ペット保険の審査に落ちる原因5選！審査方法と告知の見直しポイントは？

ペット保険の審査とは？厳しい審査方法や期間を解説

「ペット保険にはなぜ審査があるの？」と疑問に思う方も少なくないでしょう。ペット保険の審査とは、すべての加入者が公平に保険を利用するために設けられています。

もし無条件で加入を認めると、補償費用が増えて保険制度の維持が難しくなるだけでなく、健康なペットの保険料に不公平が生じてしまいます。ペット保険の審査は、保険制度の公平性・信頼性を守るために欠かせない手続きなのです。

 

ペット保険の審査方法│どのくらいの期間がかかる？

ペット保険に申し込んだあと、申し込み時に記入した告知内容に基づいて、プロの調査員が引受審査を行います。審査では、ペットの健康状態や持病、通院歴、治療歴などを確認し、健康リスクを事前に判断します。

告知内容によっては動物病院に確認したり、飼い主さまに診断書の送付を求めたりすることもあります。審査が終わり、加入が認められた方には、保険会社から保険証券などが郵送されます。

 

ペット保険の審査期間は、保険会社や告知内容によって変動し、最短で1日のところもあれば1か月以上かかることも珍しくはありません。また、審査終了後に待機期間を設けているペット保険もあります。補償開始までは、ある程度の時間がかかることを把握しておきましょう。

関連記事：ペット保険【待機期間なし】は3社！すぐ使えて補償開始が早いのは？【FP監修】

 

ペット保険の告知とは？内容は？

ペット保険の審査では、人間の医療保険と同様に、ペットに関する告知が求められます。告知とは、ペット保険の加入可否を判断するための引受審査において、飼い主さまがペットの健康状態などを伝える重要な手続きです。

ペットの健康状態や既往歴などを偽って申告すると、「告知義務違反」となり加入できなくなる可能性もあります。

関連記事：ペット保険の告知はバレる？バレない？告知義務違反をしたらアウト？

 

審査なしで加入できるペット保険と注意点

実は、引受審査なしで加入できるペット保険は存在しません。

ペットの健康状態や過去の治療歴などを問わずに加入を認めてしまうと、多くの補償が必要になり、保険制度が存続できなくなってしまうためです。基本的に、ペット保険に加入できるのは健康なペットである点を留意しておきましょう。

ペット保険の審査に落ちた？考えられる5つの原因！

ペット保険の審査に落ちた場合には、いくつかの原因が考えられます。ここでは、加入条件やペットの健康状態、過去の通院歴や既往症、告知内容の不備など、審査に通らない5つの原因をわかりやすく解説します。

 

原因①加入条件を満たしていないから

ペット保険の加入条件をクリアしていないと、当然ながら審査に落ちてしまいます。

上記のように、ほとんどのペット保険の新規加入には年齢制限があり、条件外の場合は加入できません。 保護犬や保護猫など正確な年齢がわからない場合には、動物病院で推定年齢を出してもらい申告してください。

インターネットで申し込めば、生年月日を入力するだけで対象年齢かどうかが表示されます。郵送の手間も省け、スムーズに手続きを進められるでしょう。

関連記事：ペット保険の加入条件をおさらい！犬猫の入れない病気や年齢の条件とは？

 

原因②持病や治療中の病気があるから

多くのペット保険で、持病や治療中の病気がある場合は、審査に落ちやすいでしょう。特に、以下のように継続的な治療が必要な病気や再発リスクの高い病気は、ほぼ加入できないといっていいでしょう。

加入不可とする病気は保険会社ごとに異なります。また、加入不可と明記されていない病気でも、症状や経過次第で審査に通らない場合があります。

 

原因③既往症・通院歴があるから

ペット保険によっては、風邪や下痢など軽い症状で動物病院を受診していた場合や、すでに過去の病気が完治している場合も、審査に落ちることがあります。診断されていない病気の疑いがあったり、相談だけでも影響することがあります。

また、加入前の一定期間に「一度も動物病院での治療をしていないこと」を条件にしているペット保険もあります。過去に大きなケガや病気を経験していないペットであっても注意が必要です。

 

原因④検査結果に問題があるから

保険会社によっては、審査が非常に厳しく、レントゲンや血液検査の数値が正常範囲を外れているだけで審査に落ちることもあります。検査を受けただけの場合でも、結果やほかの条件によっては加入不可になる場合があるため、事前に把握しておくことが大切です。

 

原因⑤告知に虚偽や記入ミスがあったから

ペット保険では、告知内容に虚偽や記入ミスがあると、告知義務違反となり審査に落ちる原因になります。たとえば、ケガや病気の項目に誤ってチェックを入れたり、年齢や既往歴を間違えて申告するケースがあります。

意図的でなくても、過去の通院歴を忘れていた、飼い主の認識が誤っていた場合も対象となります。審査では動物病院への確認が行われることもあり、虚偽や誤記が発覚すると、加入不可になるだけでなく、契約後に保険金が支払われないリスクもあるため、正確な告知をするよう注意しましょう。

関連記事：ペット保険でよくあるトラブルと対処法｜保険がおりない原因は？振り込まれないときは？

【FP解説】ペット保険の審査に通過するための見直しポイント

ペット保険の審査に落ちたらどうすればいい？と悩む方も多いかもしれません。ペット保険の審査を通過するためにできることを、ファイナンシャルプランナーの視点で解説します。

