飼いやすい猫ランキング

「一人暮らしでも、飼いやすいのはどの猫なのだろう?」
「マンションで飼うなら、どの猫が飼いやすいのかな?」

猫を飼いたいと思っているあなたは、このような疑問を抱えていませんか?


結論からお伝えすると、あなたにとって飼いやすい猫とは、“あなたの性格や住環境、家族構成に適した猫”です。そうはいっても「具体的には何を基準に、自分に合う猫を探したら良いのか分からない」という人もいるでしょう。

そこでこの記事では、飼いやすい猫を選ぶポイントを紹介したうえで、飼いやすい猫ランキングTOP10を紹介します。

 

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目次

<飼いやすい猫を選ぶポイント>オスとメスどちらが飼いやすいの?

甘えん坊なオス

猫はオスとメスどちらが飼いやすい?

飼いやすい猫を選ぶポイントとして、まず注目してほしいのは性別です。たとえば、一般的にオスやんちゃで甘えん坊メスマイペースで独立心が強い性格と言われています。

どちらが飼いやすいかは、飼い主さまとの相性によるでしょう。「一緒に遊べて甘えてくれる猫が良い」という人はオスを、「猫らしいツンデレな猫が良い」という人はメスを飼うことを検討すると良いかもしれません。

性別における性格の違いについて理解したら、次に猫の種類ごとの特徴を押さえていきます。いくつかポイントはありますが、ここでは次の3つについて見ていきましょう。

 

【飼いやすい猫のポイント①】丈夫さ

病気の猫のお世話はベテランでも大変です。まして初心者となれば、精神的負担はもちろん、看病のための身体的な負担も大きくなるでしょう。
丈夫だから絶対に病気にならないということはありませんが、初めて猫を飼う場合は、遺伝疾患のリスクが低い丈夫な猫を飼うことをおすすめします。

【飼いやすい猫のポイント②】毛が抜けにくい

一般的に、短毛の方が長毛に比べて抜け毛が少ないと言われています。また、抜けても毛の長さが短いために、長毛ほど気になりません。
抜け毛の1番の対策はブラッシングなのですが、毎日のブラッシングや抜け毛の掃除に時間をかける余裕が無いという人は、抜け毛が少ない種類 を選ぶと良いでしょう。

【飼いやすい猫のポイント③】おとなしい・あまり鳴かない

猫が鳴くのは当たり前なのですが、あまり鳴かない種類や鳴き声が小さい品種がいるのも事実です。
特にあなたがマンションに住んでいるのであれば、あまり鳴かない種類の猫を飼うことで、近隣住民とトラブルになるのを避けられるでしょう。

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飼いやすい猫ランキングTOP10

猫の種類によってそれぞれ魅力はありますが、ここでは、上記で解説したポイントを含めた初心者でも飼いやすい品種をランキングで紹介します。

ただし、性格は種類ではなくそれぞれの猫によって異なるので、参考程度にしてください。

 

【1位】アメリカンショートヘア

アメリカンショートヘア

毛種 短毛種
体重 3~7kg
値段 15~20万円

元々ネズミ捕りとして活躍していたこともあり、身体は筋肉質で丈夫。毛色の種類が豊富なのも特徴です。 性格は、好奇心旺盛で遊び好き。おとなしく賢いので、順応性が高く飼いやすいといわれています。 注意すべき点は、太りやすいということ。それによって、関節症や糖尿病にもなりやすいといわれているので、日々の食事管理には注意が必要です。

関連記事:アメリカンショートヘアの魅力とは? 愛される理由9選

 

【2位】マンチカン

マンチカン

毛種 短毛種・長毛種
体重 3~5kg
値段 20~30万円

マンチカンの1番の特徴は、短い足。しかし、“短足”は全体の2~3割程度で、残りは普通の長さに近い“長足”とその中間の長さの“中足”の計3タイプがあります。

性格は、甘えん坊で遊び好き。社交的という反面、臆病な部分もあるといわれています。

特に足の短いマンチカンは、椎間板ヘルニアになりやすいのでキャットタワーは低めのものを用意してください。また、肥満には十分注意しましょう。

関連記事:マンチカンの毛色の種類と値段について

 

