ペット保険の加入条件は入れない病気や年齢

「ペット保険には加入条件があるの?」

「申し込みの流れを知りたい!」

初めてペットをお迎えした方のなかには、こういった疑問をもつ方も多いでしょう。

 

この記事では、こうしたお悩みを抱える方に向けて、ペット保険の主な加入条件から加入を断られやすい犬猫の主な病気、保険の申し込み方法などについてイチから解説します。

【この記事でわかること】

  • ペット保険に加入するにはいくつかの条件がある!
  • ペット保険の新規加入可能年齢は?
  • ペット保険加入に必要なもの
  • ペット保険はいつ加入するのがいい?

【ペット保険比較のピクシー】では人気ペット保険おすすめランキングもご紹介しております。
まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考になさってください。

目次

ペット保険にはどんな加入条件があるの?

ペット保険にはどんな加入条件がある?

ペット保険に加入するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

 

ペット保険のおもな加入条件は以下のとおりです。

加入条件① 新規加入できる年齢か

加入条件② ペットが健康であるか

加入条件③ 日本国内の一般家庭で飼育されているか

加入条件④ ビジネス目的ではないか

たとえば新規加入年齢に関しては、ペット保険によって異なるものの、その多くが8歳〜12歳ごろまでを上限としています。

また、ペットの病歴や健康状態によっては保険に加入することができません。

 

そのほかビジネス目的ではなく、国内の一般家庭の飼育犬であることも条件の1つとなっています。

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、安心して保険をお選びいただけます。
保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。

ペット保険は何歳まで新規加入できる?一覧でチェック!

ペット保険ごとの新規加入可能年齢は、以下のとおりです。

※今後の商品改定等により、加入条件や補償内容が変更となる可能性があります。

高齢になるほど、年齢制限によってペット保険に入りにくくなるため、保険の加入を考えている場合は早めに検討するようにしましょう。

ペット保険は病気になったら加入できない?

ペット保険は、健康体が第一の条件です。

そのため、基本的にはペットに持病があると加入しにくくなるといわれています。

 

とはいえ、どんな病気も加入できないというわけではありません。

現在の健康状態や傷病歴によっては無条件での加入や、特定傷病除外特約などの条件を付けることで加入できる場合もあります。

※特定傷病除外特約とは、特定のケガや病気を補償の対象外にする特約です。

 

保険会社によって加入時の審査基準は異なるため、傷病歴があるからといって加入をあきらめず調べてみましょう。

関連記事:ペット保険は治療中の病気があっても入れる?先天性疾患は補償対象?

犬や猫のペット保険に入れない病気は?

ペット保険に入れない病気

それでは、いったいどのような病気を患うと、ペット保険に加入できないのでしょうか。

ここからは、保険会社の約款や重要事項説明書などに明記されることの多い、加入できない主な病気について紹介します。

 

癌(がん)

癌は、体内のがん細胞が、正常な新陳代謝のバランスを無視して無制限に増殖を繰り返すことで発症する病気です。

犬や猫の癌は、発生初期には症状がわかりにくいものの、主に以下の症状がみられます。

  • 元気、食欲がなくなる
  • 嘔吐、下痢
  • 多飲多尿
  • 腹囲膨満
  • 体表のしこり

癌は犬猫ともに高齢になるほど発症しやすい傾向にあり、治療法によっては100万円ほどかかる場合もあります。

 

糖尿病

糖尿病はインスリンの分泌量が不足するⅠ型糖尿病と、インスリンへの反応性が低下するⅡ型糖尿病の2種類あり、犬はⅠ型、猫はⅡ型が多いといわれています。

主な症状は以下のとおりです。

  • 多飲多尿
  • 体重減少
  • 下痢
  • 嘔吐

治療費は月1〜3万円ほどで、尿路疾患や腎不全、白内障などが続発するおそれもあります。

なお、犬猫ともに中高齢期での発症が多いものの、若齢犬でもなることがあるため注意が必要です。

 

