「猫の目が赤い」
「猫がしきりに目を掻く」
こうした様子がみられる場合、猫が結膜炎を起こしているのかもしれません。
結膜炎は何らかの原因によって結膜に炎症が起きている状態で、放置すると失明の危険もあるため、早めの処置が必要です。
この記事では、猫の結膜炎の症状や原因、かかりやすい猫種について解説します。
おすすめの市販の目薬やペット保険についてもあわせて紹介しているため、愛猫の目の健康を保つためにも最後までぜひご覧ください。
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猫の結膜炎はどんな病気?
猫の結膜炎とは、異物やウイルス感染などによって、まぶたの裏側にある「結膜」に炎症が起きる病気です。
結膜炎の種類によっては、発熱やくしゃみなど、目以外の症状も伴う場合があるため注意しましょう。
放置すると目の傷や失明などにつながりかねないため、早い段階で対処する必要があります。
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猫の結膜炎はどのくらいで治る?
結膜炎の症状にもよるものの、早期に治療を始めた場合は2週間〜4週間ほどで完治するでしょう。症状が軽い場合は、1〜2日で治まっていくこともあります。
ただし、症状が治まった場合も細菌などが残っている場合があるため、症状が引いた後も油断せずに点眼を続けることをおすすめします。
猫の結膜炎は自然治癒する?
症状が軽度の場合、猫の結膜炎は稀に自然に治癒することがあります。
しかし、放置すると重症化したり、猫の視力が低下したりするおそれがあるため、のんびりと様子をみるのはおすすめしません。
たかが炎症と軽視せず、目の異変に気づいたら早めに動物病院を受診することが大切です。
猫の結膜炎が長引くことはある?
猫の結膜炎は、長引くこともあります。
目の病気は進行が早く、特に免疫力が低い子猫やシニア猫などはあっという間に症状が進行してしまうことがあるため注意してください。
愛猫のわずかな異変も見逃さないように、普段から目の状態をチェックしておきましょう。
猫の結膜炎は再発を繰り返すことも?
結膜炎は、原因によっては再発を繰り返しやすい病気です。
ストレスや免疫低下などをきっかけに再発することもあるため、発症経験のある猫は生活環境を見直すことをおすすめします。
また、ウイルス感染による結膜炎は感染力が強いため、多頭飼いしている方は感染を広げないように注意してください。
猫の結膜炎の原因となるのは?
猫が結膜炎を生じる原因はさまざまですが、主な原因は以下の3つに分けられます。
- 異物
- 感染症
- その他
特に屋外で活動する機会がある猫の場合は発症リスクが高まるため、定期的に目の健康をチェックしましょう。
異物
結膜炎の原因としてまず挙げられるのは、異物です。
片目だけに症状が出ている場合、ゴミや砂などが目に入って傷がついた可能性があります。
異物が見つかったら、目薬などを多めに点眼して洗い流してあげると良いでしょう。
感染症
猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどの猫風邪、細菌などの感染も原因の1つです。
特に子猫が猫風邪を発症すると重症化しやすく、命の危険性もあり注意が必要です。
疑われる場合は結膜炎以外に症状がないか確認し、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
その他
異物や感染症以外に、アレルギーや逆さまつげなども結膜炎の原因になります。
アレルギーの場合、結膜炎のほかに、かゆみや外耳炎、眼瞼炎やくしゃみなどの症状にも注意しましょう。
また、角膜炎や流涙症などをはじめ、猫では稀ですが、ドライアイ(乾燥性角結膜炎)が原因となることもあります。
結膜炎にかかりやすい猫種
結膜炎は、どの猫種にもなりやすい病気です。
特に感染性結膜炎の原因になりやすい猫風邪は
- 生後2ヶ月〜3ヶ月の子猫
- ワクチン未接種の猫
- 免疫力が低下している猫
- ストレスが多い猫
などがかかりやすいといわれています。
そのほか、飼育環境などによっても発症リスクが異なるため注意しましょう。
猫の結膜炎の症状
猫の結膜炎を起こしている場合、主に以下の症状が片目もしくは両目にみられます。
- 白目の部分が充血する
- 涙量が増える
- 緑〜黄色の目やにが増える
- 結膜が赤く腫れる
猫は白目の部分が見えにくいため、気づかないうちに進行していることも多く、食欲や元気の低下など全身に影響を与えることもあります。
- 目を前足でこする
- 顔を床や壁にこすり付ける
- まばたきが増える
- 目を開けにくそうにする
などの様子がみられる場合は、猫の目の様子を確認してみましょう。
猫の結膜炎が重症化すると失明することも?
