爬虫類におすすめのペット保険

カメ・トカゲ・ヘビなどの爬虫類を飼っている方の中には、「もし病気になったらどうしよう」「ペット保険に入れるのかな?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

結論からいうと、「爬虫類でも加入できるペット保険」はあります。

ただし、犬猫ほど選択肢が多くないため、事前に補償内容や加入条件をしっかり確認することが大切です。この記事では、爬虫類が加入できるペット保険の現状と選び方、必要性から爬虫類の病気リスクまで、飼い主さまが知っておくべきポイントを網羅的に解説します。

【この記事でわかること】

  • ペット保険は爬虫類も加入できる?
  • 爬虫類が加入できるペット保険はどれ?
  • 爬虫類に多い病気と治療費の目安は?
  • ペット保険が使えない場合の対処法

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考になさってください。

目次

爬虫類が加入できるおすすめのペット保険は?

現在、日本国内で爬虫類が加入できるペット保険はわずか数社のみです。中にはペットショップなどの代理店でお迎えしたタイミングでのみ加入できる保険もあり、選べる商品は限られています。

具体的には、下記のような状況です(※2025年時点)。

  • お迎え時にのみ申し込み可能な商品2社
  • Web経由での申し込みが可能な商品1社

上記の、お迎え後に“Web経由で申し込み可能”なペット保険は、SBIプリズム少短の「プリズムペット 鳥類・爬虫類プラン」です。
このプランは、加入年齢に上限がなく100%補償※1という手厚い内容が特徴。下記の補償一覧表のとおり、加入の年齢制限がないため、爬虫類が何歳でも加入検討できるペット保険です。

SBIプリズム_プリズムペット

プリズムペット補償一覧表

補償プラン いつでもパックバリュー
加入可能年齢 0歳から上限なし
補償割合 100%
通院補償 1日あたり5,000円まで
年間30日まで
入院補償 1日あたり5,000円まで
年間30日まで
手術補償 1回あたり30,000円まで
年2回まで
診断書費用保険金 年間10,000円まで
年間支払限度額 37万円
請求方法 郵送/保険金請求アプリ「アニポス」
爬虫類の保険料 月払:2,520円/年払:27,710円
対象動物 イグアナ/トカゲ/ヤモリ/カメ/スッポン/ヘビ

「プリズムペット 鳥類・爬虫類プラン」のメリットは、補償割合が100%である点※1。補償割合が高いため、治療費の負担軽減が期待できます。また、年齢が上がっても保険料が上昇しない点も安心です。(犬猫のペット保険では年齢とともに保険料が上がるのが一般的。)
※1 各プランの補償限度額まで診療費の実費をお支払いします。補償限度日数(回数)がございます。

 

一方で、「プリズムペット 鳥類・爬虫類プラン」のデメリットは、窓口精算ができない点だといえます。動物病院の窓口で一旦全額支払い、後日保険金請求の手続きが必要になるため、手間に感じる方もいるかもしれません。

※本記事では、保険商品の概要をご案内しています。詳しい補償内容は重要事項説明書をご覧ください。

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爬虫類が入れるペット保険の加入条件や補償内容、保険料は?

「あとからペット保険に加入するか検討しよう」と思っても加入できない場合があるため、爬虫類をお迎えする前など、早いタイミングでの検討が重要です。

保険選びに役立てていただけるよう、ここでは爬虫類が入れるペット保険の、加入条件や補償内容、保険料について解説します。

 

加入条件|年齢や健康状態の制限に注意

爬虫類に限らず、一般的なペット保険には、新規加入時の年齢制限や健康状態に関する条件があります。

加入条件 備考
年齢制限

保険商品によって異なる
例:1歳11か月までの新規加入のみなど

健康状態の告知 加入時に「健康状態に関する申告」が必要
持病や既往歴

持病や過去の治療歴なども審査の対象
補償対象外とされたり加入できない場合あり

年齢制限は商品によって異なり、たとえば、ある爬虫類のペット保険では、加入できるのは1歳11か月までと定められています。

また、どのペット保険でも、加入時にはペットの健康状態の「告知」と、保険会社の「審査」が必要となります。治療中のケガや病気、既往歴によっては加入できないか、特定の疾病や部位が補償対象外となる「不担保特約」などの条件付きで加入となる場合もあります。

