柴犬は1年を通して抜け毛が多い犬種とされています。1年のなかでも換毛期に入ると、毛が塊になって抜けるため、ブラッシングや抜け毛の掃除にお困りの飼い主さまも多いのではないでしょうか。
本記事では、柴犬の抜け毛が多い理由や換毛期の時期、換毛期の注意点などを解説します。抜け毛ケアや掃除のおすすめグッズも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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柴犬の換毛期は大変!
柴犬は、換毛期がある犬種のなかでも抜け毛が多い犬種です。換毛期を迎えると綿毛のような毛の塊が被毛の表面に浮き出てきます。抜け毛はケアをせずに放置すると皮膚病の原因となります。また柴犬は皮膚が弱いため、こまめな抜け毛ケアが必要です。
なぜ柴犬は抜け毛が多い?
犬の被毛には、換毛期のないシングルコートと、換毛期があるダブルコートの2種類があります。柴犬はダブルコートのため、抜け毛が多いという特徴があります。
ダブルコートは、トップコートとアンダーコートの二層構造になっています。トップコートは硬く太い外側の毛で、アンダーコートはやわらかく細い内側の毛です。アンダーコートには保温効果があり、季節によって犬が体温調整しやすいように、換毛期になるとアンダーコートが抜け変わります。
豆柴も抜け毛が多い?
豆柴とは、柴犬のなかでも体重が4~6kg程度の小型の犬の総称です。豆柴は、国際畜犬連盟(FCI)やジャパンケネルクラブ(JKC)に正式に犬種として認められていません。その柴犬の一種である豆柴も、柴犬と同じくダブルコートのため、換毛期には抜け毛が多くなります。
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換毛期のタイミングや期間は?
換毛期という言葉は聞いたことがあっても、詳しく知らないという飼い主さまも多いのではないでしょうか。ここでは、換毛期について詳しく解説します。
換毛期の時期
換毛期は1年に2回あり、5~7月頃と9~11月頃です。犬は季節の変わり目になると、体温を調整しやすいようにするために、アンダーコートが抜けたり、生えたりと毛量が変化します。室内飼育している犬の場合は、換毛期が通常の時期よりずれることがあります。
換毛期がずれる理由
室内犬の換毛期がずれる理由は、季節の変化を感じにくいためです。換毛期は、犬が寒暖差や日照時間の変化を感知して自然と起こります。室内にいると1年中快適な温度で過ごせるため、季節の変わり目を感じにくくなります。室内飼育の犬は、外で飼育している犬より換毛期が長引くこともあるようです。
換毛期の期間
換毛期の期間は、犬種に限らず平均して約1ヶ月といわれています。換毛期の期間には個体差があり、3週間程度で終わる犬や、2,3ヶ月続く犬もいます。
換毛期は何歳から?
子犬は生後6~7ヶ月までは、「パピーコート」と呼ばれる子犬特有の毛で全身が覆われています。パピーコートは、ダブルコートではなく、アンダーコートがないため換毛期がありません。生後7ヶ月を過ぎて、成犬の毛に生え変わったら換毛期が始まります。
柴犬の抜け毛対策は?
柴犬は換毛期以外でも通年で抜け毛が多い犬種といえます。ここでは、抜け毛対策として飼い主さまができることを4つ紹介します。
シャンプー
抜け毛には、月に1~2回程度の定期的なシャンプーが効果的です。シャンプーをすると、シャワーで抜け毛を洗い流せます。柴犬は皮膚が弱い個体が多いため、無添加で低刺激なシャンプーの使用をおすすめします。定期的にシャンプーするためには、子犬のころからしっかり慣らしておくことが大切です。
ブラッシング
こまめにブラッシングを行うと、抜け毛を減らすことができます。換毛期には毎日10分程度のブラッシングをおすすめします。ブラッシングは、抜け毛や被毛の汚れ、フケを取り除き、皮膚の新陳代謝を高める効果が期待できます。皮膚トラブルやしこりがないかなどの健康チェックも同時に行いましょう。
栄養のある食事
換毛期は全身の毛が抜け、新しい被毛に生え代わるために多くの栄養が必要です。美しく丈夫な被毛を作り、皮膚を健康に保つために必要な栄養素は、良質なタンパク質です。換毛期には、いつもの食事にプラスして、タンパク質を多く与えることが大切です。
散歩
室内飼育の場合、犬が適切な時期に換毛するためには毎日散歩に連れていき、外の空気に触れさせることが重要です。季節の変化をしっかり感じると、換毛期がずれたり1ヶ月以上長引いたりするのを防げます。
抜け毛対策で注意すべき点は?
