
犬は人間より寒さに強いのでしょうか?実は、犬種や体格、年齢によって寒さの感じ方は異なります。愛犬が快適に過ごすためには、寒がっているサインを見逃さず、適切な対策を講じることが重要です。
この記事では、犬が寒いと感じる温度の目安や、寒いときのサインの見分け方、室内や散歩でできる簡単な寒さ対策までをまとめて解説します。愛犬が冬を快適に過ごせるよう、健康を守る参考としてぜひご活用ください。
- 犬は体の大きさで寒さを感じる温度は違う?
- 子犬やシニア犬は寒さへの耐性が低い?
- 犬が寒いときにみせるサインは?
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【結論】犬が寒いと感じる温度は何度?

犬が寒さを感じる温度は、犬種や体格、年齢によって異なります。一般的に、多くの犬は気温が10℃を下回ると寒さを感じ始め、0℃以下では低体温症などの健康リスクが高まります。
- 10〜15℃:多くの犬が”寒さ”を感じ始める温度
- 5〜10℃:小型犬・短毛種・シニア犬は防寒が必要
- 5℃以下:どの犬も体温低下のリスクがあるため注意
- 0℃前後:低体温症や凍傷のリスクが高まり要注意
- -5°C以下:どの犬も命にかかわる可能性があるため危険
これはあくまで目安であり、寒さに強いとされる犬種でも、雨や風が強い日には体感温度が下がるため注意が必要です。
【犬種別】ベストな室内温度│長毛種は寒さに強い?
多くの犬にとって、快適な室内温度はおおむね20〜23℃前後といわれています。ただし、犬種や体格、被毛の種類によって快適に感じる温度は異なります。ここでは、犬種別・被毛別の最適な室内温度をわかりやすくまとめました。
| 区分 | 犬の種類 | 適温の目安 |
| 年齢 | 子犬(0〜1歳) | 20〜25℃ |
| 成犬(1〜7歳) | 20〜23℃ | |
| シニア犬(7歳以上) | 20〜25℃ | |
| 体の大きさ | 小型犬 | 20〜25℃ |
| 大型犬 | 18〜22℃ | |
| 被毛の長さ | 短毛種 | 20~25℃ |
| 長毛種 | 15~20℃ | |
| 被毛の構造 | シングルコート犬種 | 20~25℃ |
| ダブルコート犬種 | 19~23℃ |
室内で犬が快適に過ごすには、温度だけでなく湿度管理も重要です。犬にとって理想的な湿度は40〜60%といわれています。愛犬の体調や行動をよく観察し、年齢や体格、犬種に合わせた温度・湿度管理を心がけることで、冬でも安全で快適な環境を作ることができます。
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寒さに弱い犬の特徴│特に注意したい犬種は?

犬の中には、体格や被毛、年齢などの特徴から、とくに寒さに弱い犬が存在します。こうした犬種は、冬の寒さによる体調リスクが高く、通常よりも丁寧な寒さ対策が必要になります。寒さに弱い犬の4つの特徴を解説します。
体の小さい小型犬
体が小さい小型犬は、体重あたりの体表面積が大きいため、体温が外に逃げやすいという特徴を持っています。また、地面との距離が近いため、地面からの冷気の影響を直接受けやすいことも、寒さに弱い理由の一つです。
特に、世界最小の犬種であるチワワや、短い足で地面に近いダックスフンド、アンダーコートを持たないマルチーズなどは、寒がりな犬種の代表格として知られています。
小型犬は震えなどのサインが見られなくても、体が冷え切っている場合があるので、飼い主が注意深く様子を確認することが重要です。
短毛種やシングルコートの犬種
犬の被毛は、一般的に2種類に分けられます。皮膚を保護する硬い毛(オーバーコート)と、保温・保湿の役割を果たす柔らかい下毛(アンダーコート)からなるダブルコート、そしてアンダーコートがないシングルコートの2種類です。
トイ・プードル、ミニチュア・シュナウザーといったシングルコートの犬種は、被毛による防寒機能がダブルコートの犬種に比べて低いため、寒さに弱い傾向があります。
また、フレンチ・ブルドッグやミニチュア・ピンシャーなどの短毛種も、長毛種と比べて寒さに弱いといわれています。こうした犬種は、冬の寒さが厳しい日には体温を奪われやすくなるため、散歩をする際にドッグウェアを着せるなどの配慮も必要です。
体温調節が苦手な子犬やシニア犬
子犬やシニア犬は、成犬に比べて体温調節機能が未熟であったり、衰えていたりするため、寒さへの適応が難しい傾向にあります。子犬はまだ体力が十分でなく、シニア犬は加齢によって筋肉量が減少し、体内で熱を生み出す力が弱まっています。
さらに、代謝の低下や心臓・腎臓などの持病がある場合、寒さが体調を悪化させる引き金になる可能性も否定できません。そのため、子犬やシニア犬に対しては、体調をみながら無理のない範囲で散歩に出かけるなど、よりきめ細やかな配慮が必要です。
原産国が暑い国の犬種
熱帯や亜熱帯など、気温の高い地域を原産とする犬種は、体が薄く被毛も短いため暑さに強い一方で、寒さに弱い傾向があります。たとえばチワワやイタリアン・グレーハウンド、ジャック・ラッセル・テリアなどが該当します。
こうした犬種は寒い環境下で体温を維持しにくく、冬は服やブランケットでの保温や、暖かい室内での管理が欠かせません。
見逃さないで!愛犬が寒いときのサイン6選!
