犬の年齢

愛犬にはいつまでも元気に、できるだけゆっくり年を重ねてほしいと願うのは飼い主として当然のことです。そこで気になるのが、犬の年齢に伴う加齢の進行具合です。犬の年齢は人間に例えるとどれほどのスピードで年を重ねるのでしょうか。

そこで本記事では、犬と人間の年齢換算について以下の点を中心に解説していきます。

  • 犬と人間の年齢換算式
  • 犬の平均寿命とは
  • 犬が長生きするために大切なこと

犬にもライフステージがあり、それぞれのステージで気にかける部分も変化していきます。
いつまでも愛犬に長生きしてもらうためにも、ぜひ最後までお読みください。

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目次

【犬種サイズ別】年齢換算式と換算表

犬と人間の年齢換算

犬のサイズによって成長スピードは異なるため、年齢換算式が変わります。
おおよその目安として参考にしてください。

小・中型犬の場合
人間に換算した年齢
=24+(犬の年齢-2)×4

(例)8歳のチワワ
24+(8-2)×4=人間年齢48歳

大型犬の場合
人間に換算した年齢
=12+(犬の年齢-1)×7

(例)8歳のゴールデンレトリバー
12+(8-1)×7=人間年齢61歳

同じ8歳であるチワワとゴールデンレトリバーでも、人間の年齢に換算すると13歳もの差がでました。大型犬は身体が大きい分、身体が感じる負担も比較的多く、小・中型犬よりもはやく年を重ねる傾向にあります。

まずは下記の表で、愛犬のサイズの分類を把握しましょう。
その上で、上記の式に当てはめた小・中型犬と大型犬それぞれの換算年齢を参考にしてみてください。


愛犬のサイズはどれに分類される?犬のサイズの分け方

血統書発行団体であるジャパンケネルクラブ(JKC)では、犬のサイズの分類基準が定められていません。
なかでも柴犬は、日本犬保存会が定める基準では小型犬ですが、一般的なサイズでの分類は中型犬扱いとなります。

愛犬はどのサイズに分類されるのでしょうか。ここでは、一般的なサイズでの分類を表記していきます。

小型犬(~10㎏)
  • チワワ
  • トイプードル
  • ポメラニアン
  • ミニチュアダックスフンド など
中型犬(10~25㎏)
  • フレンチブルドッグ
  • コーギー
  • ビーグル
  • アメリカンコッカースパニエル
  • 柴犬 など
大型犬(25㎏~)
  • ゴールデンレトリバー
  • ラブラドールレトリバー
  • バーニーズマウンテンドッグ など

◆小・中型犬の年齢換算表
続いて、前述した換算式に当てはめた小・中型犬の年齢換算表です。
1歳~2歳においての1年間は、人間に換算すると7歳分の成長ですが、それ以降は1年に4歳ずつ加算されていきます。

小・中型犬の年齢

人間に換算した年齢

小・中型犬の年齢

人間に換算した年齢

1歳 17歳 9歳 52歳
2歳 24歳 10歳 56歳
3歳 28歳 11歳 60歳
4歳 32歳 12歳 64歳
5歳 36歳 13歳 68歳
6歳 40歳 14歳 72歳
7歳 44歳 15歳 76歳
8歳 48歳 16歳 80歳


◆大型犬の年齢換算表
こちらは大型犬の年齢換算表です。
小・中型犬の換算年齢に比べ、加齢のスピードが早いのがよくわかります。

小・中型犬の年齢

人間に換算した年齢

小・中型犬の年齢

人間に換算した年齢

1歳 12歳 9歳 68歳
2歳 19歳 10歳 75歳
3歳 26歳 11歳 82歳
4歳 33歳 12歳 89歳
5歳 40歳 13歳 96歳
6歳 47歳 14歳 103歳
7歳 54歳 15歳 110歳
8歳 61歳 16歳 117歳


◆新換算式による年齢換算表
2019年11月に、カリフォルニア大学の研究チームが発表した新しい年齢換算式です。

人間に換算した年齢=16ln(犬の年齢)+31

lnは自然対数であり、この換算式は複雑な計算を必要とします。
これは大型犬を対象とした、加齢に伴うDNAの変化を血液分析によって導き出した生物学的年齢であるため、小型犬などの換算年齢とは異なる場合があります。参考程度にご覧ください。

小・中型犬の年齢

人間に換算した年齢

小・中型犬の年齢

人間に換算した年齢

1歳 31歳 9歳 66歳
2歳 42歳 10歳 67歳
3歳 48歳 11歳 69歳
4歳 53歳 12歳 70歳
5歳 56歳 13歳 72歳
6歳 59歳 14歳 73歳
7歳 62歳 15歳 74歳
8歳 64歳 16歳 75歳

参考文献:エピジェネティックネットワークの保存されたリモデリングによるイヌからヒトへの老化の定量的翻訳

【犬種別】犬の平均寿命

ここからは、犬種別にみた、犬の平均寿命をみていきます。

犬種

平均寿命

犬種

平均寿命

トイプードル 15.3歳 ミニチュアシュナウザー 13.7歳
チワワ 13.8歳 フレンチブルドッグ 11.2歳
ミニチュアダックスフンド 14.9歳 ゴールデンレトリバー 10.9歳
ポメラニアン 13.7歳 柴犬 14.8歳
ヨークシャーテリア 13.9歳 ジャックラッセルテリア 14.4歳
マルチーズ 13.4歳 シーズー 13.9歳

