
「猫の鼻が赤くなっている」「最近、鼻の色が変わった」などと気になっている方もいるかもしれません。この記事では、猫の鼻が赤くなる原因を、危険なケースと様子を見ても良いケースに分けて詳しく解説します。
猫の鼻が赤くなる原因には、興奮や運動といった生理的なものから、感染症や皮膚炎、腫瘍などの病気までさまざまあります。一時的な赤みは心配ないことが多い一方で、鼻血やくしゃみ、鼻の腫れ、食欲不振などを伴う場合は病気のサインかもしれません。
猫の鼻が赤い!病院へ行くべき危険な症状とは?
猫の鼻が赤いだけでなく、以下のような症状がみられる場合は、ケガや病気の可能性があるため動物病院を受診しましょう。
- 鼻血が出ている
- ずっとくしゃみや鼻水が止まらない
- 鼻が腫れている、形が変わっている
- 鼻にかさぶたがある
- 鼻の表面がただれている
- 食欲がない、元気がない
- 呼吸が苦しそう
- 目やにが多い
- 涙目になっている
- 体をかゆがっている
特にいつもより食欲や元気がない場合は、猫の体調が悪い可能性が高く、早めの対応が重要になります。
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【要注意】ケガや病気が原因で赤くなる6つのケース
猫の鼻が真っ赤になっている原因として、ケガや病気が疑われるケースもあります。普段と違う様子がみられたら、これから解説する6つのケースに当てはまらないか確認してみてください。
感染症│猫風邪やウイルス性鼻気管炎など
猫カリシウイルスや猫ヘルペスウイルスなどが原因で起こる「猫風邪」と呼ばれる上部気道感染症になると、鼻の粘膜が炎症を起こして赤くなることがあります。
主な症状は、くしゃみや大量の鼻水、目やになどです。鼻の炎症がひどくなると、鼻の表面がただれたり、かさぶたができたりすることも少なくありません。特に免疫力の低い子猫や高齢の猫は重症化しやすいため、早めの治療が求められます。
猫風邪をはじめとした感染症の症状は?原因や治療法なども解説▼
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外傷や虫刺され│ぶつけたり引っ掻いたりしたケガ
猫が家具に鼻をぶつけたり、ほかの猫との喧嘩で引っ掻かれたりすると、その部分が内出血や炎症を起こして赤くなります。また、蚊や蜂などの虫に刺された場合も、アレルギー反応によって赤く腫れることがあります。
過度なストレスで自分の鼻を舐め続けたり、どこかにこすりつけたりして傷がつき、赤みにつながるケースもみられます。傷口から細菌が入ると化膿するおそれもあるため、出血や腫れがひどい場合は病院で診てもらいましょう。
皮膚炎│アレルギーや細菌感染による炎症
食物アレルギーやノミアレルギー、ハウスダストなどが原因でアレルギー性皮膚炎を発症すると、鼻の周りが赤くなることがあります。強いかゆみを伴うことが多く、猫が鼻を掻いたりこすりつけたりすることで、さらに炎症が悪化しがちです。
また、傷口からの細菌感染によっても皮膚炎が起こります。子猫や老猫などで免疫力が低い場合は、皮膚のバリア機能が弱いため特に注意が必要です。
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関連記事:猫の皮膚が赤くなるのはなぜ?皮膚病の気になる症状や原因を解説!
腫瘍│鼻が腫れやしこりがみられる扁平上皮癌
高齢の猫に発生しやすい悪性腫瘍の一種である、扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)が鼻にできると、初期症状として赤みやただれ、かさぶたがみられることがあります。進行すると鼻の形が崩れたり、変色したり、鼻血が出たりするようになります。
特に、紫外線の影響を受けやすい白い毛の猫や、色素の薄い鼻を持つ猫は発症リスクが高いとされています。治りにくい鼻のただれやしこりを見つけたら、すぐに動物病院に相談してください。
好酸球性肉芽腫症候群│鼻や唇が盛り上がる
好酸球性肉芽腫症候群(こうさんきゅうせいにくげしゅしょうこうぐん)は、アレルギー反応が関与していると考えられている免疫系の病気です。この病気になると、鼻や唇、口の中などに好酸球という白血球の一種が集まり、赤く腫れたり、盛り上がったり、ただれたりします。
はっきりとした原因は不明ですが、ノミや食物に対するアレルギーが引き金になることがあります。野良猫を保護した場合など、ノミの寄生がみられる猫に発症することがあります。
熱中症や高熱│体温が上がると赤く見える
猫は体温が上がると、鼻の表面にある毛細血管を拡張させて熱を逃がそうとします。そのため、病気による高熱や、暑い環境にいたことによる熱中症で体温が上昇すると、血流が増えて鼻が普段より赤く見えることがあります。
熱中症の場合は、ぐったりしている、呼吸が速い、よだれを垂らすといった症状を伴うため、非常に危険な状態です。涼しい場所へ移動させ、すぐに動物病院へ連絡してください。
【様子見でOK】生理現象や心理変化などが理由のケース
