ペット保険の待期期間

待機期間のないペット保険はある?」
「即日補償が開始されるペット保険はないの?」
すぐに入れるペット保険が知りたい

こんな疑問を抱える飼い主さまは少なくないかもしれません。

そこで、この記事では以下の内容を解説します。

・待機期間なしのペット保険3社は?
・待機期間の短いペット保険はどこ?
・各ペット保険の待機期間を一覧表で比較

ペット保険の待機期間について、ファイナンシャルプランナーが詳しく解説します。保険の加入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

【ペット保険比較のピクシー】では人気ペット保険おすすめランキングもご紹介しております。
まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

待機期間なしのペット保険はこの3社!

犬や猫は、人間のように公的保険制度が使えないため、なるべく早く保険に加入して安心したいと思われる飼い主さまも多いのではないのでしょうか。

待機期間について解説する前に、まずは待機期間のないペット保険3社をご紹介します!

【待機期間(免責期間)のないペット保険】
◆PS保険
FPC
◆アイペット損保

※待機期間がないペット保険も、お申し込み後すぐに補償開始となるわけではありません。
※補償開始日までに審査や受付処理があり、この期間に生じたケガや病気は補償対象外です。


記事の後半では、上記3社のペット保険について、補償内容なども詳しく解説します。

そもそもペット保険の待機期間(免責期間)とは?

ぐったりする猫

保険会社によっては、ペット保険に「待機期間(免責期間)」というものが設定されています。ペット保険の待機期間とは、保険開始日(契約日)から一定のあいだ補償がおりない期間のことです。

ではなぜ、ペット保険には待機期間があるのでしょうか?保険は、そもそもペットが健康であることを前提として保険料が計算されています。待機期間は、保険加入前に発症した病気やケガの潜伏期間を考慮し、保険料を公平にするための期間です。


この補償がおりない期間があることで「保険契約が始まってから病院を受診しよう」という不正も防ぐこともできます。

待機期間があるペット保険と、ないペット保険があるため、加入前にあらかじめよく調べることをおすすめします。

待機期間なしのペット保険は即日補償開始される?

実は、ペット保険はお申し込み後、当日や翌日からすぐに補償が始まることはありません。

補償開始日までに審査や受付処理の期間があり、短いもので15日、長いもので1ヶ月以上かかることもあるので知っておきましょう。

「申込→保険会社審査→契約成立→1回目保険料支払い」の流れが完了してはじめて補償がスタートします。待機期間がないペット保険もそれは同様で、実際に補償が開始されるのは「補償開始日」以降となりますので注意しましょう。

ペット保険の待機期間の長さはどれくらい?

待機期間の説明表

待機期間は、ケガや病気、ガンで期間が異なる場合があります。

一般的なペット保険の待機期間は下記のとおりです。

  • ケガ:0〜15日間
  • 病気:30日間
  • ガン:30〜120日間

ケガは、潜伏期間がないため短く設定されています。
一方、ガンなどの病気は潜伏期間が存在しますので長めの設定です。

待機期間の長さは、各保険会社によって異なりますので加入前に確認しましょう。

ペット保険【待機期間なし】の3社をFPが解説!

ここでは、以下の【待機期間のなしのペット保険】3社から、3つの補償プランについて補償内容などを解説していきます。待機期間だけでなく、保険料や年間補償限度額などもしっかりチェックして保険を選ぶことをおすすめします。

【待機期間(免責期間)のないペット保険】
◆PS保険
FPC
◆アイペット損保

※待機期間がないペット保険も、お申し込み後すぐに補償開始となるわけではありません。
※補償開始日までに審査や受付処理があり、この期間に生じたケガや病気は補償対象外です。

 

PS保険

PS保険ロゴ

プラン名

70%補償プラン

補償割合

70%

補償範囲

フルカバー型

免責金額

なし

年間補償限度額

110万円

※今後の商品改定などにより、保険料が変更となる場合もございます。
※詳しい補償内容は保険会社の重要事項説明書をご覧ください。

PS保険は保険料と補償内容のバランスが良いペット保険です。保険料が業界最安級※でありながら、年間補償限度額が110万円と充実しています。また、膝蓋骨脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニアなど、ペット保険で補償対象外になりやすい傷病もカバーされます。
※業界最安級の根拠は公式Webサイトでご確認ください。

 

 

