犬は梨を食べても大丈夫?

「犬に梨を食べさせてもいいのかな?」

「1回にどのくらいあげても大丈夫?」

このような疑問や悩みはありませんか?

健康な成犬に梨を食べさせても問題はありませんが、子犬シニア犬持病がある犬は注意が必要です。

 

この記事では、犬に梨をあげるときの注意点や、1日に与えても良い量を解説しています。

後半には、梨の栄養素や食べさせるメリットについても紹介していますので、愛犬に梨を食べさせてみたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

【ペット保険比較のピクシー】では人気ペット保険おすすめランキングもご紹介しております。
まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

犬は梨を食べてもいい!梨が大好きな子も!

犬とたくさんの梨

(ききちゃん・ヨーキー×チワワ・7歳、くうちゃん・シーズーミックス・10歳)

「旬の梨を犬と一緒に味わいたい!」と思ったことはありませんか?

基本的に、適量を守れば犬に梨を与えても問題ありません。

水分が豊富な梨を食べることで夏バテや熱中症、脱水症の予防にも活用できるためおすすめです。

梨には甘みがあり食感が良いため好んで食べてくれる犬も多くいますが、子犬やシニア犬、持病がある犬に梨を与える際には注意していただきたいポイントがあります。

適切な与え方についても解説しますので、参考にしてみてください。

飼い主さまの体験談

~愛犬と梨を楽しんでいます~シャリシャリ食感が気に入っているのか、梨を食べていると寄ってくる。一緒に秋を楽しめてうれしい。(だいずちゃん・ゴールデン・レトリーバー・9歳)

飼い主さまの体験談

~愛犬の口には合わなかったという声も~初めてあげた梨は、うちの子には酸っぱかったようです。少し渋い顔をしていました。(ロックちゃん・チワワ・10歳)

犬に梨をあげる量は1日どれくらいまで?

梨を食べたそうに見つめる犬

(あんずちゃん・ヨープー(ヨークシャテリア×トイプードル)・2歳、ちゃいちゃん・ぽめぷー(ポメラニアン×トイプードル)・7カ月)

では、梨をどのくらいあげても良いのでしょうか?

ここでは、梨を食べさせるときの「適量」について解説します。

梨の食事量は、トッピングやおやつ程度がおすすめです。

具体的な量は、1日の摂取カロリーの10%以内が良いとされています。

例えば

小型犬
(2〜5kg)
49〜98g
中型犬
(6〜15kg)
113〜225g
大型犬
(20〜50kg)
378〜554g

※参考:いぬのきもち

ただし、子犬やシニア犬、持病がある犬は注意が必要なため次の章で解説します。

飼い主さまの体験談

~愛犬は梨が好き~毎回梨を見ると近くに行き、鼻を近づけくんくん。小さくカットして2、3個あげると嬉しそうにシャリシャリ食べます。お皿にいれてあげると、一瞬で食べ、空のお皿もぺろぺろ舐めています。(たけるちゃん・トイ・プードル・11歳)

※調査機関:株式会社クラウドワークス/調査方法:インターネットによるアンケート調査
※エピソードは飼い主さまの感想や主観に基づくものです。回答内容に反しない範囲で、誤字・脱字・表現などを整えて掲載しております。

犬に梨を与える際の注意点や与え方

梨を与える際の注意点

ここでは、愛犬に梨をあげる際の注意点である下記の7つを紹介します。

  • 梨アレルギー
  • 腎臓病などの持病
  • 子犬、シニア犬
  • 未成熟の梨
  • 梨の皮や種、芯
  • 梨は丸ごとあげても良い?
  • 梨は加熱してもあげても良い?

梨を食べさせるときは、与えすぎないようにし、あくまでもおやつの範囲内にとどめましょう。

 

梨アレルギーの犬

梨に対してアレルギーを持っている犬もいます。

犬に初めて梨を食べさせるときは、食物アレルギーに気をつけましょう。

アレルギーの症状は、皮膚の赤みかゆみ下痢嘔吐食欲不振などです。

 

初めて食べさせるときは、まずは少しだけ食べさせ、体調に変化がないか確認してから量を増やすとよいでしょう。

【獣医師アドバイス】犬に梨を初めてあげるときは?