猫の鼻が赤くてもほかに症状がなく、しばらくして元の色に戻るようであれば、病気ではなく生理的な現象の可能性が高いでしょう。猫の鼻は血流の状態がわかりやすく、感情や体温の変化によって色が変わることがあります。ここでは、心配のいらない鼻の赤みの理由について解説します。
運動や興奮による血行促進
猫がおもちゃで遊んだ時や、飼い主とじゃれ合って興奮した時には、心拍数が上がって全身の血行が良くなります。鼻の皮膚は薄く毛細血管が多いため、血流が増加すると血管が透けて見え、一時的に鼻が赤くなります。猫が落ち着いてリラックスすれば、数分から数十分で自然に元の色に戻ります。
ストレスや緊張による一過性の変化
猫は環境の変化に敏感な動物であり、来客や大きな物音、動物病院への移動などでストレスや緊張を感じることがあります。このような状況では交感神経が活発になり、血圧が上昇して鼻が赤くなることがあります。
これも一時的な反応であり、ストレスの原因が取り除かれ、猫が安心できる環境に戻れば、鼻の色も元通りになります。ただし、慢性的なストレスはほかの病気の引き金にもなるため注意が必要です。
加齢による色素沈着・変化
年齢を重ねるにつれて、猫の鼻の色が変化することがあります。メラニン色素の増減により、そばかすのような黒い斑点が現れたり、全体的に色が濃くなったり薄くなったりする現象です。これは多くの場合、病的なものではなく生理的な変化です。
猫の鼻の色の基本|毛色による違いや「白っぽくなる」原因
猫の鼻の色は個体によってさまざまで、その子の個性の一部です。元々の色や、色の変化について知っておくと、愛猫の健康状態をより深く理解できます。ここでは、猫の鼻の色の基本について解説します。
元々の鼻の色(ピンク・黒・ブチなど)と遺伝の影響
猫の鼻の色は、基本的に毛色を決める遺伝子と連動しています。一般的に、以下のような傾向があるといわれています。
【猫の毛色と鼻の色でみられる傾向】
- 白猫や薄い毛色の猫:ピンク色
- 黒猫:黒色
- キジトラの猫:茶色やレンガ色
- 茶トラの猫:ピンクの鼻に茶色い斑点
これらはすべて遺伝によるもので、健康状態とは関係ありません。ブチ模様の猫のように、鼻自体に黒や茶色のブチ模様がみられることもあり、その猫ならではの個性を感じられます。
逆に「鼻が白くなる・薄くなる」ときは貧血のサイン?
鼻が赤くなるのとは対照的に、普段ピンクや赤みがかっている鼻が白っぽく見える場合は注意が必要です。これは「貧血」のサインである可能性が考えられます。貧血になると血液中のヘモグロビンが減少し、粘膜の色が薄くなります。
ケガによる大量出血や、何らかの病気が原因で貧血が起こっているかもしれません。鼻だけでなく、歯茎や舌の色も白っぽくなっていないか確認し、該当する場合はすぐに動物病院で診察を受けてください。
猫の鼻の赤みに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、猫の鼻の赤みについて飼い主から寄せられることの多い質問にお答えします。
Q. 猫の鼻が急に赤くなるのはよくあること?
A. 猫の鼻が赤くなるのは、よくみられる現象です。多くの場合、遊んで興奮したり、少し暑い場所にいたりするなど、生理的な理由による一時的な血行促進が原因です。
ほかに変わった様子がなく、しばらくして元の色に戻るようであれば心配いりません。ただし、元気や食欲がないなどの症状を伴う場合は、病気の可能性も考えられます。
Q.興奮で赤くなった場合、どれくらいで元の色に戻る?
A. 個体差はありますが、通常は興奮が収まってから数分から数十分程度で元の色に戻ります。猫がリラックスして落ち着いたときには、血行も平常時の状態に戻るため、鼻の赤みも自然に引きます。
もし、1時間以上経っても赤いまま、あるいはほかに異常が見られる場合は、別の原因を考えた方がよいかもしれません。
Q.猫の鼻に人間用の軟膏や消毒液を使っていい?
A. 猫には人間用の薬は、絶対に使用しないでください。人間用の薬は、猫にとって有毒な成分が含まれている場合があります。猫は鼻を舐める習性があるため、塗布した薬を口にしてしまい中毒を起こす危険性が高いのが理由です。
鼻に傷やただれがある場合は、自己判断で処置せず、かならず動物病院で猫専用の薬を処方してもらってください。
Q.鼻が赤く、カサカサ乾燥しているのは病気?
A. 病気と、単なる乾燥の両方の可能性があります。空気が乾燥している時期や、猫が脱水気味の時に鼻が乾燥することがあります。
しかし、猫風邪の初期症状や皮膚炎、免疫系の病気などが原因で、赤みと乾燥が同時にみられることもあります。ひび割れやただれを伴う場合や、元気・食欲がない場合は動物病院に相談しましょう。
まとめ│鼻の赤み以外に症状があらわれていないか要チェック!
猫の鼻が赤くなる原因は、運動や興奮による一時的なものから、感染症や腫瘍といった病気が隠れているものまで多岐にわたります。赤み以外に、くしゃみ、鼻水、腫れ、ただれ、食欲不振などの症状がみられないかを確認することが重要です。
一過性の赤みで、猫自身が元気な場合は様子を見ても問題ないことが多いですが、症状が続く、あるいはほかの異常を伴う場合は、早めに動物病院を受診してください。
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