犬にとって「ブドウは危険な食べもの」ということを知っている飼い主さまでも、ブルーベリーについてはよく知らないという方もいますよね。ブドウとブルーベリーが似ているため、ブルーベリーも犬にとって危険なのではないか、と心配される飼い主さまもいるかもしれません。
結論からお伝えすると、犬はブルーベリーを食べても大丈夫です。ただし、すべての犬にブルーベリーの安全性が保障されているわけではありません。
そこでこの記事では、以下のことについて解説します。
- ブルーベリーを与えるときの注意点
- ブルーベリーの栄養素
- 加工品やほかのベリーは食べられるのか
ぜひ、最後までご覧ください。
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犬はブルーベリーを食べても大丈夫?
犬は、基本的にブルーベリーを食べても問題ないとされてきました。その理由は、中毒症状を起こした事例がないからです。また、ブドウは「ブドウ科」、ブルーベリーは「ツツジ科」と種類が違うことからも、犬が食べられる果物として知られていました。
しかし、近年では中毒リスクがあるという意見も報告されています。ブルーベリーを与えるかどうかは、メリットやデメリットをふまえたうえで、よく検討してください。不安な場合は、信頼できる獣医師に相談しましょう。
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ブルーベリーを与える際の適量
犬は、ブルーベリーのように甘みのある食べ物を好みますが、健康のため与えすぎは良くありません。ブルーベリーは、フードのトッピングやおやつとして与えましょう。
例えば、一般的に推奨されている犬のおやつの量(1日に必要なカロリーの10%程度)に当てはめて計算すると、体重5kgの小型犬(成犬)であっても、ブルーベリー(48kcal/100g)を40粒ほど食べても良い結果になります。
ただし、この計算結果はあくまでも目安です。特に初めて与える場合は、大型犬であっても1粒程度にとどめておくことをおすすめします。
ブルーベリーの与え方
人間と同じように、犬もブルーベリーを皮ごと食べられます。ただし、皮には多くの食物繊維が含まれるため、心配な場合は皮を取り除いてから与えてください。
ちなみに、ブルーベリーに含まれるアントシアニンは熱に弱いため、ブルーベリーは生で与えるのがおすすめです。その際は、細かくカットしたりペースト状にしたりすることで、のどに詰まらせるのを予防してください。
ブルーベリーをあげるときの注意点
犬にブルーベリーを与える際はまず、この章で解説する注意点を把握してください。それから万が一に備えて、すぐに対処できるようにしておくと安心です。
アレルギー
ブルーベリーに含まれるタンパク質に反応して、アレルギーを引き起こす場合があります。ブルーベリーを食べた愛犬に以下のような症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
・嘔吐
・下痢
・皮膚の痒み
・元気喪失
アメリカン・コッカー・スパニエルやジャーマン・シェパード・ドッグといった食物アレルギーを発症しやすい犬種や、ブルーベリー以外の食べ物でアレルギー反応を示したことがある犬の飼い主さまは、特に注意しましょう。
消化不良
ブルーベリーに含まれる食物繊維によって、消化不良を引き起こす場合があります。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のどちらも含まれているブルーベリー。水溶性食物繊維は便を柔らかくする作用があるため、下痢の原因になります。逆に不溶性食物繊維は、便のかさを増やし腸の運動を促す作用があるため、摂りすぎると便秘になることもあります。
このように、適量の食物繊維であれば腸内環境を整える効果がありますが、摂りすぎると便通に異常をきたすこともあるため注意が必要です。
ブルーベリーを避けるべき犬は?
