「病気になりにくい犬種が知りたい」
「雑種は病気になりにくいって聞いたけど本当?」
犬を飼いたいと思っているあなたは、このように思っていませんか?
また、せっかく家族に迎えたペットがすぐに病気になって、お別れするのは嫌だと思う方も多いことでしょう。
そこでこの記事では、以下について解説します。
- 病気になりにくい犬の特徴3選
- 病気になりにくい犬ランキングTOP10
- 犬の病気を予防する方法
これから犬を飼おうと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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病気になりにくい犬の特徴3選
病気になりにくい犬は、寿命を全うし長生きする傾向があります。なぜなら、がんや循環器疾患といった病気が原因で亡くなる犬の方が、老衰で亡くなる犬に比べてはるかに多いからです。
どの犬であっても、病気になる可能性はあります。しかし、平均寿命が長い犬にはいくつか特徴があるのです。
参照:動物病院カルテデータをもとにした日本の犬と猫の寿命と死亡原因分析
小型犬であること
犬の平均寿命に関するデータを見ると、中・大型犬が13.81歳、小型犬は14.28歳となっています。また、超小型犬は15.31歳とさらに長生きです。
実は、中・大型犬が小型犬に比べて短命である明確な理由は分かっていません。とはいえ、次の3つが理由として考えられています。
- がんのリスクが高い
- 大きさの割に臓器が小さいため、体への負担が大きい
- 遺伝子の違い
小型犬だから病気にならないわけではありませんが、中・大型犬と比べると長生きする可能性は高くなります。
遺伝性疾患が少ないこと
遺伝性疾患とは、遺伝子の変異によって引き起こされる病気で、親から子に遺伝します。特に犬は、狭い地域で同じ犬種同士の交配を繰り返してきたことで、犬種ごとに発症しやすい遺伝性疾患が多くみられます。
遺伝性疾患の原因となる遺伝子を持っているからといって、必ずしも病気を発症するわけではありません。しかし、遺伝性疾患の予防は難しく、原因遺伝子を持っていない犬に比べると病気になる確率は高くなります。
つまり、特定されている遺伝性疾患が少ない犬種ほど、病気になりにくいといえるのです。
しつけがしやすいこと
病気を予防するには、しつけも重要です。体のどこを触っても問題ないようにしつけができていれば、日ごろから簡単に体のケアができ、病気の早期発見にもつながります。
たとえば、歯磨きのしつけは歯周病予防になりますし、ブラッシングやシャンプーは皮膚トラブルの予防になるでしょう。
しつけがしやすいとされる犬種はいますが、個体差があるのも事実です。愛犬を病気から守るには、子犬のころからしっかりしつけておくことをおすすめします。
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病気になりにくい犬ランキングTOP10!病気に強い長生きな小型犬は?
それではいよいよ、上記で紹介した特徴をふまえて、病気になりにくく長生きな小型犬をランキング形式で紹介します。
家族に迎える犬を選ぶ際の1つのポイントにしてください。
ちなみに、犬種別の平均寿命は、以下のデータを示しています。
参照:アニコム「家庭どうぶつ白書2022」
【1位】トイ・プードル
平均寿命 | 15.4歳 |
気をつけたい病気 | 膝蓋骨脱臼(パテラ)、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、僧帽弁閉鎖不全症、てんかん、外耳炎 |
日本で不動の人気を誇るトイ・プードルは、社交的で頭が良く、飼いやすい犬種とされています。比較的しつけやすいのですが、その賢さゆえに問題行動につながることもあるので注意しましょう。
もともと猟犬だったこともあり活発な面もあるので、毎日十分な運動が必要になります。
また、トイ・プードルの毛は抜けにくいのですが、放置すると伸び続けて毛玉ができてしまうため、定期的なトリミングが必須です。
【2位】カニーンヘン・ダックスフンド
平均寿命 | 15.0歳 |
気をつけたい病気 |
椎間板ヘルニア、外耳炎、PRA(進行性網膜萎縮症) |
カニーンヘン・ダックスフンドは、ミニチュア・ダックスフンドよりもさらに小さい犬種です。比較的頭が良いのですが、もともと猟犬だったことから、吠え癖がつきやすいともいわれています。
