすぐ離されている場合が多く、親犬の情報がわからない、販売価格が高いなどのデメリットがあります。

 

ブリーダー・ブリーダーサイト

ブリーダー・ブリーダーサイトでは、ペットショップほど扱う犬種は多くないものの、血統の確かな犬に出会えます。

 

見学に行けば子犬の両親・兄弟も確認できるため、成長後の姿を想像しやすいこともメリットです。また、ブリーダーによっては、購入前にその犬種の特性やアドバイスなど、飼育に関する不安や疑問に答えてくれるでしょう。

 

一方で、なかには悪質なブリーダーも存在するため、注意が必要です。              

 

動物愛護団体

動物愛護団体の場合、何らかの理由で保護された犬の引き取りとなります。

引取料金は施設によって異なるものの、基本的に購入費用はあまり高くないのが特徴です。

 

しかし、感染症などの病気を患っていたり、人慣れしていないなど精神的に不安定であったりすることも少なくありません。

また、引き取りまでに時間を要することや親犬や血統などがわからないというデメリットもあります。

 

里親募集サイト

里親募集サイトは、民間団体や個人的に募集する飼い主さまと里親になりたい方とをつなぐものです。

なお、里親になるためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。また、動物愛護団体と同様、何らかの疾患や悪癖などの問題を抱えている可能性も少なくありません。

 

利用する場合は、トラブルのないよう事前に譲渡条件をよく確認し、犬の性格や注意点を詳しく聞いたうえで判断することをおすすめします。

 

【犬の購入費用】犬の値段ランキング!子犬の値段は?

子犬の平均相場

子犬の値段は、犬種や毛並みなどに加え、事業者の独自の基準などを含めて計算されます。この章では、人気犬種の平均価格を体の大きさごとに紹介します。

 

ただし、同じ犬種でも、価格は血統・性別・見た目・購入する場所などによって変わるので、1つの目安として参考にしてください。

 

まず値段の高い犬種をランキング形式で紹介します。

【高い犬種】犬の値段ランキングTOP5
1位:チベタンマスティフ 100万~1億円以上
2位:サモエド 30万~130万円
3位:イングリッシュブルドッグ 20万~110万円
4位:ローシェン 60万~80万円
5位:ロットワイラー 25万~80万円

1位はチベット高原地帯に住む大型犬、チベタンマスティフです。
希少種であるため、かなり高騰しているようです。

 

次に、値段の安い犬種です。

【安い犬種】犬の値段ランキングTOP5
1位:柴犬 5万~20万円
2位:シー・ズー 5万~20万円
3位:マルチーズ 5万~25万円
4位:ミニチュア・ダックスフンド 10万~30万円
5位:ポメラニアン 15万~30万円

1位は柴犬、次いでシー・ズー、マルチーズとなっています。

柴犬は暑さや寒さに強く、トリミング代もかかりません。飼育費用が抑えられる犬種といえるでしょう。柴犬の価格に影響するものの1つは、“毛の色”と“サイズ”です。生まれてくる確率が高い赤柴で、体が大きい方が安くなる傾向があります。


ミニチュア・ダックスフンドは、“毛の種類”や“毛の色”だけでなく、ミニチュア・ダックスフンドの特徴である“足の短さ”によっても価格が変わります。

 

◆人気犬種の平均相場はどれくらい?

人気犬種の価格は以下のとおりです。

人気犬種の平均価格一覧表
イタリアン・グレー・ハウンド  10万~30万円
パピヨン 10万~30万円
ウェルシュ・コーギー・ペンブローク 10万~40万円
チワワ 15万~25万円
ミニチュア・ピンシャー 15万~35万円
ペキニーズ 20万~40万円
ボーダー・コリー 20万~40万円
ジャック・ラッセル・テリア 20万~50万円
ビション・フリーゼ 20万~50万円
ミニチュア・シュナウザー 30万~40万円
パグ 30万~40万円
トイ・プードル 30万~50万円
フレンチ・ブルドッグ 30万~50万円
ヨークシャー・テリア 30万~60万円
ゴールデン・レトリーバー 30万~60万円

チワワは、より体が小さい方が人気で、価格が高くなる傾向にあります。小さいチワワはかわいいのですが、その分病気のリスクが増すともいわれているので注意が必要です。

 

トイ・プードルの価格に影響するものの1つは、“毛の色”です。たとえば、人気のレッドやアプリコットは高く、ミスカラーと呼ばれる“毛の色”が2色以上の場合は安くなる傾向があります。

 

ゴールデン・レトリーバーは、アメリカ系とイギリス系の2種類のうちイギリス系の方が日本で頭数が少なく、価格が高くなる傾向があります。

【犬の初期費用】犬を飼いたい!必要なお金は?