猫の結膜炎が重症化すると、眼球癒着を引き起こす場合もあります。
眼球癒着とは、結膜が眼球の表面に癒着して目が開かなくなった状態です。
また、結膜炎を放置して角膜炎やぶどう膜炎に進行すると失明の危険もあるため、一刻も早い治療が必要となります。
猫の結膜炎はほかの猫や人にうつるの?
結膜炎の原因が猫風邪などのウイルス感染である場合、くしゃみや鼻水などの飛沫、グルーミングや喧嘩などから猫同士でうつる可能性があります。
感染症が疑われる場合は、ほかの猫と接触しないように隔離することを心がけてください。
また、ごく稀に猫クラミジアがきっかけで人が結膜炎を引き起こしたという報告もあり、注意が必要です。猫に触れた後は、かならず手を洗うようにしましょう。
猫の結膜炎の治療法とは?
発症の原因によって投与する薬剤が異なるものの、猫の結膜炎は主に点眼剤や内服薬などによる治療です。
たとえば、細菌やウイルスが原因の場合、抗生物質やインターフェロンなどの点眼薬を使って治療します。アレルギーが原因なら、抗アレルギー剤などを投与します。
結膜炎が進行して結膜癒着を起こしている場合は、外科手術で癒着を剥離する必要もあるでしょう。
また、猫が目を気にして自分で炎症を悪化させないよう、治療期間中は一時的にエリザベスカラーを装着することもあります。
猫の結膜炎の治療費用はいくらかかる?
猫の結膜炎の治療費用は、治療期間や動物病院によって異なります。
とはいえ、一般的には1回あたり1,000円〜6,000円が目安でしょう。
外科手術が必要になる場合、さらに治療費用が高額になる場合もあります。
また、アニコムの調査によると、結膜炎はペット保険の請求理由の6位となっており、猫に起こりやすい病気の1つといえます。
治療費用に不安を感じる方は、ペット保険の加入を早めに検討しておくと良いでしょう。
猫の結膜炎は市販の目薬でも治る?
猫の結膜炎は、市販の目薬でも治療可能です。
ただし、人間用は含まれる成分量が異なるため使用を避けてください。
治療については自己判断で進めずに、市販薬を使う前に獣医師に相談しましょう。
なお、使用しても症状が改善しない、結膜炎以外の症状がみられるなどの場合は動物病院を受診することが必要です。
猫の結膜炎に合った目薬の選び方は?どこで売っている?
猫の目薬は、ペットショップやドラッグストア、ネットショップなどで販売されています。
購入するときには、メーカーの情報などをもとに信頼性の高い目薬を選びましょう。含有成分表をみて、配合成分が適切かどうか確認することが大切です。
自分で判断するのが難しい場合は、かかりつけの獣医師に確認すると良いでしょう。
求める効果や安全性をしっかりと把握した上で、猫の症状に適したものを選ぶようにしてください。
猫の結膜炎におすすめの目薬3選!
