すやすや眠る子猫

初めて猫を飼うときは、「何を準備すればいいの?」「毎月どのくらい費用がかかるの?」と、不安や疑問がたくさんありますよね。

 

この記事では、初心者でも安心して猫を迎えられるように、基本の飼い方や準備しておきたいグッズ、やってはいけない飼い方までやさしく解説します。

 

猫との暮らしを快適にスタートするために、ぜひ最後までチェックしてみてください。

【この記事でわかること】

  • 猫を飼うのに向いている人は?
  • 猫のフードや食器はどんなものがおすすめ?
  • 初心者向けに猫の飼い方を解説!
  • 絶対にしてはいけない猫の飼い方!
  • 初心者が飼いやすい猫の種類は?

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目次

猫を飼う心構えとは?投げ出せない4つの責任

飼い主とじゃれる猫

猫を飼うということは、かわいさに癒される日々が始まると同時に、ひとつの命を預かる大切な責任が生まれます。

猫と幸せに暮らすために知っておきたい4つの心構えを紹介しますので、お迎えする前にチェックしておきましょう。

 

最期まで責任をもって命を預かる覚悟をもつ

猫の平均寿命は15年前後といわれ、20年以上生きることも珍しくありません。一度家族として迎えたら、その命が尽きるまでお世話をしつづける覚悟と「終生飼養」の責任が生じます。

 

また、人間のライフステージは、就職、結婚、引っ越し、出産などさまざまな変化があります。「忙しくなった」と途中で投げ出すことはできませんし、飼い主の都合で猫の飼育を放棄することも許されません。

 

猫も年をとれば病気にかかりやすくなったり、介護が必要になったりする可能性もあります。時間的、経済的な負担が増えることも想定し、最後まで愛情をもって寄り添えるかを真剣に考える必要があります。

 

毎日のお世話とコミュニケーションの時間を確保する

猫は犬ほど手がかからないイメージがあるかもしれませんが、毎日のお世話は欠かせません。食事と水の用意、トイレの掃除は基本的な日課です。

 

また、猫の心身の健康を保つためには、飼い主とのコミュニケーションも重要になります。

 

一人暮らしで猫を飼う場合でも、仕事から帰宅した後や休日に、おもちゃで一緒に遊んだり、体をなでてあげたりする時間を意識的に作ることが求められます。こうした触れ合いの時間は、猫のストレスを軽減し、信頼関係を築くうえで不可欠な要素です。

 

猫が安心して暮らせる住環境を整える

猫が安全で快適に過ごせるよう、部屋の環境を整えることは飼い主の重要な責任です。電気コードや小さなアクセサリーなど、猫が誤って口にしてしまう可能性のあるものは片付け、中毒を引き起こす観葉植物なども置かないように配慮します。

 

賃貸物件の場合は、猫の飼育が許可されている物件であるかをかならず確認しましょう。ペット不可の物件で飼い始めてしまった場合、強制退去を求められたり、損害賠償をされたりすることもあります。

 

近隣住民への配慮も忘れない

猫を飼ううえで忘れてはいけないのが、近隣への配慮です。

特にマンションやアパートなどの集合住宅では、鳴き声や足音、抜け毛などが原因で近隣トラブルになることもあります。防音対策や臭い対策はしっかり行いましょう。

【愛玩動物飼養管理士メモ】~近隣トラブルを防ぐには?~

完全室内飼いを徹底することも、トラブルを防ぐうえで重要です。日ごろから周囲への気遣いを忘れず、良好な関係を保てるように努めましょう。

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猫を飼うのに向いている人・向いていない人

飼い主と遊ぶ猫

猫を飼う適性は、単に動物が好きという気持ちだけでは測れません。

 

猫は比較的静かに過ごすことを好むため、ゆったりと落ち着いた環境で過ごしたい人に向いています。

【猫を飼うのに向いている人】

  • 猫のペースに合わせられる人
  • 一人の時間も楽しめる人
  • いたずらを許せるおおらかな人
  • 最期まで面倒を見る覚悟と経済力がある人
  • 掃除や片付けが得意な人

忙しくてあまり家にいない人猫のマイペースな面を受け入れられない人などは、猫を飼うのに向いていないかもしれません。

初めて猫を飼う前に準備するグッズ一覧

ご飯を食べる2匹の猫

猫を家に迎えることが決まったら、必要なグッズを事前にそろえておきましょう。初めて猫を飼う初心者でも迷わない必需品リストを紹介します。

 

フード│健康維持に欠かせない基本

フードは、年齢や健康状態に合った「総合栄養食」を選びましょう。

形状にはドライタイプとウェットタイプがあり、ドライは保存性に優れ、ウェットは水分補給に適しているといった特徴があります。

【愛玩動物飼養管理士メモ】~猫の食事の回数は?~

食事の回数は、子猫は1日3〜5回程度、成猫は1日2回程度です。年齢や活動量などから適切な量を与えましょう。

 

