
猫の健康維持や飼い主さまとのコミュニケーションにおいて、ブラッシングはとても大切なお手入れです。
しかし、「うちの子はブラッシングを嫌がる…」「どれくらいの頻度であげたらいいの?」と悩んでいる飼い主さまもいるのではないでしょうか。
ここでは、適切な猫のブラッシングの仕方、頻度、ブラシの選び方、そして嫌がる猫への対処法まで、詳しく解説します。
- 猫のブラッシングは毎日やったほうがいい?
- 毛の長さ別のブラッシング用品
- 基本的なブラッシング方法
- ブラッシングを嫌がる場合の対策は?
- キリがない場合の止めどきは?
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猫のブラッシングの適切な頻度は?
猫のブラッシングの頻度は、毛の長さや目的によって異なります。下の表を参考に、愛猫に合ったお手入れの目安を確認してみてください。
被毛タイプ・目的 | 推奨ブラッシング頻度 | 換毛期の頻度 | 1回の目安時間 |
短毛種 | 週2~3回 | 毎日 | 5分前後 |
長毛種 | 毎日 | 毎日 | 5~10分程度 |
スキンシップ | 毎日(短時間) | 毎日 | 3~5分程度 |
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なぜ猫にブラッシングが必要なの?
猫は自分で毛づくろいをしますが、それだけでは十分ではありません。
ブラッシングには見た目を整えるだけでなくさまざまな効果があり、猫の健康維持のために非常に重要です。
詳しくみていきましょう。
抜け毛対策のため
猫はグルーミングで体を綺麗に保ちますが、その際に抜け毛を飲み込んでしまうことがあります。
飲み込んだ毛は通常は便として排出されますが、量が多かったり、うまく排出できなかったりすると、胃の中で毛が絡まって毛玉になり、毛球症という病気を引き起こす可能性があります。
毛球症になると、食欲不振や便秘、元気がなくなるといった症状がみられ、ひどい場合には何度も吐いたり、腸閉塞を起こしたりする場合もあります。
毛球症の予防には、日ごろからブラッシングで抜け毛を取り除くことが最も効果的です。
特に春と秋の換毛期は抜け毛が増えるため、念入りなブラッシングで飲み込む毛の量を減らしてあげましょう。
猫の体調チェックのため
ブラッシングは、愛猫の皮膚や被毛の状態をチェックする良い機会です。
ブラシをかけながら体に触れることで、普段気付きにくい、しこりや傷のような皮膚の異常や、ノミやダニなどの寄生虫がいないかを確認できます。
皮膚炎やアレルギーの兆候を早期に発見することにも繋がります。
猫が特定の場所を嫌がったり、触られるのを痛がったりする場合は、その部分に何か問題がある可能性も考えられます。
日ごろからブラッシングを通して愛猫の体に触れておくことで、小さな変化にも気付きやすくなり、病気の早期発見・治療に繋げることができます。
また、ブラッシングによる適度な刺激は、血行を促進する効果も期待できます。
猫との信頼関係の構築のため
ブラッシングの時間は、愛猫との大切なスキンシップの時間になります。
やさしく声をかけながらブラッシングすることで、猫は安心し、飼い主さまとの絆を深めることができます。
猫にとってブラッシングは、母猫に毛づくろいをしてもらった記憶と結びつき、気持ちいいと感じることが多いようです。
適切な方法でブラッシングを行い、愛猫が「好き」になるような心地良い時間を提供することで、お互いの信頼関係をより深めることができるでしょう。
猫の毛のタイプに合わせてブラシを選ぼう

猫のブラッシングにはさまざまな種類のブラシがあり、愛猫の毛の長さや毛質に合ったおすすめのブラシを選ぶことが大切です。
適切なブラシを使用することで、より効果的に抜け毛を取り除き、猫に負担なくブラッシングを行うことができます。
短毛種の猫におすすめのブラシ
短毛種の猫には、ラバーブラシやミトンタイプなど、やわらかい素材のブラシが適しています。
皮膚への負担が少なく、マッサージのように心地良いため、ブラッシングが苦手な猫にも使いやすいのが特徴です。詳しくみていきましょう。
◆ラバーブラシ
ラバーブラシは、ゴムやシリコンなどのやわらかい素材でできたブラシです。弾力性があり、猫の皮膚を傷つけにくいという特徴があります。
やさしくなでるようにブラッシングすることで、抜け毛を効果的に吸着して取り除くことができます。マッサージ効果も期待できます。
シリコン製のラバーブラシは、特に抜け毛が取りやすく扱いやすいとされています。ピンが短いものを選ぶと、よりスムーズにブラッシングできるでしょう。