性格は好奇心旺盛で活発。日ごろから散歩だけでなく、一緒におもちゃで遊んであげてください。
ただし、胴が長いダックスフンドにとって腰に負担がかかる運動は要注意です。ヘルニア予防や健康維持のためにも、肥満に注意しましょう。
関連記事:カニンヘンダックスの人気の毛色の価格相場は?写真付きでご紹介
【3位】イタリアン・グレーハウンド
平均寿命 | 14.9歳 |
気をつけたい病気 |
膝蓋骨脱臼(パテラ)、緑内障、歯周病、意識障害、脱毛症 |
イタリアン・グレーハウンドは、抜け毛や体臭が少なく、性格も穏やかなので飼いやすい犬種とされています。ただ、繊細な一面もあるため、見知らぬ人は苦手という場合もあるでしょう。
もともと猟犬で、スレンダーな見た目から分かる通り、高い運動能力を持っています。定期的に、ドッグランで走らせてあげることがおすすめです。
とはいえ、手足が細いので骨折には注意してください。また、寒さも苦手なので、冬は洋服で防寒対策をしましょう。
【4位】ミックス・雑種犬・混血犬
平均寿命 | 14.8歳 |
気をつけたい病気 |
皮膚疾患、認知症(日本犬系の雑種) |
ミックスとは、純血種同士の交配によって生まれた犬です。同じような遺伝性疾患を持つ犬種同士を避けて交配すれば、遺伝子が多様化し、純血種に比べると遺伝性疾患リスクは低くなると考えられています。
雑種犬はさまざまな遺伝子が混ざることで多様化し、特定の病気になりにくくなる傾向があります。また、同じような環境で生活する犬同士が交配することで、その地域に適応した体の性質を持つため、体が丈夫で長生きするといわれているのです。
【5位】柴犬
平均寿命 | 14.8歳 |
気をつけたい病気 |
アトピー性皮膚炎、認知症、膝蓋骨脱臼(パテラ)、前庭疾患 |
順応しやすく、体が丈夫な犬種として知られています。
頭が良く忠誠心が強いため、飼い主さまがリーダーとなってしつけできれば、素晴らしいパートナーになるでしょう。一方で、警戒心が強く、ほかの犬や人が苦手な場合もあります。
また、柴犬は抜け毛が多い犬種です。皮膚トラブルを予防するためにも、春と秋の換毛期は特に、毎日ブラッシングしましょう。
【6位】ミニチュア・ダックスフンド
平均寿命 | 14.8歳 |
気をつけたい病気 |
椎間板ヘルニア、外耳炎、PRA(進行性網膜萎縮症)、歯周病、ナルコプレシー |
ミニチュア・ダックスフンドは、ダックスフンドのうちスタンダードとカニーンヘンの間の大きさの犬種です。性格は、被毛のタイプによって違うとされていますが、基本的には活発で好奇心旺盛です。
定期的なトリミングは基本的に必要ありませんが、ロングヘアーの場合、毛玉ができやすかったりお腹が汚れやすくなっていたりいます。必要に応じて、ブラッシングやお風呂などのお手入れをしましょう。
【7位】ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
平均寿命 | 14.8歳 |
気をつけたい病気 |
皮膚疾患、頭蓋下顎骨症、ドライアイ、膝蓋骨脱臼(パテラ) |
ウエスティとも呼ばれるウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアは、成犬でも子犬のようなかわいらしい見た目が魅力です。比較的遺伝性疾患が少ない犬種とされています。
テリアの活発さを持ち合わせており、十分な運動を必要とします。おもちゃで一緒に遊ぶと喜ぶでしょう。
ただし、スコットランド原産の犬種であることから、暑さは苦手です。暑い時期の散歩では、熱中症に注意してください。
【8位】ミニチュア・ピンシャー
平均寿命 | 14.7歳 |
気をつけたい病気 |
脱毛症、アレルギー性皮膚炎、レッグ・ペルテス、糖尿病、皮膚糸状菌症 |
ミニピンとも呼ばれるミニチュア・ピンシャーは、遺伝性疾患が少ない犬種とされています。明るく活発な性格で、中・大型犬並みの運動量が必要です。
警戒心が強く繊細な面があり、問題行動につながるケースもあります。子犬のころから、しっかりしつけることが大切です。
また、毛が短く脂肪が少ないことから、寒さが苦手です。寒い日の散歩は、洋服で防寒対策しましょう。
【9位】ジャック・ラッセル・テリア
平均寿命 | 14.6歳 |
気をつけたい病気 |
糖尿病、白内障、レッグ・ペルテス、網膜剥離、肥満細胞腫 |
もともと猟犬だったジャック・ラッセル・テリアは活発で、小型犬ながら大型犬並みの運動量が必要です。頭も良いので、一緒にドッグスポーツを楽しめるかもしれません。