FPC「フリーペットほけん」

FPCフリーペットほけんロゴ

プラン名

フリーペットほけん70%補償プラン

補償割合

70%

補償範囲

フルカバー型

免責金額

なし

年間補償限度額

85万円

※今後の商品改定などにより、保険料が変更となる場合もございます。
※詳しい補償内容は保険会社の重要事項説明書をご覧ください。

FPCの「フリーペットほけん」のメリットは、お手ごろな保険料とシンプルな料金設定です。また、入院保険金は、支払限度額と限度回数は設定されていますが日数制限がなく、長期間の入院にも備えられます。

 

アイペット損保「うちの子」

プラン名

うちの子(70%プラン)

補償割合

70%

補償範囲

フルカバー型

免責金額

なし

年間補償限度額

122.4万円

※今後の商品改定などにより、保険料が変更となる場合もございます。
※詳しい補償内容は保険会社の重要事項説明書をご覧ください。

アイペット損保の「うちの子」は高齢期になると保険料が定額になるため、シニアペットも続けやすいペット保険です。また、窓口精算ができるため、保険金請求の手続きがかからないという点も大きなメリットです。書類送付の手続きなどが面倒な方におすすめの保険です。

ペット保険の待機期間を一覧表で比較!待機期間が短い保険は?

ここでは、各社の待機期間を一覧にしてご紹介します。
一覧表を見ると、ケガの待機期間は短く、病気やガンは長く設定されていることがわかります。

保険選びの際は、こちらの表を参考にしてください。

イーペット少短
  • ケガ→0日
  • 病気→15日間
アニコム損保
  • ケガ→0日
  • 病気→30日間
SBIいきいき少短
  • ケガ→0日
  • 病気→1ヶ月間(翌月1日)
楽天損保・楽天ペット保険
  • ケガ→0日
  • 病気→30日間
チューリッヒ少短
  • 病気による骨折、脱臼、ガン→30日間
日本ペット少短
  • ケガ→0日
  • 病気→30日間
  • ガン→60日間
ペット&ファミリー損保
  • ケガ→15日間
  • 病気→30日間
  • ガン→90日間

※参考:イーペット少短
※参考:
アニコム損保  ※参考:SBIいきいき少短
※参考:楽天損保    ※参考:チューリッヒペット少
※参考:日本ペット少短 ※参考:ペット&ファミリー損保

各ペット保険の”補償開始日”まるわかり!加入したい保険をチェック!

最後に、下記のペット保険会社の補償開始日を紹介します。

  • PS保険
  • FPC
  • アイペット損保
  • アニコム損保
  • 楽天損保
  • 日本ペット少短
  • SBIいきいき少短
  • チューリッヒ少短
  • ペット&ファミリー損保
  • イーペット少短

補償開始日も保険会社によって異なりますので、ペット保険を選ぶ際に役立ててください。それではみていきましょう。

 

PS保険

申込方法

補償開始日

WEB・書面申込

保険会社に申込情報・申込書到着日の翌々月1日から補償開始。

ただし1日に申込した場合のみ翌月1日。

※参考:PS保険

PS保険には待機期間がありません。書類の不備がなければ、申込書が保険会社に到着した日の翌々月1日から補償が開始されます。

 

FPC

申込方法

補償開始日

WEB申込

最短で21日後。

書面申込

申込書到着およびクレジット情報登録完了から最短で21日後。

口座振替

口座振替依頼書到着 15日まで:翌月27日の振替・補償開始。

          15日以降:翌々月27日の振替・補償開始。

※参考:FPC

FPC保険も待機期間はありません。早く補償開始したい方はWEB申込がおすすめです。

 

アイペット損保

申込方法

補償開始日

クレジットカード支払

手続き完了日の翌月の同じ日の午前0時から補償開始。

(31日などは翌月末日)

口座振替

申込書到着の翌々月の午前0時から補償開始。

※参考:アイペット損

アイペットも待機期間がありません。WEB申込がより早く補償開始されます。

 

アニコム損保

申込方法

補償開始日

WEB申込

手続き完了日の翌月の同じ日から補償開始。

(31日などは翌々月1日)

書面申込

申込書到着  25日まで:翌々月1日から補償開始。

※参考:アニコム損保

アニコムは、疾病は契約開始日から30日間待機期間があります。

 

楽天損保

申込方法

補償開始日

クレジットカード支払

手続き完了日  20日まで:翌月1日から補償開始。

        21日〜末日:翌々月1日から補償開始。

口座振替

手続き完了日  20日まで:翌月1日から補償開始。

        21日〜末日:翌々月1日から補償開始。

※参考:楽天損保

楽天損保は、疾病やガンは契約開始日から30日間待機期間があります。

 

日本ペット少短

申込方法

補償開始日

書面申込

申込を承諾し申込書類を受領した日と、

保険料を支払込み(お振込)した日のいずれか遅い日の午前0時から補償開始。

(契約日:責任開始月の翌月1日)

