「保護猫を飼うには、どこから引き取れば良いのだろう」
「保護猫は、審査が厳しくて譲渡してもらえないっていうのは本当?」
保護猫を飼いたいと思っているあなたは、こんな疑問を抱えていませんか?
そこでこの記事では、以下のことについて解説します。
- 保護猫に出会える場所
- 保護猫を迎えるための条件
- 保護猫を迎えるための費用や注意点
保護猫を飼いたいけれど、実は保護猫についてよく知らないというあなた。保護猫を迎える前の予習に、ぜひ最後までご覧ください。
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保護猫とはどういう猫?
保護猫とは、さまざまな事情で保護された猫です。もう少し詳しく説明すると、次のような理由で特定の飼い主がいない猫を指します。
- 迷子
- 繁殖引退
- ブリーダー崩壊
- 飼い主の飼育放棄
- 行政に持ち込まれた
保護猫の多くは、保健所や動物愛護センターなどの行政機関で保護されます。環境省が発表している資料によると、その数(令和2年度の引き取り数)は44,798頭。そのうちの約7割が子猫ですが、年齢はさまざまです。さらに、性別や種類、保護猫になった経緯も多岐にわたります。
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保護猫を家族に迎えるメリット
どこで出会うとしても猫は大事な家族の一員となります。しかしペットショップやブリーダーから迎えるのとは違う、保護猫ならではのメリットもあります。それは次の4つです。
- 保護猫を飼うことで殺処分されるはずだった命を助けられる
- ペットショップ販売より譲渡の方がリーズナブル
- より自分に合った猫を家族に迎えられる
- 成猫の場合は、子猫ほど育てる手間と時間がかからない
保護猫と出会える方法
先ほど保護猫の多くは、保健所や動物愛護センターなどの行政機関で保護されるとお伝えしましたが、保護猫と出会える場所は行政機関だけではありません。
そこでこの章では、保護猫と出会える場所を5つご紹介します。
保健所
まずは行政機関の1つ、保健所です。保健所には、飼い主に連れてこられた猫や捕獲された野良猫などがいます。
保健所によっては、ホームページで収容されている猫の写真を掲載している場合もあるので、事前にチェックして気になる猫に直接会いに行くことも可能です。
動物愛護団体
動物愛護団体とは、殺処分される犬や猫を減らすために様々な活動を行っている団体です。動物愛護団体には、保健所だけでなくブリーダーから引き取った猫もいます。
多くの動物愛護団体では、定期的に譲渡会が行われているので1度参加してみると良いでしょう。
動物病院
動物病院では、病院が保護している猫だけでなく、動物愛護団体や個人で保護している保護猫の里親を希望するポスターが貼られていることがあります。
団体や個人で保護している猫に会いたい場合は、基本的に団体や保護主に直接連絡を取らなければなりません。動物病院が主体となって保護猫の譲渡を行っているケースもあります。
猫カフェ
猫カフェは、大きく触れ合い型と譲渡型の2種類に分けられ、触れ合い型では猫との触れ合いがメインなので保護猫はいません。一方譲渡型は、猫を保護して里親を探すことが目的のカフェです。
ただし、譲渡型カフェでもすべての猫が譲渡対象ではないケースもあるので、スタッフに確認してください。
里親募集サイト
ネットで『猫 里親募集』と検索すると、いくつかの里親募集サイトが表示されます。里親募集サイトには全国の保護猫が掲載されていますが、譲渡できるエリアが決められている場合もあるので注意しましょう。まずは、自身が住んでいる地域に絞って検索をしてみると良いかもしれません。
保護猫を引き取る審査は厳しい?