好奇心旺盛な性格からなんでも口にしてしまい、誤飲・誤食の事故が多い犬種でもあります。さらに、おもちゃを噛み続けることで、歯がかけたり折れたりするケースもあるので要注意です。おもちゃで遊ばせるときは、目を離さないようにしましょう。
【10位】パピヨン
平均寿命 | 14.2歳 |
気をつけたい病気 |
進行性網膜萎縮、眼瞼内反症、膝蓋骨脱臼(パテラ)、胃腸炎 |
蝶の羽のような耳の飾り毛が特徴のパピヨンは、マリーアントワネットが愛した犬種としても知られています。頭が良く人懐っこい性格で、比較的飼いやすい犬種です。
抜け毛は少ないのですが、毛玉ができやすいため定期的なブラッシングはかかせません。
また、警戒心が強く吠えやすい犬種でもあるため、甘やかさずに正しくしつけましょう。
※このランキングは「ペット保険比較のピクシー」が独自の調査をもとにまとめたものです。病気やケガの発症は犬の個体差もありますので、ランキングはあくまで参考程度にご覧ください。
雑種・ミックス犬は病気になりにくいって本当?
先ほども紹介したとおり、雑種犬は“遺伝的要因”と“環境への順応性”によって病気になりにくいと考えられています。
しかし、雑種犬が野良犬であった場合には、性格的にしつけにくい傾向があります。この場合、日ごろのケアが難しくなることから病気になりやすいといえるかもしれません。
病気になりにくい中型犬は?
中型犬のなかでも「ビーグル」は、先天的な病気になりにくいことから、比較的長生きする犬種といわれています。実際、平均寿命が13.5歳と、純血種の中型犬の中では長生きする傾向があります。
ちなみに、ビーグルは食べることが好きな犬種です。要求されるがままに与えると、肥満になってしまいます。
いくら病気になりにくいと言っても、条件によっては病気になるリスクが高まります。責任をもって、日ごろから健康管理を行いましょう。
病気になりにくい大型犬は?
上記でも説明した通り、大型犬は小・中型犬に比べると寿命が短い傾向にあります。遺伝性の疾患や体の大きさが原因となる疾患が多く、病気になりにくい大型犬を挙げるのは難しいでしょう。
大型犬でよくみられるのは、以下の病気です。
- 股関節形成不全
- 拡張型心筋症
- 前十字靭帯断裂
- 胃拡張・胃捻転症候群
ただし、すべての大型犬がこれらの病気になるわけではありません。食事管理の徹底や適度な運動、毎日の健康チェックなど、飼い主さま次第で愛犬の病気リスクを下げることは可能です。
病気になりやすい犬種とは?
ここまでを読んで「病気になりにくい犬は分かったけれど、逆に病気になりやすい犬を知りたい」と思われた方がいるかもしれません。
そこで、この章では大型犬のなかでも病気になりやすいとされ、平均寿命が短い3つの犬種について解説していきます。
バーニーズ・マウンテン・ドッグ
バーニーズ・マウンテン・ドッグの平均寿命は、7〜9歳です。この理由の1つとして、過去に絶滅しかけた際、必然的に近親交配が行われ遺伝性疾患を発症しやすくなったと考えられます。
ちなみに、スイス原産の犬種であるため暑さに弱く、換毛期のブラッシングと夏場の温度管理は注意したい犬種です。
セント・バーナード
山岳救助犬として有名なセント・バーナードの平均寿命は、8~10歳です。悪性腫瘍や胃拡張・胃捻転症候群など命にかかわる病気になりやすいことが、短命になる原因と考えられています。
十分な運動が必要ですが、暑さに弱い犬種です。特に夏は、涼しい時間帯に散歩に行くようにしてください。
グレート・デーン
超大型犬であるグレート・デーンの平均寿命は、7〜10歳と短命です。性格は温厚でしつけやすい犬種ですが、力が強いので正しいトレーニングが必要です。
ちなみに、体が大きい分、小型犬に比べて医療費や食費が格段に高くなります。よって、初心者が飼うのは難しい犬種といえるでしょう。
犬種別のかかりやすい病気も把握しておこう
どのような犬でも、病気になる可能性はあります。重要なのは、犬種ごとにかかりやすい病気をあらかじめ理解したうえで家族に迎えることです。
たとえば、がんは以下の犬種でよくみられます。
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- シェットランド・シープドッグ
また、心臓病は以下の犬種でよくみられます。
- ドーベルマン
- グレート・デーン
- ボクサー
愛犬がなりやすい病気を知っておけば、予防することもできますし、発症した際もよりスムーズな対応ができるでしょう。
犬を病気から守るための健康管理方法は?
