終身継続できるペット保険は?

犬猫の保険を選ぶ際には、できるだけ「終身継続できるペット保険」を選びたいものです。

ペット保険は、人間と同様に終身タイプのものもありますが、慢性疾患などを理由に契約更新ができないケースもあります。

本記事では、ペット保険の「終身補償」や「継続拒否されるケース」などについて解説します。

【この記事でわかること】

  • ペット保険の「終身」って何?
  • 犬や猫の保険にも終身補償があるの?
  • 慢性疾患になると契約更新ができないって本当?
  • 保険会社から継続拒否される3つのケース
  • 終身継続できるペット保険はここ!

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

ペット保険の終身補償とは?人間の保険との違いを解説!

ペット保険に「終身継続」はある?

ペット保険にも、人間と同様に「終身」タイプの補償プランがあります。ただし、人間の終身保険とは違う点がいくつかあるため、注意が必要です。

ペット保険の終身補償と、人間の終身保険の違う点は、以下のとおりです。

【ペット保険の終身補償とは】

  • 保険期間:1年間
  • 保険料:加齢とともに上昇
  • 更新:更新できない可能性あり

【人間の終身保険とは】

  • 保険期間:一生涯
  • 保険料:加入後は一定
  • 更新:なし

ペット保険は更新が1年ごとに必要です。

ペットにおける「終身」とは「更新に年齢制限がなく終身で継続可能」という仕組みになっています。

また、人間の終身保険は、保険料が契約時から一律ですが、ペット保険は更新時のペットの年齢によって保険料が上昇するのが一般的です。

さらに、ペット保険には掛け捨て型の保険しかなく、解約後に積み立てした保険料が受け取れる貯蓄型はありません。

 

ペット保険は自動更新できる?更新料はあるの?

多くのペット保険で自動更新ができます。

一般的に、保険期間満了前になると、保険会社から契約内容についてのお知らせが届き、解約手続きをしなければ自動的に契約が更新されるのです。

ペット保険では契約の更新料はかかりません。しかし、ペットの加齢とともに保険料は上がりますので、契約更新時にはかならず保険料をよく確認しましょう。

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、安心して保険をお選びいただけます。
保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。

犬や猫はペット保険を終身継続できるの?

犬や猫がペット保険を終身継続できるかどうかは、保険会社の対応によって異なるでしょう。終身継続できる場合もあれば、何らかの理由によって、契約更新できない場合もあります。

ペット保険は、主に以下の3つのパターンに分かれます。

  1. 条件なしで終身継続(更新)できるペット保険
  2. 条件つきで終身継続(更新)できるペット保険
  3. 終身継続(更新)できないペット保険

 

条件なしで終身継続(更新)できるペット保険

以下のようなペット保険であれば、条件の追加もなく終身継続ができるでしょう。

  • 契約の自動更新時に審査がない
  • 特定疾病不担保特約・特定部位不担保特約がない
  • 慢性疾患になっても補償対象外にならない

こうしたペット保険は多くないため、あらかじめ加入前に公式サイトや約款、重要事項説明書などをよく読み込む必要があります。

公式サイトなどに「ケガや病気を理由に契約を断ることはありません」と、明記してあるペット保険を選ぶと安心です。

 

条件つきで終身継続(更新)できるペット保険

ペット保険によっては、終身継続はできるものの、契約更新時に条件がつく場合があります。保険会社から「特定疾病不担保・特定部位不担保」などの条件が提示されるのです。

 

これは、慢性疾患や再発の可能性が高い疾患を、保険金の支払い対象外とする制度です。保険会社から提示された条件を承諾すれば契約を継続できます。

ただし、せっかくペット保険に加入したのに慢性疾患など特定の病気が補償対象外になることを考えると、なるべくこのような制度があるペット保険を避けたいという方は多いでしょう。

 

終身継続(更新)できないペット保険

ペット保険によっては、契約の途中で保険会社から更新拒否・継続拒否をされる場合があります。

ペット保険の契約を更新できない基準は、保険会社や補償プランによって異なりますが、よくあるケースを次の章で紹介します。

また、更新拒否をされない場合でも、ペットの高齢期に保険料が高くなる保険には注意が必要です。途中で保険料が払えなくなり、終身継続できずに途中で解約する場合もあるようです。

ペット保険で更新できない・継続拒否されるケースとは?