犬は言葉で「寒い」と伝えることができないため、飼い主が行動や様子の変化から寒さを感じ取ることが不可欠です。愛犬が寒さを感じているときのサインに早めに気づき、適切な対策を講じることで、愛犬を寒さから守ることができます。
①ブルブルと小刻みに体を震わせる
犬が体を小刻みに震わせるのは、寒さを感じているときの代表的なサインです。これは、筋肉を細かく収縮させることで熱を発生させ、体温を上げようとする生理的な反応です。
特に、寒さに弱い小型犬や短毛種でよくみられます。もし愛犬が室内で震えている場合は、室温が低すぎる可能性があります。すぐに部屋を暖かくしたり、毛布で包んであげたり、暖かい服を着せたりするなどの対策を取りましょう。
ただし、震えは恐怖やストレス、病気が原因で起こる可能性もあります。寒さ対策をしても震えが止まらない、ほかに気になる症状があるといった場合は、動物病院に相談することも検討してください。
②体を小さく丸めて眠る
体をできるだけ小さく丸めて眠る行動も、犬が寒さを感じているサインの一つです。この姿勢は、体の表面積を小さくすることで、体温が外へ逃げていくのを防ぐための犬の本能的な行動です。
いつもは体を伸ばしてリラックスして寝ている愛犬が、キュッと丸まって寝ていたり、ベッドやクッションの隅でじっとして動かない時間が増えたりした場合は、寒さを感じているのかもしれません。
このような様子がみられたら、寝床に毛布を追加してあげたり、ペット用のヒーターを設置してあげたりして、愛犬が快適に過ごせる暖かい環境を整えてあげましょう。
③散歩からすぐに帰りたがる
普段は散歩が大好きな犬が、冬になると玄関先で動かなくなったり、外に出てもすぐに家に帰りたがったりすることがあります。これも寒さが原因である可能性が高いサインです。
特に冷たい風が吹いている日や、地面が凍てつくように冷たい朝晩には、この傾向が顕著になることがあります。無理に長時間の散歩に連れて行くと、体が冷え切ってしまい、体調を崩す原因にもなりかねません。
このような場合は、散歩の時間を暖かい日中に変更したり、防寒着を着せたりする工夫が必要です。愛犬が散歩を楽しめるように、季節に応じた配慮をしてあげることが大切です。
④食欲が落ちてご飯を食べない
体温を維持するために多くのエネルギーを使う犬は、寒さによるストレスや体調不良から食欲が落ちることがあります。普段は食欲旺盛な犬がご飯を残す場合は、寒さが影響している可能性も考えられます。
温かい食事を用意したり、室温を適切に調整したりすることで、犬の体調と食欲をしっかりサポートできます。
⑤飼い主や暖かい場所に寄り添う
愛犬がいつも以上に飼い主にくっついてきたり、ストーブやヒーターの前など暖かい場所から離れなくなったりするのも、寒さを感じているサインと考えられます。
犬は本能的に暖かい場所を探すため、飼い主の体温や暖房器具の熱で暖まろうとします。甘えているようにみえるこの行動も、実は寒さから身を守るための行動かもしれません。
愛犬が特定の場所から動かない場合は、その場所だけでなく、部屋全体が快適な温度に保たれているか確認しましょう。部屋全体を暖めることで、愛犬が室内で自由に動き回れるようになり、活動量の低下を防ぐことにもつながります。
⑥普段より動きが鈍くなる
寒さで体が冷えると、犬は筋肉の動きが鈍くなり、普段より活発さが低下することがあります。特に短毛や小型犬は冷えの影響を受けやすいため、室内で温かく過ごせる環境を整えることが重要です。また、散歩や遊びの前に軽く体を動かすなど、体を温める工夫をすることで、犬の健康維持につながります。
冬にすべき犬の寒さ対策│散歩・服・室内でできること

冬の間、多くの時間を過ごす室内環境を暖かく保つことは、愛犬の健康を守る上で非常に重要です。ここでは、犬の寒さ対策としてできる4つのことを解説します。