出典:アニコム損保 家庭どうぶつ白書2019年版 第3章 死亡と寿命より

小型犬は、大型犬に比べて平均寿命が長い傾向にあることがわかります。

大型犬はその大きな身体を維持するために、小型犬よりも多くの細胞分裂が行われるとされています。細胞分裂の回数が多いと細胞のエラーが生じやすくなり、その結果がんの発症リスクが高まるといわれているのです。

犬が長生きするために必要なこと

犬を運動させる

近年、人間社会だけでなく犬の世界でも「健康寿命」を伸ばす重要性が注目されています。
健康寿命とは、健康の問題によって日常生活が制限されることなく、元気に生活できる期間を指します。

健康寿命を伸ばし、愛犬が長生きするために必要なポイントは主に以下のとおりです。

・健康管理
・ライフステージに合わせた生活環境

それぞれ具体的に解説していきます。

◆健康管理

飼い主の大切な役目である犬の健康管理は、以下の3つが挙げられます。

・食事
・運動
・病気のサインを見逃さない

 ◇食事
食事は身体をつくる源であり、生活を送る上で欠かせません。食事では、身体に合った適正量のほか、栄養バランスの取れた食事を毎日摂取することが大切です。
最近話題の手作りご飯は栄養バランスが難しく、偏りがあっては逆効果です。市販のフードを与える場合は総合栄養食と表記されていて、なるべく不要な着色料などが添加されていないものを選ぶことをおすすめします。またおやつは控えめにし、1日の摂取量に注意しましょう。

 運動
運動も、適正体重の維持やストレス発散などに効果があり、健康的な生活には重要な要素です。1日に必要な運動量は、体調や犬種、年齢によって異なります。愛犬の状態を見極め、負担にならないような距離・時間を決めて適切に行うことが大切です。

雨などで屋外での運動が難しい場合は無理をせず、滑り止め対策を施した室内でしっかりと運動させるといいでしょう。

 ◇病気のサインを見逃さない
愛犬のわずかな変化や異変は、毎日お世話をする飼い主だからこそ気付くものです。なんだかいつもと違うな、様子がおかしいな、といった飼い主の直感はとても大切です。
もともと野生で暮らしていた犬は、外敵に体調の変化を悟られないよう体調不良を隠そうとします。そのため、症状が出始めた時には想像以上に病状が進行していたということもあり得るのです。
食事量や飲水量、お散歩時の歩き方など日々愛犬を観察し、病気の早期発見に繋げましょう。

犬の年齢ごとの特徴とライフステージに合わせた生活環境
犬は、人間と同じようにライフステージによって気にかけるポイントが変化します。
ここでは、以下の3つのライフステージに分け、それぞれの特徴や望ましい生活環境を解説していきます。

・子犬
・成犬
・シニア犬

愛犬が現在どのステージにいるのかを把握し、適切な生活環境で生活できているかを確認してみてください。

 ◇子犬
子犬期は心身の成長が著しく、生後4か月頃までは「社会化期」と呼ばれる外部環境に順応していく期間があります。社会化期では、さまざまなものや人間、犬などに触れ合う機会を積極的につくることが大切です。
子犬期の注意点として、急激な方向転換や階段の昇り降りなどは、骨格形成途中の身体に大きな負担となる場合があります。特に小型犬は、膝蓋骨の脱臼にも繋がるため気をつけましょう。

また、社会化期は好奇心旺盛な時期でもあるため、誤飲や電気コードを噛むことによる感電には注意が必要です。小さな部品など、犬にとって危険なものは犬の活動圏内から遠ざけましょう。


 ◇成犬
成犬期は、身体の成長がひと段落して心身ともに安定した期間です。数多くの免疫を獲得し、病気も比較的少ない時期といえます。
骨格や体格によって適正体重は異なります。健康的な生活を長く続けるためにも、運動や食事量を調節して適正体重を維持しましょう。

おもちゃに関しては、子犬時代のおもちゃよりも強度や硬さが必要です。子犬時代の小さなぬいぐるみなどは誤飲してしまう可能性もあるため注意しましょう。

成犬といえども日中の睡眠時間は大切です。休息時間と活動時間のメリハリをつけ、質の高い睡眠がとれるようにしましょう。

 ◇シニア犬
老犬
シニア犬とは、一般的には7歳前後(大型犬ではもう少し早い)になった犬のことです。犬もシニア期を迎えると、身体の節々に老化の兆候が出現しはじめます。顔まわりに白髪が出たり、歩くスピードが少しずつ落ちてきたりすることもあります。
成犬時期と比べて身体の代謝が落ち、同じ量のフードでも肥満気味になるケースも少なくありません。シニア期では、食事は高たんぱく低カロリーのものに切り替え、体格の変化には注意しましょう。

体力が落ちてくると、ちょっとした段差でもつまずく原因になります。スロープなどを設置することで、身体の負担を軽減できるでしょう。お散歩を含む運動は、筋力・体力の低下を防ぐためにも、身体の負担にならない程度に続けていくことが大切です。

まとめ

ここまで、犬と人間の年齢の換算方法や、犬が長生きするために大切な点を解説してきました。

  • 小・中型犬と大型犬では、成長スピードに差がある
  • 犬の寿命は年々伸びているが、元気に過ごせる「健康寿命」を伸ばすことが大切
  • 愛犬を長生きさせるためには、健康管理やライフステージに合った環境整備を心がける

愛犬と過ごす時間は、飼い主として何にも代えがたい大切な宝物です。
その時間をできるだけ長くするためにも、愛犬の年齢に合った食事や環境を整えてあげましょう。

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