ペット保険の書類を加える犬

「ペット保険は使うと保険料が高くなる?」そんな疑問を抱えている方もいるかもしれません。実は、ペット保険の利用回数が多いと、次年度の保険料が上がるケースもあります。本記事では、保険料が上がる仕組みや注意点、後悔しないペット保険の選び方まで、わかりやすく解説します。

【この記事でわかること】

  • 使うほど高くなるペット保険があるって本当?
  • ペット保険の割増引制度って何?
  • 保険料が上がらないペット保険もある?
  • ペット保険にはデメリットもある?
  • ペット保険に加入せず貯蓄するだけでもいいの?

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考になさってください。

目次

ペット保険を使うと高くなる場合あり!仕組みと注意点は?

ペット保険の書類を見る犬

前述のとおり、ペット保険では、保険の利用状況により、翌年度の保険料が上がる場合があります。ただし、これは一部のペット保険に限られたものであり、すべてのペット保険が使うと高くなるわけではありません。ここでは、その仕組みや注意点について詳しく解説します。

 

ペット保険の「割増引制度」で保険料が上がる?

一部のペット保険で使うと保険料が高くなるのは、簡単にまとめると「割増引制度」がある場合です。「割増引制度」とは、保険の利用状況に応じて翌年度の保険料が変動する仕組み。

具体的には、保険金請求があったり多かったりする場合に保険料が「割増」され、反対に保険金請求がなかったり少なかったりする場合に「割引」が適用されるというものです。こうした制度の条件や割増引率は、保険会社や保険商品によって異なります。

保険料が高くなるのは懸念点になりうる一方、ペットが健康な場合は保険料が割引になるので大きなメリットだとも考えられる制度です。

 

使うと保険料が高くなるペット保険の注意点

保険料が変動する「割増引制度」のあるペット保険に加入している場合、いくつかの注意点があります。気をつけるべきなのは、以下の3点です。

  • 保険の利用回数や金額などの条件を理解する
  • 保険料がどのくらい上がるのか把握しておく
  • いつどの診療で保険金請求をするのか精査する

まず、保険金請求の回数や金額が保険料にどのように影響するかを正確に理解しておく必要があります。何回以上の請求で、保険料が何%上がるのか、などをしっかり把握しておきましょう。

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ペット保険を上手に使うコツ|保険料上昇を防ぐには?

ペット保険の保険料上昇を完全に防ぐことは難しい場合が多いのですが、事前に考えながら保険を利用することで負担を軽減することは可能です。ここでは、保険料の上昇を抑えつつ、いざというときにしっかりと備えるためのコツをご紹介します。

 

少額な場合は保険利用を控えた方がいいのか

保険を使う回数次第で翌年度の保険料が上がるペット保険に加入している場合は、少額の治療費については保険金請求を控えるという選択もあります。たとえば、軽い皮膚炎や下痢など、自己負担でも対応できるケースでは、保険を使わないことで請求回数を抑え、保険料の割増を防げる可能性があります。

また、日ごろからペットの健康管理に気を配ることも、保険料の上昇を防ぐうえで大切なポイントです。定期的な健康チェックや適度な運動、栄養バランスのとれた食事など、基本的なケアを心がけましょう。ペットの健康を支えることが、結果的に家計にもペットにもやさしい選択になります。

 

いざというときの高額治療に備えておく

ペット保険の最大の目的のひとつは、予測できない高額な治療費への備えです。犬猫の骨折やがん、重度の感染症などで手術や入院が必要になると、治療費が数十万円から100万円を超えることも珍しくありません。

こうした高額医療が必要になったとき、経済的な理由でペットの治療を断念するような事態を防ぐために、ペット保険は大きな役割を果たします。日常的な軽いケガや病気は自己負担も検討しつつ、高額な治療が必要な場面でためらわずに保険を活用できるよう備えておくことがとても大切です。

ペット保険の保険料の上がり方は保険会社によって違う?

猫のまわりに浮かぶ健康や病気をあらわすアイコン

ペット保険は、保険会社や保険商品によって、保険料の上がり方や仕組みが大きく異なります。これは、各社が設定する料金体系やリスク細分化の方法が違うためです。ここでは、ペット保険の保険料について詳しく解説します。

 

ペットの加齢によって保険料は高くなる

ペット保険では、ペットの年齢が上がるとともに保険料も上昇する設計になっています。これは、犬や猫も人間と同じように、年齢を重ねるほどケガや病気のリスクが高まり、通院や治療の機会が増える傾向があるためです。

高齢になると慢性的な病気や重症化しやすいケガも増え、治療費が高額になるケースもあります。その分、保険会社にとっての補償リスクも大きくなるため、年齢に応じて保険料が段階的に上がっていく仕組みが一般的なのです。

 

ペット保険の保険料の上がり方とは?

前述したように、ペット保険の保険料の上昇の仕方は保険会社や商品によって異なり、いくつかのパターンがあります。

最も一般的なのは、ペットが1歳年齢を重ねるごとに毎年保険料が上がるというものです。この場合、若いころは保険料が安くても、年齢が上がるにつれて負担が増えていきます。

また、一定の年齢(たとえば3歳、6歳、9歳、12歳など)に達すると保険料が上がる、階段状の料金体系を採用している保険会社もあります。犬の場合は体のサイズや犬種によって保険料が変わることもあるため、加入前に各社の保険料設定をよく確認しましょう。

 

保険料が上がらないペット保険もある?

