大型犬のペット保険

大型犬のペット保険選びに迷っていませんか?いつ愛犬が病気やケガになるか分わからないので、いざというときのためにペット保険への加入を前向きに検討している飼い主さまは多いでしょう。

 

しかし、ペット保険は、さまざまな保険会社や補償プランがあり、どれを選んでよいか迷ってしまう飼い主さまもいるのではないでしょうか。今回は、大型犬におすすめなペット保険を紹介します。

 

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

大型犬におすすめなペット保険は?

この記事の前半では、大型犬の特徴や健康リスク、かかりやすい病気について説明します。それらの情報をふまえたうえで、大型犬におすすめなペット保険も紹介します。

大型犬におすすめなペット保険は以下のとおりです。

・SBIいきいき少短
・FPC
・PS保険

なぜ上記の3つのペット保険がおすすめなのかは、本記事の後半で詳しく解説します。またペット保険のおすすめの補償プランも紹介しますので、保険選びに迷っている飼い主さまは、ぜひ最後までご覧ください。

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大型犬ってどんな犬のこと?

大型犬とはどんな犬?

犬は、サイズによって小型犬・中型犬・大型犬に分類されます。そもそも大型犬とはどのような犬を指すのでしょうか。ここでは、大型犬の特徴を紹介します。

 

大型犬の体重

小型犬や大型犬などの大きさの分類は、正式な基準が作られていません。一般的には、成犬のときの体重が10kg未満を「小型犬」、25kg未満を「中型犬」、25kg以上を「大型犬」と分類される場合が多いといわれています。

 

大型犬の性格

大型犬は、犬種や個体差もありますが、比較的おだやかで落ち着きのある性格であることが多いとされています。飼い主に従順な性格の犬種が多く、盲導犬や警察犬など人のために仕事をしている犬もいます。

 

大型犬の飼い方のポイント

大型犬は、体が大きいため、広い飼育スペースが必要になります。大人でも負けてしまうほど力が強い犬種もいるので、しっかりとしたしつけが必要です。また運動量は小型犬よりも多いため、毎日散歩をして、時々はドッグランなどで運動をさせなければなりません。

大型犬の健康リスクとは?

大型犬は、小型犬や中型犬にはない大型犬特有の健康リスクがあります。大型犬と暮らす際には、大型犬が抱える健康リスクをあらかじめ知っておくことが大切です。ここでは、大型犬特有の健康リスクを3つ紹介します。

 

体に負担がかかる

大型犬は、体の大きさと比べて臓器が小さいという特徴があります。体重が25㎏以上になり、臓器や足腰の骨、関節などに負担がかかりやすいとされています。「股関節形成不全」や「拡張型心筋症」は、遺伝的に大型犬の発症しやすい病気です。

 

犬が高齢になると、その負担から体の不調が出やすくなります。関節や臓器に不調が出て、寝たきりになってしまうと、介護が必要になる大型犬も多くいます。

 

平均寿命が短い

一般社団法人ペットフード協会が実施した「令和3年 全国犬猫飼育実態調査」によると、大型犬は、小型犬よりも平均寿命が短い傾向にあるとわかりました。

超小型犬

小型犬

中型犬・大型犬

15.30歳

14.05歳

13.52歳

大型犬は上記でも説明したとおり、臓器が体の大きさに比べると小さく、日常的に体への負担が大きくなることが、小型犬よりも短命になる理由の1つとされています。

 

病気になるリスクが高い

大型犬は、治療費が高額になる大きな病気にかかるリスクが高いとされています。特に大型犬にみられる病気は、以下のとおりです。

・拡張型心筋症
・胃拡張・胃捻転
・股関節形成不全
・前十字靱帯断裂
・骨肉腫
・関節炎

上記で紹介した病気は、ほかの病気に比べて高額な治療費がかかる傾向にあります。

大きな病気では、手術費用入院費用もかかり、完治までの通院も必要です。そのため、生涯かかる医療費は、小型犬よりも大型犬の方が高額になると考えられます。

大型犬は小型犬よりも医療費が高い?

大型犬の医療費は高い?