水洗いできるものも多く、衛生的なブラシです。
◆ミトンタイプ
ミトンタイプのブラシは、手袋のように手に装着して使用するブラシです。
猫を撫でるような感覚でブラッシングできるため、ブラシを警戒する猫や、スキンシップの一環としてブラッシングしたい場合におすすめです。
毛の表面の抜け毛を取り除くのに適しており、猫もリラックスしやすい傾向があります。
長毛種の猫におすすめのブラシ
長毛種の猫は、毛の絡まりや毛玉ができやすいため、定期的なお手入れが不可欠です。
長毛種におすすめのブラシとしては、スリッカーブラシやピンブラシ、そして仕上げ用のコーム(くし)などが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
◆スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、細いピンがたくさん付いたブラシで、主に長毛種の猫の抜け毛や毛玉の除去に効果的です。ピンの間隔が狭く、毛の奥までしっかりと届き、絡まった毛をほぐしながら抜け毛をかき出すことができます。
ただし、ピンが皮膚に強く当たると傷つけてしまう可能性があるため、力を入れすぎずにやさしく使用することが重要です。
ピンの先端が丸く加工されているものを選ぶと、より安全に使用できます。
◆コーム
コームは、いわゆる金属製のくしのことです。
ブラッシングの仕上げに毛並みを整えたり、スリッカーブラシなどで取りきれなかった抜け毛を取ったり、毛玉をほぐしたりするのに使用します。
長毛種の猫だけでなく、短毛種の猫の顔まわりやお腹など、細かい部分のブラッシングにも適しています。
目の粗いものと細かいものがあり、用途によって使い分けることができます。ノミ取り用の細かい目のコームもあります。
皮膚を傷つけないよう、先端が丸くなっているものを選ぶのがおすすめです。
基本的な猫のブラッシング方法

猫へのブラッシングは、正しい方法で行うことで猫も快適に感じ、スムーズに進めることができます。ブラッシングのコツを掴んで、愛猫とのコミュニケーションを楽しみながらお手入れしましょう。
1.猫がリラックスできるタイミングを選ぶ
猫のブラッシングは、猫がリラックスしているタイミングを選ぶのがポイントです。
眠そうにしているときや、撫でられて喜んでいるときなど、猫が安心している状態がベストです。
いきなりブラシを当てるのではなく、まずはやさしく手で撫でて、落ち着かせてあげましょう。驚かせずに始めることで、猫もブラッシングを受け入れやすくなります。
2.猫の体の状態をチェックする
撫でながら、猫の体に毛玉やしこり、ケガ、痛がる部分がないかを確認します。毛玉がある場合は無理に引っ張らず、指でやさしくほぐしておくとスムーズです。
冬場など静電気が気になる時期には、ブラッシング用の静電気防止スプレーを準備しておくと、猫の不快感を減らせます。
3.猫が嫌がりにくい場所から開始
ブラッシングは、猫が比較的触られても嫌がらない部分から始めるのがコツです。
頭の後ろや首回りから始め、次に背中、腰、お尻と毛並みに沿ってやさしくブラシを動かしていきましょう。
お尻周りは敏感な猫も多いため、力を入れすぎず丁寧に行います。
4.苦手な部位は無理せず慎重に
脇腹や足、お腹、しっぽも可能であればブラッシングしますが、お腹は特に嫌がる猫が多い部位です。無理に行わず、猫がリラックスしているときに短時間で少しずつ慣らしていきましょう。
うつ伏せの状態で背中の皮膚をそっと引き寄せ、脇の下からお腹の毛をとかす方法もおすすめです。
毛が絡まっている部分は、ブラシの先端やコームを使って、やさしく少しずつほぐしてあげましょう。
猫がブラッシングを嫌がる場合の対処法と注意点

猫の中にはブラッシングを嫌がる子もいます。無理に行うと、ブラッシングの時間が猫にとって嫌な時間になってしまい、さらに嫌がるようになる可能性があります。
ここでは、猫がブラッシングを嫌がる場合の対処法と注意点をご紹介します。
ブラッシングに良いイメージをもたせる
ブラッシングを嫌がる猫には、いきなり全身をブラッシングするのではなく、段階を踏んで慣らしていくことが大切です。
まずは、ブラシを猫の近くに置いて存在に慣れさせたり、ブラシにおやつを乗せて良いイメージをもたせたりすることから始めましょう。
ブラッシングができたら褒めてあげたり、おやつを与えたりすることで、ブラッシングは良いことだと認識させます。
