爬虫類におすすめのペット保険

カメやトカゲ、ヘビなどの爬虫類を飼っていて、「ペット保険は爬虫類も入っておくべきかな?」「そもそも爬虫類ってペット保険に入れるの?」などの疑問をお持ちの方もいるかもしれません。

実は、爬虫類は「エキゾチックアニマル」として分類されるため、犬や猫と違って加入できるペット保険が少なく、選択肢は限られています。この記事では、爬虫類が加入できるペット保険の特徴、その必要性やメリット・デメリットなどについてわかりやすく解説します。

【この記事でわかること】

  • ペット保険は爬虫類も加入できる?
  • 爬虫類のペット保険は高いの?
  • 爬虫類にはどんな病気のリスクがある?
  • ペット保険選びで後悔しないためには?

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考になさってください。

目次

爬虫類はペット保険に入れるの?加入条件や補償内容、保険料は?

前述のとおり、結論からいうと爬虫類も犬猫と同じようにペット保険に加入できます。ただし、その数は少なく、現在、爬虫類が加入できるおすすめのペット保険は3社

そのうちの2社は、ペットショップ等の代理店で爬虫類をお迎えしたタイミングでのみお申し込み可能です。お迎えしたあとにWebからお申し込みができるのは1社です。以下に一般的な爬虫類のペット保険の加入条件や補償内容などを詳しく解説しますので、お申し込みの前にあらかじめ確認しましょう。

 

爬虫類のペット保険の加入条件は?

爬虫類に限らず、一般的なペット保険には、新規加入時の年齢制限や健康状態に関する条件があります。年齢制限は商品によって異なり、たとえば、ある爬虫類のペット保険では、加入できるのは1歳11か月までと定められています。

また、どのペット保険でも、加入時には飼い主さまによるペットの健康状態の「告知」と、保険会社の「審査」が必要となります。治療中のケガや病気、既往歴によっては加入できない可能性があるでしょう。もしくは、特定の疾病や部位が補償対象外となる「不担保特約」などの条件付きで加入となる場合もあります。

 

爬虫類のペット保険は補償内容が犬猫と違う?

爬虫類のペット保険の補償内容は、基本的に犬や猫と同じで、通院・入院・手術費用が補償されます。ただし、補償割合や1日あたりの限度額、年間支払限度額、補償対象外となる項目などは、保険会社やプランによってそれぞれ異なります。

犬や猫との違いで留意すべき点は、爬虫類の診療には専門的な知識や設備が必要なことが多く、すべての動物病院で対応できるわけではないことです。そのため、かかりつけの動物病院を早めに見つけておきましょう。
※窓口精算ができるペット保険の場合は、その保険会社と提携している動物病院なのかどうかも確認が必要です。

 

爬虫類のペット保険の保険料は?

爬虫類のペット保険の保険料は、犬や猫のように年齢によって変動せず、一律であることが多くなっています。月額保険料の目安としては、2,000円から4,000円程度の商品がみられます。年払にすると月払よりも割安になる場合もあります。

ただし、保険会社や選択する補償プランによって保険料は異なります。大切なことは、加入前に保険料をチェックして、無理なく続けられるペット保険を選ぶことです。

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、安心して保険をお選びいただけます。
保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にしてください。

爬虫類がペット保険に加入できないケースもある?

枝の上で目をつぶるイグアナ

爬虫類がペット保険に加入できないケースとしては、新規加入時の年齢制限を超えている、ペットが加入できない種類だった、などの場合が挙げられます。

また、加入申込時の健康状態も重要な判断基準となります。現在治療中のケガや病気がある場合、あるいは過去に重篤な病歴がある場合は、告知の内容によっては加入を断られたり、特定の部位や疾患が補償対象外となる条件付きの加入となることもあるでしょう。

さらに、ブリーダーやペットショップなど、営利目的で飼育されている爬虫類はペット保険の対象外となります。

 

ペット保険に加入できないときの代替案は?

ペット保険に加入できなかった場合でも、医療費の出費に備える方法はいくつかあります。一つは、ペットのための貯蓄を始めることです。毎月一定額を積み立て、ケガや病気の際に慌てることなく治療費を捻出できるようにしておきましょう。

また、高額療養費制度のような公的な制度はペットにはありませんが、クレジットカード会社などが提供するペット医療費の分割払いサービスなどを検討することも可能です。加えて、日ごろから爬虫類の健康管理に気をつけ、ケガや病気を予防することも重要です。

ペット保険の必要性│爬虫類も入るべき?

タイヤに捕まる爬虫類

爬虫類にもペット保険が必要なの?と疑問に感じる方も多いかもしれません。実は、長寿な種類が多く、ケガや病気の際には高額な診療費がかかることもあります。この章では、ペット保険の役割や仕組み、そして加入のメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。

 

ペット保険とは?補償の仕組みを解説!