日本獣医師会が発表した「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)」によると、1カ月にかかる動物病院の費用は、小型犬よりも大型犬の方が高くなっていることがわかります。

大型犬は体が大きいので、薬品を多く使用する必要があり、医療費が高くなる傾向があります。

超小型犬

小型犬

中型犬

大型犬

7,435円

8,217円

8,183円

9,281円

また大型犬は、入院する際に広いスペースが必要になるので、入院費用も高くなります。そのため、大きさ別に医療費を比べると、大型犬の方が医療費が高くなってしまうようです。

大型犬にはとくにペット保険加入がおすすめ!

大型犬は、健康上のリスクや医療費が小型犬よりも高額になることを考えると、ペット保険への加入がおすすめです。愛犬に手術が必要になった場合、高額な治療費が請求される可能性が高くなりますが、保険に入っておくと、お金を気にせずに治療に専念できます。

 

ペット保険は、それぞれの保険で加入条件を設けています。高齢の犬や、特定の疾患を持っている犬は、保険に入れない可能性があるため、健康な0歳のうちに、ペット保険へ加入するようにしましょう。

大型犬がかかりやすい病気と治療費用

大型犬がなりやすい病気

大型犬には、大型犬特有の遺伝的にかかりやすい病気があります。ここからは、大型犬がかかりやすい病気を4つ紹介します。具体的な症状や治療費用についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

 

股関節形成不全

股関節形成不全とは、股関節が発育異常を起こし、関節がかみ合わなくなる病気です。股関節は、後ろ足の付け根にあり、大腿骨と骨盤をつなぐ役割があります。股関節が発育異常を起こすと、骨盤と大腿骨の間で摩擦が生じ、歩く度に痛みを感じるようになります。

股関節形成不全は、遺伝的な要因が7割以上だとされています。治療は、投薬などの内科的治療から始まり、月間で約2,000~5,000円の治療費がかかります。内科的治療で効果がみられない場合は、手術を行う必要があり、費用は約20万~30万円必要です。

 

拡張型心筋症

拡張型心筋症とは、心臓の筋肉に異常が起こり、血液を全身に送る力が弱くなる病気です。大型犬によくみられる病気で、発症する原因はまだよく分かっていません。初期の段階では、症状がほとんどなく、進行すると咳・チアノーゼ・呼吸困難・運動を嫌がるなどの症状があらわれます。

拡張型心筋症の治療は、投薬を行う内科的治療が一般的です。一度発症すると、心臓を健康な状態に戻すことができないため、病気の進行を抑制する薬が処方されます。投薬治療は、月に1万~5万円ほどかかります。

 

胃拡張・胃捻転

胃拡張・胃捻転とは、何らかの原因で胃がねじれてしまい、胃の中でガスが発生して腹部が急速に膨らんでしまう病気です。大型犬が発症しやすい病気で、短期間で命を落とす可能性があります。発症すると腹痛・元気消失・えずくような様子がみられます。

治療はショック状態を緩和する処置と、胃の中の空気を排出する処置が行われます。急激に進行し年点を起こしている部分の周辺臓器が壊死してしまうおそれもあり、早急に処置が必要です。症状に合わせて治療の方法は変わりますが、死亡率が高い病気で早期発見、早期治療が必要です。

手術と術後の経過観察の通院も含めて、20万円ほどの治療費が必要です。

 

前十字靱帯断裂

前十字靭帯とは、膝関節の中にある太ももとすねをつなぐ靱帯です。前十字靭帯断裂とは、何らかの原因で前十字靭帯が切れてしまう病気です。切れた直後は痛みが強く、足をあげて歩く姿などがみられます。大型犬が発症すると、関節炎を併発するケースもあるため、早めの治療が必要です。

切れてしまった前十字靭帯は、自然にくっつくことはないため、丈夫な糸を切れた靭帯の代わりに設置する手術を行います。治療には、手術費用だけで約15万以上かかります。手術前の検査費用のほか、術後は入院するため、別途入院費も必要です。

【大型犬向き】ペット保険の選び方

大型犬のペット保険の選び方

ここからは、大型犬に適したペット保険選びで重要なことや、確認したいポイントを解説します。

 

おすすめはフルカバー型

ペット保険には、フルカバー型と特化型の2種類があります。フルカバー型は、通院から手術や入院まですべてを補償するプランです。特化型とは、通院のみや手術のみなど補償の内容を限定したプランになります。

大型犬は、長期の通院が必要な病気や入院・手術が必要な病気にかかりやすいため、通院から手術・入院まで幅広く補償されるフルカバー型のペット保険がおすすめです。

 

免責金額は設定されている?

