なぜペット保険で通院補償が必要?

ペット保険への加入の際に、「ペット保険の通院補償は必要なの?」と悩む方も多いのではないでしょうか?

 

ペット保険には通院時の補償をするものとしないものがあり、通院補償がない場合、日常的な通院費用はすべて飼い主さまの自己負担となってしまいます。

そのため、もしものときに備えて、通院補償つきのペット保険を選ぶ方も少なくありません。

 

この記事では、通院補償の必要性を解説するとともに、おすすめのペット保険3つをご紹介します。

【この記事でわかること】

  • 通院のみを補償するペット保険はある?ない?
  • ペット保険アンケート!みんなが重視する補償とは?
  • 通院補償があるペット保険を一覧で紹介!
  • 【口コミ】通院補償つきのペット保険を選んだ理由は?

【ペット保険比較のピクシー】では人気ペット保険おすすめランキングもご紹介しております。
まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

ペット保険の通院補償は必要?

ペット保険の通院補償は必要?

ペット保険における通院補償とは、ペットの通院にかかる治療費の一部を補償してくれるものです。

 

治療と聞けば、手術や入院をイメージする方も多いでしょう。

しかし、通院の機会は入院や手術よりも多く、ケガや病気によっては通院治療が長引いたり手術や入院の前後に通院が必要になったりすることも少なくありません。

 

こうしたリスクを踏まえて、通院補償つきのペット保険に加入すべきかどうか判断しましょう。

 

ペット保険の補償範囲はどこまで?フルカバー型、特化型とは?

ペット保険の補償範囲は、通院・入院・手術の3つを幅広く補償する「フルカバー型」と、手術や入院のみの補償に限定した「特化型」の2つのタイプに分かれます。

 

また特約として、ペットが人やものに損害を与えた際の費用を補償する「ペット賠償責任特約」やペットの葬儀費などを補償する「ペットセレモニー費用特約」などを追加できるペット保険もあります。

 

ペット保険の保険金請求は通院費用が一番多い

アニコム損保PS保険のデータでは、いずれも保険金請求の約9割が通院費用です。

 

ペット保険に加入していない場合、ペットの治療費は飼い主さまの全額自己負担になります。一度の通院費用は少額であったとしても、治療が長引くほど治療費は膨らみ、家計への影響も大きくなってしまいます。

こうした背景から、ペット保険は入院や手術補償だけでなく、通院補償もあるほうがより安心だといえるでしょう。

 

通院のみに特化したペット保険はあるのか

通院のみに特化したペット保険は、日本ペット少短から「ゴールドプラン」という名前で販売されていました。

残念ながら2024年1月に販売終了したため、2024年3月時点で、通院のみに特化したペット保険はありません。

 

そのため、ペットの通院費用に不安がある方は、通院費用だけではなく、入院・手術費用も補償するフルカバー型プランへ加入を検討することをおすすめします。

 

ペット保険はプランも多く、どのように選べばいいのか悩んでしまうことも多いでしょう。

関連記事では、ペット保険の選び方を10項目に分けて丁寧に解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、安心して保険をお選びいただけます。
保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。

【アンケート】ペット保険で重視するのは通院補償?入院・手術補償?

飼い主さまがペット保険で重視するのは通院補償でしょうか。それとも入院や手術の補償なのでしょうか。

『ペット保険比較のピクシー』が実施したペット保険に関するアンケート調査から、ペット保険で最も重要だと思う補償についての回答を見てみましょう。

ペット保険で最も重要だと思う補償は?

1位は「通院補償」で半数を占め、2位は「手術補償」という結果となりました。

利用する機会の多い通院補償を重視する飼い主さまが多いことが伺えます。また、万が一の手術による高額治療にも備えたいという飼い主さまも41%いることがわかりました。

調査機関:Webアンケート調査Freeasy
調査方法:インターネットによるアンケート調査
集計期間:2024年2月26日~2024年3月1日
有効回答数:170名

通院補償があるペット保険一覧!年間最大補償額も比較!

『ペット保険比較のピクシー』で取り扱っている通院補償つきのペット保険を抜粋してご紹介します。

ペット保険によって、新規加入ができる年齢や年間最大補償額もさまざまであるため、ペットや飼い主さまのライフスタイルにあった保険を選びましょう。

※フルカバー型・補償割合70%のプランを抜粋してご紹介しています。
※「チューリッヒ少短」のペット保険は補償割合100%です。
※今後の商品改定等により、補償内容が変更となる可能性があります。

通院補償があるおすすめのペット保険3選!

