
「ペット保険は必要?いらない?」と加入を迷う方は少なくありません。ペット保険への加入で後悔しないためには、その必要性を正しく見極めることが重要です。
この記事では、ペット保険がいらないといわれる理由だけでなく、加入のメリットやデメリット、必要な人と不要な人の違い、などを整理したうえで、後悔しないための選び方についても解説します。
- ペット保険がいらない理由とは?
- ペット保険が必要な人の特徴
- ペット保険の大きなデメリットとは?
- ペット保険に未加入だとどうなる?
- ペット保険加入と貯金はどちらがいい?
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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。
結論|ペット保険は不要な人と必要な人が明確に分かれる
ペット保険は、すべての飼い主にとって一律に必要、あるいは不要と断言できるものではありません。ファイナンシャルプランナー(FP)の視点からいえば、保険は「家計を破綻させないためのリスクヘッジ」の一つです。
必要性は、飼い主の経済状況や貯蓄額、ペットの年齢や犬種・猫種、さらに「万が一のリスクに対してどのように備えたいか」という価値観によって大きく変わります。
結論を簡単に整理すると以下のとおりです。
- 高額治療費に対応できる十分な貯蓄がある場合
→ペット保険はかならずしも必要ではない - 突然の高額治療への出費に不安がある場合
→ペット保険に加入するメリットが大きい
ペット保険を含め、保険は「予期せぬリスクに備える手段」です。必要か不要かは個々の状況や考え方で異なるため、後の章で具体的な判断基準を詳しく解説します。
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【ペット保険不要論】いらないといわれる3つの理由
ペット保険に対して「不要」「必要ない」と考える人もいるのは事実です。ここでは、ペット保険が「いらない」とされる主な理由を深掘りしつつ、その考え方に対する重要な視点を解説していきます。
理由1:掛け捨て型で保険料がもったいない
ペット保険は、自動車保険や生命保険と同様に「掛け捨て型」です。保険期間中に一度も保険金を受け取らなかった場合、支払った保険料が戻ってくることはありません。そのため経済的に「もったいない」と感じる人もいるでしょう。
ただし、保険は高額医療のリスクに備える手段であり、加入の価値は実際にケガや病気が起きたかどうかで初めてわかる、いわば結果論です。日常的には保険料がかかるものの、リスクに備える安心材料であり、必要経費だと捉えることもできるでしょう。
理由2:健康なペットは医療リスクが低い
ペットが若くて健康な場合、「うちの子はまだ大丈夫」と、高額な治療費が発生する事態は想像しにくいでしょう。ケガや病気をするリスクを低く見積もる考えが、ペット保険不要論につながります。
しかし、予期せぬ事故や突発的な病気のリスクは年齢に関わらず存在します。また、ペット保険加入は「健康体」が前提のため、一度病気になると加入できないケースが多いのです。シニア期に増える治療費負担の備えとして、早めの投資と考えておくことが安心に繋がります。
理由3:貯蓄で十分対応できるケースも
日ごろから治療費のために「ペット貯金」をしている場合、ペット保険はいらないと考える人もいます。治療費がかからなければ資金は手元に残るため、経済的に合理的ともいえるでしょう。
ただし、貯蓄額を超える高額治療や、想定外の出費が重なる場合には「貯蓄が足りなくなる」というリスクがあります。
また、貯蓄を始めたばかりの初期段階に、高額な資金が今すぐ必要になった場合は、「貯蓄額がまだ追いついていない」という状況も考えられます。慎重な計画が必要です。
ペット保険が「必要な人」と「いらない人」の違い
前述のとおり、ペット保険に入るべきかは、 ペットの健康リスクや飼い主さまの経済状況などによって異なります。この章では、ペット保険が必要な人と不要な人のそれぞれの特徴を、整理してわかりやすく解説します。
ペット保険が必要な人の特徴
| 【こんな人にはペット保険が必要かも?】 |
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簡潔にまとめると、ペット保険の必要性が高いのは「突然の高額治療費を捻出できない人」です。ペットのケガによっては治療費が100万円近くなる可能性もあり、十分な貯蓄がない場合、家計に大きな打撃を与えかねません。
また、「金銭的な理由で治療を断念したくない」「常に最善の治療方法を選びたい」と強く願う人にもペット保険への加入をすすめます。
まだ貯蓄が不十分な人、多頭飼育でリスクが分散しにくい人や、特定の病気にかかりやすい犬や猫を飼っている人、ペットがシニア期に差し掛かった人にも適しています。
ペット保険は、毎月の保険料で、高額な治療費という大きなリスクを抑える「安心のレバレッジ(=小さな力で大きな成果を生む仕組み)」です。
ペット保険がいらない人の特徴
| 【こんな人にはペット保険がいらないかも?】 |
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ペット保険がいらないケースの最も大きな特徴は、ペット用に十分な貯蓄があることです。数十万円におよぶ突発的な出費が発生しても、生活に影響なく即座に対応できる経済力があれば、ペット保険に頼る必要性は低くなります。
また、掛け捨ての保険料を支払うことに抵抗を感じる人や、リスクは自己資金で管理すべきだと考える合理的なタイプの人、高額な最新治療は不要と考えている人も、加入しない傾向にあります。