ここからは、猫の結膜炎におすすめの目薬を3つ紹介します。
参考商品:Amazon | ワンクリーン 犬猫用 15mL【動物用医薬品】 | 千寿製薬 | 目のケア 通販
動物用製薬会社である千寿製薬が販売している犬猫用の目薬です。主成分はホウ酸で、刺激が少ないタイプであるため、毎日のケアにもおすすめです。
参考商品:【動物用医薬品】 佐藤製薬 動物用ドラマ 15mL 犬猫用
人間用の目薬を作っている佐藤製薬の、動物用目薬です。目の充血や炎症からかゆみなど幅広い症状への効果が期待できるため、1つあると安心です。
参考商品:【動物用医薬品】内外製薬 犬チョコ目薬V 犬猫用 15ml
消炎、殺菌作用のある目薬です。結膜炎のほかにも角膜炎や涙腺炎などに効果が期待できるため、総合的な目のケアに向いています。
猫にうまく目薬(点眼薬・眼軟膏)をするコツは?
猫に嫌な思いをさせないように目薬をさすには、以下の手順で行うのがコツです。
- 猫を後ろから抱っこする
- 後ろから手のひらで、猫の顔が上を向くように顎を持つ
- 目薬を持った手の小指などで、上まぶたを軽く上げる
- 目薬の先が目に触れないように点眼する
猫が嫌がる場合はバスタオルで包んで、顔だけ出すと良いでしょう。
慣れないうちは、2人がかりでやるのもおすすめです。
うまくできたら、好きなおやつを与えるなどして最後にたくさん猫を褒めましょう。
猫の結膜炎の予防法
猫の結膜炎を予防するためには、以下の対策がおすすめです。
- 温度管理など、飼育環境を整える
- 定期的に目の状態をチェックする
- ワクチンを接種する
室温20℃〜28℃、温度50%〜60%に設定すると粘膜が乾きにくくなり、猫の免疫力アップにも効果的です。また、ストレスは猫の免疫力を低下させるため、トイレを清潔に保つほか、多頭飼いの場合は各猫が自分のテリトリーで心地よく過ごせるように配慮することも欠かせません。
ウイルスや細菌感染症には、定期的なワクチン接種が予防や症状の緩和につながります。
猫の結膜炎はペット保険で補償される?
猫の結膜炎は、多くのペット保険で補償対象となっています。
結膜炎は、1回あたりの治療費用は数千円であることが多いものの、再発率の高さから何度も通院が必要になることも少なくありません。
通院補償付き、かつ年間の限度日数が多いペット保険に加入しておけば費用がカバーされるため、万が一通院が増えても手厚い補償で安心です。1度発症してしまうとペット保険では結膜炎が補償対象外になる可能性が高いため、愛猫が健康なうちに加入しておくことをおすすめします。
ペット保険加入のメリット・デメリット
ペット保険は、ペットが病気やケガをしたときに治療費用の一部をカバーしてくれる存在です。
治療費用の負担が軽減されることで受診するハードルが下がるため、わずかな体調の異変でも通院しやすくなるというメリットがあります。
一方で、ペットの加齢とともに保険料が上がったり、ワクチン接種や去勢・避妊など予防的治療は補償対象外であったりするため注意が必要です。
加入先を検討するときは、補償範囲や保険料などの条件をしっかりチェックして、後悔しないようにペット保険を選びましょう。
まとめ│市販の目薬を使用する際は必ず獣医師に相談しよう!
猫の結膜炎についてまとめると、以下の通りです。
- 結膜炎は、放置すると失明するおそれがある
- 特に、免疫力の弱い子猫やシニア猫は注意する
- 主な原因は異物や感染症などがある
- 早期治療の場合は2週間〜4週間ほどで完治する
- 市販薬の使用は獣医師に確認するのが望ましい
予防としては、衛生環境を整えたり、ワクチン接種をしたりするほか、普段から目をチェックしておくと早期発見につながります。結膜炎はすべての猫にかかる可能性があるため、少しでも異変がみられる場合は早い段階で動物病院を受診しましょう。
※動物病院は自由診療のため、医療費が高額になる可能性があります。
ペット保険に加入していなければ、全額を自己負担で支払わなければなりません。
万が一の備えとしてペット保険に加入しておくと安心です。
また保険選びで迷われている方は、ペット保険の保険料や条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。
- イヌ
- ネコ
- 血統種
- ミックス
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- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
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- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上