毛布に伏せているパグ

「愛犬が乾燥剤を食べてしまった…」「シリカゲルの誤飲は大丈夫?」と焦った経験はありませんか?

この記事では、犬が乾燥剤を食べてしまったときの注意点や、種類ごとの危険性、症状、対処法を解説します。

【記事のまとめ】

犬が乾燥剤を誤飲した場合、シリカゲルや脱酸素剤は少量なら問題ないことが多い一方、生石灰や塩化カルシウムは口腔・食道の炎症や火傷などを起こす危険があります。乾燥剤の種類や量、症状によって対処法が異なるため、自己判断で吐かせず、早めに獣医師へ相談することが大切です。

目次

犬が乾燥剤を食べたけど大丈夫?

犬が乾燥剤を誤飲してしまった場合、健康に問題がない場合もあります。

しかし、食べた種類や量によっては危険性がありますので、一概に大丈夫とはいえません。

以下の表は、乾燥剤の種類と危険度の一覧です。

シリカゲル 少量であればほとんど無害
シリカ青ゲルには注意
生石灰(酸化カルシウム) 危険
塩化カルシウム 危険
脱酸素剤
(エージレス®)
少量であればほとんど無害

危険性が低いシリカゲルや脱酸素剤であっても、袋ごと誤飲した場合や食べた量が多い場合、気になる症状がみられる場合などは早めに獣医師に相談しましょう。

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犬が乾燥剤を食べたときの症状と対処法を種類別に解説

ペットフードや犬のおやつ、人間の食品に入っている乾燥剤には、おもに4種類があります。それぞれの成分や危険度、対処法を解説します。

 

シリカゲル

シリカゲルは無色透明のビーズ状の乾燥剤で、食品やお菓子、犬のおやつなどのさまざまな商品に使用されています。

原料は毒性の低い二酸化ケイ素のため、シリカゲルを食べても、体内で吸収されずに便として排出されることがほとんどです。

ただし、下記のような場合は胃腸障害や腸閉塞などを引き起こす可能性も考えられます。

  • 一度に大量に食べてしまった
  • 袋ごと丸のみしてしまった
  • 錠剤型(タブレット型)のシリカゲルを食べた
  • 青いシリカゲルを食べた※

※青いシリカゲルには粘膜を刺激する成分が含まれているため、誤飲した量などによっては消化器症状があらわれる可能性もあります。

また、下痢や嘔吐、元気・食欲の低下などの症状がみられる場合は、胃腸障害などを起こしている可能性があるため、注意が必要です。

シリカゲルを食べても無症状で問題のないケースも考えられますが、早めに獣医師に相談しましょう。

 

生石灰(酸化カルシウム)

生石灰は、酸化カルシウムが主成分の白い粒状で、不織布や紙袋に入れられていることが一般的です。

吸湿力が強く、おかきや海苔、乾物などの乾燥剤に使用されています。

注意したいのは、水にぬれると熱を発し、200℃近くまで温度が上昇したり、発火したりすることもある点です。

犬が食べてしまうと水分と反応し、口腔内や食道、胃の粘膜などにただれや火傷を引き起こす危険があります。

また、皮膚や目に付着してしまった場合も高温になる可能性があるため、注意が必要です。

犬が生石灰を食べた場合は吐かせようとせず、ただちに動物病院を受診してください。

応急処置として水や牛乳を飲ませる場合もあるので、獣医師の指示にしたがって対処しましょう。

 

塩化カルシウム

塩化カルシウムは、タンスや下駄箱の湿気取りとして使われることが多い白い粒状の乾燥剤です。融雪剤としても広く使われています。

吸湿力が高く、吸湿するとアルカリ性の液体になります。

塩化カルシウムは、生石灰ほどではないものの、水分と反応して発熱することがあるため注意が必要です。

犬が誤飲した場合、下記のような症状があらわれることがあります。

  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 出血
  • 口腔内の炎症

もし犬が塩化カルシウムを食べてしまったら、自己判断で吐かせたり、しばらく様子をみようと放置したりするのは危険です。

すぐに動物病院へ連絡し、応急処置の指示を仰ぎましょう。

 

脱酸素剤(エージレス®)

脱酸素剤は、袋の中の酸素を吸収し、食品の酸化や劣化を防ぐために使われています。

ジャーキー、おやつの袋などに入っていて、目にしたことがある飼い主さまも多いのではないでしょうか。

脱酸素剤のおもな成分は鉄粉やビタミンCのため、毒性はなく、脱酸素剤の黒い粉を少量食べても問題ないといわれています。

ただし、袋ごと食べてしまった場合や何個も食べていた場合、胃腸に詰まったり傷つけたりするおそれがあるため、動物病院を受診しましょう。

犬が乾燥剤を食べたときの注意点

愛犬が乾燥剤を誤飲したときに、よかれと思って取った飼い主の行動が、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。ここでは、誤飲時にやってはいけない行動について解説します。

 

無理に吐かせない

犬が乾燥剤を食べたときに、自己判断で無理に吐かせることは危険です。

特に、生石灰や塩化カルシウムを誤飲した場合、吐き戻す際に食道を傷つけてしまうおそれがあります。

また、吐いたものが気管に入り、誤嚥性肺炎などを引き起こすリスクも考えられます。

 