犬に初めて梨を与える際には、なるべく動物病院が開いている時間帯を選んで与えてみるのがおすすめです。アレルギーや下痢、嘔吐といった症状があらわれることもあるため、初めはごく少量のみ与え、少しずつ量を増やしていくようにすると良いでしょう。

 

腎臓病など持病のある犬

梨はカリウムが豊富なため、腎臓や心臓に持病がある犬には慎重に与えましょう。

カリウムには利尿作用があり、むくみの原因となる体内の余分なナトリウムや水分を排出してくれます。しかし、腎臓病ではカリウムなどのミネラルの調節がうまくできず、体内のカリウム濃度が上昇した結果、心臓に負荷がかかってしまうリスクがあるため注意が必要です。

持病の治療中の場合には、かかりつけの獣医師に相談しておくと安心でしょう。

 

子犬、シニア犬

消化機能が未発達な子犬や老化によって消化機能が低下しているシニア犬に梨を与える際には、与え方を工夫すると良いでしょう。

梨をすりおろしたり細かく刻んだりして与えると食べやすくなり、のどに詰まる心配もなく消化もしやすいためおすすめです。

なお、子犬に初めて梨を与える場合には生後3~4か月を過ぎてから、ごく少量ずつ与えるようにしましょう。

 

未成熟の梨はダメ

まずひとつめは、未成熟のものは食べさせないことです。
スーパーで売っているものは問題ありませんが、成熟していない梨には「アミグダリン」という物質があります。
犬がアミグダリンを口にすると、中毒を起こすこともあるため危険です。
梨を与える前に、しっかり熟しているかよく確認しなければなりません。

 

梨の皮や種、芯は与えない!

次に気をつけることは、梨の皮や種は食べさせないことです。
梨の皮や芯は硬く、誤って食べてしまうと、消化不良を起こしてしまう場合があります。
また、種は少量のアミグダリンが含まれているため、こちらも気をつけましょう。

ただし、愛犬が皮や芯などを少量食べても、すぐに病院にいく必要はありません。
少し様子をみて、普段と様子が違うようでしたら獣医師に診てもらいましょう。

 

梨丸ごとはNG!食べやすくカット

犬に梨をあげるときは、喉に詰まらないように、小さめにカットして食べさせましょう。
梨を与えると、シャキシャキとした梨の食感を楽しむ犬もいますが、丸呑みしてしまう危険性があります。

特に、超小型犬や小型犬は、喉や食道が細いため配慮してあげましょう。
身体が小さな犬にあげるときは、細かく刻んだり、薄くスライスしたり、すりおろしたりすると食べやすいのでおすすめです。

【獣医師アドバイス】犬に梨をあげるときの注意点

犬に梨を与える際には、梨の大きさにも注意が必要です。私たちが普段食べているような「くし切り」のまま与えてしまうと、大きいサイズのまま丸のみしてしまい、のどに詰まるリスク(食道梗塞)があります。梨の形状は、すりおろしや細かい角切り、スライスなどがおすすめです。

 

梨は加熱せずそのまま与えよう

「梨を調理して食べさせたい!」そんな方もいますよね?
しかし、梨に含まれる栄養素である、カリウムやアスパラギン酸は加熱すると効能が落ちてしまいますので「梨は生のままで与える」と良いでしょう。

ただし、排尿量が気になる方は、利尿作用があるカリウムは熱に弱いため加熱することによって調節ができます。
梨を加熱した場合は、しっかり冷ましてから食べさせましょう。

犬に梨アイスや梨ゼリーを与えてもOK?

「愛犬に梨アイスや梨ゼリーをあげても大丈夫?」

アイスやゼリー、ジュースを犬に与えたい方もいるかもしれません。

人間用に加工して作られた梨アイスや梨ゼリーは、控えたほうが良いでしょう。

 

理由は、人間用に作られた加工食品は、過剰な糖分が入っていることが多いからです。そのため、アイスやゼリー以外に梨の缶詰もNG

ただし、犬用に作られた梨アイスや梨ゼリーなどは与えても問題ないでしょう。

犬は洋梨(ラ・フランス)も食べて大丈夫?

犬は洋梨を食べられる?

梨には「洋梨」のラ・フランスと「和梨」の幸水豊梨があります。

洋梨も食べさせても大丈夫ですが、洋梨は和梨よりもカロリーが高いでしょう。

 

洋梨も、カリウムやソルトビールが含まれているため、腎臓病などの持病を持っている犬は、獣医師に相談することをおすすめします。

また、洋梨は和梨に比べると約2倍の食物繊維が含まれていますので、与えすぎに気をつけましょう。

梨には栄養素がいっぱい

「梨にはどのような栄養素が含まれているの?」
と疑問を抱く方もいるのではないでしょうか。
梨には、下記の栄養素があります。
・水分
・食物繊維
・カリウム
・ソルトビール
・アスパラギン酸

それでは、ひとつずつ栄養素についてみていきましょう。

 

水分

まずは梨の水分です。
梨の栄養成分の約90%が水分でできています。
梨を食べたときにみずみずしさを感じるのは、梨に含まれる水分量が多いからです。
水分量が多いため、手軽に水分補給ができます。