室温を20〜23℃に保つ
エアコンやオイルヒーターなどを使って、部屋全体を適温に保つことが基本的な寒さ対策となります。犬にとって快適な室温の目安は20℃前後と言われていますが、寒さに弱い犬種やシニア犬の場合は、少し高めの23〜25℃程度に設定すると良いでしょう。
ただし、ストーブやヒーターを使用する際は、犬が直接触れて火傷をしないよう、必ず柵やガードで囲うなどの安全対策を徹底してください。
また、暖房器具の使用は空気を乾燥させやすいため、加湿器を併用して湿度を40〜60%に保つことも重要です。乾燥は犬の皮膚や呼吸器系に負担をかける可能性があるため、温度と湿度の両方を管理することが求められます。
ベッドや毛布で居場所を暖かく
部屋全体を暖めることに加えて、愛犬が休むベッド周りをさらに暖かくしてあげることも有効です。冬用の暖かい素材でできたベッドを用意したり、普段使っているベッドにフリースやボア素材の毛布を追加したりするだけでも、保温性が高まります。
また、ペット用のホットカーペットやヒーターをベッドの下に敷くのも良い方法です。これらの製品は、犬が低温やけどをしにくいように温度設定されているものが多く、安全に使用できます。
ただし、コードを噛む癖がある犬の場合は、感電の危険があるため使用には十分な注意が必要です。愛犬が自分で体温調節できるよう、暑いときには移動できるスペースも確保しておきましょう。
暖かいドッグウェアを着せてあげる
特に寒さに弱い小型犬やシングルコートの犬種、体温調節が苦手な子犬やシニア犬には、室内で過ごす際も、暖かいドッグウェアを着せてあげることが効果的です。フリースやニットなど、保温性の高い素材の服を選ぶと良いでしょう。
ただし、服を着るのを嫌がる犬もいるため、無理強いは禁物です。また、長時間着せっぱなしにすると、蒸れて皮膚トラブルの原因になったり、毛玉ができやすくなったりすることもあります。
定期的に服を脱がせて皮膚の状態をチェックし、ブラッシングをしてあげるなどのケアを忘れないようにしてください。
冬の犬の散歩は日中の暖かい時間帯に
冬は気温が大きく下がるため、散歩はできるだけ日中の暖かい時間帯に行うのが理想です。朝晩は冷え込みが強く、犬が寒いと感じやすく体温も奪われやすいため、特に小型犬や短毛種は注意が必要です。
日の出前後や日没後は避け、午前10時〜午後3時ごろなどの日中であれば、地面の冷たさも和らぎ犬の負担を減らせます。気温が低い日は、散歩前に室内で軽く体を温めたり、服を着せて体温を保つなど、防寒対策をしっかり行いましょう。
まとめ│犬種や年齢によって寒さへの耐性はそれぞれ!
犬が寒さを感じる温度は、一般的に気温10℃程度といわれ、さらに5℃以下になると健康リスクが高まるため要注意です。ただし、犬種や年齢、被毛の種類によって異なるため、体を震わせる、丸まって眠る、散歩を嫌がるといった犬が寒さを感じているサインに注意しておきましょう。
寒い日の散歩では、暖かい日中を選び、防寒着を着用させ、雪道などでは肉球のケアも行います。それぞれの犬の特性や体調に合わせて室内環境や散歩の方法を調整し、冬場の健康リスクを軽減させることが大切です。
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イヌ
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- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャー・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上