ペットに必要なグッズ

犬を迎えるときに必要な費用は、上記で紹介した犬の購入費だけではありません。犬を飼育するために、必ずやらなければならないことや準備しておきたいものがいくつかあります。

まずは、犬を迎えるときの初期費用として、最低でも必要な下記の4つの費用について詳しく見ていきましょう。

必要な費用 金額目安
登録料 3,000円程度
予防接種 3,000円程度
(+注射済票交付手数料550円)
混合ワクチン 3,000円~1万円
生活グッズ 3万円以上

この表を参照すると、犬を迎えるときの初期費用として、5万円ほどは用意しておきたいものです。

 

畜犬登録

犬を迎えたら、住んでいる市区町村に飼い犬の登録をしなければなりません。登録の際に交付される“犬鑑札”を飼い犬に装着するのも飼い主の義務です。

登録は、保健所や愛護センターだけでなく、狂犬病の予防注射とあわせて動物病院や集合注射会場でもできる場合があります。ただし、マイクロチップが装着されている犬は、国が指定するマイクロチップ情報登録サイトでの手続きが必要です。
もっと詳しく知りたい人は、保健所に問い合わせるか、ネットで『住んでいる市区町村 畜犬登録』 と検索してみてください。

 

予防接種

狂犬病は、発症すると致死率がほぼ100%の恐ろしい病気です。そのため、飼い犬に狂犬病の注射を受けさせることも義務付けられています。
また、“犬鑑札”と同様に、予防注射をしたときに交付される“注射済票”も飼い犬に装着しておかなければなりません。
ただし、住んでいる市区町村以外の動物病院で予防注射をした場合や予防注射をしても“注射済票”が交付されない場合は、獣医師が発行した狂犬病予防注射済証と注射済票交付手数料の550円を持参し、保健所や愛護センターで手続きを行ってください。

 

混合ワクチン

混合ワクチンの接種は、狂犬病のように義務付けられているわけではありません。しかし、命にかかわる感染症から愛犬を守るためには、混合ワクチンの接種が必要です。
混合ワクチンの種類は2~11種までありますが、飼い犬の年齢や生活環境などで摂取するべきワクチンが異なるので、獣医師とよく相談するようにしましょう。
また、副反応が出てもすぐ動物病院に行けるように、午後診療がある日の午前中にワクチンを接種することをおすすめします。

 

必要な生活グッズ

犬と生活するには、以下のようなさまざまな生活グッズをそろえる必要があります。

  • ケージやクレート
  • ベッド
  • トイレ
  • ペットシーツ
  • 食器
  • フードやおやつ
  • 首輪やハーネス
  • リード
  • うんち袋
  • キャリーバッグ
  • おもちゃ

このほかにも必要であれば、お手入れ用のブラシや爪切り、歯磨きセットやレインコートなども用意するとよいでしょう。
生活グッズは、100円均一で購入できるものもあれば、人間用のもので代用できる場合もあるので、うまく活用してください。

犬を飼うのに必要なもの一覧表!

犬を飼う場合、次のものを準備しておきましょう。

  • ケージやクレート
  • ベッド
  • キャリーバッグ
  • トイレ
  • ペットシーツ
  • 食器
  • フードなど
  • 首輪やハーネス
  • リード
  • うんち袋
  • 洋服
  • おもちゃ

 

ケージやクレート

ケージは犬が安心できる空間であり、テリトリーとなる場所です。ケージは体の大きさにあったものを選び、犬が落ち着ける場所に置きましょう。

また、クレートはボックスタイプのキャリーバッグです。ハウスとしても使えるため、通院や旅行時の移動に加えて、災害時に犬を避難させるのにも役立ちます。

 

ベッド

ベッドは、犬の体にあった大きさを選びましょう。浅い箱のような形で実用的なカドラータイプや防寒対策として使えるドーム型など、さまざまなタイプがあります。

大型犬なら、囲いがなくフラットな形のマットタイプもおすすめです。愛犬好みのベッドを探してあげましょう。

 

キャリーバッグ

キャリーバッグは、クレート型のほかにも、スリング型やリュック型、トートバッグ型などさまざまな種類があります。

広すぎると、バッグ内で犬が乗り物酔いになるおそれがあるため注意してください。愛犬が中でくるっと回れる程度の大きさで、通気性や安全性などを考慮したものを選びましょう。

 