ペット保険会社に更新拒否される場合

ペット保険で、保険会社から契約を断られて更新ができなくなるのは、以下のような3つのケースが考えられます。

  • 慢性疾患が理由で更新できないケース
  • ペット保険を使いきってしまうケース
  • 契約に不備や問題などがあるケース

 

慢性疾患が理由で更新できないケース

ペットが慢性疾患や完治が難しい病気になった場合、今後も継続して治療が必要になるため、更新を拒否されることがあります。

皮膚病や腎臓病、糖尿病などの慢性疾患になるべくかからないように、日ごろから犬や猫の健康管理に気を配りましょう。

 

ペット保険を使いきってしまうケース

ペット保険によっては、定められた金額や利用回数を使いきってしまうと、契約更新ができなくなる場合があります。

ペット保険の補償プランによっては、年間に使用できる補償金額や通院回数などが決まっているのです。

 

更新拒否されないペット保険でも、年間の支払限度額や回数を超えた治療費は補償対象外となるので注意が必要です。

 

契約に不備や問題などがあるケース

契約に不備や問題などがあって、継続を断られてしまう場合もあります。

これは、例えば保険料の支払いの滞納や、申し込み時に告知義務違反があった場合です。保険会社の基準にもよりますが、基本的なルールに違反しないよう気をつければ問題ないでしょう。

終身継続できるペット保険はどこ?各保険会社の対応一覧表

ペット保険比較のピクシーでお取り扱いしている保険商品のなかで、「原則として終身継続が可能なペット保険」は以下でご覧いただけます。

公式Webサイトで、「ケガや病気を理由に更新を断らない/補償内容を変更しない」と明記してある保険会社もありますので、よくご確認ください。

保険会社

終身継続の可否

アイペット損保

原則として終身継続可能
基本的に自動更新

公式Webサイト・よくある質問

アニコム損保

原則として終身継続可能
基本的に自動更新
(公式Webサイト・よくあるご質問)

SBIいきいき少短

原則として終身継続可能
基本的に自動更新
ペットの健康状態などが基準に適合しない場合は、更新されない場合や自動更新されない場合あり
(公式Webサイト よくあるご質問

FPC

原則として終身継続可能
自動更新
「特定疾病補償対象外特則」が適用される場合あり
(公式Webサイト よくあるご質問)

チューリッヒ少短

自動更新
「特定疾病補償対象外特則」が適用される場合あり
公式Webサイト・よくある質問

日本ペット少短

自動更新
(公式Webサイト・よくある質問)

PS保険

原則として終身継続可能
自動更新
更新時に条件が加えられない
(公式Webサイト)

楽天ペット保険

原則として終身継続可能
※やむを得ず更新不可になる場合あり
自動更新

(公式Webサイト お申込みの流れ)

上記で紹介した保険のなかには、原則として終身継続ができるペット保険、条件付きの契約更新になる保険、やむを得ず更新を断られる可能性のある保険があります。

 

自動更新されるペット保険がほとんどですが、継続利用できるかの審査が場合もあるため、健康状態が悪いと自動更新できないおそれもあります。加入前に自動更新の条件などをよく確認することが重要です。

 

ほかにも各保険会社によって、さまざまな特徴や加入条件があります。保険会社のWebサイトや約款、重要事項説明書などをよく読んで、自分の条件に合った保険を選びましょう。