計画的に資産を管理し、すでに不測の事態への備えが整っている場合、ペット保険は不要な選択肢となり得ます。
▼ 調査でわかった「未加入の理由」
実際にペット保険へ加入していない人は、どのような理由から「いらない」と判断しているのでしょうか。『ペット保険比較のピクシー』が行った独自アンケートでは、未加入の理由として最も多かったのが「月々の保険料が高いから」という回答でした。

ペット保険加入によって安心を買うか、リスクを負うかは自分の価値観と経済観念で選ぶものです。重要なのは、そのリスクを正しく認識し、後悔のない選択をすることだといえるでしょう。
そのほかにも、「ペット保険をよく知らない」といった声もあり、保険の仕組みの複雑さや加入のハードルが未加入につながっているケースも見受けられました。
調査機関:Webアンケート調査Freeasy
調査方法:インターネットによるアンケート調査
集計期間:2024年2月26日~2024年2月28日
有効回答数:225名
ペット保険選びに迷いや不安がある場合は、以下の記事も参考にしてください。
【比較】ペット保険のメリット・デメリットを整理

ペット保険への加入を最終的に判断するためには、メリットとデメリットの両方を正確に理解し、冷静に比較検討することが不可欠です。ここでは、自身にとって本当に価値のある選択なのかどうかを見極めるための情報を提供します。
ペット保険のメリット:高額治療費の負担軽減
| 【ペット保険の5つのメリット】 |
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ペット保険に加入する最大のメリットは、予期せぬ高額治療が発生した際の経済的ダメージを最小限に抑えられる点にあります。人間と違って、ペットの医療は「自由診療」です。そのため、治療費は全額自己負担となり、一度の入院や手術が家計に与えるインパクトは想像以上に大きくなります。
ペット保険に加入しておくことで、飼い主は治療費を過度に心配することなく、ペットにとって最善と思われる治療法を選択しやすくなります。金銭的な理由で治療を断念せずに済むのは、大きな安心材料といえるでしょう。
また、ペット保険は、単に「支払いを助ける」だけでなく、「早めに病院へ連れて行く」という飼い主の行動を後押ししてくれる点に大きなメリットがあります。
さらに、意外と見落とされがちなのが、保険契約者に提供される「無料の付帯サービス」の価値です。24時間365日、獣医師に無料で電話相談できるサービスや、ペットグッズやしつけ教室の優待を用意しているペット保険もあります。もしも加入する場合は、こうした付帯サービスの有無や内容も事前に確認しておきましょう。
ペット保険のデメリット:利用回数などの制限がある
| 【ペット保険の4つのデメリット】 |
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ペットのデメリットとしては、まず、ペット保険は貯蓄型ではなく掛け捨て型のため、保険を使わなければ保険料が戻ってこない点です。ペットの年齢とともに保険料は上がり、シニア期には加入時の2〜3倍の金額になることも珍しくありません。
また、ペット保険ではすべての治療費が補償されるわけではなく、去勢・避妊手術や健康診断、予防接種など“予防医療”は補償対象外です。
さらに、多くの保険プランで、年間の利用回数や日数に上限が設けられていたり、1回の通院・入院・手術で支払われる保険金に支払限度額が設定されていたりします。こうした上限が超えた分の医療費は、すべて自己負担となります。
ペット保険のメリット・デメリットの両面を正しく理解したうえで、納得のいく選択をすることが大切です。
ペット保険に入らない場合のリスクと代替策

ペット保険に加入しないと決断した場合、どのようなリスクが想定され、それにどう備えればよいのでしょうか。ここでは、ペット保険に加入しない場合に考えられるリスクと、そのリスクをカバーするための具体的な代替策について解説します。
犬・猫の治療費|保険の役割を数字で解説
ペットの治療費がどのくらいかかるのかを具体的に知ることは、ペットの健康リスクと保険の必要性を判断するうえで重要です。
| 犬の高額治療になりやすい傷病 | 治療費の目安 |
| 骨折 | 約10万~50万円程度 |
| 悪性腫瘍(がん) | 約50万〜100万円超 |
| 椎間板ヘルニア | 約30万〜80万円以上 |
| 膝蓋骨脱臼(パテラ) | 約20万〜50万円程度(片足) |
| 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など) | 約10万〜100万円超 |
| 猫の高額治療になりやすい傷病 | 治療費の目安 |
| 誤飲・誤食 | 約1万~30万以上 |
| 慢性腎臓病 | 年間10万〜30万円以上 |
| 尿路結石・尿道閉塞 | 約10万〜30万円程度 |
| 悪性リンパ腫 | 約30万〜100万円超 |
| 糖尿病 | 年間10万〜30万円以上 |
例えば、犬の骨折手術では約10万〜50万円、猫の誤飲による開腹手術では10万円〜30万円以上かかることもあります。さらに、悪性腫瘍(がん)のような重い病気になると、手術や入院、通院治療を合わせて50万円から100万円を超えるケースも少なくありません。これらの金額を貯蓄だけで賄えるかどうかが、一つの判断基準となるでしょう。
※治療費はあくまで一例です。動物病院やペットの状態などによって異なるためご注意ください。
ペット保険とペット用貯金はどちらがいいか比較!