食器│食べやすく清潔に保てるタイプを

猫用の食器は、食事用と水飲み用の2種類を用意します。

衛生面を重視する人は、陶器製の素材がおすすめです。猫が食べやすいよう、高さや滑り止めがあるタイプもありますので、猫に合わせて選びましょう。

 

◆猫におすすめの食器

商品:猫壱「猫用 脚付フードボウル レギュラー 猫柄」

 

猫砂・トイレ│体型や好みに合わせよう

猫はきれい好きな動物なので、快適なトイレ環境を用意することが不可欠です。

トイレ容器には、砂が飛び散りにくいドーム型や、掃除がしやすいオープン型などがあります。大きさは、猫がすっぽり隠れるような、体長の1.5倍程度のものを選ぶと良いでしょう。

猫によっては、特定の猫砂を好む場合があるため、最初は複数の種類を試してみるのも良いかもしれません。

 

ケージ│安心して休める居場所を用意

猫を迎えたときは、なれるまでケージで過ごさせるのが基本です。

ケージは、トイレやベッドを置いても十分な広さと高さがあるものがおすすめです。

 

◆猫におすすめのケージ

商品:PETTOM「キャットケージ」

 

ベッド・寝床│リラックスや睡眠のために

猫は1日のうち約15〜16時間を寝て過ごすといわれるほど、睡眠時間の長い動物です。落ち着いて眠れるように、猫がよく過ごす場所の近くや静かな場所にベッドを置くと良いでしょう。

夏場は通気性の良い素材冬場はフリースのような保温性の高い素材のベッドにするのもおすすめです。

 

猫のおうちを手作りしたい方は、100均グッズでもできる「猫ちぐら」に挑戦してみてください。

関連記事:ネコちゃんのお気に入り!100均グッズで猫ちぐらを作ろう!

 

爪とぎ│ストレス解消と家具保護に役立つ

猫の爪とぎの素材は、段ボールや麻縄、カーペット生地などがあり、形状も床に置くタイプ、壁に立てかけるタイプ、ポール型などさまざまです。

猫によって好みがあるため、数種類を試してみるのもおすすめです。

 

◆猫におすすめの爪とぎ

商品:猫壱「バリバリボウル」

 

キャリーケース│通院や移動時の必需品

キャリーケースは、動物病院への通院や災害時の避難、引っ越しなど、猫を安全に運ぶために必要なアイテムです。

頑丈で掃除がしやすいプラスチック製のハードタイプと、軽量で持ち運びやすい布製のソフトタイプがあります。

猫をスムーズに出し入れするには、上部が開く「上開きタイプ」がおすすめです。

 

紹介したアイテム以外にも、あると便利なグッズは下記のとおりです。

  • おもちゃ(猫じゃらしやボール、ぬいぐるみなど)
  • キャットタワー
  • おやつ
  • 爪切り
  • ブラシ

暮らしの様子を見ながら、猫の性格や好みに合わせて少しずつそろえていきましょう。

初心者向けの猫の飼い方【お迎え編】

警戒する猫

猫をお迎えする日は、猫にとっても飼い主にとっても新しい生活のスタートです。

 

まずは、猫が安心できるように静かで落ち着いた場所を用意しましょう。家に着いたらキャリーケースの入り口を開けておき、自分のペースで部屋に慣れさせていきます。

 

初日は無理に触れたり抱っこしたりせず、食事・水・トイレの場所を教えることを優先しましょう。過度な干渉を避け、猫が好きなタイミングで周囲を探索し、安心できる場所を見つけられるように見守ることが大切です。

 

声かけやスキンシップは、猫の性格や体調に応じて少しずつ増やしていくと、信頼関係が築きやすくなります。

初心者向けの猫の飼い方【日常編】

くつろぐ猫

猫との暮らしは、癒される時間が多い反面、毎日のケアや安全対策も大切です。

ここでは、初心者でも無理なく続けられる、健康管理や事故防止、衛生管理のポイントをやさしく解説します。

 

定期的な健康チェック

猫は体調不良を隠す習性があるため、飼い主が日ごろから様子を注意深く観察することが病気の早期発見につながります。

 

毎日の食事量や飲水量、おしっこやうんちの状態は健康のバロメーターになるので、かならず確認しましょう。また、体をなでながら、下記の項目もチェックしてみましょう。

  • しこりがないか
  • 目やにや鼻水が出ていないか
  • 毛並みはいつもどおりか

年に一度は動物病院で健康診断を受けることで、より安心して暮らすことができます。

関連記事:ペットの健康診断にかかる費用は?検査の内容や頻度、流れまでを徹底解説!