ペット保険の保険料は、年齢とともに上がっていくのが一般的です。犬や猫の場合、加入後に一度も保険料が上がらない保険商品は存在しません。

ただし、一定の年齢に達した後は保険料が固定されるタイプのペット保険も一部にあります。たとえば「○歳以降は保険料が上がらない」という仕組みは、シニア期に家計の負担を抑えたい人にとって心強い選択肢になります。

ペット保険を長く継続して利用することを考えるなら、加入前に「保険料の上がり方」や「年齢ごとの保険料表」をしっかり確認することがおすすめです。

後悔しないペット保険選びのポイント3点!

ペット保険選びで後悔しないためには、保険料だけでなく、契約内容や更新条件など、いくつかの重要なポイントを確認することが大切です。以下に3つのポイントを紹介します。

 

加入前にシニア期の保険料を確認

ペット保険に加入する際には、必ず将来的な保険料がいくらになるのかをチェックしましょう。多くの保険会社では、公式Webサイトなどで年齢ごとの保険料テーブルを公開しています。犬や猫の場合、特に高齢になると保険料の上がり幅が大きくなる傾向があるため、10歳以降の保険料も比較して、無理なく続けられるかどうかを判断すると安心です。

関連記事:シニアにおすすめのペット保険TOP3とは?

 

契約更新の際に拒否されないかチェック

ペット保険の多くは1年ごとに自動更新されます。ただし、過去の保険金請求が多かったり、ペットの健康状態に問題があったりする場合、更新時に契約を断られる、または補償に制限が付くなどのペット保険もあるので要注意です。

特に、ペット保険をできる限り終身継続をしたいと考えている場合は、健康な若いうちに、ケガや病気を理由に契約更新を断らないと明言している保険を選ぶと安心です。

関連記事:ペット保険の終身とは?継続拒否されて更新できないこともある?

 

条件が明確な保険会社を選ぶと安心

ペット保険を選ぶ際は、補償内容や保険料、請求方法、更新条件などが明確に示されている保険会社を選ぶことが大切です。特に、どのような場合に保険金が支払われ、どのようなケースが補償対象外なのかは必ず確認しましょう。

また、年間や1日あたりの支払限度額、支払い回数の制限など、補償の範囲をしっかり把握しておくことも重要です。契約前には、公式Webサイトやパンフレット、重要事項説明書を確認し、わからないことは事前に問い合わせて納得してから加入することが大切です。

ペット保険と貯蓄はどちらが良いの?

電卓とお金の前で悩んでいる犬

ペットの医療費に備える方法として、ペット保険への加入と貯蓄の二つが考えられます。どちらが良いかは、自身の経済状況やペットの健康状態、そしてどのようなリスクに備えたいかによって異なります。それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご自身に合った方法を検討してみましょう。

 

ペット保険の役割│メリット・デメリットは?

ペット保険の最大のメリットは、予測できない高額な治療に備えられることです。ペットには人間のような健康保険がないため、数十万円を超えてしまう治療費も全額自己負担となります。ペット保険に入っていれば、自己負担額を軽減できるため、経済的な理由で治療を断念せずにすむでしょう。

一方で、ペット保険にはデメリットもあります。ペット保険は基本的に「掛け捨て型」のため、使わなかった年には「保険料がもったいない」と感じることがあるかもしれません。また、すべてのケガや病気が補償対象となるわけではなく、先天性疾患や予防医療、不妊・去勢手術などは補償対象外となるのが一般的であることは理解しておきましょう。

 

貯蓄よりもペット保険がおすすめなケース

ペットの医療費に備える方法として、「貯蓄で対応する」という選択肢もあります。たしかに、毎月の保険料を支払わずに済むため、十分な貯蓄がある方にはペット保険は必要ないかもしれません。

しかし、実際にケガや病気で高額な治療が必要になった場合、十分な貯蓄がないと経済的に厳しくなるリスクもあります。特に子犬や子猫など、まだ体調が安定していない若いペットや、遺伝性の疾患リスクがある犬種・猫種では、突然の通院・入院費用が数十万円にのぼることも珍しくありません。

ペット保険なら、毎月一定の保険料を支払うことで、上記のような「もしものとき」にまとまった医療費を自分で準備しなくて済むという安心感があります。計画的な貯蓄が難しい方や、突然の出費に不安を感じる方には、貯蓄よりもペット保険の方がおすすめな選択肢だといえるでしょう。

まとめ|利用状況により保険料が高くなるペット保険もある!

ペット保険は、愛犬のもしもの病気やケガに備える大切な手段です。ただし、保険金を使うと翌年の保険料が高くなる商品もあるため、補償内容や保険料の仕組みをしっかり確認することが大切です。保険料の上がり方や更新条件、補償の範囲を比較して、あなたの愛犬にぴったりのペット保険を見つけましょう。長く安心して寄り添うためにも、納得のいく保険選びが重要です。

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また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

木内比奈子
この記事の執筆者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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