 

補償内容|基本は爬虫類も犬猫と同じ

爬虫類が加入できるペット保険の補償内容は次のとおりで、犬猫と大きな違いはありません。

  • 通院費
  • 入院費
  • 手術費

補償割合(例:50%・70%など)や、年間支払限度額、1日あたりの上限などは保険商品によって異なります。ただし、犬や猫と違って、爬虫類は診療できる動物病院が限られるため注意が必要です。
※窓口精算ができるペット保険の場合は、その保険会社と提携している動物病院なのかどうかも確認が必要です。

 

保険料の目安|2,000〜4,000円が相場

爬虫類のペット保険は、年齢による保険料の変動が少なく、一律料金が一般的です。

保険料の目安 備考
月払保険料 価格相場は約2,000〜4,000円
保険商品のプランにより変動あり
年払保険料 年払は月払よりも割安になる場合あり

ただし、保険会社や選択する補償プランによって保険料は異なります。大切なことは、加入前に保険料をチェックして、無理なく続けられるペット保険を選ぶことです。

爬虫類がペット保険に加入できないケース

枝の上で目をつぶるイグアナ

爬虫類がペット保険に加入できないケースには、新規加入時の年齢制限を超えている場合や、ペットが加入対象外の種類である場合などが挙げられます。

また、加入申込時の健康状態も重要な判断基準となります。現在治療中のケガや病気がある場合、あるいは過去に重篤な病歴がある場合は、告知の内容によっては加入を断られたり、特定の部位や疾患が補償対象外となる条件付きの加入となることもあるでしょう。

さらに、ブリーダーやペットショップなど、営利目的で飼育されている爬虫類はペット保険の対象外となります。

 

ペット保険に加入できないときの代替案は?

ペット保険に加入できなかった場合でも、医療費の出費に備える方法はいくつかあります。たとえば、ペットのための貯蓄を始めることです。毎月一定額を積み立て、ケガや病気の際に慌てることなく治療費を捻出できるようにしておきましょう。

また、高額療養費制度のような公的な制度はペットにはありませんが、クレジットカード会社などが提供するペット医療費の分割払いサービスなどを検討することも可能です。

ペット保険って本当に必要?爬虫類にもメリットはあるの?

タイヤに捕まる爬虫類

爬虫類にもペット保険が必要なの?と疑問に感じる方も多いかもしれません。実は、長寿な種類が多く、ケガや病気の際には高額な診療費がかかることもあります。この章では、ペット保険の役割や仕組み、そして加入のメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。

 

ペット保険の仕組み│通院・入院・手術費の一部をカバー

ペット保険とは動物のケガや病気に対する治療費の一部を補償する制度です。通院・入院・手術にかかった費用など、保険商品によって補償内容は異なりますが、いずれも「高額な診療費のリスクに備える手段」として機能します。

 

【メリット】高額診療にも安心して対応できる

爬虫類は「エキゾチックアニマル」に分類され、対応できる動物病院が少ないこともあり、治療費が高額になる傾向にあります。ペット保険に加入していれば、いざというときに費用を気にせず必要な治療を受けさせられるため、早期回復にもつながる点はメリットだといえます。

 

【デメリット】全額補償ではなく無駄になる可能性も

一方で、加入前の病気や定期健診、ワクチン接種などは補償対象外というデメリットもあります。また、健康なまま過ごせば「保険料がもったいない」と感じることもあります。保険を選ぶ際は、補償内容と保険料のバランスを見極めることが重要です。

 

ペット保険のデメリットについて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

爬虫類のかかりやすい病気や治療費は?