ペット保険とは、ペットがケガや病気で動物病院を受診した際に、治療費の一部を保険会社が補償する仕組みです。ペット保険に加入することで、飼い主さまが支払う医療費の自己負担割合を減らすことができます。

ペット保険で補償対象となるのは、基本的に保険加入後に発症したケガや病気に対する通院、入院、手術費用です。保険会社によっては、手術費用のみを補償するなどさまざまなプランがあり、ペットの状況や必要に応じて商品を選ぶことができます。

 

爬虫類がペット保険に入るメリット

爬虫類がペット保険に加入する最大のメリットは、もしものケガや病気の際に、高額になりがちな医療費の経済的負担を軽減できる点。爬虫類を含むエキゾチックアニマルは診察できる動物病院が少なく、専門的な診療が必要な場合には治療費が高額になる傾向があります。

保険に加入していれば、費用を心配しすぎることなく、必要な治療を受けさせやすくなります。これにより、早期の段階で適切な治療を開始でき、病気の悪化を防ぐことにもつながるでしょう。

 

爬虫類がペット保険に入るデメリット

爬虫類がペット保険に加入するデメリットとしては、まず保険料の支払いが生じる点が挙げられます。健康な状態が続けば、保険料がもったいないと感じる可能性もあるでしょう。

また、すべてのケガや病気が補償されるわけではありません。ペット保険では一般的に、加入前に発症した病気、健康診断や予防に関する医療費などは補償されないため注意が必要です。

 

ペット保険のデメリットについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

爬虫類のかかりやすい病気や治療費は?

爬虫類がかかりやすい病気は種類によって異なりますが、飼育環境や栄養状態に起因する疾患が多くみられます。ここでは、カメ・イグアナ・トカゲ・ヘビなど、爬虫類の種類ごとに「かかりやすい病気」とその治療費を解説します。
※治療費用の金額はあくまで一例です。動物病院やペットの状態などによって金額は異なるため注意してください。

 

カメのかかりやすい病気と治療費

カメ

カメがかかりやすい病気としては、くる病、水カビ症、肺炎、寄生虫感染症、膀胱結石、食欲不振などがあります。

病名 主な症状 費用目安
くる病 甲羅が柔らかい、動きが鈍い 数千円~1万円前後
水カビ症 皮膚や甲羅に白っぽいカビ状の斑点 数千円~1万円程度
肺炎 呼吸が荒い、鼻水、食欲不振 数千円~数万円
寄生虫感染症 便がゆるい、体重減少 数千円~1万円程度
膀胱結石 血尿、排泄困難、元気がない 数万円~
食欲不振 餌を食べない、活動量が減る 状況により異なる

カメの診療には専門的な知識と設備が必要なことが多く、一般的な動物病院では対応できないケースもあります。これらの治療費は、通院での投薬治療であれば数千円から1万円程度、検査や入院、手術が必要な場合は数万円以上かかることもあります。

 

イグアナのかかりやすい病気と治療費

イグアナ

イグアナがかかりやすい病気として代表的なのは、代謝性骨疾患(MBD)です。これはカルシウムやビタミンD3の不足により骨がもろくなる病気で、適切な飼育環境の維持と栄養管理が非常に重要となります。

病名 主な症状 費用目安
代謝性骨疾患(MBD) 骨がもろくなる、骨折、神経症状 数万円~十数万円
寄生虫感染症 体重減少、便異常など 数千円~1万円程度
口内炎 口の腫れや痛み、食欲不振 数千円~1万円程度
肺炎 呼吸困難、鼻水、元気消失 数千円~数万円

イグアナは病気が進行すると治療費も高額になることがあるため、普段から栄養管理や適切な環境づくりを心がけ、早期の動物病院受診が大切です。ペット保険も検討すると安心です。

 

トカゲのかかりやすい病気と治療費

トカゲ

トカゲがかかりやすい病気には、くる病(代謝性骨疾患)、脱皮不全、呼吸器疾患、消化器疾患、寄生虫感染症などがあります。

病名 主な症状 費用目安
くる病(代謝性骨疾患) 骨の異常、動きが鈍い 数千円~1万円程度
脱皮不全 皮膚がむけない、壊死の恐れ 数千円~1万円程度
呼吸器疾患 呼吸困難、鼻水、食欲不振 数千円~数万円
消化器疾患 嘔吐、下痢、食欲低下 数千円~1万円程度
寄生虫感染症 体重減少、便異常 数千円~1万円程度

トカゲは、特に脱皮不全は湿度不足で起こりやすく、早めのケアが必要です。特にトカゲの医療は専門性が高く、費用が高額になる傾向があるため、より注意が必要です。適切な飼育環境を整えて健康管理を心がけ、異変があれば専門の動物病院に相談しましょう。

 

ヘビなどの爬虫類に多い体調トラブル

ヘビ

ヘビを含む一部の爬虫類では、飼育環境の不備による体調トラブルが多くみられます。

病名 主な症状 費用目安
脱皮不全 皮膚の一部が残る、目が白く濁る 数千円~1万円程度
呼吸器感染症 呼吸が荒い、鼻水、元気消失 数千円~数万円
消化不良 嘔吐、吐き戻し、食欲不振 数千円~1万円程度
口内炎 口の腫れ、よだれ、食欲減退 数千円~1万円程度
寄生虫感染症 体重減少、下痢 数千円~1万円程度