次に、愛犬の抜け毛対策をする際に、注意すべき点を8つ紹介します。
洗いすぎ
シャンプーは抜け毛対策に効果的ですが、過度のシャンプーは犬の皮膚を守るのに必要な皮脂を洗い流してしまい、皮膚トラブルの原因となります。またシャンプー剤に含まれる薬品は、犬の皮膚を刺激し、荒れる可能性もあります。シャンプーは、最低でも2週間はあけて行いましょう。
ファーミネーターの使いすぎ
抜け毛を効率よく除去できるファーミネーターなどのスクラッチャーブラシは、正しい使い方をすることが大切です。間違った使用方法は、抜く必要のない毛まで抜いてしまう恐れがあります。ファーミネーターは、やればやるほど毛が抜けてしまうので時間を決めての使用をおすすめします。
サマーカットやバリカン
柴犬はもともと被毛が短いため、トリミングは必要ない犬種です。抜け毛対策にバリカンを使用してサマーカットを行う犬種もありますが、柴犬にサマーカットはおすすめしません。被毛を短くすると体温調整が難しくなったり、日光や外気の刺激を受けやすくなったりするなどの問題が起きてしまいます。
掃除機を使うのは慎重に
掃除機を直接犬の体に当てて、抜け毛を除去しているのを見たことがある方もいるでしょう。しかし、本来犬は大きな音や振動を怖がる動物のため、ストレスになる可能性があります。安易に真似しようとせず、もし掃除機を使うとしても吸い取りブラシなど専用の付属品を付けて使用しましょう。
服を着せることも検討
換毛期の抜け毛が多いときは、服を着せることも検討しましょう。抜け落ちた毛は部屋全体に広がり、犬アレルギーの原因にもなります。服を着せる場合、長時間の着用は皮膚が蒸れて皮膚トラブルを起こす可能性があるため、夏場は通気性の良いものを選ぶことがポイントです。
外飼いは近隣へ配慮する
外で犬を飼育している場合、近隣住宅に抜け毛が広がらないように注意が必要です。犬の自然に抜け落ちた綿毛状の被毛は、風で飛ばされる可能性があります。風で飛ばされないように犬の周りに囲いを付けたり、こまめに掃除をしたりするなどの工夫が必要です。
フケやかゆがる様子
換毛期の犬にフケが多かったり、頻繁にかゆがる様子がみられたりするときは、動物病院の受診をおすすめします。換毛期の皮膚トラブルは、ブラッシングで地肌を傷つけた可能性もあるため、犬の皮膚を注意深く観察することも重要です。
元気がない
換毛期の時期に愛犬の元気がない場合は、注意が必要です。大量に抜け落ちた毛も換毛期が原因ではなく、病気やストレスが原因となっている恐れがあります。いつもより元気がない様子がみられたら獣医師に相談しましょう。
病気やストレスが原因のケースに注意!