爬虫類がかかりやすい病気は種類によって異なりますが、飼育環境や栄養状態に起因する疾患が多くみられます。ここでは、カメ・イグアナ・トカゲ・ヘビなど、爬虫類の種類ごとに「かかりやすい病気」とその治療費を解説します。
※治療費用の金額はあくまで一例です。動物病院やペットの状態などによって金額は異なるため注意してください。

 

カメのかかりやすい病気と治療費

カメがかかりやすい病気としては、くる病、水カビ症、肺炎、寄生虫感染症、膀胱結石、食欲不振などがあります。

病名 主な症状 費用目安
くる病 甲羅が柔らかい、動きが鈍い 数千円~1万円前後
水カビ症 皮膚や甲羅に白っぽいカビ状の斑点 数千円~1万円程度
肺炎 呼吸が荒い、鼻水、食欲不振 数千円~数万円
寄生虫感染症 便がゆるい、体重減少 数千円~1万円程度
膀胱結石 血尿、排泄困難、元気がない 数万円~
食欲不振 餌を食べない、活動量が減る 状況により異なる

カメの診療には専門的な知識と設備が必要なことが多く、一般的な動物病院では対応できないケースもあります。これらの治療費は、通院での投薬治療であれば数千円から1万円程度、検査や入院、手術が必要な場合は数万円以上かかることもあります。

 

イグアナのかかりやすい病気と治療費

イグアナがかかりやすい病気として代表的なのは、代謝性骨疾患(MBD)です。これはカルシウムやビタミンD3の不足により骨がもろくなる病気で、適切な飼育環境の維持と栄養管理が非常に重要となります。

病名 主な症状 費用目安
代謝性骨疾患(MBD) 骨がもろくなる、骨折、神経症状 数万円~十数万円
寄生虫感染症 体重減少、便異常など 数千円~1万円程度
口内炎 口の腫れや痛み、食欲不振 数千円~1万円程度
肺炎 呼吸困難、鼻水、元気消失 数千円~数万円

イグアナは病気が進行すると治療費も高額になることがあるため、普段から栄養管理や適切な環境づくりを心がけ、早期の動物病院受診が大切です。ペット保険も検討すると安心です。

 

トカゲのかかりやすい病気と治療費

トカゲがかかりやすい病気には、くる病(代謝性骨疾患)、脱皮不全、呼吸器疾患、消化器疾患、寄生虫感染症などがあります。

病名 主な症状 費用目安
くる病(代謝性骨疾患) 骨の異常、動きが鈍い 数千円~1万円程度
脱皮不全 皮膚がむけない、壊死の恐れ 数千円~1万円程度
呼吸器疾患 呼吸困難、鼻水、食欲不振 数千円~数万円
消化器疾患 嘔吐、下痢、食欲低下 数千円~1万円程度
寄生虫感染症 体重減少、便異常 数千円~1万円程度

トカゲは、特に脱皮不全は湿度不足で起こりやすく、早めのケアが必要です。特にトカゲの医療は専門性が高く、費用が高額になる傾向があるため、より注意が必要です。適切な飼育環境を整えて健康管理を心がけ、異変があれば専門の動物病院に相談しましょう。

 

ヘビなどの爬虫類に多い体調トラブル

ヘビを含む一部の爬虫類では、飼育環境の不備による体調トラブルが多くみられます。

病名 主な症状 費用目安
脱皮不全 皮膚の一部が残る、目が白く濁る 数千円~1万円程度
呼吸器感染症 呼吸が荒い、鼻水、元気消失 数千円~数万円
消化不良 嘔吐、吐き戻し、食欲不振 数千円~1万円程度
口内炎 口の腫れ、よだれ、食欲減退 数千円~1万円程度
寄生虫感染症 体重減少、下痢 数千円~1万円程度

ヘビは脱皮不全や呼吸器感染症、消化不良などのトラブルが多く、飼育環境の管理が健康維持のカギとなります。特に湿度や温度管理が重要で、適切な環境が整っていないと病気のリスクが高まります。ヘビの診療に対応する動物病院は限られるため、あらかじめ対応できる専門医を探しておきましょう。治療費の負担を軽減するために、ペット保険に加入しておくという選択肢もあります。

爬虫類のペット保険選び方ガイド

爬虫類のペット保険を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、3つのポイントを紹介するので、ご自身の希望や経済状況などに合ったおすすめの保険を選ぶのにお役立てください。

 

加入できる種類や年齢を確認!

爬虫類のペット保険は、保険会社によって補償対象となる種類が異なります。飼育している爬虫類がその保険の対象となっているかを必ず確認しましょう。珍しい種類のペットを飼っていて加入できるかわからない場合は、保険会社に問い合わせてみるのをおすすめします。

また、新規加入できる年齢にも制限があります。加入を検討する際は、飼っている爬虫類が加入できる年齢かどうかをまず確認しましょう。

 

補償範囲や補償割合をチェック!

