お気に入りのタオルで寝る猫

猫と一緒に暮らしていると、ときどきタオルやぬいぐるみに向かって、懸命にもみもみふみふみする様子を目にすることがあります。

もみもみ、ふみふみしているときの猫の気持ちはいったいどんなものなのでしょうか。また、どうしてそんな行動をとるのでしょうか? 気になりますよね!

【記事のまとめ】

猫の「もみもみ・ふみふみ」は、子猫時代の母猫への甘えや安心感の名残と考えられています。多くは愛情表現のひとつですが、布を飲み込む「ウールサッキング」に発展すると腸閉塞の危険もあるため、行動を見守りつつ安心できる環境を整えてあげることが大切です。

目次

猫がもみもみ、ふみふみするのはなぜ?

母猫から離され、離乳する時期が早すぎたため

猫がもみもみするのは、母猫から早い時期に離されたためといわれます。

子猫は、母猫の母乳を飲む時に乳房をもみもみしたり、ふみふみしたりして刺激し、母乳の出を良くしようとします。また、のどをゴロゴロと鳴らして母乳をせがみます。

しかし、子猫は大きくなり、生後3、4週間ほどで歯が生え始め、1か月ほどすると、母乳以外のもの、離乳食を口にできるようになります。

それでも、子猫がもみもみ、ふみふみして欲しがるのは、母乳という栄養だけではないのです。体温調節がうまくできない子猫は、母猫に包まれることで体温を維持できることを本能的に知っています。何より、母猫からの愛情を欲しているのです。

 

母猫からたっぷり愛情と母乳をもらった子猫の行動

母猫からたっぷり愛情をもらった子猫の行動

さて、ここで生まれてからずっと一緒に暮らす子猫と母猫を場合を紹介しましょう。

猫も人間と同様に、個性があり同じ個体はいません。幼少期に母猫と一緒に暮らした猫は、以下のような傾向があると捉えてください。

母猫は、子猫が生後3か月ほどになると寄ってきても距離を置き、次第に母乳を与えなくなります。母親が横になっているところに子猫たちがが近づいてきても、すっと立って離れてしまうのです。場合によっては、「ダメ!」と言わんばかりに子猫に叱るようなしぐさを見せることもあります。

それでもしつこく子猫が母乳をせがまれたり、母猫自身が横になりたいときは、根負けしているのか、乳首を吸わせることがあるかもしれません。しかし、このとき母親は母乳を与えているのはなく、また、子猫も母乳を飲んでいるのではないのです。子猫は、ただ母猫に甘えたくて乳首を吸い、もみもみ、ふみふみしているだけなのです。

こうして、母猫から母乳と温もりと、そして愛情をたっぷりもらった子猫は、次第に母乳を求める行為、つまり、もみもみしたり、ふみふみしたりすることがなくなっていきます。

もしかしたら、母親から「もう大きくなったから、おっぱいはなしよ!」と卒乳宣言をされているのかもしれません。私たち人間も離乳させられ、親離れしますし。

 

猫のもみもみ、ふみふみは母猫を求める名残

猫のもみもみ、ふみふみは母猫を求める名残

卒乳宣言というものが猫の間にあるかどうかは知る由もありませんが、猫の親子の間には、しつけに似た何かがあるのかもしれません。そうした過程を経ない猫、母猫に甘えられなかった猫はどうでしょうか。いつまでも、母親の存在を求めて、もみもみ、ふみふみしてしまうと思うのは、合点が行きませんか。

猫が、もみもみ、ふみふみしている姿は、とてもかわいいですが、それが、「もっと母親に甘えて、いっぱい愛情をもらいたかったのに、それが叶わず今も求めている」というのが本当なら、何だか切なくなってしまいますね。

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猫からのもみもみ、ふみふみは大好きのしるし

猫からのもみもみ、ふみふみは大好きのしるし

ちょっぴり悲しい話をしてしまいましたが、猫が、もみもみ、ふみふみしていたら、飼い主さんが母猫代わりになっていっぱい愛情を注いであげてください。

猫がのどをゴロゴロ鳴らすのは、リラックスしているからという話をよく聞きますよね。猫がのどを鳴らしながら、もみもみ、ふみふみされたら、飼い主さんと母猫を重ねて愛情表現していると考えていいでしょう。

 

ただし、猫によっては強いこだわりがあり、特定の服やタオルなどをずっと、もみみみ、ふみふみする子がいます。いくらどんなに猫のもみもみ、ふみふみする様子がかわいくても、同じものをもみもみ、ふみふみして、ときには爪を立てられれば、次第に服やタオルはボロボロになっていきます。

どんなにそれがあなたのお気に入りだとしても、その猫にとってボロになっていくことは問題ではなく、もみもみ、ふみふみしたい最高の対象であり続けます。

 

あなたのお気に入りの服やタオルはだめになっても、似たようなものをまた買うことができるでしょう。しかし、その猫は一匹しかいません。「母の愛は海よりも深し」の精神をもって許してあげましょう。

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猫のもみもみ、ふみふみで気を付けたいこと

お気に入りのセーターにくるまれる猫

猫の成長は早く、「あんなにかわいかった子猫がどうしてこうなった?」なんて顔つきに変わっても、ふみふみ、もみもみされたら、やさしくほほ笑んでしまいますよね。あるいは、わが子の成長に涙腺が緩んでしまうかもしれません。

しかし、猫のもみもみ、ふみふみにひとつだけ注意点があります。

それは、「ウールサッキング」という行動です。いったい何が問題なのでしょうか? 直訳すると「羊毛をしゃぶる」という意味です。

「ウールサッキング=猫のもみもみ、ふみふみ」と紹介している場合がありますが、ウールサッキングは、服やタオルだけでなく、ビニール袋でも何でもしゃぶって食べてしまう問題行動です。

ただ、もみもみ、ふみふみしているだけなら、猫の健康に問題はないでしょう。しかし、猫は、毛布やタオル、ぬいぐるみなどをもみもみ、ふみふみしながら、口に含み、いつのまにか飲み込んでしまうことがあるのです。

これらを猫がうまく吐き出せずに体内にため込んでしまうと、胃腸に詰まり腸閉塞になってしまうことがあります。こうなると、異物を取り除く外科手術が必要になってしまうのです。

 

猫のもみもみ、ふみふみをやめさせたいなら

猫のもみもみ、ふみふみをやめさせたいなら

猫のもみもみ、ふみふみからウールサッキングになってしまうのは問題です。また、いくらかけがえのない愛猫だとしても大事な服やタオル、ぬいぐるみがズタボロにされるとなれば、やはり気になりますよね。

そんな場合は、猫がもみもみしたり、ふみふみしたりする対象物をすべて隠してしまいましょう。親猫が、卒乳宣言ならぬ親離れを促すような「母乳を与えない、乳房をもみもみ・ふみふみさせない」ような行動をとられると、子猫はもみもみ、ふみふみをしなくなります。母親のいない猫も対象物がなくなることで、もみもみ、ふみふみが治まるようになるでしょう。

また、猫にストレスを感じさせないよう配慮したり、飼い主さんが愛情を込めて接してあげることも大切です。

もっとも、猫があなたの胸やお腹を好み、ずっともみもみ、ふみふみするのなら、それらの替えはありませんから、あきらめて愛情をもって、もみもみ、ふみふみさせてあげてください。

 

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ペット保険比較のピクシー編集部
この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部

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