トイレ

トイレは、犬の体よりも少し大きめのものを選びましょう。とくにダックスフンドなどの胴長犬種は、上半身はトイレ内でも、下半身がシートからはみ出しているケースがあるため、ワンサイズ上のトイレがおすすめです。

臭い対策に、消臭機や犬用消臭スプレーを用意しておくと便利でしょう。

 

ペットシーツ

ペットシーツには、消臭タイプや吸収性が優れたタイプ、香り付きタイプなどさまざまな種類があります。飼育環境にあったものを選びましょう。

消耗品の代表格であるため、多めに用意しておくことをおすすめします。

 

食器

食器はフード用と水飲み用と2種類必要です。犬がひっくり返さないように、安定感がある食器を選びましょう。

また、パグなど短頭種は幅が広くて浅めのもの、ミニチュアダックスフンドなど長頭種はある程度深めのものがおすすめです。ほかにも、素材や洗いやすさなどについても注目しておきましょう。

 

フードやおやつ

フードやおやつは、必ず年齢や健康状態にあったものを選んでください。

とくに家に迎えてすぐは、不安やストレスから犬がフードを食べないケースも少なくありません。
「どれが良いのかわからない」と悩む場合は、ブリーダーやペットショップなどで与えていたのと同じものを準備しておくと安心です。

 

首輪やハーネス

首輪やハーネスは、犬を散歩させるために必要なアイテムです。体のサイズにあったものを用意して、子犬のときから練習して慣れさせておくと良いでしょう。

首輪は、狂犬病ワクチンの証明書や登録鑑札をつけるのにも役立ちますが、呼吸器系が弱い犬につける場合は注意が必要です。

 

リード

リードも、お散歩セットの1つです。一般的な紐タイプから伸縮性のあるタイプ、たすき掛けなど多機能な使い方ができるタイプまで、さまざまな種類があります。

リードに対するストレスが大きいと散歩自体を嫌がることもあるため、家の中でリードを付けたりと、段階的に慣れさせていきましょう。

 

うんち袋

うんち袋は、散歩中にしたうんちを持ち帰るために必要なアイテムです。一般的に使われるポリ袋でも問題ありませんが、専用の袋なら消臭機能がついたタイプやトイレに流せるタイプもあり、散歩中や散歩後の排泄物の処理も簡単です。

 

洋服

犬によっては、暑さや寒さが苦手な犬種もいます。とくに子犬は体温調節が苦手なため、秋や冬にお迎えする場合は洋服を用意してあげた方が良いでしょう。

また、小さいときから洋服に慣れさせておけば、手術後や外出先で抜け毛を防ぐときなどでも、抵抗なく服を着せることができます。

 

おもちゃ

おもちゃは、犬が1人で遊ぶときや飼い主さまとのコミュニケーションをとるときに最適なアイテムです。

噛むタイプや引っ張るタイプ、早食い防止の知育タイプなどさまざまな種類があるため、成長や目的にあわせて選びましょう。

また、遊びながら口腔内のケアができるタイプのおもちゃもあります。

【その他の費用】犬を飼うと単発でかかる費用

犬の飼育にかかる単発の費用

犬と生活していると、単発で費用がかかるケースがあります。必ずかかる費用ではありませんが、高額になる場合もあるので注意が必要です。 この章では、代表的なものを紹介します。

 

トリミング代 

プードルやマルチーズなど、犬種によってはトリミングが必要です。被毛を伸ばしたままにしておくと、臭いや皮膚トラブルを引き起こす原因になりかねません。

犬の体を衛生的に保つためにも、定期的にトリミングですっきりとさせてあげましょう。

 

店舗やサービス内容などによって異なるものの、トリミング代の相場は中小型犬で5,000円〜1万円、大型犬で1万円〜1万6,000円です。

なお、トリミングに行くときは、「狂犬病予防接種証明書・混合ワクチン接種証明書」を持参しましょう。 

 

ペットホテル代

小型犬 3,000円~4,000円
中型犬 4,000円~5,000円
大型犬 5,000円~6,000円

犬の一泊あたりの料金相場は、上記のようになっています。ただし、宿泊料金は、ホテルや時期によっても異なります。さらに、次のようなサービスやオプションを利用すれば、追加で費用がかかることもあるので注意してください。

  • 個室預かり
  • 送迎
  • 散歩
  • トレーニング
  • 投薬

ちなみに、宿泊しなくても1時間程度であれば1,000円以下で預かってくれるホテルもあります。出張や旅行で、どうしてもホテルを利用しなければならないケースを想定して、1度はペットホテルを利用しておくと良いですね。

犬をお迎えする準備をしよう!やるべきことは?

