ペット保険でてんかんは補償対象?

犬や猫のてんかんは、一度発症してしまうと一生涯付き合っていくケースが多い病気です。

てんかんは通院での治療が多いため、治療費がかさむことが心配な飼い主さまもいるかもしれません。

 

この記事では、ペット保険とてんかんについて解説します。ペット保険の選び方やポイントについても詳しくご紹介していますので、参考にしてみてください。

【この記事でわかること】

  • てんかんを補償するペット保険はどこ?
  • てんかん持ちでもペット保険に入れるの?
  • てんかんの治療費は高い?
  • てんかん発作が起きたら?してはいけないことは?
  • 犬や猫のてんかんは治るの?

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考になさってください。

目次

ペット保険でてんかんは補償される?されない?

ペット保険でてんかんは補償される?

多くのペット保険で、てんかんは補償対象になっています。

 

しかし一部のペット保険では、そもそもてんかんが補償対象外だったり、てんかんの種類によって補償されなかったりするケースがあるため注意しましょう。

 

てんかんが補償されるかについては、ペット保険の約款や重要事項説明書を確認してみてください。

確認してもよくわからない場合には、保険会社へ問い合わせてみるのがおすすめです。

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保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。

てんかん持ちでも入れるペット保険はある?

てんかんの持病があっても加入できるペット保険はあります。

 

ただしペット保険は、加入前に発症した病気は補償対象になりません。

てんかんも例外ではなく、てんかんが補償対象外となる条件つきでの加入となります。あわせて神経系の病気などが補償対象外になってしまう場合もあるようです。

 

なお、てんかんの持病があると加入できないペット保険もあります。また、てんかん疑いの診断のみでも加入できないと定めている場合もあります。

犬や猫のてんかんが補償対象の保険会社を調査!

てんかんが補償対象の保険会社

加入後に発症したてんかんは、どのペット保険会社であれば補償対象になるのでしょうか。

犬や猫のてんかんが補償対象になるペット保険をお探しの飼い主さまは、下記の一覧表をチェックしてみてください。

会社名 てんかんの
補償
PS保険
アイペット損保
アニコム損保
エイチ・エス損保
楽天ペット保険
SBIいきいき少短
FPC ※1
日本ペット少短 ×
チューリッヒ少短 ×

※表内のてんかんの補償は「○=補償される」「×=補償されない」で区分しています。
※上記の表では、保険商品の概要をご案内しています。
※保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しい補償内容は、各保険会社のウェブサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

※1 FPCは、補償開始前からの傷病や予防の場合等は補償の対象外となります。その他、保険金をお支払いできない場合もあります。詳細は、重要事項説明書および普通保険約款でご確認ください。

てんかんになっても続けやすい?おすすめのペット保険3選を解説!

ペットがてんかんなどの病気になっても続けやすい、おすすめのペット保険は次の3つです。

上記の3社は、病気になっても更新を拒否したり、新たに条件を追加したりすることはありません。

各社の特徴やメリット・デメリットについて、順番に詳しく解説していきます。

 

アイペット損保「うちの子」

アイペット損保うちの子

アイペット損保の「うちの子」は、幅広い傷病の通院・入院・手術費用をカバーするペット保険です。

 

◆アイペット損保「うちの子」のメリット

  • アイペット対応動物病院で窓口精算が利用できる
  • 新規加入年齢は12歳11か月まで

窓口精算を利用すると、保険金の請求手続きを行う手間が省けるため、利便性が高いというメリットがあります。

 

◆アイペット損保「うちの子」のデメリット

「うちの子」のデメリットは、保険料が高めに設定されていることです。

しかし、犬は12歳、猫は9歳から保険料が一定になるため、加入する際には保険料以外のポイントにも注目してみると良いでしょう。

関連記事:アイペット損害保険株式会社の口コミは?メリット・デメリットや評判も隠さず解説

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、保険会社のWebサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

 

アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」

アニコム損保「ふぁみりぃ」

アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、多彩な付帯サービスが魅力のペット保険です。

 

◆アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」のメリット

  • 健康に関する無料付帯サービスが利用できる
  • アニコム対応動物病院で窓口精算が可能

腸内フローラ測定」など、アニコム損保ならではの付帯サービスが使えるため、ペットの健康管理にも役立つでしょう。

 