免責金額とは、治療費のなかで飼い主さまが自己負担する金額です。免責金額があるペット保険では、加入者が自己負担しなければならない金額が決められています。治療費の合計が免責金額以下の場合は、保険金が支払われない仕組みになっているため、注意が必要です。

治療費が高額になる可能性が高い大型犬には、自己負担額が減らせる免責金額のないペット保険がおすすめです。

 

かかりやすい病気は補償対象に含まれる?

補償対象とは、ペット保険で補償を受けられるケガや病気を定めたものです。保険会社ごとに、補償対象となる傷病は異なります。そのため、大型犬がかかりやすい傷病が、補償対象に含まれているかどうかを、あらかじめチェックすることが重要です。

 

高齢時の保険料はどれくらい?

ペット保険は、一般的に犬が年齢を重ねるとともに保険料が上がるシステムです。犬の平均寿命は、年々伸びてきています。そのため、高齢になるとどのくらい保険料がかかるのか調べたうえで、ペット保険を選ぶことが大切です。

ほとんどの保険会社では、事前に保険料の見積りができます。複数のペット保険の見積りを比較すると、ご自身の希望する条件にぴったりな保険をみつけることができます。

 

年間補償限度額は充実している?

多くの保険会社では、年間補償限度額が定められています。補償限度額を超えた治療費は、金額に関わらず補償されないため、事前に確認しておくことが重要です。

大型犬は、治療費が高額になりやすいといわれています。年間で補償される金額が低い保険では、すぐに保険が適用されなくなる可能性があります。大型犬には、年間補償限度額を高めに設定しているペット保険をおすすめします。

大型犬におすすめのペット保険を徹底比較!

ここからは、大型犬におすすめのペット保険を比較していきましょう。以下の3つのペット保険は「ゴールデン・レトリーバー/0歳/補償割合50%/免責金額なし/フルカバー型」を条件として比較しました。保険料がリーズナブルな順にご紹介します。

 

SBIいきいき少短のペット保険

SBIいきいき少短ロゴ

プラン名

プラン50 スタンダード

補償割合

50%

補償範囲

フルカバー型

免責金額

なし

年間補償限度額

50万円

保険料

1,278円

※月額保険料は「ゴールデン・レトリーバー/0歳/補償割合50%/免責金額なし/フルカバー型」を条件とした場合です。
※今後の商品改定などにより、保険料が変更となる場合もございます。

 

SBIいきいき少短のペット保険は、11歳11か月まで新規加入できて、お手ごろな保険料で加入できます。

 

年間補償限度額までであれば、保険の請求回数や1日あたりの支払額に制限がありません。高額な検査や手術にも安心して備えられるでしょう。

大型犬がなりやすい「股関節形成不全」は、補償対象外項目に入っていないので、補償を受けられるのもポイントです。

 

保険金の請求は、所定の条件がありますが、LINEで行うこともできます。

関連記事:SBIいきいき少短のペット保険の口コミ多数!メリット・デメリットを詳しく解説!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、各保険会社のWebサイトや重要事項説明書などをご確認ください。

 

FPC

FPCロゴ

プラン名

フリーペットほけん50%補償プラン

補償割合

50%

補償範囲

フルカバー型

免責金額

なし

年間補償限度額

85万円

保険料

1,590円

※月額保険料は「ゴールデン・レトリーバー/0歳/補償割合50%/免責金額なし/フルカバー型」を条件とした場合です。
※今後の商品改定などにより、保険料が変更となる場合もございます。

 