換毛期ではない時に大量に毛が抜けたり、換毛期の時期に元気がなかったりする場合は、病気やストレスが原因の可能性があります。ここでは、換毛期以外で大量に毛が抜ける原因を4つ紹介します。
アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎は、アレルギーの原因となるアレルゲンが体内に侵入することで発症する病気です。全身に左右対称のかゆみが出て、炎症によって皮膚に赤みが生じることもあります。病気の原因となる主なアレルゲンは、ドッグフード、花粉、ハウスダスト、繊維、プラスチックなどがあります。
細菌や寄生虫の皮膚炎
ノミやダニによる皮膚炎、膿皮症、皮膚糸状菌症など、細菌や寄生虫が原因となる皮膚炎でも、脱毛の症状がみられます。ノミアレルギーによる皮膚炎の場合、かゆみがあり、皮膚の赤みや湿疹などの症状が出る恐れもあります。
ホルモン系の病気
柴犬は、成長ホルモン、副腎皮質ホルモン、甲状腺ホルモンなどに異常があるときに、脱毛の症状が出る可能性があります。ホルモンが原因の脱毛は、左右対称に起こることが多いため、気になる症状があればすぐに動物病院を受診しましょう。
ストレス
犬は、ストレスを感じると、体を過剰に舐めたり、噛んだり、毛をむしったりという行動がみられる場合があります。とくに太ももや足先など、同じ場所にくり返し行うため、その部部分に脱毛の症状があらわれます。
ブラシ種類別!ブラッシングのコツを紹介!
犬用のブラシは多くの種類が販売されています。ここでは、ブラシの種類別にブラッシングのコツを紹介します。
コームブラシ
コームブラシは、足先などの細かい部分の抜け毛除去に適しています。また、ブラッシングの仕上げに、被毛に付着したゴミの除去や被毛の絡まりがないかチェックするのにも使われます。コームブラシは先端がやや鋭利なため、力を入れて使用しないようにしましょう。
スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、細かい金属製のピンが並んでいる形状で、被毛の絡まりや抜け毛の除去に向いています。金属製のピンを犬の皮膚に当てると、犬がケガをしてしまうため、使用方法には注意が必要です。扱いが難しい場合は、ピンの先端にシリコンのカバーなどが付いたものを選ぶことをおすすめします。
ファーミネーター
ファーミネーターは、バリカンの歯のような見た目が特徴的なブラシです。アンダーコートを軽い力で取り除くことができます。ブラシの部分がやや鋭利なため、力の入れすぎや長時間のブラッシングは避けましょう。
獣毛ブラシ
獣毛ブラシは、豚やイノシシの毛から作られたブラシです。被毛のつや出し効果を期待でき、ブラッシングの仕上げによく使用されます。獣毛ブラシには、ソフトタイプとハードタイプの2種類があり、柴犬のブラッシングにはソフトタイプをおすすめします。
ラバーブラシ
ラバーブラシは、ゴム素材でできた柔らかいブラシです。柔らかい素材でできているため、犬の皮膚への刺激も少なく、ブラッシングが苦手な犬にもおすすめです。さまざまな形状のものが販売されているため、飼い主さまが使いやすく、犬も嫌がらないブラシを選びましょう。
グローブ型ブラシ
グローブ型ブラシとは、手袋の表面にゴム状の小さな突起が付いたブラシです。飼い主さまが手にはめて、撫でるようにブラッシングをするため、ブラッシングと同時に犬とコミュニケーションをとれるのがポイントです。手足や顔周りなどブラッシングしにくい箇所でも簡単にお手入れができます。
柴犬のお手入れ用おすすめグッズ
犬用のブラシは多くの種類があり、柴犬に使用するにはどれが良いのか迷ってしまう飼い主さまも多いでしょう。ここでは柴犬のお手入れにおすすめのグッズを紹介します。
ファーミネーター 中型犬 M 短毛種用 ペット ブラシ 抜け毛 除毛 グルーミング アンダーコート
アンダーコートを除去するのに役立つブラシです。ブラシの目に付いた抜け毛は、ワンプッシュで取り除くことができます。
柴犬のブラッシングの仕上げにおすすめのブラシです。目の粗いコームと細かいコームの2種類を使うことができます。
ブラッシングが苦手な柴犬におすすめのブラシです。犬の体を撫でるようにブラッシングするため、犬に負担がかかりにくいというメリットがあります。
犬の抜け毛の掃除方法とは?