保護猫を引き取るには、厳しい審査があります。その理由は「保護猫に、もう二度と辛い経験はさせたくない」という思いがあるためです。中には身分証明書や源泉徴収票の提出が必要な場合もあります。
ただし、この審査基準は保護団体ごとに異なるので参考程度に見てください。
里親になるための条件
里親になるためにはさまざまな条件がありますが、ここでは当たり前に守るべき条件を5つ紹介します。
- 猫を飼える物件であること
- 完全な室内飼育ができること
- 最期まで責任を持って飼育すること
- 病気の予防や治療に適切に対処すること
- 家族全員が猫の飼育に同意していること
譲渡されるまでの流れ
譲渡されるまでの流れを大まかに示すと、以下のようになります。
- 申し込み
- トライアルを受ける
- 正式譲渡契約
家族に迎えたい猫を申し込んだときには、譲渡条件や飼育環境の確認のため、スタッフとの面談や自宅訪問が必要なケースもあります。特に初めて猫を飼う方は、不安を減らすためにもこの時点でたくさん質問しておきましょう。
ちなみに、保健所や愛護センターから引き取る際は、トライアルがない代わりに譲渡前講習会への参加を必須にしている場合があります。
トライアル期間を大事にしよう
トライアル期間は、正式譲渡後のトラブルを避けるために重要です。事前に自分や先住ペットとの相性を確認でき、保護猫との生活を実際に体験できることが、トライアルの大きなメリットです。
今後一緒に生活できるかどうかを正確に判断するためにも、トライアル期間を大事にしましょう。
自分との相性
自分との相性を見極めるうえで、チェックしてほしいのは次の3つです。
・猫アレルギーはないか
・猫の運動量に見合った住環境か
・自分のライフスタイルに合っているか
短いトライアル期間で判断できない場合は、延長を相談するのも1つの手です。
先住ペットとの相性
保護猫を迎えることで、先住ペットがストレスを感じてはいけません。
先住ペットとの相性が良い保護猫を選ぶうえで、比較的負担が少ないとされているのは次の3つです。
・異性
・年齢が近い
・似たような性格
ただし、どちらも飼い主の独占欲が強い場合は、ケンカをすることもあるので注意しましょう。
保護猫を迎えるための費用は?
保護猫を迎えて生活していくには、当然費用がかかります。この章では簡単に紹介しますが、猫を飼うための費用についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にされてください。
譲渡にかかる費用
ペットショップやブリーダーからの購入とは違って、保護猫を引き取る際には猫自体に費用がかかることはありません。しかし里親になるには、基本的に譲渡前に猫のお世話にかかった費用を支払わなければなりません。目安としては、5,000円〜6万円と考えておくと良いでしょう。
家に迎えるための初期費用
保護猫を迎える際にかかる初期費用は、大きく次の3つに分けられます。
・医療費:2~4万円
・食費:1kgあたり500~1,000円
・生活用品費:5,000~10,000円
ワクチン接種や避妊・去勢手術がすでに済んでいる場合は、譲渡費用として愛護団体に支払うケースがほとんどです。
トイレや爪とぎは忘れず用意しましょう。
これから毎月かかる費用
猫の健康状態、飼い主さんの食や生活用品へのこだわりによって異なりますが、保護猫を迎えてから毎月かかる費用はおよそ9,500円です。この金額はあくまでも目安なので、最低でもこの金額はかかると考えておきましょう。
医療費・ペット保険費用
先ほども紹介した医療費ですが、一般的に避妊手術より去勢手術の方が安くなっています。殺処分される命(保護猫)を増やさないためにも、避妊・去勢手術は重要です。
ペット保険の費用は、プランや猫の年齢などでも異なりますが、平均して月1,000~5,000円程度かかります。
動物医療は自由診療のため、ペット保険に加入していなければ医療費は全額自己負担となります。
高額治療に備えて、ペットが若齢のうちにぺット保険に入っておくと万が一のときに安心です。
保護猫も加入できるペット保険があるのでよく調べて加入しましょう。
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保護猫を迎えるために準備するもの
猫を迎えるためには以下のようなグッズも必要です。
- 猫用ベッド
- ケージ
- キャットタワー
- キャリーバッグ
- フード
- 食器類
- 爪とぎ・爪切り
- トイレ用品
- ブラシ
- おもちゃ
これらのグッズをあらかじめ用意しておき、必要に応じて買い足しましょう。先住猫がいる場合や怖がりの猫の場合は、避難場所になるケージを準備しておくことをおすすめします。
また、運動不足を防止するためにもキャットタワーやおもちゃがあると良いでしょう。
要確認!この条件でも保護猫を飼える?
里親になるための条件として、次のようなさまざまな項目が確認されます。
- 年齢
- 住環境
- 家族構成
- 経済状況
- ライフスタイル
- 飼い主としての責任感
- 猫を飼っても良い物件かどうか
ここでは、例として一人暮らしや賃貸住宅でも保護猫を飼えるのかについて解説します。
一人暮らしでも保護猫を飼える?