水や牛乳を飲ませない

乾燥剤の種類や誤飲した状況によっては、水などを飲ませることで症状が悪化してしまう可能性があります。

そのため、誤飲した乾燥剤の種類がわからない場合は、自己判断で水や牛乳を飲ませるのは避けましょう。

まずは、誤飲した乾燥剤のパッケージや袋を確認し、動物病院に連絡して指示を仰ぎましょう。

犬が乾燥剤を食べたときに動物病院に行くタイミング

犬が乾燥剤を誤飲した際に動物病院を受診すべきか迷ったら、まずは動物病院へ電話で相談しましょう。

電話の前に、以下の内容をまとめておくと、状況を正確に伝えやすくなります。

  • 乾燥剤の種類や食べた量
  • どのくらい時間が経っているか
  • 犬の体重
  • 出ている症状(吐き気、震え、元気の有無など)

また、もし誤飲したことが確実で、病院を受診することになった場合、誤飲したものと同じものがあれば持参しましょう。

ただし、生石灰や塩化カルシウムの乾燥剤を食べてしまった場合や、どの種類の乾燥剤を食べたかわからない場合は、すぐに動物病院を受診してください。

また、毒性の低いシリカゲルなどであっても、いつもと違う様子がみられたり、袋ごと飲み込んだりした場合などは、早めに獣医師の診察を受けることをおすすめします。

乾燥剤の誤飲は、種類や量などによって対応が異なります。飼い主さまだけで自己判断しないようにしましょう。

犬が乾燥剤を食べたときの治療法

犬が乾燥剤を誤飲した場合、動物病院では問診を行い、必要に応じて触診や超音波検査、レントゲン検査などを行います。

状況や症状により、催吐処置や内視鏡での摘出、薬の投与などが行われます。

乾燥剤の袋ごと飲み込んで腸閉塞を起こしている場合などには、開腹手術が必要になることもあります。

ただし、生石灰のように、吐かせることで食道や口腔内の粘膜を傷つけるおそれがあるものでは、催吐処置を行うことができません。

このような場合は、粘膜を保護する薬の投与など、症状に応じた対症療法が中心となります。

犬が乾燥剤を食べないための予防策

おもちゃのボールを噛むゴールデンレトリーバーの子犬

犬の乾燥剤の誤飲を防ぐために、すぐに家庭でできる予防策を4点紹介します。

 

フタつきのゴミ箱を使う

犬は嗅覚が優れているため、ゴミ箱の中に食べ物の匂いがついた乾燥剤が入っていると、漁って食べてしまうことがあります。

犬が簡単に開けられないように、フタが閉まるタイプや、足でペダルを踏まないと開かないタイプのゴミ箱を使用するのがおすすめです。

 

犬が届かない場所に隠す

乾燥剤が入っている食品の袋などは、犬の目に触れない場所や絶対に届かない場所に置くことが大切です。

テーブルやキッチンカウンターの上は安全に思われますが、大型犬やジャンプ力のある犬にとっては簡単に届いてしまう可能性があります。

引き出しや棚の中など、物理的にアクセスできない場所に保管しましょう。

 

「ちょうだい」のコマンドを練習

犬が乾燥剤を口にしてしまっても、「ちょうだい」のコマンドを習得していれば、誤飲を防げる確率が高まります。

日ごろからおもちゃなどを使って練習しておくと、いざというときに役立つでしょう。おやつやおもちゃと交換する形で、楽しくトレーニングを行うのがポイントです。

 

来客時も誤飲に注意

自宅に来客があった際に、手土産に入っている乾燥剤を、犬が食べてしまうこともあります。

来客中は犬をケージやサークルに入れる、あるいは訪問者に説明して注意してもらい、誤飲防止に努めましょう。

犬の誤飲に関するよくある質問

犬の誤飲に関するよくある質問を、Q&A形式で紹介します。

Q.

犬が誤飲したかどうか確かめる方法は?

A.

犬が誤飲したかもしれないと思ったら自己判断せず、動物病院に相談しましょう。レントゲン検査や超音波検査などを行い診断します。

Q.

犬が誤飲した黒い乾燥剤は何?

A.

黒い乾燥剤は、脱酸素剤の可能性が高いです。

Q.

犬が誤飲したら危険なものは?

A.

犬が誤飲すると危険なものは、チョコレートや玉ねぎ、人間用の医薬品、タバコなどが挙げられます。日ごろから危険なものを置かないよう、整理整頓を心がけることが大切です。

Q.

犬が誤飲して便として排出されるまで何時間かかる?

A.

犬が誤飲して便として排出されるまでは、おおよそ1〜3日程度です。しかし、場合によっては3日以上かかることもあります。

まとめ│犬が乾燥剤を食べても慌てず対応を

犬が乾燥剤を誤飲した場合、シリカゲルのように毒性が低いものもありますが、生石灰や塩化カルシウムなど、危険性が高いものもあります。

フタつきのゴミ箱を使用するなど、誤飲を防ぐ環境を日ごろから整えておきましょう。

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ペット保険比較のピクシー編集部
この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部

損害保険募集人
少額短期保険募集人
ファイナンシャルプランナー

ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。金融に関する資格はもちろん、愛玩動物飼養管理士、ペット防災指導員などのペットに関する資格も保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴が10年以上のメンバーもいます。大切なペットとの毎日が安心できるものになるよう、資格やこれまでの経験に加え、丁寧な調査や取材を重ねながら正しい情報を発信していきます。

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