膝蓋骨脱臼は、膝のお皿が脱臼してしまう状態を指し、読み方は「しつがいこつだっきゅう」で、通称「パテラ」と呼ばれています。犬種を問わず発症し、小型犬でよくみられる疾患です。
膝蓋骨脱臼は、先天的な問題で若齢のうちから発症することもあれば、ケガなどにより後天的に発症することもあります。手術を行った場合、入院費も含めると多額の治療費用がかかることも少なくありません。
この記事では、膝蓋骨脱臼の原因や治療法、膝蓋骨脱臼やペット保険に関する疑問などについて解説していきます。
- パテラのグレード1でも保険に入れる?告知は?
- 獣医師に質問!犬のパテラは歩き方でわかるの?
- 両足がパテラになったら手術費用は2倍!?
- 手術が終わったら元気に走れるの?
- パテラにはマッサージがおすすめ?
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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。
膝蓋骨脱臼(パテラ)はペット保険で補償対象?手術費用は保険適用?
膝蓋骨脱臼は、犬にとって身近な病気ですが、ペット保険の補償対象になるかは保険会社によって異なることをご存じでしょうか?
「膝蓋骨脱臼が補償対象で手術費用を補償するプラン」に加入した場合は、手術費用に保険が適用されます。高額になりがちな手術に前もって備えることができ、安心感を得られるでしょう。
しかし、補償対象であっても、先天性であると判断されると扱いが異なる場合があるので注意しなければいけません。
保険の加入前に重要事項説明書などをよく確認し、疑問点は保険会社に直接問い合わせると良いでしょう。
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膝蓋骨脱臼(パテラ)が補償対象のペット保険会社を一覧表で比較!
ペット保険を扱うすべての保険会社について、膝蓋骨脱臼は補償対象なのかを調査しました。以下の一覧表を確認してみましょう。
※表は横スクロールをしてご覧いただけます。
※表内のパテラの補償は「〇=補償される」「×=補償されない」で区分しています。
ペット保険会社 | 保険商品名 | パテラの補償 |
アイペット損保 | うちの子 | 〇 |
アニコム損保 | どうぶつ健保ふぁみりぃ | 〇 |
au損保 | ペットのほけん | 〇 |
チューリッヒ少短 | 犬のがん保険 | 〇 |
つばき少短 | ペット医療保険 | 〇 |
ペットメディカルサポート | PS保険 | 〇 |
楽天損保 | スーパーペット保険 通院つきプラン | 〇 |
リトルファミリー少短 | わんデイズ・にゃんデイズ | 〇 |
FPC | ペットほけんフィット | 〇※1 |
あいおいニッセイ同和損保 | ワンにゃんdeきゅん | × |
SBIいきいき小短 | SBIいきいき小短のペット保険 | × |
SBIプリズム | プリズムペット | × |
日本ペット少短 | いぬとねこの保険 | × |
※上記の表では、保険商品の概要をご案内しています。
※保険金のお支払い対象とならない治療費がありますので、詳しい補償内容は、各保険会社のウェブサイトやパンフレット、重要事項説明書などをご確認ください。
※1 FPC「ペットほけんフィット」は、補償開始前からの傷病や予防の場合等は補償の対象外となります。その他、保険金をお支払いできない場合もあります。詳細は、重要事項説明書および普通保険約款でご確認ください。
膝蓋骨脱臼は、先天性の原因によって発症することもあります。先天性であると判断された場合、保険会社によって上記の対応と変わることがあるため、前もって確認しなければいけません。ペット保険に加入する際には、重要事項説明書などで、以下の2点を事前に確認するようにしましょう。
- 膝蓋骨脱臼は補償対象か
- 加入後に発症した先天性疾患は補償されるか
以下の記事では、先天性疾患について詳しくまとめています。
関連記事:ペット保険は治療中の病気があっても入れる?先天性疾患は補償対象?
【Q&A】ペット保険と膝蓋骨脱臼(パテラ)のよくある質問
ペット保険を選ぶ際に、疑問や不安を抱いたことはありませんか?この章では、ペット保険と膝蓋骨脱臼に関してよく聞かれる質問に回答します。
- パテラ診断後も保険加入できる?
- パテラの治療中でもペット保険に入れる?
- パテラの手術をしたけど完治したから加入できる?
- パテラのグレード1だったら告知はいらない?
膝蓋骨脱臼(パテラ)診断後も保険加入できる?
膝蓋骨脱臼と診断されても、加入可能なペット保険は多く存在します。ただし、膝蓋骨脱臼または周辺の部位が補償対象外となる「条件付きの加入」となるので注意が必要です。
また、明確に診断されていなかったとしても、獣医師から「膝がゆるい」などと説明された場合、持病や病歴を申告する告知書にかならず記載する必要があります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療中でもペット保険に入れる?