換毛期の抜け毛は多く、掃除してもすぐに部屋が毛だらけになり、掃除に困っている方も多いのではないでしょうか?ここでは抜け毛の掃除方法のポイントを5つ紹介します。
掃除機
広い範囲の掃除には掃除機が便利です。フローリングとカーペットどちらでも使用できますが、犬の毛がブラシに絡まりやすいため注意が必要です。また吸い取った毛をそのままにしておくと、掃除機が臭う可能性があります。吸い取った毛はすぐに捨てて、掃除機のお手入れもこまめに行いましょう。
フローリングワイパー
フローリング部分の抜け毛を集めるときは、フローリングワイパーの使用をおすすめします。抜け毛は綿毛のような形状をしていることが多く、掃除機やほうきでは抜け毛が舞い上がってしまいます。フローリングワイパーで抜け毛をある程度取り除いてから、掃除機をかけると効率良く掃除できます。
粘着ローラー
ベッドやカーペット、洋服など布製のものに付いた抜け毛は、粘着ローラーで取り除きましょう。粘着ローラーは電源などが必要ないため、抜け毛が気になったときに、手軽に掃除できるのでおすすめです。
ゴム手袋・スポンジ
布製品に絡まって、粘着ローラーでも取れない抜け毛には、ゴム手袋の使用がおすすめです。ゴム手袋をはめて、カーペットや絨毯などの布製品をこすると、抜け毛をまとめて取り除けます。ゴム手袋がない場合、使い古したスポンジを湿らせて使うと、きれいに掃除することができます。
空気清浄機
犬の抜け毛対策に、空気清浄機も利用できます。空気清浄機は、抜け毛だけでなく、目に見えないダニやノミ、微粒子の汚れまで除去できます。いつでもきれいな空気の中で生活できるため、犬アレルギーの人がいる家庭や小さな子供がいる家庭におすすめです。
換毛期は掃除におすすめなグッズ
ここでは、換毛期の抜け毛におすすめの掃除グッズを3点ご紹介します。
日立 掃除機 パワーブーストサイクロン コードレス スティッククリーナー PV-BH900J N シャンパンゴールド 本体日本製 多彩ツール きわだつパワー 自走式
吸引力が高く、抜け毛の掃除におすすめの掃除機です。毛が絡みにくい「絡まんブラシ」が採用されているのもポイントです。手元のレバーを引くだけで簡単にごみ捨てができます。
Tredy 空気清浄機 HEPAフィルターホコリ カビ ウイルス ペット 煙 花粉 PM2.5 アレルギー 対策 空気センサ ー 18畳 TD-1500
4段階の浄化システムがあり、空気の汚れやペット由来のアレルゲン物質などを除去できる空気清浄機です。脱臭専用の活性炭フィルターも付いており、ペット臭の軽減にも役立ちます。
アイリスオーヤマ 簡単抜け毛取りクリーナー イエロー ペット用
電気や粘着テープなどを使用しておらず、くり返し使える抜け毛取りクリーナーです。除去した毛はダストボックスに溜まり、手を汚さずに捨てられるのもメリットです。
まとめ
今回は、柴犬の抜け毛が多い理由や換毛期の時期や期間、注意点、抜け毛ケアの方法などを紹介しました。重要なポイントを以下にまとめます。
・換毛期はアンダーコートが生え変わる時期のこと
・換毛期は年2回、春と秋にある
・一度の換毛期は約1ヶ月続く
・換毛期対策にシャンプーやブラッシングが効果的
・病気やストレスによって抜け毛が増えることもある
換毛期のお手入れは、犬の健康を保つためにも大切です。換毛期ケアにおすすめのグッズや掃除グッズを上手く使って、柴犬の換毛期を乗り越えましょう。
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