ペット保険の補償範囲は商品ごとに大きく異なります。一般的には、ケガや病気による通院・入院・手術費用が補償対象です。補償割合は50%〜70%が多いですが、100%補償するプランもあります。ただし補償割合が高いほど保険料も高くなる傾向があります。

また、特に注意したいのが、補償対象外となる費用です。多くのペット保険で、健康診断や予防接種、避妊・去勢手術、そして既往症や遺伝性疾患は補償対象外となっています。契約前に必ず保険約款や補償内容を詳細にチェックし、どのような費用がどの割合で補償されるのか、しっかり把握しておきましょう。

 

保険金の請求方法も把握しよう

ペット保険の保険金請求方法には、主に「窓口精算」と「後日精算」の2つの方法があります。窓口精算に対応している保険会社の場合、提携している動物病院であれば、病院で保険適用されるので、手間や時間がかからないという利点があります。

一方、後日精算の場合は、一旦動物病院で治療費の全額を支払い、後日保険金を請求する手続きが必要になります。ただし、その分保険料がリーズナブルな傾向もあるため、請求方法だけでなく保険料もあわせて確認しましょう。

ペット保険に加入するときの3つの注意点は?

治療を受けるヘビ

ペット保険に加入する際には、いくつかの注意点があります。加入後の後悔やトラブルを避けるためにも、以下の注意点を理解した上で、保険加入を検討することが重要です。

 

1.告知義務をしっかり守る

ペット保険に加入する際には、保険会社に対してペットの健康状態について正確に告知する義務があります。過去にかかったケガや病気、現在治療中の病気や既往歴などを正直に申告する必要があります。

告知の内容に基づき、保険会社は加入を引き受けるかどうか、あるいは特定の病気を補償対象外とするなどの条件付き加入とするかを判断します。

もし告知義務違反をした場合、保険金が支払われなかったり、最悪の場合、保険契約自体が解除されてしまったりする可能性もあります。公平な保険制度を維持するためにも、告知は正確に行いましょう。

関連記事:ペット保険の告知はバレる?バレない?告知義務違反をしたらアウト?

 

2.治療中の病気や持病は補償されない

ペット保険は、基本的に保険加入後に新たに発生したケガや病気を補償するものです。そのため、保険に加入する前にすでに治療を受けているケガや病気、あるいは診断済みの持病については、補償対象外となるのが一般的です。

たとえば、慢性的な疾患や先天性の疾患などは、加入前の発症とみなされ、補償されない可能性が高いことはあらかじめ把握しておきましょう。

 

3.ペット保険にも待機期間あり

多くのペット保険には「待機期間」が設定されています。これは、保険契約が成立してから補償が開始されるまでの一定期間のことで、この待機期間中に発症した病気については保険金が支払われません。

待機期間の長さは保険会社や保険商品によって異なりますが、病気の場合は1か月程度、ガンなどの特定の病気についてはより長く設定されていることもあります。ケガについては待機期間がない場合が多いのですが、念のため確認が必要です。

待機期間中に病気が発生しても補償が受けられないことを理解し、加入時期を検討する際の考慮に入れる必要があります。

関連記事:ペット保険【待機期間なし】は3社!すぐ使えて補償開始が早いのは?

まとめ│ペット保険は爬虫類も加入できる!

ペット保険は、犬や猫だけでなく、爬虫類も加入できる商品があります。ただし、加入できる爬虫類の種類や年齢には制限があり、保険会社によって条件が異なります。爬虫類はケガや病気の治療費が高額になることがあるため、ペット保険の加入やペット用の貯蓄で、もしものときに備えておくと安心ですね。

【ペット保険比較のピクシー】では人気ペット保険おすすめランキングもご紹介しております。また、爬虫類のペット保険を詳しく知りたい方は、以下よりプリズムペット 鳥類・爬虫類プランもチェックしてみてください。

 

SBIプリズム少額短期保険株式会社:JACAP202500091

木内比奈子
この記事の執筆者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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