たとえ膝蓋骨脱臼の治療中でも、ペット保険に加入することは可能です。ただし、前述した回答と同じように、補償対象外となります。
さらに、保険料の払い込み前や待機期間中に膝蓋骨脱臼を発症し、治療を開始した場合も、補償の対象から外れてしまうので注意しましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術をしたけど完治したから加入できる?
手術を含めた治療の有無にかかわらず、ペット保険に加入することは可能です。ただし、前述した回答と同じように補償の対象外となります。
たとえ膝蓋骨脱臼が完治した場合でも、ペット保険加入時には告知をする義務が発生します。万が一怠った場合、保険契約を解除されてしまう可能性があるので漏れなく申込書に記載しましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)のグレード1だったら告知はいらない?
症状が軽い場合、告知をしなくてよいのではないかと勘違いされやすいのですが、たとえグレード1でも告知をする義務があります。告知書への記載を忘れていた場合、告知義務違反とみなされて保険金が支払われないばかりか、契約解除となってしまうこともあるので十分注意しましょう。
ペット保険加入のタイミングは?
十分な補償を受けるためにも、早いうちからペット保険への加入を検討しておくことをおすすめします。
ペット保険の加入には、年齢制限が設けられており、健康体での加入が原則です。膝蓋骨脱臼を含むケガや病気を発症してしまうと、条件付きの加入となったり、加入を断られたりすることもあります。
また、ペット保険にはたくさんの種類が存在し、比較・検討するだけでも時間がかかってしまいます。犬種やペットの特徴にあった保険を選ぶためにも、余裕をもって早めに準備しておきましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)とは
膝蓋骨脱臼とは、後ろ足の膝蓋骨が内側や外側に脱臼してしまった状態を指します。「パテラ」は英語で「膝蓋骨」を意味する言葉ですが、一般的には膝蓋骨脱臼を通称「パテラ」と呼んでいます。
原因は、先天的に脱臼しやすかったり、事故やケガなどが原因で脱臼してしまったりとさまざまです。
特に小型犬では、膝蓋骨が内側に脱臼する「膝蓋骨内方脱臼(しつがいこつないほうだっきゅう)」が多く発生します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の症状
膝蓋骨脱臼が起こると、膝を伸ばすことができなくなり、片足を上げたままスキップするような歩行がみられます。また脱臼した拍子に痛みを感じて、キャンと鳴くこともあります。
特にソファやベッドからの上り下りや、フローリングで滑って膝に負担がかかったときに症状が出やすいでしょう。
軽度の場合、脱臼しても自然にもとに戻るため、症状は短時間で消失することがほとんどです。重度になると、膝蓋骨が脱臼したまま戻らなくなり、歩けなくなったり、骨が変形してO脚やX脚になったりしてしまいます。
膝蓋骨脱臼(パテラ)のグレード
膝蓋骨脱臼には、症状の重症度に応じてグレード1〜4に分類されます。この章では、それぞれのグレードについて解説していきます。
グレード1
膝蓋骨を指で押すと脱臼してしまうものの、離すとすぐにもとに戻る状態を指します。膝蓋骨脱臼の中でも初期の状態で、日常生活で脱臼することはまれです。
通常は無症状ですが、高い所から飛び降りるなど、膝に負担がかかる運動をすると脱臼し、後ろ足を上げる症状がみられることがあります。
グレード2
膝を少し曲げたり伸ばしたりするだけで膝蓋骨の位置が変化し、簡単に脱臼してしまう状態です。より脱臼しやすくなるため、以下のような症状が目立ち始めます。
- 急にキャンと鳴く
- 片足を上げる
- スキップのような歩き方をする
脱臼しても自然ともとに戻るケースもあり、いつの間にか症状が治まっていたということも多いようです。
グレード3
膝蓋骨は常に脱臼したままで、自然にはもとに戻らなくなります。ここまで進行すると、膝蓋骨を手でもとの場所に戻しても、離すとすぐにまた脱臼してしまいます。
グレード3では、以下のような症状が出始めます。
- 片足に体重をかけずに歩く
- 腰をかがめて歩く
- 後ろ足の骨が変形する
グレード4
最も症状が重い状態です。手で戻そうとしても膝蓋骨は正常な位置に戻らず、手術でも整復できないほどに悪化してしまうこともあります。
ここまで進行すると、以下のような症状がみられます。
- 片足を常に引きずって歩く
- つま先が内側や外側を向いている
- 後ろ足の骨が重度に変形する
ときどき片足を上げてスキップしているなど、特徴的な歩き方がみられる場合、膝蓋骨脱臼を疑うことができます。また、つま先が内側や外側を向き、不自然な歩き方をしている場合も膝蓋骨脱臼の可能性が考えられるでしょう。