子猫や保護猫など、ブラッシングの経験が少ない猫には、特に時間をかけてゆっくりと慣れさせることが大切です。
猫がリラックスしている状態で行う
猫がブラッシングを心地よく感じるためには、猫がリラックスしている状態で行うことが非常に重要です。
緊張していたり、警戒していたりするときに無理にブラッシングを始めると、猫はさらに嫌がってしまい、ブラッシングの時間が猫にとって嫌な経験になってしまう可能性があります。
猫が寝起きでぼーっとしているときや、飼い主さまの膝の上でくつろいでいるときなど、猫が心身ともに落ち着いているタイミングを選んでブラッシングを始めましょう。
やさしく声をかけたり撫でたりすることから始め、猫が安心しているのを確認してからブラシを使い始めるのが、スムーズにブラッシングを行うコツです。
なるべく短時間で行う
猫は集中力が長く続かない動物です。特にブラッシングに慣れていない猫や、ブラッシングをあまり好まない猫に対しては、なるべく短時間でブラッシングを終えることが大切です。
最初は数秒程度から始め、猫が嫌がる前に切り上げるようにしましょう。
ブラッシングに慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしていくことができますが、それでも一度に長時間行うのは控えるのが賢明です。
短い時間でも毎日続けることで、猫もブラッシングに慣れていきやすくなります。
下記のような、嫌がるサインがみられたらすぐにブラッシングを中断しましょう。
- 尻尾をパタパタ振る
- 耳を伏せる
- 唸る
猫のブラッシングに関するよくある質問3選!

ここでは、猫のブラッシングに関してよくある質問にお答えします。
猫がブラッシングを気持ちいいと感じる場所は?
猫がブラッシングを気持ちいいと感じやすい場所は、頭の後ろや首周り、あごの下などです。
これらの部位は、猫同士がお互いを舐め合う「アログルーミング」をする際に触れ合う場所でもあり、気持ちよさを感じやすいと考えられています。
また、猫によっては背中や腰なども好む場合があります。
愛猫がブラッシング中に「もっとやってほしい」と要求してきたり、リラックスして「ゴロゴロ」と喉を鳴らしたりする場所は、その猫にとって気持ちいい場所といえるでしょう。
猫のブラッシングをやりすぎるとどうなる?
猫のブラッシングをやりすぎると、猫の皮膚を傷つけたり、健康な毛まで抜いてしまったりする可能性があります。
その結果、部分的な脱毛や毛並み・毛艶の悪化につながる可能性があります。
また、ブラッシングの時間が長すぎると、猫が飽きてしまったり、ブラッシング自体を嫌いになってしまったりする場合もあります。適切な頻度と時間で行うことが大切です。
猫のブラッシング、キリがない!どこまでやればいい?
特に換毛期など、ブラッシングしても次々と毛が抜けてくるように感じることがありますが、抜け毛がある程度取れたら、無理にすべての毛を取ろうとせず切り上げましょう。
目安としては、1回のブラッシング時間は5分程度が良いとされています。
完璧を目指しすぎず、猫がブラッシングの時間を快適に過ごせることを優先しましょう。
まとめ|ブラッシングで愛猫との時間を大切に
猫のブラッシングは、抜け毛や毛玉の予防だけでなく、皮膚や被毛の健康維持、病気の早期発見にも役立つ大切なお手入れです。
また、飼い主さまとの信頼関係を深めるコミュニケーションの時間にもなります。
少しずつ慣れさせ、ブラッシングを心地良い習慣にして、愛猫との健やかな日々を育んでください。
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イヌ
ネコ
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- ミックス
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- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
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- 16kg以上 18kg未満
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- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
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- 45kg以上