【3位】スコティッシュフォールド

スコティッシュフォールド

毛種 短毛種・長毛種
体重 3~6kg
値段 17~21万円

スコティッシュフォールドの大きな特徴は折れ耳ですが、立ち耳の場合もあります。

性格は、フレンドリーで甘えん坊。賢く、あまり鳴かない猫としても知られています。

そして、骨軟骨異形成症は、折れ耳のスコティッシュフォールドが必ず発症する遺伝性の疾患です。残念ながら、この病気に対する効果的な予防法や治療法はありません。異変が見られた場合は、すぐに獣医師に相談するようにしてください。

関連記事:スコティッシュフォールドの入手方法とそのメリット、デメリット

 

【4位】ラグドール

ラグドール

毛種 長毛種
体重 4~10kg
値段 20~30万円

ラグドールの1番の特徴は、きれいな青い目とフワフワの被毛。生まれた時は全身白色ですが、成長とともに毛色がはっきりしてくることも魅力の1つです。

性格は、人懐っこく抱っこ好き。穏やかで激しく遊ぶタイプではないのでマンションでも安心です。

また、ラグドールは以下の病気になりやすいといわれています。日ごろから、食事管理とブラッシングを心がけましょう。

  • 肥大型心筋症
  • 尿石症
  • 毛球症

関連記事:ラグドールの特徴や性格、飼い方について

 

【5位】エキゾチックショートヘア

エキゾチックショートヘア

毛種 短毛種
体重 4~8kg
値段 20~33万円

CMでもおなじみの魅力的なお顔をしているエキゾチックショートヘアは、ペルシャとアメリカンショートヘアを交配して生まれました。

性格は、ペルシャのように穏やかな反面、アメリカンショートヘアのように好奇心旺盛な一面もあります。

遺伝的に多発性嚢胞腎になりやすいため、水を飲む量や尿量が増えたと感じた場合はすぐに獣医師に相談するようにしましょう。

関連記事:エキゾチックショートヘアの特徴や性格、飼い方について

 

【6位】シャルトリュー

シャルトリュー

毛種 短毛種
体重 3~7kg
値段 15~30万円

ブルー1色のみの被毛は美しく「フランスの宝」とも呼ばれているシャルトリュー。体は筋肉質でがっしりしているのに比べて、足が細いという特徴があります。

性格は温厚で賢く、あまり鳴かないのでマンションでも心配ありません。

一方遊ぶのが大好きな猫でもあるので、肥満予防もかねて、積極的に遊びに誘ってあげましょう。

 

【7位】ペルシャ

ペルシャ

毛種 長毛種
体重 4~6kg
値段 20~40万円

ペルシャ最大の特徴は「猫の王様」と呼ばれるほどのボリュームのある美しい被毛。毛色の種類も豊富で、愛嬌たっぷりの鼻ぺちゃ顔も魅力の1つです。

性格は、穏やかであまり鳴きません。マイペースな性格なので、こちらから無理に構うのは避けてください。

ペルシャ猫の平均寿命は17歳ほどと長生きですが、遺伝性疾患が多く病気にかかりやすいともいわれています。そのため、日ごろからの注意が必要です。

 

【8位】ソマリ

ソマリ

毛種 長毛種
体重 3~5kg
値段 15~25万円

短毛種のアビシニアンから生まれた長毛種がソマリです。そのため、アビシニアン同様にやや丸みのある三角形の顔、筋肉質でスリムな体型などの特徴があります。

性格は、人懐っこくて甘えん坊。「鈴をころがしたような声」と称されるほど、小さくてかわいらしい声で鳴きます。

活発で遊び好きな面もあるので、部屋にキャットタワーを置いたり、一緒に遊んだりしてストレスをためないようにしましょう。

関連記事:ソマリの特徴や性格、飼い方について

 