注意したいのは、先天的に膝蓋骨脱臼を発症して、脱臼した状態で歩くことに慣れてしまっている場合です。このような場合は症状がわかりにくく、実際に進行して痛みが出るようになるまで気付かれなかったケースも存在しました。自己判断はせずに、動物病院で確認してもらうと安心でしょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の原因
膝蓋骨脱臼の原因は、生まれつきの異常がある「先天的原因」と、事故などによる「後天的原因」に分けられることをご存じでしょうか?この章では、先天的・後天的原因それぞれについて解説します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の先天的原因
先天的原因とは、生まれつきの異常により膝蓋骨脱臼を起こしやすくなっている場合を指します。膝関節周囲の骨や筋肉、靭帯などに異常があると、膝蓋骨が脱臼しやすくなるといわれています。
品種改良の過程でこれらの先天的な異常が発生したと考えられており、小型犬に多い傾向があります。遺伝的な原因と考えられていますが、特定の遺伝子などといった詳しいことは分かっていないため、100%予防する方法はありません。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の後天的原因
膝に負担のかかる動きや、強い衝撃が原因となる場合を指します。小型犬のみならず、あらゆる犬種で発生する可能性があるので注意しましょう。
後天的な膝蓋骨脱臼は、以下のような原因で起こることがあります。
- 事故
- 高い所からの飛び降り
- 滑りやすい床の上での生活
- 肥満による膝への負荷
生活環境を整えることで、発症するリスクを減らすことができます。飼い主さまが日ごろから実施できる予防法は、記事の後半でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は小型犬がなりやすい?
特に以下のような犬種では、膝蓋骨脱臼のリスクが高いので注意しましょう。
- トイ・プードル
- ポメラニアン
- 柴犬
- チワワ
また、猫や大型犬でも膝蓋骨脱臼を発症することがあります。事故や肥満による膝蓋骨脱臼は、犬種や猫種にかかわらず発生するため、日ごろから予防・対策を行いましょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の治し方は?治療方法とは?
膝蓋骨脱臼の治療には、手術を行う場合と行わない場合の2つの選択肢があります。この章では、それぞれについて詳しく解説しますので参考にしてください。
手術を行う場合
グレード3〜4の膝蓋骨脱臼のほかに、進行が早い場合は手術をすすめられることがあるかもしれません。特に、先天性原因により若齢時から発症している場合、進行する前に手術により整復することが推奨されるでしょう。
手術では、膝の状態に応じて膝蓋骨がおさまる溝を深く掘りなおしたり、靭帯の向きや引っ張る強さなどを調節したりする処置を行います。
術後は足に包帯を巻き、数日間入院して安静に過ごさなければいけません。また、退院後も一定期間はリハビリが必要となります。
手術を行わない場合
膝蓋骨脱臼のグレードや症状の有無によっては、手術をせずに治療をすることも可能です。また、症状が重度でも、年齢などの理由により手術のリスクが高いと判断された場合は手術を行わないこともあります。
手術を行わない場合、関節を保護する成分が含まれるサプリメントを使用したり、生活環境を改善したりして膝蓋骨脱臼の進行を予防する処置を行います。痛みが出る場合は鎮痛剤を使用しながら治療を行うこともあるでしょう。
膝の負担を下げるために、
- サポーター
- テーピング
- 専用の装具
などを使用し処置を行うこともあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は手術しないとどうなる?
膝蓋骨脱臼の症状があらわれ、手術の必要性があるにもかかわらず放置していると、脱臼が慢性化し骨が変形してしまうことがあります。特に、先天的原因により成長期から発症している場合、骨の成長に与える影響が大きく、重度の変形を引き起こすでしょう。
また、慢性的に脱臼を繰り返すことで膝に負担がかかり、特に「前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)」という靭帯に影響を与えやすく、靭帯損傷を起こすリスクが高まるといわれています。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の治療費用はいくら?