◆アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」のデメリット

「どうぶつ健保ふぁみりぃ」のデメリットとして、健康割増引制度により、保険の利用状況によって保険料が割増になる可能性があることが挙げられます。

ただし、保険の利用回数が少なければ最大10%割引となるため、気にならないという方も多いかもしれません。

関連記事:アニコム損保のペット保険とは?口コミ、メリット・デメリットを徹底調査!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、保険会社のWebサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

 

PS保険

PS保険ロゴ

ペットメディカルサポートの「PS保険」は、保険料と補償内容のバランスの良さが特徴のペット保険です。

 

◆PS保険のメリット

  • 保険料の上昇がゆるやかで続けやすい
  • 獣医師に無料相談できるサービスがある

保険料の上がり方がゆるやかなため、長く続けやすい点がうれしいポイントです。
※通話料はお客さまのご負担になります。

 

◆PS保険のデメリット

PS保険では窓口精算が利用できません。

そのため、飼い主さまが保険金の請求手続きを行う必要があります。ただし、Web上で簡単に手続きができるため、必要書類が手元にそろっていればスムーズに完了するでしょう。

関連記事:PS保険はなぜ人気?口コミ調査でメリット・デメリットを徹底解析!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、保険会社のWebサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

犬や猫のてんかんは治療費が高額?ペット保険は必要?

犬や猫のてんかんの治療費は?

犬や猫のてんかんは、治療費が高額になりやすい病気のひとつです。

チワワが「特発性てんかん」で入院した場合の治療費例をご紹介します。

 

【チワワが特発性てんかんで入院した場合】

治療内容 治療費
入院・手術(3泊4日) 97,500円
通院(10日) 80,000円
合計 177,500円

※上記治療費は一例です。実際の治療費・治療内容は症状、動物病院ごとに異なります。
参照:au損保「犬の治療事例」

 

てんかんは、定期的な通院や投薬が必要になるケースや、検査費用だけで数万円になるケースもあります。

 

一生涯てんかんと付き合っていく可能性もあるため、経済的な負担が心配な飼い主さまもいるでしょう。

病気になってからではペット保険に加入できないこともあるため、健康で若いうちにペット保険への加入を検討しておくことをおすすめします。

ペット保険の見積り・お申込みはこちら!

てんかんになっても安心なペット保険選びとは?

ここでは、ペットがてんかんを発症しても安心して続けられるペット保険の選び方をご紹介します。

 

通院・入院・手術費用が補償されるプランか?

てんかんは通院での治療が多い病気です。

したがって、通院をしっかりカバーできるペット保険を選びましょう。

また、てんかん以外の病気や万が一のときのケガにも備えられるように、通院・入院・手術をバランスよく補償するフルカバー型」プランを選ぶのがおすすめです。

 

免責金額はないか?

ペット保険によっては、1回あたりの治療費に対して免責金額が設定されている場合があります。

免責金額を下回る治療費は、ペット保険に加入していても全額自己負担となるため、保険金請求をすることはできません。

少額の治療費にも備えたい飼い主さまは、免責金額がないペット保険を検討しましょう。

 

終身継続が可能か?

てんかんは一生涯付き合っていく可能性がある病気です。

そのため、てんかんを発症しても終身継続できるかどうかを確認しておきましょう。

ペット保険の約款や重要事項説明書を確認すると契約更新に関する記載があります。

わかりづらい場合には問い合わせをして確認しておくと安心です。

【ファイナンシャルプランナーのアドバイス】継続時の対応も確認しておこう!

ペット保険によっては契約更新時に、ペットの健康状態や利用状況によって、条件追加や継続不可になる可能性があります。
さらに、ペット保険の乗り換えの際には、慢性疾患があると新たに加入するハードルが上がってしまうため、契約更新時の対応について加入する前によく確認しておくことが大切です。
あとからペット保険選びで後悔しないためにも約款や重要事項説明書をよく読み、わからない点があれば保険会社に問い合わせをして解決しておきましょう。

犬や猫のてんかんの症状は?原因はストレス?