【9位】シンガプーラ

シンガプーラ

毛種 短毛種
体重 2~3kg
値段 18~30万円

世界最小の猫で「小さな妖精」とも呼ばれるシンガプーラ。毛色はセピアカラーが基本で、シルクのような手触りの被毛が特徴です。

性格は、遊び好きで甘えん坊な反面、独占欲が強いため多頭飼いには向いていないともいわれています。

鳴き声が小さくマンションでも飼いやすいですが、好奇心旺盛でいたずら好きなため、お留守番には注意しましょう。

関連記事:シンガプーラの特徴や性格、飼い方について

 

【10位】ミヌエット

ミヌエット

毛種 短毛種・長毛種
体重 2~4kg
値段 10~30万円

2015年までは「ナポレオン」と呼ばれていたミヌエットは、ペルシャ系の猫とマンチカンを交配して生まれました。マンチカンと同じように、足の長さは様々です。

性格は、ペルシャのように穏やかで甘えん坊、かつマンチカンのように好奇心旺盛で遊び好きです。

健康維持のためには、運動量の確保と毎日のブラッシングは必須。長毛はもちろんのこと、短毛の場合も毎日ブラッシングをするようにしましょう。

【お迎えする前に】ペット保険に加入しておくと安心?

飼いやすく丈夫な猫をお迎えしたとしても、ふとしたことでケガをしたり病気にかかってしまう可能性があります。動物病院は自由診療のため、医療費が高額になるケースも多くあり、ペット保険に加入していなければ、全額を自己負担で支払わなければなりません。

新しく猫をお迎えすることを検討されている方は、ペット保険への加入も検討しておく良いでしょう。ペットの健康を守るのは飼い主の大切な役目です。

「保険料が高いから加入を迷ってしまう」という方は、以下の記事で“保険料の安いペット保険”をご紹介していますので、ぜひご参考にしてください。

おすすめの猫種をシチュエーション別に紹介!

最初にお伝えした通り、あなたにとって飼いやすい猫とは“あなたの性格や住環境、家族構成に適した猫”です。さらに、猫との生活をより良くするには、自分の事情も考慮する必要があります。

この章では、自分に合った猫を選ぶ手助けになるように、シチュエーション別におすすめの猫を紹介していきます。

マンションで飼いたい人向きの猫

おとなしい性格で“ボイスレスキャット”と呼ばれるほど鳴くことが少ないロシアンブルーは、マンションで飼いたい人におすすめ。 美しいアッシュブルーの被毛と澄んだエメラルドグリーンの瞳が特徴です。 ちなみに、犬に似ていると言われるほど飼い主(特定の人)に高い忠誠心を持つ反面、人見知りで神経質な性格も持ち合わせているので、来客が多い家にはあまり向いていないと言えるでしょう。

おとなしい猫ロシアンブルー

 

一人暮らしで飼いたい人向きの猫

自立心が強く、静かな環境を好むブリティッシュショートヘアは、一人暮らしの人におすすめです。ただ、その自立心の高さから抱っこや撫でられるのを嫌う傾向があるため、いつもベタベタ甘えてきてほしい人には向いていないかもしれません。 また、ずんぐりとした体に大きな丸い顔が特徴のブリティッシュショートヘアは、あまり鳴かない猫としても知られています。そのため、鳴いてアピールすることは少ないかもしれませんが、褒められることが好きなので普段からたくさん声をかけてあげましょう。

ブリティッシュショートヘア

一人暮らしで猫に留守番をさせたいと考えている方は、以下の記事も参考にされてください。

猫は何日まで留守番できる?留守番での注意点や対処法について解説!

 

猫アレルギーがある人向きの猫

猫アレルギーの原因とされているアレルゲン物質(Fel d1)が、他の猫と比べて少ないサイベリアンは、猫アレルギーの人におすすめです。ただし、サイベリアンであってもアレルゲン物質がまったく無いわけではないので注意してください。 フワフワの毛が特徴的で、毛色の種類も豊富なサイベリアンは、とても頭が賢いことでも知られています。好奇心旺盛で運動能力も高いので、キャットタワーを用意しておくと良いでしょう。

サイベリアン

本当に飼いやすい猫の性格とは?