膝蓋骨脱臼の治療費用は、治療方法やグレードなどによって大きく異なります。
この章では、膝蓋骨脱臼の治療費用の一例や、手術や検査にそれぞれどれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。
まずは、アイペット損保の保険金請求例から、膝蓋骨脱臼の手術や入院にかかる治療費用をご紹介します。
診療項目 | 金額 |
診察 | 800円 |
入院(5泊6日) | 15,000円 |
検査 | 25,000円 |
全身麻酔 | 15,000円 |
手術 | 165,000円 |
点滴 | 14,400円 |
処置 | 10,500円 |
注射 | 6,000円 |
お薬 | 2,300円 |
合計 | 254,000円 |
(品種:トイ・プードル、年齢:1歳)
※上記の診療内容・診療費等は参考であり、実際のお支払い例や一般的な平均・水準を示すものではありません。
※診療費は動物病院によって異なります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)のレントゲン検査の費用はいくら?
膝蓋骨脱臼の診断には、触診のほかにレントゲン検査が行われます。レントゲン検査には、1枚あたり2,500〜5,500円ほどの費用がかかり、複数枚撮影することが一般的です。
まれですが、CT検査が行われることもあります。CT検査の費用は25,000〜40,000円ほどですが、検査内容によってはさらに高額になる場合もあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術代はいくら?
膝蓋骨脱臼の手術費用は、手術の内容により大きく異なります。アニコム損保の調査によると、手術費用の平均はおよそ22万円と報告されていますが、グレードや症状により15〜40万円ほどの費用がかかるでしょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術費用は両足でいくら?
膝蓋骨脱臼は、両足に起こることも珍しくありません。両足とも同時に手術する場合もあれば、膝の状態によっては片足ずつ手術する場合もあります。
両足とも手術で治療した場合、以下の治療費例のように、片足のみの場合と比べて1.3〜2倍程度の手術費用がかかるでしょう。
手術部位 | 手術費用 |
片足 | 11万〜20万円 |
両足 | 22万〜25万円 |
なお、膝蓋骨は後ろ足にしかないため、前足が膝蓋骨脱臼になることはありません。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術をしない場合の治療費用はいくら?
手術をしない選択をした場合、サプリメントや内服薬による内科的治療を行います。内科的治療には、症状などに応じて1回あたり3,000〜数万円程度の治療費用がかかります。
※補足情報※
動物医療は自由診療のため、ペット保険に加入していなければ医療費は全額自己負担となります。高額治療に備えてペット保険に入っておくと万が一のときに安心です。
【Q&A】膝蓋骨脱臼(パテラ)のよくある質問
膝蓋骨脱臼は、生涯にわたって付き合っていく疾患です。病気について正しく理解し、適切に管理しましょう。
この章では、膝蓋骨脱臼にまつわる疑問について回答します。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)は何日で治る?散歩をしてもいい?
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)は放置してもいい?自然に治る?
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)で手術をした後の生活・過ごし方
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)にサポーターは効果ある?
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)のマッサージのやり方は?
膝蓋骨脱臼(パテラ)は何日で治る?散歩をしてもいい?
手術後、完治までの日数は症状により大きく異なります。自己判断せず、獣医師の指示にしたがって過ごしましょう。手術を行わない場合、基本的に膝蓋骨脱臼が治ることはありません。
お散歩や軽い運動が許されている場合でも、急な方向転換やジャンプなど、膝に負担のかかる動きは避けたほうが良いでしょう。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は放置してもいい?自然に治る?
若齢で軽度の膝蓋骨脱臼の場合、成長とともに筋肉がついて自然と治ることもあります。ただし、治療をせずに放置した結果、気付かぬうちに悪化してしまうことも珍しくありません。日ごろから歩き方や足の形をよく観察し、健康診断を受けて定期的にチェックすることが重要です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術後の過ごし方・生活は?
手術後は、1週間ほどエリザベスカラーを付けて過ごし、その後数週間〜1か月ほど安静にして過ごすのが一般的です。手術内容にもよりますが、早ければ1か月後からお散歩に行けるようになり、完治後に走り回れるようになる子もいます。
術後は経過観察として、定期的にレントゲン検査を行う場合がありますので獣医師の指示にしたがってください。
膝蓋骨脱臼(パテラ)にサポーターは効果ある?
サポーターなどの装具を使用することで、膝蓋骨が脱臼するのを予防し、症状を緩和することができます。特に年齢などの理由で手術のリスクが高いと判断された場合、症状の悪化予防や症状緩和を目的にサポーターを使うことがあります。
膝蓋骨脱臼(パテラ)のマッサージのやり方は?