 

誤飲や脱走への対策

室内での暮らしには、誤飲や脱走といった危険が潜んでいます。猫が口にしてしまいそうな輪ゴムや紐、ビニール片などは、かならず猫の手の届かない場所に保管してください。人間の薬や化学薬品、猫にとって有毒な植物も同様です。

 

玄関のドアや窓の開閉には細心の注意を払い、網戸のロックを徹底する、脱走防止の柵を設置するなどの対策を講じます。犬とは異なり、猫に散歩は基本的に不要であり、外に出すことは交通事故や感染症のリスクを高めるため、完全室内飼いを徹底し愛猫を守りましょう。

関連記事:必読!猫が食べてはいけないものって何?命を危険にさらす食べ物とは?

 

こまめなトイレ掃除

猫は非常にきれい好きな動物であり、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまうことがあります。これは猫にとって大きなストレスとなり、膀胱炎などの病気の原因にもなりかねません。

 

1日に1〜2回はチェックし、排泄物はすぐに片付けることを習慣にしましょう。猫砂は週に1~2回程度はすべて新しいものに交換し、トイレ容器は月1回程度丸洗いすることが理想的です。

 

病気予防のワクチン接種

ワクチン接種は、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)猫ウイルス性鼻気管炎(猫風邪)といった、命にかかわる可能性のある感染症から猫を守るために不可欠です。

 

特に体力の弱い子猫の時期には、複数回の接種が推奨されています。成猫になってからも、生活環境に合わせて定期的な追加接種が推奨されます。

 

完全室内飼いであっても、飼い主が衣服や靴を介して外から寄生虫やウイルスをもち込んでしまう可能性は否定できません。獣医師と相談し、愛猫に合ったワクチンを適切な時期に接種しましょう。

やってはいけない猫の飼い方は?

飼い主を見つめるアメリカンショートヘア

飼い主の何気ない行動が、かえって猫にストレスを与えることがあると知っていますか?

たとえば、猫が寝ているのに起こして遊ぼうとしたり、来客時に無理に交流をさせたりすると、猫はストレスを感じてしまいます。

 

猫にやってはいけない飼い方ストレスを感じることは、関連記事で詳しく解説していますので、ご覧ください。

初心者が猫を飼うためにかかる費用は?

猫との暮らしには、フードや日用品、医療費などの費用がかかります。猫をお迎えする際にかかる初期費用と、飼育を続けるうえで必要となる毎月の費用目安を紹介します。

 

猫のお迎え時にかかる初期費用

猫を飼い始める際には、さまざまな初期費用が発生します。購入費用のほかに、3万~8万程度かかることがあります。

 

◆初期費用の目安

購入費用 約5万〜30万円
ワクチン接種 約5,000〜1万円/回
避妊・去勢手術 約1万5,000~3万円
フード 約500~1,000円
食器 約2,000~4,000円
トイレ用品・トイレ砂 約2,000~4,000円
爪とぎ・爪切り 約1,000~3,000円
ブラシ 約1,000~3,000円
おもちゃ 約500~1,000円
キャリーバッグ 約3,000~1万円
猫用ベッド 約1,000~3,000円
ケージ 約4,000~1万円

 

猫と暮らすとかかる毎月の費用

猫と暮らすとかかる毎月の費用は、おおよそ1万円程度です。

 

フードやおやつ、トイレ用品、おもちゃ、光熱費などの費用が毎月かかります。また、定期的にワクチン接種や健康診断、ノミ・ダニ予防薬の費用なども必要になります。ケガや病気の治療費が心配な方は、ペット保険への加入も検討してみましょう。

初心者が飼いやすい猫の種類は?

抱っこされるスコティッシュフォールド

初めて猫を飼う人にとっては、性格やお手入れのしやすさも大切なポイントです。人懐っこく穏やかな性格の猫種や、抜け毛が少なくお手入れが簡単な猫種は、初心者でも飼いやすい傾向があります。

 

たとえば、穏やかで甘えん坊な「スコティッシュフォールド」や、温厚で社交的な「アメリカンショートヘア」などが初心者におすすめです。自分にぴったりの猫を選ぶことで、初心者でも、幸せな猫との暮らしがスタートできるでしょう。

 

関連記事では、飼いやすい猫ランキングTOP10を紹介しています。一人暮らしやマンションで飼いたい人向きの猫も紹介していますので、ぜひご覧ください。

まとめ│猫との生活を楽しもう!

初めて猫を迎えるときは、わからないことや不安も多いものです。

しっかりと準備をして、猫の気持ちに寄り添いながらお世話をすれば、猫はあなたにとってかけがえのない家族の一員になってくれるでしょう。

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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