飼いやすい猫の性格は、飼い主さんの好みによって異なります。まずは、あなたが飼いたい猫の性格をよく考えてみてください。

ただし、猫の性格は種類ごとにある程度の傾向があるとはいえ、個体差が大きいのも事実です。そのため、下記の説明を参考にしつつ、自分と相性の良い猫を選ぶようにしましょう。

人懐っこい猫

「話し上手な猫」とも呼ばれているバーミーズは人懐っこい性格で、たくさんコミュニケーションをとりたい人におすすめです。頭も良く社交的なため、小さい子供がいる家庭でも飼いやすいでしょう。 ただ、甘えん坊で飼い主と一緒にいるのが大好きなバーミーズは、その性格ゆえに長時間の留守番にストレスを感じる場合があります。その点において、一人暮らしの人には向いてないと言えるかもしれません。

バーミーズ

 

おとなしい猫

あまり鳴かないことで知られるヒマラヤンは、ペルシャとシャムを交配して作られました。シャムの活発さも持ち合わせていますが、基本的にはペルシャのように穏やかでマイペースなおとなしい性格です。かしこく優しいヒマラヤンは、他のペットや小さい子供とも仲良くできることから初心者におすすめです。 しかし、神経質な面もあるので、騒がしい環境や過度なスキンシップは避けた方が良いでしょう。

ヒマラヤン

飼いにくい猫っているの?

飼いにくい猫といってもさまざまですが、次の項目に当てはまる猫は、一般的に初心者向きではないと言われています。

  • 気性が荒い
  • しつけが困難
  • 運動量が多い

それではこのことをふまえたうえで、飼いにくい猫として代表的な3品種を見ていきましょう。

アビシニアン

筋肉質でスリムなボディのアビシニアンは、見た目通り運動神経が良く遊び好きです。そんな運動欲求の強いアビシニアンをマンションで飼う場合は、防音対策がかかせません。 アビシニアンは好奇心旺盛で頭も良いので、いたずらによる怪我や脱走には十分注意してください。 また、甘えん坊で人が好きな性格であるがゆえに、嫉妬深い一面もあります。多頭飼いや小さい子供のいる家庭で飼うのは難しいかもしれません。

シャム猫

青い瞳が特徴的な気品あふれるシャム猫は、見た目によらず活発で遊び好き。ストレスを溜めないためにも、十分に運動できる環境が必要です。 また、いたずら好き、かつ気難しい性格でもあるためしつけが難しいともいわれています。 一方、寂しがり屋で甘えん坊な一面もあるシャム猫はよく鳴く猫としても知られており、一人暮らしで留守の時間が長い人には不向きかもしれません。

ベンガル

ヒョウ柄の被毛が魅力的なベンガルは、そのワイルドな見た目の割に、甘えん坊です。人懐っこくおしゃべりが好きで、よく鳴く猫としても知られています。 また、ヤマネコとイエネコとの交配で生まれたベンガルは、タフで体力があり、遊ぶことが大好きです。いたずら好きでもあるため、留守の時間が長く、猫との時間があまりとれない人には向いていません。 ちなみに、猫にしては珍しく水が平気なので、お風呂場での事故には注意が必要です。

まとめ│猫の特徴や性格をよく理解してお迎えすることが大切!

この記事では、初心者でも飼いやすい猫について紹介しました。
最後にもう1度、この記事のポイントをまとめておきます。

・飼いやすい猫=あなたの性格や住環境、家族構成に適した猫
・飼いやすい猫ランキング1位は、アメリカンショートヘア
・逆に、飼いにくい猫はアビシニアン、シャム猫、ベンガル

猫との生活をより良いものにするためには、品種ごとの特徴や性格をよく理解したうえで、家族に迎える必要があります。
この記事を参考にして、自分にぴったりの猫を探してください。

 

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木内比奈子
この記事の監修者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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