初めて犬を飼うときには、さまざまな準備をしておく必要があります。

  • 犬の飼い方を勉強する
  • 生活グッズを揃える
  • 居場所を整えてあげる
  • トイレの場所を決める
  • 動物病院を探す
  • ペット保険加入を検討する

準備を万端にしてから、犬を迎え入れましょう。

 

犬の飼い方を勉強しよう

犬をお迎えすると決めたなら、まずは犬の飼い方を勉強しておきましょう。

たとえば、以下の点について知っておくことをおすすめします。

  • 犬の寿命や習性
  • 犬の食事
  • 犬の飼育にかかる費用

犬が食べてはいけない食材や習性などを知ることは、愛犬を深く知るだけでなく、愛犬の命を守ることにもつながります。

愛犬との楽しい生活を築くためにも、予備知識を入れておきましょう。

 

生活グッズを揃えよう

犬が快適に過ごせるように、生活グッズを揃えることも大切です。前述したとおり、ケージやベッド、トイレなどで居住スペースを、フードや食器など食事面をお迎えの当日までに用意しておきましょう。

 

ほかにも、爪切りや歯磨きなどの口腔内ケアグッズも準備しておき、環境に慣れたらなるべく早めに始めることをおすすめします。

 

居場所を整えてあげよう

生活グッズを用意したら、居場所を整えておきましょう。

ケージやサークルなどは、リビングの角の方など、飼い主さまの気配を感じながらも落ち着ける場所に置くのがおすすめです。また、皮膚トラブルや体温調節の面から、直射日光やエアコンの風があたらない場所を選びましょう。

 

また、クリップや輪ゴムなど誤飲しやすいものは、犬の行動範囲に置かないようにすることも大切です。

 

トイレの場所を決めよう

トイレは、犬が落ち着いて用を足せるように、人目につきにくい場所に設置しましょう。

犬は寝床の近くでは排泄を好まないため、トイレをケージ内に置く場合は、ベッドと明確な区切りをしてあげることをおすすめします。

 

また、ペットシーツを噛んだり、いたずらしたりする場合は、メッシュカバーを利用すると良いでしょう。

 

動物病院を探そう

犬を迎える前に、なるべく自宅から近い動物病院を探しておく必要もあります。

新しい場所にきた不安やストレスから、嘔吐や下痢など体調を崩す子犬も少なくありません。そのため、突然の不調にも落ち着いて対応できるよう、事前にリサーチしておくと安心です。

 

異変がみられない場合でも、犬が新しい環境に慣れたころに、簡単な健康チェックを兼ねて1度足を運んでみることをおすすめします。

 

ペット保険への加入を検討しよう

治療費について悩まないよう、早めにペット保険の加入をおすすめします。動物病院での治療費は全額自己負担であるため、入院や手術などが必要な場合、治療費が高額になることもあります。

 

ペット保険に加入していれば、治療費の負担軽減のほか、病気の予防など愛犬の健康を守ることにもつながります。

なお、保険は途中からでも加入できますが、年齢や病歴を理由に断られてしまうこともあるため注意が必要です。

お金がないけど犬を飼いたい!どうすればいい?

残念ながら、経済的に余裕がない場合、犬を飼うのはおすすめしません。

犬を飼うことは、犬の命の責任を預かるということであり、お世話には必ずお金がかかるからです。

 

金銭面を考えずに飼ってしまうと、自分の生活状況が苦しくなるだけでなく、愛犬に適切な飼育環境が与えられない、治療費が払えない、などさまざまなリスクが伴います。

 

どうしても犬と触れ合いたい場合は、ドッグカフェや犬のお散歩レンタルの利用、犬と交流できる動物園や保護犬のボランティアへの参加などを検討することをおすすめします。

まとめ│犬を飼う前にあらかじめ飼育費用を知っておこう!

今回は、犬の飼育にかかる費用や必要なものをまとめました。

最後にもう1度、この記事のポイントをまとめておきます。

  • 犬の生涯費用の平均は251万7,524円
  • 1日あたりの通院費用の相場は約9,000円
  • 猫よりも犬の方が倍以上のお金がかかる
  • ケージやトイレ、食器などの用意が必要
  • ペット保険への加入は早めに検討する

「お金がないから、もう犬と生活できない」という状況は、絶対に避けなければなりません。犬を飼うことは、新しい家族が増えることであるため、食費から治療費までさまざまな費用が生涯かかります。

最期まで一緒に暮らすために、お金はもちろん、命を預かる覚悟とともに体力や時間にも余裕がある状態で犬を迎え入れましょう。

 

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木内比奈子
この記事の監修者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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