ここからは、通院にも備えられるおすすめのペット保険3社の補償内容について紹介します。

 

PS保険

PS保険ロゴ

PS保険は、補償割合50%・70%・100%のプランから選べ、どのプランでも年間最大110万円の補償が用意されています。免責金額や待機(免責)期間もありません。

 

ペットの困りごとからしつけに関する疑問まで、24時間365日いつでも獣医師に相談できる「獣医師ダイヤル」が無料で利用できるというメリットもあります。

また、ペット保険では補償対象外となりやすい歯科治療やパテラ(膝蓋骨脱臼)、椎間板ヘルニアなども補償対象です。

 

保険料の値上がりはゆるやかでお手ごろなので、継続しやすいペット保険を探している方にもおすすめです。

関連記事:PS保険はなぜ人気?口コミ調査でメリット・デメリットを徹底解析!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、保険会社のウェブサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

 

アイペット損保「うちの子」

アイペット損保_うちの子

アイペット損保「うちの子」は、補償割合70%プランと50%プランの2種類があり、70%プランは年間最大補償額が122.4万円です。

 

また、アイペット対応動物病院であれば窓口精算が利用できます。保険金の請求手続きが不要な点も大きなメリットでしょう。

加入することで、トリミングやペットホテルなどの割引優待やペット用品のお得なクーポンなど、普段の生活にも役立つサービスを受けることもできます。

 

さらに犬は12歳以降、猫なら9歳以降の保険料は定額になるうえ、12歳11か月まで加入できるため、ペットがシニア期になってからペット保険を検討している方にもおすすめです。

関連記事:アイペット損害保険株式会社の口コミは?メリット・デメリットや評判も隠さず解説

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、保険会社のウェブサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

 

SBIいきいき少短のペット保険

SBIいきいき少短ロゴ

SBIいきいき少短のペット保険は、補償割合を70%と50%から選べるうえ、免責金額の有無も選択できるペット保険です。お手ごろな保険料で通院・入院・手術を幅広く補償してくれます。

 

また、年間最大補償額の範囲内なら、回数制限や1日あたりの支払限度額などの細かい利用制限がありません。長引く通院や入院でも利用回数を気にしたくない方におすすめです。

関連記事:SBIいきいき少短のペット保険の口コミ多数!メリット・デメリットを詳しく解説!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、保険会社のウェブサイトや重要事項説明書などをご確認ください。

通院補償があるペット保険に加入するメリット・デメリットは?

通院つきペット保険のメリット・デメリット

通院補償があるペット保険は、加入することによって以下のメリットが得られます。

  • 通院費用の自己負担額を軽減できる
  • 通院補償があることで、治療の選択肢を広げられる
  • 通院へのハードルが下がり、早期発見にもつながる

通院補償つきのペット保険に加入していれば、通院費用の負担を心配することなく、ケガや病気がしっかり治るまで安心してペットに治療を受けさせられます。

また、補償がある安心感から、ささいな異変でも気軽に病院に行けるようになり、早期発見・早期治療につながる可能性もあります。

 

デメリットや気になるポイントはある?

一方で、通院・入院・手術を補償するフルカバー型のペット保険は、補償範囲が広い分、特化型のペット保険と比べて保険料が高くなりやすい傾向にあります。

保険料を少しでも抑えたい場合は、保険料の支払方法を月払ではなく年払にするのもおすすめです。月払と比較し、保険料の総額が1か月程度安くなるプランもあります。

通院補償があるペット保険の比較ポイントをFPが解説!

通院補償つきのペット保険は、以下のポイントを比較しながら選びましょう。

  • 通院補償の支払限度額
  • 終身継続できるか
  • かかりやすい病気が補償対象か
  • 保険金の請求方法

ペット保険への加入後、安心して終身継続したいという方は、保険金の支払状況や病歴によって更新拒否や条件追加をされないペット保険をおすすめします。

 

また、通院ごとに保険金の請求手続きが発生するため、保険金の請求方法を確認しておくことも大切です。

請求方法は、保険金の請求手続きが不要な「窓口精算」と、保険会社に保険金を請求する「後日精算」があります。

後日精算の場合、手間がかかりますが、Webやスマホアプリで保険金の請求が可能なプランも増えてきています。

 

以下の記事では、窓口精算だけでなく、後日精算のペット保険についても詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

【口コミ】通院補償つきのペット保険を選びました!

ペット保険の口コミ

ここでは、実際に通院補償つきのペット保険に加入した飼い主さまの口コミを紹介します。

通院補償つきのペット保険の加入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

【口コミ】ペット保険に加入した理由は?

まずは、通院・入院・手術を補償するフルカバー型のペット保険に加入した理由を伺いました。

小さい頃実家で飼育していた犬はペット保険に加入しておらず、歳をとるにつれ病気がちになっても満足な治療をしてもらえず、子ども心にとても辛かったです。そのため自分が犬を飼う時は絶対に保険に加入しようと決めていました。(20代女性/大阪府/犬/ミニチュア・シュナウザー6歳、7歳)
 
診療費が高いから治療をやめると言う選択をしたくなかったためです。もちろんFIPの様な病気の薬は例外ですが,どんな病気であっても適切な医療を受けられる様にするのは、飼い主の責務と思っていたので加入いたしました。(40代男性/三重県/猫/3歳)

 

【口コミ】通院でペット保険を使用した経験を教えてください!