腎不全

腎不全は、大きく急性と慢性に分けられます。

急性腎不全は腎機能が急激に低下した状態で、急な元気の消失や嘔吐などの初期症状から短期間で状態が悪化します。

一方、慢性腎不全では腎機能が徐々に低下し、進行するにつれて多飲多尿や体重減少、貧血などを起こすのが特徴です。

入院費用は1回で10万円以上かかることもあり、どの年齢でも発症する急性腎不全に対して、慢性腎不全は高齢の犬猫に多い傾向があります。

 

心疾患

心疾患のなかでも、犬は僧帽弁閉鎖不全症、猫は肥大型心筋症が多い傾向にあります。

 

僧帽弁閉鎖不全症とは、僧帽弁の変性によって血液が逆流する病気です。ゼーゼーとした発咳や呼吸困難などを起こし、チワワやシー・ズーなどに多くみられます。

 

肥大型心筋症は心筋が厚くなることで心機能が低下する病気で、進行すると肺水腫や血栓症などを招きかねません。好発猫種としては、短毛の雑種猫やメインクーンなどが挙げられます。

 

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、背骨の骨と骨の間にある椎間板が飛び出し、神経を押している状態をいいます。

症状は発生部位によって異なり、首の場合は四肢のふらつきや四肢麻痺など、腰だと後肢のふらつきや起立困難、震えなどの症状がみられます。

猫よりも犬、とくに発症しやすいのが以下の犬種です。

  • トイ・プードル
  • ミニチュア・ダックスフンド
  • ウェルシュ・コーギー

手術費用の相場は20万〜30万円程度になります。

 

猫白血病ウイルス感染症(FeLV)

猫白血病ウイルス感染症とは、猫白血病ウイルスによって引き起こされる病気で、陽性猫との喧嘩、トイレや食器の共有などによって感染します。

主な症状としては、以下のとおりです。

  • 発熱
  • 元気消失
  • リンパ腫
  • 貧血

猫白血病ウイルスは猫種や年齢関係なく感染するうえ、発症に対する特効薬がありません。

日ごろの予防が大切になりますので、ワクチン接種や生活環境を整えることを心がけましょう。

※加入できない病気や引き受けの基準については、各保険会社の重要事項説明書や約款をご確認ください。

ペット保険の申し込みから補償スタートまでの流れは?

ペット保険の申し込みから補償までの流れ

ペット保険の申し込みは、郵送、もしくはインターネットからもできます。

申し込みから補償が開始されるまでのおおよその流れをまとめました。

 

▼郵送の場合

  1. 保険会社に資料請求
  2. 申込書類の記入・返送
  3. 保険会社による申込書確認・引受審査
  4. 保険料の支払い
  5. 補償開始

▼インターネットの場合

  1. 保険会社の公式サイトにアクセス
  2. 必要事項の入力・保険料の支払い
  3. 保険会社による引受審査
  4. 補償開始

なお、インターネットから申し込むと、Web割引やキャンペーンが適用される場合もあります。

保険会社ごとにさまざまな割引制度や特典があるため、申し込み前に確認して上手に活用しましょう。

ペット保険の見積り・お申込みはこちら!

 

ペット保険の加入前にやっておくことは?

以下のことを加入前にしておくと、スムーズにペット保険に申し込みができます。

  • ペットの写真撮影
  • 既往歴、通院歴をまとめておく

とくに加入時には、人間の保険と同様、ペットの健康状態を伝える必要があります。告知義務違反にならないよう、既往歴や通院歴などについて正確に把握しておきましょう。

関連記事:ペット保険の告知はバレる?バレない?告知義務違反をしたらアウト?

【Q&A】ペット保険の加入条件についてのよくある質問

ここからは、ペット保険に関する質問について紹介します。

ペット保険の気になる加入条件やわかりにくい手続きのことなどを、Q&A形式でまとめました。

 

①犬や猫の誕生日や年齢がわからなくても加入できる?

ペットの誕生日がわからない場合でも、申し込みは可能です。

ただし、加入時には年齢を申告する必要があるため、申し込み前に血統書やワクチン接種証明書などで確認しておきましょう。

こうした書類が手元にない場合や記載されていない場合は、動物病院で推定年齢を診断してもらう必要があります。

 

②ペット保険は血統書なしでも加入できる?