 

食物繊維

食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。
水溶性食物繊維は、糖分の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑えることが可能です。
一方、不溶性食物繊維は、便の量を増やし、排便の働きを促す役割があります。
梨には、水溶性食物繊維の約3倍以上の不溶性食物繊維が含まれています。

 

カリウム

カリウムは、余分な塩分の排出と高血圧の予防に役立つ栄養素です。
カリウムには利尿作用があり、体内にある不要な塩分を尿と一緒に排出し、血圧を下げます。
ただし、カリウムを摂りすぎると高カリウム血症になる恐れがあるため、腎臓病や心機能が低下している犬に与えるのは控えましょう。

 

ソルトビール

梨には、甘みを持つ糖アルコールの一種である「ソルトビール」が含まれています。
ソルトビールは、解熱効果があり、暑いときに食べると冷却効果がある栄養素です。
また、水分を保持する作用があるため、便を柔らかくして排便をスムーズにする作用も期待できます。

 

アスパラギン酸

アスパラギン酸は、アミノ酸の一種です。
アスパラギン酸は、体の疲労により生じた乳酸を分解し、エネルギーに交換する作用があります。代謝を促進し、体力強化や疲労回復にも役立つ栄養素です。

犬に梨を与えるメリットは?

梨と犬たち

(くうちゃん・シーズーミックス・10歳、ききちゃん・ヨーキー×チワワ・7歳)

「犬に梨を食べさせると、体に良いことってあるの?」
そんな疑問を持つ方もいるかもしれません。

梨を食べさせると下記の効果に期待ができます。
・水分補給
・デトックス
・消化を促す
・疲労回復

それではそれぞれ解説しますので、見ていきましょう。

水分補給

梨は水分補給に役立てることができます。
梨は水分量が多いため、夏場に水を飲まなくなったり、夏バテでご飯を食べなかったりする犬に、効率的に水分補給させることが可能です。ただし、あげすぎないようにしましょう。

 

デトックス効果

梨にはデトックス効果もあります。
カリウムは、利尿作用があり不要な塩分や老廃物を、尿と一緒に排出する栄養素です。
また、余分な塩分を排出するので血圧を下げる効果も期待できるでしょう。

 

消化を促す

梨には「プロテアーゼ」という消化酵素があります。
タンパク質と一緒に摂取すると、タンパク質の分解を助け消化吸収を促進します。

 

疲労回復

梨には、アスパラギン酸というアミノ酸の一種が含まれています。
栄養ドリンクにも入っている栄養素です。
アスパラギン酸は、肝臓の代謝を促進し疲労回復に期待できます。

犬と梨にまつわるQ&A

大きな梨と犬

(ジュタちゃん・ミックス・5歳)

ここでは、犬と梨に関する疑問に回答していきます。

 

梨の「犬殺し」って何!?

「犬殺し」とは梨の品種の名前です。犬が食べても死ぬことはないためご安心ください。

梨の実が硬く、木から落ちてきた梨が犬の頭に当たって死んだという説が由来となり、この名前がついたといわれています。

 

おいしい梨を選ぶコツは?

おいしい梨を見分けるポイントは次のとおりです。

  • 軸が太く、形がふっくら丸いもの
  • 皮に張りがあるもの
  • ずっしり重いもの

なお、梨は完熟に近づくと果皮表面のザラザラが少なくなりスベスベの手触りになるため、梨を選ぶ際には手触りにも注目してみてください。

まとめ│犬は梨を食べても大丈夫!秋の旬を楽しんでみては?

犬に梨を食べさせても問題ありません。

梨を与えるときには以下のことに気をつけてください。

 

  • 与える量:1日の摂取カロリーの10%以下
  • 子犬、シニア犬、持病がある犬に与えるとき気をつける
  • 未成熟の梨は中毒を引き起こす可能性があるのであげない
  • 皮や種、芯は消化不良を起こす場合がある
  • 梨を与えるときは小さくカットする
  • 加熱すると栄養素の効果が落ちてしまう
  • 梨は、水分補給・デトックス効果・消化を促す・疲労回復が期待できる

 

犬に梨を与えるときは、おやつ程度にしましょう。

※この記事は、犬に梨を与えることをおすすめするものではありません。
※記事と写真に関連性はありません。一部の写真は株式会社クラウドワークスのインターネットによるアンケート調査に応募いただいたものです。

 

【ペット保険比較のピクシー】では、ペットと飼い主さまのためになるお役立ち情報を日々発信しております。
また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

この情報をシェアする

【ペット保険比較】10秒でカンタン比較

関連記事