インターネット上では、膝蓋骨脱臼のためのマッサージ方法がいくつか紹介されています。実際にマッサージと適度な運動を行うことで、膝蓋骨脱臼の発症率が低下したというデータもあり、一定の予防効果があるようです。
ただし、グレードや症状によっては、マッサージがペットにとって負担となることもあります。事前に獣医師に相談することがおすすめです。
膝蓋骨脱臼(パテラ)の対策・予防法
膝蓋骨脱臼を発症した場合や発症を予防するために、飼い主さまができることはあるのでしょうか?この章では、自宅でできる膝蓋骨脱臼の対策法や予防法についてご紹介します。
- フードやサプリメント
- 肥満は負担に!体重管理が大切
- 筋肉で骨を支えよう
- フローリングは滑りに注意
- 足裏の毛もチェック
フードやサプリメント
関節を保護する成分を含んだサプリメントやフードは、膝蓋骨脱臼の予防や悪化防止に有効といわれています。実際に、サプリメントなどを治療の一環として用いている病院も多く存在します。
ただし、サプリメントやフードは、たとえ動物病院で処方されたものであってもペット保険の補償対象とはなりません。
肥満は負担に!体重管理が大切
肥満になることで、必要以上に体重が増え、膝に負担がかかってしまいます。体重が落ちることで症状が緩和する場合もありますので、膝蓋骨脱臼の予防や悪化防止のためには、適切な体重を維持するよう心がけましょう。
筋肉で骨を支えよう
膝蓋骨を支える筋力が衰えると、脱臼しやすくなります。特に子犬は筋肉量が少ないため、常に脱臼しやすい状態になっているともいえるでしょう。
適切なトレーニングを行うことで、膝蓋骨脱臼を予防できる場合があります。ただし無理な運動は禁物です。すでに発症している場合は事前に獣医師と相談しましょう。
フローリングは滑りに注意
フローリングなどで床が滑りやすいと、歩くときに膝への負担がかかりやすくなります。また、走ったときに不意に転んでしまい、後天的に膝蓋骨を脱臼する原因にもなるでしょう。
カーペットなどを敷いて滑りにくい環境をつくることで、このような事故や膝の負担を減らすことができます。
足裏の毛もチェック
足の裏の毛が伸びて肉球を覆うことで、歩いたり走ったりするときに滑りやすくなります。特にトイ・プードルのように、シングルコートで毛が伸びやすい犬種では、こまめに足の裏をチェックすることが大切です。
爪が伸びすぎた場合でも、同様に滑りやすくなってしまうので定期的に爪切りを行いましょう。
膝蓋骨脱臼の予防には、適切な体重管理が重要です。特に膝蓋骨脱臼を発症しやすい小型犬の中には、お散歩が好きではなく、運動不足が一因で肥満になってしまう子がいます。おねだりも上手で、かわいさのあまり、ついおやつをあげてしまうこともあるでしょう。
肥満の子は膝蓋骨脱臼を発症しやすいばかりか、悪化するリスクも高まります。高齢になってから、痛みのあまり歩けなくなってしまった子を何度も見てきました。
愛犬の健康のためにも、時には心を鬼にして、体重管理を徹底するようにしましょう。
まとめ│パテラが補償対象のペット保険を選ぶと安心!
最後に、これまでの内容をおさらいしてみましょう。
- 膝蓋骨脱臼は特に小型犬で注意!
- 体重管理等で予防を心がけよう
- 手術には高額な治療費用が必要なことも
- 保険加入時は契約内容の確認をしよう
- ペット保険で万が一への備えを
膝蓋骨脱臼は小型犬で発症しやすいですが、大型犬や猫でも油断は禁物です。体重管理や生活環境の改善を心がけ、日ごろから予防や悪化防止に努めましょう。
膝蓋骨脱臼の手術には高額な治療費用がかかることもあります。ペット保険に加入し、万が一のときに備えましょう。
※動物病院は自由診療のため、医療費が高額になる可能性があります。
ペット保険に加入していなければ、全額を自己負担で支払わなければなりません。
万が一の備えとしてペット保険に加入しておくと安心です。
また保険選びで迷われている方は、ペット保険の保険料や条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。
株式会社FPC:PX-KY240924-044(25.04)、アイペット損害保険株式会社:募2407-105(26.05)
- イヌ
- ネコ
- 血統種
- ミックス
-
- 0歳
- 1歳
- 2歳
- 3歳
- 4歳
- 5歳
- 6歳
- 7歳
- 8歳
- 9歳
- 10歳
- 11歳
- 12歳
- 13歳
- 14歳
- 15歳
- 16歳
-
- トイ・プードル
- 秋田
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ゴールデン・レトリーバー
- シー・ズー
- 柴(小柴・豆柴も含む)
- ジャック・ラッセル・テリア
- チワワ
- パグ
- パピヨン
- ビーグル
- フレンチ・ブルドッグ
- ボーダー・コリー
- ポメラニアン
- マルチーズ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャー・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上