犬や猫のてんかんの症状

てんかんの主な症状はけいれん発作で、意識消失をともなう全身性のもの(全般発作)と、体の一部分のみのもの(部分発作)があります。

ストレスなどの精神的な問題や強い光・大きい音などの環境要因が引き金となって発作が起こることがあるため、てんかんの持病があるペットがいる場合には注意が必要です。

 

脳に異常があるてんかんは「症候性てんかん」と呼ばれ、脳炎や脳腫瘍などの病気が原因です。

一方、脳に異常が認められず原因が特定できない「特発性てんかん」は、遺伝的素因が関与していることが示唆されています。

【獣医師アドバイス】てんかんの前兆かも?気をつけたい症状は?

一般的にてんかんの前兆とされる症状には、次のようなものがあります。

  • しきりに口を動かす
  • よだれが出る
  • 床や家具などを舐める
  • 落ち着きがない
  • 体の一部の筋肉がピクピクする
  • 自分の尾を追いかけて回転する

前兆だと思っていた症状が部分発作そのものであることも多いため、ペットの行動をよく観察することが大切です。どのような症状がどのくらいの時間続いたか記録しておくと、動物病院を受診する際に役立つでしょう。

てんかんになった犬や猫の寿命は?死亡率は?

てんかんの病歴がある犬や猫の寿命の差については、はっきりしたデータはないようです。適切に治療を行えば、健康な犬や猫と寿命はさほど変わらないと考えて良いでしょう。

 

しかし、けいれん発作が頻繁に起こったり長時間のけいれん発作を繰り返したりすると、最悪の場合には死亡してしまうケースもあります。

深刻なてんかん発作が起きる前に、すみやかに動物病院を受診してください。

てんかんになりやすい犬や猫の年齢や品種とは?

「特発性てんかん」は遺伝的素因が関与しており、以下のような犬種がかかりやすいといわれています。

  • シベリアン・ハスキー
  • ゴールデン・レトリーバー
  • アメリカン・コッカー・スパニエル

多くは6歳までに発症し、繰り返し症状があらわれることが特徴です。

 

一方、脳炎や脳腫瘍などが原因の「症候性てんかん」は幅広い年齢の犬や猫に発症します。てんかん発作以外にも、ふらつきなどの神経症状があらわれることが多いようです。

犬や猫のてんかんが治った?本当に完治する?

犬や猫のてんかんは完治する?

残念ながら、犬や猫のてんかんが完治することはほとんどありません。

 

てんかん発作の症状を抑える薬を使いながらコントロールしていく治療を、長期間もしくは一生涯続けるケースがほとんどです。

てんかん発作の頻度をだいたい3か月から半年に1回程度にコントロールすることを目標に治療を続けていきます。

犬や猫のてんかん発作が!その時してはいけないこととは?

大きなけいれん発作を目の当たりにするとつい慌ててしまい「何かしなければ!」という気持ちになりますが、周囲の安全を確保して静かに見守ることが大切です。

 

周囲に危険なものがある場合には移動させ、移動できないものがあればクッションなどでガードしてあげましょう。

犬や猫の体を持ち上げて移動させる、舌を噛まないように口に物を噛ませるなどの行動は危険を伴うため避けてください。

また、音に反応してしまう可能性があるため、大声で呼びかけるのもやめましょう。

 

てんかんの詳しい対処法については、以下の記事を参考にしてみてください。

まとめ│てんかんが補償されるペット保険は多い!

今回は、ペット保険やてんかんについて解説しました。重要なポイントは次のとおりです。

  • てんかんが補償対象になるペット保険は多い
  • てんかん持ちの場合は条件付きの加入になる可能性あり
  • フルカバー型のペット保険がおすすめ!
  • 終身継続できるペット保険を選ぶのがポイント

ペットのてんかんとうまく付き合っていくためにも、ぜひ安心して継続できるペット保険を選んでみてください。

 

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また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

 

株式会社FPC:PX-KY240924-049(25.04)、アイペット損害保険株式会社:募2407-121(26.06)

松村恵里
この記事の執筆者 松村 恵里
獣医師・Webライター・ファイナンシャルプランナー。麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、NOSAI北海道で7年間勤務。在学中は介在動物学研究室にてアニマルセラピーを専門に研究。犬、猫、ハムスター、馬の飼育管理経験あり。現在は家族と猫2匹とで暮らしている。獣医師や多様なペット飼育の経験から、ペットに関する情報をわかりやすく発信します。

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