ペットの医療費に備える方法として、ペット保険とペット用貯金はよく比較されます。どちらが良いかは一概には言えず、それぞれの家庭の経済状況やリスクに対する考え方によって最適な選択は異なります。まず、ペット保険と貯金の大きな違いは、使用できるタイミングにあります。
ペット保険は保険料を払う必要があるものの、補償開始後ならいつでも一定の補償を受けられるという安心感があります。一方、ペット用貯金は、必要なときに現金化しやすいものの、貯まるまで時間がかかるでしょう。以下の表で、ペット保険とペット用貯金のメリット・デメリットを比較してみてください。
| メリット | デメリット | |
| ペット保険 |
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| ペット用貯金 |
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万が一の補償があることは、大切な貯蓄を守ることにもつながります。両者を上手く使い分けながら、ペットのさまざまなリスクに対応できるようにしておきましょう。
後悔しないペット保険の選び方と注意点
もし、ペット保険に加入するという結論に至った場合、次に重要になるのは「どの保険を選ぶか」です。ここでは、保険選びで失敗しないために押さえておくべきポイントや、加入前に必ず確認しておきたい注意点について具体的に解説していきます。
ペットの病歴によっては加入できない
ペット保険は、基本的に健康なペットを対象とした制度です。そのため、加入を申し込む際には、過去の病歴や現在の健康状態について告知する義務があります。
もし、すでに治療中のケガや病気がある場合、あるいは過去に特定の病気を患ったことがある場合は、保険会社の引受審査に落ちて加入できない可能性があります。また、加入はできても、その特定の病気や関連する部位の治療費は補償対象外となる、「特定疾病不担保」「特定部位不担保」という条件が付くことも少なくありません。
さらに、多くのペット保険には新規加入できる年齢に上限があり、一般的に7歳や8歳までと設定されています。0歳〜4歳などの若いうちに検討を始めるのが理想で、7歳以上になると選択肢が狭まることを理解しておく必要があります。
シニア期になると保険料が上昇する
ペット保険の保険料は、加入時のままずっと一定というわけではありません。ペットの年齢が上がるにつれて、ケガや病気のリスクが高まるため、保険料も段階的に上昇していく仕組みになっています。
特に7歳や8歳ごろからのシニア期に入ると、保険料の上昇率が大きくなる傾向があります。
加入当初は手ごろな保険料だと感じていても、10歳、12歳と年齢を重ねるうちに、月々の支払いが大きな負担になる可能性も考慮しなければなりません。
ペット保険を選ぶ際には、現在の保険料だけでなく、更新時の料金体系を事前にしっかりと確認し、長期的に支払い続けられるかどうかを見極めることが重要です。
予防医療など補償対象外の費用がある
ペット保険は、ケガや病気の治療費を補償するものですが、すべての費用に使えるわけではない点を理解しておく必要があります。
例えば、狂犬病ワクチンや混合ワクチンなどの予防接種、フィラリアやノミ・ダニの予防薬、避妊・去勢手術、定期的な健康診断やペットドックなどの費用は、基本的に補償の対象外です。また、歯石除去などの一部の歯科治療、先天性の異常などを対象外としている保険も多くあります。
加入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、契約前に保険会社のパンフレットや約款、重要事項説明書をよく読み、どのような場合にペット保険が使えて、どのような費用が対象外となるのかを正確に把握しておくことが大切です。
まとめ│ペット保険がいらないか必要かは飼い主さまの状況次第!
ペット保険が必要か不要かという問いに、唯一の正解はありません。その判断は、飼い主の経済力、リスクに対する考え方、そしてペットの年齢や健康状態など、さまざまな要因によって左右されます。
最終的には、ペットへの愛情と責任に基づき、冷静かつ総合的な視点で判断することが大切です。ペット保険選びで迷ったら、下記の記事も参考にしてください。
【ペット保険比較のピクシー】では、ペットと飼い主さまのためになるお役立ち情報を日々発信しております。
また保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。
イヌ
ネコ
- 血統種
- ミックス
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- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
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- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上