FPCの「フリーペットほけん」は、「価格.com保険アワード」ペット保険の部で、4年連続1位を獲得(2020年版~2023年版)しています。お手ごろな保険料とシンプルな料金設定が特徴です。全国の動物病院に対応しているため、かかりつけ医以外の診察でも、補償を受けることができます。

 

フリーペットほけんは、アプリを使用して保険金の請求ができます。また大型犬がかかりやすい「股関節形成不全」は、補償対象外項目に入っていないので、経済的負担を気にせずに治療できるのもメリットの1つです。

関連記事:FPCのペット保険の口コミは?メリット・デメリット、おすすめしたい方を解説!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、各保険会社のWebサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

 

PS保険

PS保険ロゴ

プラン名

50%補償プラン

補償割合

50%

補償範囲

フルカバー型

免責金額

なし

年間補償限度額

110万円

保険料

1,700円

※月額保険料は「ゴールデン・レトリーバー/0歳/補償割合50%/免責金額なし/フルカバー型」を条件とした場合です。
※今後の商品改定などにより、保険料が変更となる場合もございます。

 

PS保険の保険料はお手ごろ価格で、年間で補償してもらえる限度額が110万円と充実しているのがポイントです。入院費用も年間で最大60万円までの補償が受けられるため、手術が必要な病気やケガのときでも安心です。

 

またPS保険は、高額治療になりやすい「がん」も補償対象となります。大型犬は高齢になるとがんを発症する可能性が高いため、いざというときの備えとしておすすめの保険です。

関連記事:PS保険はなぜ人気?口コミ調査でメリット・デメリットを徹底解析!

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。
※詳しい補償内容は、各保険会社のWebサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。

ペット保険加入の注意点

ここからは、ペット保険に加入する際の注意点を3つ解説します。無条件で入れる保険はないため、下記の項目をしっかり確認してからペット保険に加入しましょう。

 

加入の年齢制限がある

保険の加入には年齢制限を設けている保険会社が多くあります。新規加入の場合、多くの保険会社では、8~12歳を年齢制限としています。

高齢の犬の保険を探す際には、まずは年齢制限をクリアしているかどうか確認することが大切です。 高齢になると、入れる保険は限られてきます。そのため、なるべく愛犬が若く元気なうちにペット保険への加入をおすすめします。  

 

補償されない傷病もある

ペット保険では、保険会社ごとに補償されない傷病が設定されています。そのため、すべての治療に対して補償を受けることはできません。たとえば、避妊去勢手術や、ワクチン接種によって予防できる病気、予防的な治療、先天性異常は補償の対象外となります。

ヘルニアや膝蓋骨脱臼(パテラ)、歯科治療は、補償対象外となる場合が多い病気ですが、会社によっては補償されるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。  

 

加入時に審査がある

ペット保険に加入するには、審査を受ける必要があります。保険加入は、犬が健康であることが第一条件になるため、健康状態を確認する目的で審査が行われます。

審査の際には、愛犬の体重や年齢、犬種などの基本情報に加えて、通院歴や既往歴なども告知します。保険会社は、申告があった情報をもとに、加入できるかどうかを審査します。通院歴や既往歴から、加入を断られるケースもあるので注意しましょう。

まとめ

今回は、大型犬の特徴やかかりやすい病気、おすすめのペット保険について解説しました。以下に本記事のポイントをまとめます。

・大型犬は成長スピードが早く、体の大きさに比べて臓器が小さい
・小型犬と比べると大きな病気になりやすいとされている
・体が大きいため、治療費も高くなる
・高額な治療費をカバーできるフルカバー型がおすすめ

ペット保険の加入には審査があり、愛犬の通院歴や既往歴が確認されます。また高齢になると入れない保険も多くなるので、愛犬が若く元気なうちに、ペット保険へ加入しておくことをおすすめします。

 

保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

 

株式会社FPC:PX-KY240924-035(25.04)

獣医師平松先生
この記事の監修者 平松 育子
獣医師・ペットライター。山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月、有限会社ふくふく動物病院・取締役、院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かしペットに関する情報をお届けします。

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