一人暮らしの場合は、保護猫を譲渡してもらえない、または要相談としている場合がほとんどです。その理由としては、留守の時間が長くなる、引っ越しや結婚などで生活が変化する可能性などがあげられます。
一人暮らしでも猫を飼いたいという方は、ペットショップやブリーダーから猫を迎えることを検討してみると良いかもしれません。
関連記事:一人暮らしでも猫は飼えるの?飼うときの条件や飼いやすい種類をご紹介
賃貸住宅でも保護猫を飼える?
賃貸住宅で「ペット可」「ペット相談」の物件であっても、猫は不可とされている物件もあるので事前に確認してください。
また、猫を飼える物件であっても賃貸トラブルを避けるため、キズやニオイの対策はしっかり行いましょう。
保護猫を育てるための注意点
保護猫はペットショップから迎える子猫と違って、さまざまな経験をしてきた過去があります。警戒心やこだわりが強い場合があるため、保護猫の生活環境が変化する際には特に配慮が必要です。
しつけは粘り強く
保護猫の中でも、野良猫や多頭飼育されていた猫は警戒心が強く、しつけが難しい場合もあります。そんな時は、あきらめてしまうのではなく、譲渡してもらった愛護団体のスタッフや保健所の職員に相談してみてください。
好きなごはんを聞いておく
猫は、犬以上に環境の変化が苦手です。そのため、環境が変わると警戒心が強くなり、ご飯を食べないことがあります。
最初は、保護施設で普段食べていたものと同じフードをあげると良いでしょう。
使っていたトイレの形を聞く
猫のトイレは、一般的なオープン型から自動型までさまざまなタイプがあります。さらに、猫砂も鉱物や木材など種類が豊富です。神経質な猫でも安心してトイレができるように、普段使っていたトイレの形や砂の種類を確認しておくと良いでしょう。
快適な居場所を作る
どこにも隠れる場所が無ければ、1日中気持ちが休まりません。家に慣れるまでは、隠れられる安全な居場所を用意してください。特に先住ペットがいる場合は、それぞれが自分だけになれるスペースを作りましょう。
家族として一生大切にする覚悟が必要
上記では、保護猫を迎える方法や里親になるための条件について解説しました。しかし、最も重要なことは、1度家族として迎えた猫と一生一緒に暮らしていく覚悟です。保護猫の命に責任を持ち、保護猫のすべてを受け入れる心構えをしておきましょう。
なつくまで時間がかかる
順応性が比較的高い子猫であれば、なつくまでにはそれほど時間がかからないかもしれません。一方、過去に辛い経験をした成猫であれば、すぐにはなつかないでしょう。
それでも、少しずつ猫のことを理解し、猫の方から来てくれるまで気長に待つことも必要です。
病気や後遺症があるかもしれない
保護猫の中には、病気や後遺症を抱えている猫もいます。そのような保護猫を迎える場合は、適切な治療を受けさせるための経済力と日々のケアを行うための知識が必要です。
先住猫に感染する病気もあるので、事前にしっかり確認してください。
一生世話をする覚悟で飼おう
「運命の猫」と思って迎えた保護猫が、思っていたよりも手がかかったり病気になってしまったりするケースも見受けられます。それでも、1度飼うと決めたのであれば、一生世話をする覚悟が必要です。
一時の安易な気持ちで、保護猫を飼うことがないようにしてください。
まとめ
この記事では“保護猫との出会い方”について紹介しました。
最後にもう1度、この記事のポイントをまとめておきます。
- 保護猫に出会える場所は、保健所や動物愛護団体など
- 保護猫を迎えるための条件は厳しい
- 保護猫を迎えるためのポイントは“適度な距離間で粘り強く”
この記事を読んでいるあなたは、きっと保護猫を飼いたい気持ちでいっぱいだと思います。しかし、保護猫を迎えるにはさまざまな条件や注意点があります。
保護猫のすべてを受け入れて、お互いに幸せに暮らせるようにしっかり準備しましょう。
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- 8kg以上 10kg未満
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- 16kg以上 18kg未満
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- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上