ヘビは脱皮不全や呼吸器感染症、消化不良などのトラブルが多く、飼育環境の管理が健康維持のカギとなります。特に湿度や温度管理が重要で、適切な環境が整っていないと病気のリスクが高まります。ヘビの診療に対応する動物病院は限られるため、あらかじめ対応できる専門医を探しておきましょう。治療費の負担を軽減するために、ペット保険に加入しておくという選択肢もあります。

爬虫類のペット保険選び方ガイド

爬虫類のペット保険を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、3つのポイントを紹介するので、ご自身の希望や経済状況などに合ったおすすめの保険を選ぶのにお役立てください。

 

加入できる種類や年齢を確認!

爬虫類のペット保険は、保険会社によって補償対象となる種類が異なります。飼育している爬虫類がその保険の対象となっているかを必ず確認しましょう。珍しい種類のペットを飼っていて加入できるかわからない場合は、保険会社に問い合わせてみるのをおすすめします。

また、新規加入できる年齢にも制限があります。加入を検討する際は、飼っている爬虫類が加入できる年齢かどうかをまず確認しましょう。

 

補償範囲や補償割合をチェック!

ペット保険の補償範囲は商品ごとに大きく異なります。一般的には、ケガや病気による通院・入院・手術費用が補償対象です。補償割合は50%〜70%が多いですが、100%補償するプランもあります。ただし補償割合が高いほど保険料も高くなる傾向があります。

また、特に注意したいのが、補償対象外となる費用です。多くのペット保険で、健康診断や予防接種、避妊・去勢手術、そして既往症や遺伝性疾患は補償対象外となっています。契約前に必ず保険約款や補償内容を詳細にチェックし、どのような費用がどの割合で補償されるのか、しっかり把握しておきましょう。

 

保険金の請求方法も把握しよう

ペット保険の保険金請求方法には、主に「窓口精算」と「後日精算」の2つの方法があります。窓口精算に対応している保険会社の場合、提携している動物病院であれば、病院で保険適用されるので、手間や時間がかからないという利点があります。

一方、後日精算の場合は、一旦動物病院で治療費の全額を支払い、後日保険金を請求する手続きが必要になります。ただし、その分保険料がリーズナブルな傾向もあるため、請求方法だけでなく保険料もあわせて確認しましょう。

ペット保険に加入するときの3つの注意点は?

治療を受けるヘビ

ペット保険に加入する際には、いくつかの注意点があります。加入後の後悔やトラブルを避けるためにも、以下の注意点を理解した上で、保険加入を検討することが重要です。

 

1.告知義務をしっかり守る

ペット保険に加入する際には、保険会社に対してペットの健康状態について正確に告知する義務があります。過去にかかったケガや病気、現在治療中の病気や既往歴などを正直に申告する必要があります。

告知の内容に基づき、保険会社は加入を引き受けるかどうか、あるいは特定の病気を補償対象外とするなどの条件付き加入とするかを判断します。

もし告知義務違反をした場合、保険金が支払われなかったり、最悪の場合、保険契約自体が解除されてしまったりする可能性もあります。公平な保険制度を維持するためにも、告知は正確に行いましょう。

関連記事:ペット保険の告知はバレる?バレない?告知義務違反をしたらアウト?

 

2.治療中の病気や持病は補償されない

ペット保険は、基本的に保険加入後に新たに発生したケガや病気を補償するものです。そのため、保険に加入する前にすでに治療を受けているケガや病気、あるいは診断済みの持病については、補償対象外となるのが一般的です。

たとえば、慢性的な疾患や先天性の疾患などは、加入前の発症とみなされ、補償されない可能性が高いことはあらかじめ把握しておきましょう。

 

3.ペット保険にも待機期間あり

多くのペット保険には「待機期間」が設定されています。これは、保険契約が成立してから補償が開始されるまでの一定期間のことで、この待機期間中に発症した病気については保険金が支払われません。

待機期間の長さは保険会社や保険商品によって異なりますが、病気の場合は1か月程度、ガンなどの特定の病気についてはより長く設定されていることもあります。ケガについては待機期間がない場合が多いのですが、念のため確認が必要です。

待機期間中に病気が発生しても補償が受けられないことを理解し、加入時期を検討する際の考慮に入れる必要があります。

関連記事:ペット保険【待機期間なし】は3社!すぐ使えて補償開始が早いのは?

まとめ│ペット保険は爬虫類も加入できる!

ペット保険は、犬や猫だけでなく、爬虫類も加入できる商品があります。ただし、加入できる爬虫類の種類や年齢には制限があり、保険会社によって条件が異なります。爬虫類はケガや病気の治療費が高額になることがあるため、ペット保険の加入やペット用の貯蓄で、もしものときに備えておくと安心ですね。

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また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

木内比奈子
この記事の執筆者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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