安心して終身継続できるペット保険の特徴

安心して終身加入できるペット保険

ペットの老後の備えとして、保険に終身加入しておきたいと考える飼い主さまは多いでしょう。そのためには、安心して加入可能な保険を探すことが大切です。ここでは、終身加入しやすいペット保険の特徴を3つ紹介します。

 

保険料の上昇がゆるやか

ペット保険は、年齢の上昇とともに保険料も上がるプランがほとんどです。ペットが若いうちは保険料が安く設定されていますが、高齢になると月2万以上の保険料がかかる場合もあるため、注意が必要です。

 

高齢期の保険料がいくらになるのかウェブサイトなどで公表されていない保険会社もありますが、電話やメールで問い合わせるなど確認をとることをおすすめします。継続加入するには、なるべく高齢期の値上がりが少ない保険を選びましょう。

 

◆ペット保険の保険料は毎年上がるの?

ペットの保険は、毎年金額が上がるものと、1~3歳・3歳~5歳などのように所定の年齢区分になると上昇するものに分けられます。

 

また、ある一定の年齢になると保険料が上がらないペット保険もあります

 

慢性疾患になっても継続できる

ペットの万が一のために加入したい保険ですが、病気にかかると保険の継続ができないものもあります。特に継続を拒否される病気は、「完治が困難な病気」と「継続的治療が必要になる病気」です。多くの治療費を必要とするときに、補償がなければ保険加入の意味がなくなります。

 

継続契約が不可能になる条件は保険会社によって大きく異なります。重要事項説明書を事前に確認し、病気にかかっても保険を継続できるものを探すことが重要です。

 

更新の年齢上限がない

ペット保険は、加入側が解約の意思を示さない限り自動更新されるものが多くあります。しかし中には、更新の条件に年齢制限を設けており、一定の年齢になると補償されないプランもあります。ペット保険に安心して加入するためには、更新に年齢上限がない保険を選ぶと良いでしょう。

 

またペット保険では、新規加入する際に年齢制限が設けられています。年齢制限は約8~12歳で設定されていることが多いため、遅くともペットが7歳ごろまでには保険加入の比較・検討を行いましょう。

保険会社

補償プラン

新規加入の年齢制限

アニコム損保

どうぶつ健保しにあ

8歳~上限なし

アイペット損保

うちの子
うちの子ライト

~12歳11か月まで

SBIいきいき少短

ペット保険

生後2か月~11歳11か月まで

FPC

ペットほけんフィット
ペットほけんマックス

生後30日~6歳11か月まで

フリーペットほけん
入院・手術ペット保険スーパー

生後30日~8歳11か月まで

チューリッヒ少短

犬のがん保険

生後60日~満11歳まで

日本ペット少短

いぬとねこの保険

生後31日~10歳11か月まで

ペットメディカルサポート

PS保険

生後30日~満8歳11か月まで

楽天損保・楽天ペット保険

スーパーペット保険通院つきプラン
スーパーペット保険入院・手術プラン

~10歳11か月まで

終身継続できないペット保険の特徴

ペット保険選びの注意点

ペット保険に加入する際に、終身継続できるかどうか不安に感じている方もいるかと思います。ここでは、終身加入が難しくなってしまう可能性があるペット保険の特徴を3つ紹介します。ぜひ保険選びの参考にしてください。

 

高齢になると保険料が高額!

ペット保険は、年に1回の更新時または一定の年齢区分によって、徐々に保険料が上がるプランが一般的です。ペットが高齢になった際の保険金の上昇率は、保険会社によって大きく異なるため、契約前に確認することが大切です。

 

プランによっては、若い頃の保険料と比べて、高齢期の保険料が2倍以上高額になる会社もあります。なるべく保険料を安く抑えたい方には、一定の年齢になると保険料が一律になるプランがある保険をおすすめします。

 

更新時に制限や条件が加えられる!