ペット保険は、血統書がなくても加入できます。

基本的にペット保険は、血統書がないからといって補償内容や保険料などが変わることはありません。

ただし、ミックス犬・猫は親の品種によって、かかりやすいケガや病気が異なるため注意が必要です。

年齢不明の場合は、獣医師にペットの推定年齢を確認してもらいましょう。

 

③保護犬・保護猫はペット保険に加入できない?

保護犬・保護猫でも、健康状態などが確認できれば問題なくペット保険に加入できます。

ただし、保護犬・保護猫といえども、加入時にはペットの生年月日が必要となります。

年齢がわからない場合は、まず動物病院で獣医師に推定年齢を調べ、それに応じた生年月日を決めてください。

 

④うさぎや鳥、爬虫類もペット保険に加入できる?

ペット保険は、主に犬や猫を対象にしているものの、保険会社によってはうさぎや鳥、爬虫類などが加入できる保険もあります。

小動物が加入できる保険商品は限られているため、気になるペット保険が小動物にも対応しているかどうかしっかり確認しておきましょう。

 

⑤ペット保険の申し込み時にワクチン接種証明書の提出は必要?

基本的に、ペット保険の申し込み時にワクチン接種証明書を提出する必要はありません。

ただし、犬パルボウイルス感染や猫カリシウイルス感染症など、ワクチンで予防可能な病気を患った場合は、保険金請求時に接種を確認できる書類の提出を求められることがあるようです。

 

⑥ペット保険で補償が開始されるのは何日後?

ペット保険は、基本的に加入後すぐに補償を受けられるわけではありません。

補償開始日は保険会社によって異なりますし、待機期間を設定しているペット保険もあります。

待機期間中に発症したケガや病気は補償対象外となりますので、早めに補償を受けたい方は、待機期間がないペット保険を検討しましょう。

以下の記事では、ペット保険でよく聞く待機期間や補償開始日について詳しく解説しています。

関連記事:ペット保険【待機期間なし】は3社!すぐ使えて補償開始が早いのは?【FP監修】

ペット保険に加入するベストなタイミングは?

ペット保険に加入したタイミングは?

これまでペット保険の加入条件について解説してきましたが、加入にベストなタイミングはいつなのでしょうか。

 

「ペット保険比較のピクシー」では、犬猫の飼い主さまにペット保険に加入したタイミングを調査しました。

 

回答をみると、「お迎えと同時」と回答した方が最も多く、次に「3か月以内」と続いています。

お迎えと同時や、飼い始めて少し落ち着いたタイミングでペット保険に加入するケースが多いようです。

 

健康リスクは加齢とともに高まるため、なるべくペットが健康なうちや若いうちに加入を検討することをおすすめします。

参考:ペット保険がいらないのは保険料が高いから?加入状況を調査!『ペット保険比較のピクシー』

後悔しないペット保険選びをするには?

ペット保険選びで後悔しないためには、以下の点に注目しておくと良いでしょう。

  • 補償対象外のケガや病気
  • 高齢期の保険料
  • 年間支払限度額 など

とくに保険料は、一般的に加齢とともに保険料が上がります。

ペットの平均寿命などを考慮しながら、一生涯でかかる保険料を概算しておきましょう。

 

ペット保険の選び方については、こちらの記事でわかりやすく紹介しています。

初めてペットをお迎えした方はもちろん、現在ペット保険に加入中の方もぜひご覧ください。

関連記事:ペット保険の選び方とは?ゼロからわかる犬猫の保険ガイド!

まとめ│ペット保険の加入を検討してみよう!

今回は、ペット保険の基本的な加入条件や申し込みの流れなどについて解説しました。

最後に、加入前にチェックしておきたい主な条件をおさらいしておきましょう。

  • 新規加入できる年齢か
  • ペットが健康であるか
  • 日本国内の一般家庭で飼育されているか
  • ビジネス目的ではないか

加入するなら、お迎えと同時に、もしくはペットが健康なうちや早いうちに加入するのがベストなタイミングです。

大切なペットと安心して過ごすために、早めに加入を検討しましょう。

 

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、どうぞご覧ください。
また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考になさってください。

 

株式会社FPC:PX-KY240924-046(25.04)、アイペット損害保険株式会社:募2407-121(26.06)

木内比奈子
この記事の監修者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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