 

他社のペット保険を比較して審査通過を目指す

ペット保険の審査に落ちたら、ほかのペット保険に申し込むことを検討しましょう。なぜなら、加入条件は保険会社ごとに異なるからです。

条件つきであっても加入できるペット保険があるかもしれないので、あきらめずに探してみてください。

 

不担保特約など条件つき加入のケースも確認

持病があったり、治療中の病気がある場合は、ペット保険に加入できないのでしょうか？実は、ペットに既往歴があっても、過去に発症したケガや病気を補償の対象外にするという「不担保特約」などの条件つきで加入できることもあります。

ペット保険に条件つきで加入ができる可能性があるおもなケガや病気は、次のとおりです。

※詳細は、各保険会社のWebサイトや重要事項説明書をご確認ください。

以下の記事では、ケガや病気を治療中のペットでも保険に加入できるのか、詳しく解説しています。

関連記事：ペット保険は病気になってから入れる？治療中・先天性疾患の加入条件は？

ペット保険の注意点│申し込む前に要チェック

ここでは、ペット保険の申し込み時に注意すべき点を解説します。事前にチェックすることで、トラブルや後悔を防ぎ、愛犬・愛猫に最適な保険を選ぶことができます。

 

補償開始前の治療費は補償対象外

ペット保険では、契約が成立しても補償は原則として保険証券の発行後、かつ待機期間を過ぎてから開始されます。そのため、加入手続き前や待機期間中に受けた診療や治療の費用は補償対象外です。

特に、通院歴や既往症に関係なく発生した治療費でも対象外となるため注意が必要です。待機期間の長さや有無は、ペット保険によって異なるため、事前に補償開始日がいつになるのかを確認しておきましょう。

 

ペット保険の更新・請求時の審査にも注意

ペット保険によっては、加入時以外にも次のようなタイミングで審査が行われることをご存じでしょうか。

実は重要事項説明書をよく読むと、継続審査によって次年度の継続ができなかったり、条件を追加したりすることが明記されているペット保険があります。

 

しかし、ケガや病気によって継続を拒否しない、補償内容の変更をしないと記載しているペット保険ももちろんあります。安心して継続できるペット保険の特徴は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事：ペット保険の終身とは？慢性疾患になると継続拒否されて更新できないの？

 

ペット保険の加入はお迎え時がおすすめ

ペット保険は新規加入の上限年齢が定められているため、早めの加入がおすすめです。歳を重ねていくと持病や通院歴が増えていくだけでなく、加入できるペット保険の数もどんどん少なくなっていきます。できるだけ健康な若いうちに加入を検討しておくと良いでしょう。

 

◆持病や年齢制限で加入できなかったという声も

『ペット保険比較のピクシー』が実施したアンケート調査から、ペット保険に「加入していない理由」を見てみましょう。

「保険料が高い」ことに表が集まりましたが、注目したいのは「その他」に

といった、入りたかったけれど入ることができなかった理由が見られたことです。

「ペット保険をどうするか悩んでいる…」という飼い主さまは、まずは資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。

ペット保険の資料請求・お申込みはこちら！

 

調査対象：Webアンケート調査Freeasyモニター
調査方法：インターネットによるアンケート回答
調査対象：事前調査で犬猫を飼っていると回答した方
有効回答数：225名
集計期間：2024年2月26日～2024年2月28日

【Q＆A】ペット保険の審査に関する疑問にFPが回答！

ペット保険の審査について、加入前に疑問や不安を感じる方は少なくありません。ここでは、ファイナンシャルプランナーがよくある質問にわかりやすく回答します。

 

ペット保険加入時に健康診断書は必要？

ペット保険に申し込む際、基本的に健康診断書の提出は不要です。ただし、条件つきでの加入の場合や、ペットの健康状態によっては提出を求められるかもしれません。

保険会社から提出の指示があった場合には、動物病院で健康診断を受けてすみやかに提出しましょう。なお、保険会社の指示であっても健康診断にかかる費用は自己負担となります。

関連記事：ペット保険で犬猫の健康診断は補償される？費用目安は？いつどこで受ければいい？

 

ペット保険の審査に落ちた理由を知るには？

ペット保険の審査に落ちた場合、保険会社は基本的に具体的な理由を教えてくれません。審査結果は「加入不可」とだけ通知されることが多く、どの病気や条件が影響したかの詳細は非公開です。そのため、審査に落ちた場合は告知内容や加入条件を見直し、別の保険会社での審査に備えることが重要です。

 

審査に落ちた場合に再申し込みは可能？

一度審査に落ちた場合、その保険会社では基本的に加入できないと考えましょう。再度申し込むよりも、別の保険会社のプランを検討し、ペットの年齢や健康状態に合った保険を選ぶことが現実的です。

まとめ│ペット保険には審査がある！正確な告知をしよう

今回は、ペット保険の審査について重要なポイントを解説しました。記事の要点は以下のとおりです。

加入条件は保険会社によって異なるためしっかりと確認し、正確な申告を行うようにしましょう。

 

【ペット保険比較のピクシー】では、ペットと飼い主さまのためになるお役立ち情報を日々発信しております。
また保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。