犬を病気から守るには、定期的な健康診断が不可欠です。ただし、健康診断だけでは不十分です。
この章では、飼い主さんが実践することで愛犬の病気予防につながる健康管理方法について解説します。
食事管理
肥満は、万病のもとです。愛犬の年齢や体重、運動量に合ったフードを与えることで太りすぎを防げます。
また、おやつの与えすぎにも注意し、味の濃い人間の食べ物を与えるのは避けましょう。
衛生管理
健康を維持するには、衛生管理も重要です。生活環境を清潔に保つのはもちろん、日ごろから犬のボディケアを行っていれば、口や耳、皮膚のトラブルを予防できます。
できれば毎日、歯磨きやブラッシングを行いましょう。
予防接種
狂犬病ワクチンの予防接種は飼い主の義務ですが、混合ワクチンは受けなくてもルール違反にはなりません。しかし、混合ワクチンを接種すれば病気の予防になりますし、発症したとしても重症化を防げます。
予防接種にはリスクが生じる場合もあるため、獣医師とよく相談したうえで判断してください。
去勢・避妊手術
去勢や避妊手術を行うことは強制ではありませんが、手術により予防できる病気があるのも事実です。
たとえば、去勢の場合は精巣腫瘍や前立腺肥大、避妊の場合は乳腺腫瘍や子宮蓄膿症を予防できます。
また、去勢・避妊手術によって、犬が発情のストレスを感じなくなるのも1つのメリットといえるでしょう。
ストレス
人間と同じように犬もストレスによって、免疫力が低下してしまいます。免疫力が低下すると、さまざまな病気になりやすくなり、精神的にもよくありません。
安心できる寝床の準備や快適な室温の管理など、できるだけ犬にストレスを与えない環境を整えることが大切です。
犬の病気に備えてペット保険に加入すると安心
ペット保険に加入しておけば、費用の心配が減る分、治療の選択肢が広がり安心です。逆に、ペット保険に加入していなければ、高額な治療費でも飼い主さまが全額支払う必要があり負担になるでしょう。
ペット保険への加入を考えているのなら、若い健康なうちに加入することをおすすめします。高齢犬でも加入できますが、病気を発症した後に加入するのは難しくなります。
また、ペット保険によっては補償されない病気もあります。愛犬がなりやすい病気が補償対象となっているかを確認したうえで、加入するのが良いでしょう。
保険料の負担が気になる方は、以下でご紹介している「保険料の安いペット保険」をチェックしてみてください。
まとめ│愛犬のなりやすい病気を知っておくことが重要!
この記事では、病気になりにくい犬を紹介しました。
最後に病気になりにくく長生きな犬の特徴をまとめると、以下の通りです。
- 小型犬
- 遺伝性疾患が少ない
- しつけやすい
病気になりにくい犬ランキングでは、トイ・プードルやカニーンヘン・ダックスフンドなどが上位でした。とはいえ、どんな犬でも病気になる可能性はあります。
愛犬のなりやすい病気を把握し、この記事で紹介した予防法を徹底したうえで、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
【ペット保険比較のピクシー】では、ペットと飼い主さまのためになるお役に立ち情報を日々発信しております。
また保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。
- イヌ
- ネコ
- 血統種
- ミックス
-
- 0歳
- 1歳
- 2歳
- 3歳
- 4歳
- 5歳
- 6歳
- 7歳
- 8歳
- 9歳
- 10歳
- 11歳
- 12歳
- 13歳
- 14歳
- 15歳
- 16歳
-
- トイ・プードル
- 秋田
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ゴールデン・レトリーバー
- シー・ズー
- 柴(小柴・豆柴も含む)
- ジャック・ラッセル・テリア
- チワワ
- パグ
- パピヨン
- ビーグル
- フレンチ・ブルドッグ
- ボーダー・コリー
- ポメラニアン
- マルチーズ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャー・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上