WEB申込

申込を承諾し申込情報を受け取った日と、

保険料を支払込み(お振込)した日のいずれか遅い日の午前0時から補償開始。

(契約日:責任開始月の翌月1日)

※参考:日本ペット少

待機期間は、補償開始日以降にあります。

 

SBIいきいき少短

申込方法

補償開始日

WEB・書面申込

手続き完了日 15日まで:翌月1日から補償開始。

       15日以降:翌々月1日から補償開始。

※参考:SBIいきいき少短

SBIいきいき少額短期保険は補償開始日から病気は1ヶ月待機期間があります。

 

チューリッヒ少短

申込方法

補償開始日

WEB申込

申込日が毎月1日から20日:申込日の翌月1日午後0時。

申込日が毎月21日から月末:申込日の翌々月1日午後0時。

※参考:チューリッヒ少短

チューリッヒ少額短期保険の補償は、ガン・骨折・脱臼の治療のみが対象です。

待機期間はそれぞれ契約開始日から30日間です。骨折が病気を原因としない場合は、待機期間は0日となります。

 

ペット&ファミリー損保

申込方法

補償開始日

WEB申込の場合

申込手続き完了後、翌日の午後0時。

書面申込の場合

申込書到着 15日まで:翌月1日より補償開始。

      15日以降:翌々月1日より補償開始。

※参考:ペット&ファミリー損保

ペット&ファミリーは、WEBで手続きすると、翌日から補償開始されますが待機期間が、ケガは15日、病気は30日、ガンは90日間あります。

 

イーペット少短

申込方法

補償開始日

WEB・書面申込

手続き完了日 15日まで:翌月1日から補償開始。

       16日以降:翌々月1日から補償開始。

※参考:イーペット少短

クレジットカードによるお申し込みの場合、申込書が保険会社に到着した日、もしくはWEB申込が完了した日が、15日までか16日以降かによって補償開始日が決まります。

 

※書類の入力内容に不足があった場合、補償開始日は変更になる場合があります。
※補償開始日に関する詳細は、各ペット保険会社の重要事項説明書でご確認ください。

【Q&A】待機期間に関する疑問点にお答えします!

待機期間の疑問点

「契約更新時にも待機期間はあるの?」
「待機期間不適用特約って何?」
「ペットが体調を崩したら待機期間後に動物病院に行くべき?」

このような疑問をもつ方もいるのではないでしょうか。

ここでは、待機期間に関わる疑問点について説明します。

 

Q. 継続時や更新時も待機期間はある?

A. 「継続時や更新時も待機期間はある?」という疑問にお答えします。
待機期間は、初年度のみ設けられています。 2年目以降は、通常通り補償が受けられますので安心してください。

ただし、保険会社を変更し新たに保険を契約する場合は、新規契約になるため待機期間があります。 保険を変更する際は、再び保険会社の審査や待機期間があるため注意しましょう。

 

Q. 待機期間不適用特約は必要?

A. ペット保険には「待機期間不適用特約」という特約があります。
契約時にこの特約をつけることで、待機期間中にかかった病気やケガも補償されます。

ただし、契約前に発症した病気やケガは補償されません。 待機期間不適用特約はメリットのある特約にも思えますが、付帯すると保険料が高くなってしまうので、あまりおすすめできません。

待機期間がないプランが希望なら、先ほど紹介した元々設定されていないPS保険やFPC、アイペット損保を選ぶといいでしょう。

 

Q. 待機期間が終わってから動物病院に行くべき?

A. 「ペットの様子がなんだかおかしい。待機期間が終わってから病院に行こう」などと、つい考えてしまう方もいるかもしれません。

しかし、待機期間中にかかった病気は補償対象外です。
病院で検査をすればいつ病気が発症したのかわかります。

保険会社は、病気が発症した時期も詳しく調査するため、病気について嘘をついたり誤魔化したりするのは得策ではありません。

それよりも、ペットの調子が悪い場合は命に関わることもありますので、早めに病院を受診しましょう。

まとめ│待機期間中は保険が使えないため注意!

ここまで待機期間についてご紹介してきました。
最後に、この記事のポイントをまとめておきます。

  • ペット保険には「待機期間」がある。
  • 待機期間は病気の潜伏期間を考慮して設定。
  • 待機期間の長さは各保険会社によって異なる。

ペット保険を選ぶ際は、保険料や補償に目がいってしまいますが、「実際に補償が開始される日はいつなのか」がわかっていると安心できますので、加入前によく確認しましょう。

 

ペット保険の選び方について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

 

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また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

木内比奈子
この記事の監修者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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