上記では、犬にブルーベリーを与えるときの注意点について紹介しましたが、なかには食べさせない方が良い犬もいます。
この章では、ブルーベリーを避けるべき犬について詳しく見ていきましょう。
子犬や老犬
子犬は消化機能が未発達であること、老犬は消化機能が低下していることから、ブルーベリーに含まれる食物繊維によって消化不良を引き起こす可能性があります。
無理に子犬や老犬にブルーベリーを与える必要はありません。
尿路結石や腎臓疾患の犬
尿路結石を患っている犬や腎臓疾患の犬は、多くのミネラルが含まれるブルーベリーを食べると状態が悪化する可能性があります。
また、持病があり療法食を食べている犬はミネラルを制限する必要があるため、ブルーベリーに限らず、療法食以外を獣医師に無断で食べさせるのは避けましょう。
ブルーベリーの加工品は与えない
市販されているブルーベリーの加工品には糖分や添加物が多く含まれているため、与えない方が無難です。この章で紹介するもの以外にもブルーベリージュースや缶詰、ケーキもNGです。
ただし、条件をクリアすれば、食べられる場合もあるので詳しく見ていきましょう。
冷凍
冷凍ブルーベリーを食べると、冷えることでお腹を壊す可能性があります。冷凍であっても、常温に戻してから与えるようにしましょう。
ジャム
市販のジャムは糖分や添加物が多く含まれているため、犬の健康に良くありません。「甘さ控えめ」と記載されていても、砂糖が入っていないわけではないので注意してください。
ヨーグルト
市販のブルーベリーヨーグルトは、ジャムと同じ理由でNGです。ただし、無糖のヨーグルトにブルーベリーを入れるのであれば、犬が食べても問題ありません。
ドライフルーツ
ドライブルーベリーは、生のブルーベリーに比べて糖質や食物繊維の摂りすぎにつながる恐れがあるため、避けた方が良いとされています。ただし、犬用のおやつとして販売されているものについては問題ないでしょう。
ブルーベリーの栄要素
これまで、ブルーベリーのマイナスな面について紹介してきましたが、この章ではメリットといえるブルーベリーの豊富な栄養素について解説します。
食物繊維
上記でも紹介したとおり、食物繊維はお腹の調子を整える効果があります。
ちなみに、ブルーベリー100gに含まれる食物繊維の量は、バナナのおよそ3倍(バナナ:1.1g、ブルーベリー:3.3g)です。
ビタミンC
抗酸化作用のあるビタミンCは、老化や病気の予防効果が期待できます。犬は、ビタミンCを体内で合成できますが、十分な量を合成できているとは限らず、老化とともに合成できる量も減っていくため、食事から摂取する必要がある成分です。
ビタミンE
ビタミンEもビタミンCと同様に抗酸化作用があります。さらに、ビタミンCにはビタミンEを再生産する働きがあることから、あわせて摂ると良いとされています。
βカロテン
βカロテンも抗酸化物質の1つです。βカロテンは、犬の体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の健康を維持する効果が期待されます。
アントシアニン
アントシアニンは、抗酸化物質であるポリフェノールの一種。人間においては、目の健康を維持する効果が期待できますが、犬への効果については科学的根拠が乏しいともいわれています。
エラグ酸
エラグ酸は、ブルーベリーやザクロに含まれるポリフェノールの一種で、抗酸化作用があるとされています。人のガンや糖尿病に対しては、予防効果があることが分かっていますが、犬への効果は不明です。
ブルーベリーは犬の目にも良い?
上記でも紹介したとおり、よく知られたブルーベリーの効果は人間に対するものです。そのため、犬においても同じ効果が得られるかはわかっていません。また、すでに患っている白内障などの目の病気を改善することはできません。
ただし、ペット用のサプリが開発されていることから考えると、ブルーベリーに含まれる栄養素の効能で、網膜や視神経などの血流が良くなる可能性はあるといえるのではないでしょうか。
ブルーベリーのサプリメントはあげていい?
犬用として販売されているブルーベリーのサプリメントであれば、与えても問題ないといえます。錠剤タイプや粉末タイプもあるので、愛犬の状態に合わせて選ぶと良いでしょう。
ただし、効果があるかは不明です。また、念のためサプリを飲ませる前は、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。
参考商品:https://item.rakuten.co.jp/nyanzaq/4511413608647/
参考商品:https://item.rakuten.co.jp/withpety/kona-aigan-tuujyou/
犬はほかのベリー系果物を食べられる?
ベリーとは、小さくてジューシーな丸い果実のことです。
さまざまな種類があるベリー類のなかには、与えない方が良いものもあるため、それぞれ見ていきましょう。
ラズベリー
バラ科に属するラズベリーは、「木苺」とも呼ばれています。ブルーベリーと同じような成分が含まれているラズベリーは、少量であれば犬が食べても問題ありません。
クランベリー
クランベリーに含まれるキナ酸は、膀胱炎やストルバイト結石の予防効果が期待できます。少量であれば犬が食べても大丈夫ですが、シュウ酸カルシウム結石の犬には与えないようにしてください。
カシス
カシスは、犬に与えない方が良いベリーです。成分はよく分かっていませんが、中毒症状を引き起こす可能性があります。
ブラックベリー
ブラックベリーに豊富に含まれる食物繊維によって、消化不良を引き起こす可能性があります。また、微量のキシリトールが含まれていることから、積極的に犬に与えるのはおすすめしません。
まとめ
この記事では、犬とブルーベリーの関係について解説しました。
最後に、この記事のポイントをまとめると以下のとおりです。
- ブルーベリーは犬にとって100%安全ではない
- ブルーベリーを与えるメリットは豊富な栄養素
- 犬に対するブルーベリーの効果は不明
「ブルーベリーは犬が食べても問題ない」とする意見が多い中で、「中毒を引き起こす可能性がある」という意見があるのも事実です。ブルーベリーを愛犬に与えるメリットとデメリットの両方をよく理解したうえで、与えるかどうか飼い主さま自身で判断してください。
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