去年先住犬の方が口腔内黒色メラノーマ疑いと診断され、それに伴う検査や腫瘍の切除手術などで総額15万円程かかりましたが、ペット保険のおかげで出費を抑えることが出来ました。それ以来継続的に通院をしながらお薬を飲ませていますが、そちらも保険が効くため助かっております。(20代女性/大阪府/犬/ミニチュア・シュナウザー6歳、7歳)
 
重度のアレルギー疾患がうちの子にあることがわかって、数日連続して病院に行った日がありました。その時も750円や4000円くらいの支払いになりましたが、きちんと70%払っていただきました。いつも適応外になるのではないかと不安を抱いてはいますが、検便以外適応外になったものはなく、本当に助かっています。(40代男性/三重県/猫/3歳)

通院補償つきのペット保険に入っていて良かった、助かったという口コミが多くみられました。

通院補償ありのペット保険に関するよくある質問

この章では、通院補償ありのペット保険に関する質問について解説します。

ご自身やペットにあった保険選びのために、ぜひお役立てください。

 

ペットが通院中でも加入できるペット保険はある?

ペットが通院中でも加入できるペット保険はあります。

ただし、該当の病気については補償しないといった条件つきの加入が一般的です。

 

審査基準は保険会社によって異なりますので、ケガや病気の種類によっては加入を断られる場合もあります。

お申し込みの際は、ペットの健康状態を正確に伝え、加入できるか相談すると良いでしょう。

 

シニアでも通院補償があるペット保険に入れる?

保険会社によって異なるものの、ペット保険への新規加入は一般的に8歳〜12歳ごろまでが可能です。

高齢になるほど選択肢が限られてしまうため、ペットが健康な若いうちから保険へ加入することを検討しましょう。

 

保険料が安いペット保険は通院補償も少ない?

結論からいうと、保険料が安いからといって通院補償も少ないということはありません。

インターネット販売特化による人件費削減やペーパーレス化などで、手厚い補償でリーズナブルな保険料を実現している保険会社もあります。

 

安いペット保険の理由やメリットなどはこちらの記事でも紹介していますので、ぜひご覧ください。

犬や猫の通院費用は高い?安い?治療費例を紹介

犬や猫の通院費用

犬や猫の治療費は全額自己負担となるため、1回あたりの通院費用は少なくても、何度も通院が必要になれば負担額も大きくなるおそれがあります。

犬や猫の通院費用の具体例をみてみましょう。

 

犬の通院費用は?

犬の通院費用は、実際にどのくらいかかるのでしょうか。

アイペット損保のデータから、犬に多くみられるアレルギー性皮膚炎で通院した場合の治療費を紹介します。

 

◆アレルギー性皮膚炎で通院した場合

診療項目 金額
1回目
診察 800円
アレルギー検査 15,000円
お薬 1,200円
2回目
診察 800円
薬浴 6,200円
お薬 6,300円
合計 30,300円

(品種:パピヨン、年齢:2歳、内容:通院2日)
※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
※診療費は動物病院によって異なります。

アレルギー性皮膚炎の原因はダニ、食べ物、ハウスダストなどさまざまです。

動物病院によって変わりますが、アレルギー検査は1万~2万円程度かかるでしょう。

治療は通院によるものが多くなり、通院が継続して必要になる場合もあります。

 

猫の通院費用は?

猫の治療費は、犬よりもかからないといわれていますが、症状によっては高額になる場合もあります。

アクサダイレクトのデータから、猫がなりやすいといわれる結膜炎の通院費用を紹介します。

 

◆結膜炎で通院した場合

診療項目 金額
診察料(1回) 1,080円
処置料(33回) 132,300円
処方箋(18回) 37,152円
合計 170,532円

(品種:ミックス、年齢:4歳、内容:通院33回)

猫の結膜炎は通院による治療が多く、上記のように長期的に通院するケースもあります。

また、目の状態によっては手術が必要になり、治療費が高額になることもあるでしょう。

まとめ│通院補償のあるペット保険を選ぶのがおすすめ

今回は、通院補償の必要性について解説しました。

最後に、おすすめの通院補償つきペット保険をおさらいします。

ペットと長く一緒に過ごすためにも、通院補償つきのペット保険をぜひ検討してみてください。

 

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、どうぞご覧ください。
また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。

 

株式会社FPC:PX-KY240924-045(25.04)、アイペット損害保険株式会社:募2410-230(26.09)

木内比奈子
この記事の監修者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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