ペットの健康状態によって補償の制限や条件がつく保険会社もあります。例えば、慢性腎不全の治療を数年かけて行う必要がある場合、次契約からは腎不全の治療費については補償されないなどの条件がつく可能性があるでしょう。

 

完治しない病気や長期で治療が必要な慢性疾患になると、保険の契約更新ができなくなることもあります。慢性疾患が補償対象外になる保険は、終身加入が難しくなることに注意してください。

 

保険利用回数で継続拒否!

補償プランによっては利用回数制限が定められています。審査の際に、保険利用の回数が多いと、契約更新を拒否される保険もあるようです。

 

また、ほとんどのペット保険では補償限度額が定められています。年間支払限度額を超えると補償されないケースがあることを把握しておきましょう。1日あたりの補償限度額や、年間の使用回数が定められている保険は、保険料が安く抑えられるのがメリットです。あらかじめ補償に上限があるかなどを調べて加入を検討しましょう。

 

ペット保険を選ぶうえでの注意点ついて、さらに詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

ペット保険選びを成功させるコツとは?

ペット保険選びを成功させるコツとは?

ペット保険は、さまざまなプランが増えており、どの保険会社にするか迷っている飼い主も多いのではないでしょうか。保険選びに迷っている方に向けて、ここでは保険選びを成功させるコツを3つ紹介します。

 

ペット保険比較サイトをチェック

各ペット保険の条件を比較できる比較サイトをチェックしてみましょう。比較サイトを確認すると、契約と更新の条件や、補償の詳しい内容、保険金の請求方法などを一度に見比べることができます。

 

また、実際に加入している飼い主のレビューなども見られるサイトもあるため、ペット保険を初めて選ぶという方にもおすすめの方法です。比較サイトを使用すると、自分のペットに合った保険を選びやすくなることがメリットといえます。

 

重要事項説明書を確認する

重要事項説明書は、保険契約をする際に保険の内容を理解するための重要な書類です。中には、保険金を受け取れない免責事項についてや告知義務についての説明などが記載されています。

 

保険会社のWebサイトから閲覧できる場合が多いため、重要事項説明書をよく確認してから契約しましょう。

 

保険会社に問い合わせる

保険会社のWebサイトやパンフレットだけでは、分からないことも出てくるでしょう。その際には、保険会社にメールや電話で問い合わせることをおすすめします。

 

高齢期のペットの保険料の上昇率や保険の利用上限があるかどうかなどは、ペット保険の終身加入を考えている方にとって、重要なポイントです。保険選びを成功させるためにも、疑問点や不明点は納得できるまで確認しておきましょう。

まとめ│原則として終身継続可能なペット保険を選ぶと安心!

本記事では、ペット保険の仕組みや、終身加入しやすい保険の特徴などを紹介しました。さいごにこの記事のポイントをまとめておきます。

・ペット保険にも終身タイプの保険がある
・1年ごとに自動で契約更新する保険が多い
・ペットが高齢になると保険料も上がる
・ケガや病気を理由に更新できないこともある

高齢のペットは病気にかかることが多くなるため、終身タイプのペット保険への加入をおすすめします。さまざまな保険を比較して、自分に合った保険を選びましょう。

 

ペット保険選びで迷ったときは、以下の記事で選び方のポイント10点を解説しているのでご覧ください。

 

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また保険選びで迷われている方は、保険料補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

 

株式会社FPC:PX-KY240924-054(25.04)、アイペット損害保険株式会社:募2407-105(26.05)

木内比奈子
この記事の監修者 木内 比奈子
ファイナンシャルプランナー。少額短期保険募集人、損害保険募集人。大学卒業後、保険代理店勤務を経て、ペット保険の重要さを感じ資格を取得。北海道犬と14年間、ヨークシャー・テリアと5年間暮らした経験を活かして、おもにペットやペット保険に関する記事を執筆、監修。ペットとの楽しい暮らしをサポートするため、正しく役に立つ情報を発信していきます。

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