猫の名前の由来は所説ありますが、一説では睡眠時間が長い様子から、寝る子と書いて「寝子」と呼ばれるようになったといわれています。
この記事では、猫の睡眠時間が長い理由や、平均睡眠時間、寝相からわかる心理について紹介します。猫の睡眠について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
- 子猫や老猫の睡眠時間はどれくらいなの?
- 猫が1日中ずっと寝てるけど大丈夫?
- 猫が寝すぎているときに考えられる病気
- 猫の寝相や寝方でわかるリラックス度
- 猫が夜一緒に寝てくれる方法は?
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猫の睡眠時間は?平均で何時間くらい寝るの?
猫の睡眠時間は、年齢によって違いがあり、成猫は1日の平均16時間程度眠っています。
1日の3分の2の時間を睡眠に使っていますが、熟睡の時間は短いといわれています。猫は野生で暮らしていたときの本能が残っており、警戒心が強く、80%ほどは眠りが浅い状態です。眠りが浅い状態が長いため、体を休ませるために長時間の睡眠を必要としています。
子猫の睡眠時間はどれくらい?
子猫は1日20時間以上眠るといわれています。成長ホルモン分泌のためには、長時間の睡眠が必要不可欠です。そのため、子猫は1日の大半を寝て過ごします。
また好奇心旺盛な子猫は、起きているときにおもちゃで遊んだり、目に付いたものを追いかけ回したりと全身を使って動き回ります。起きている間に多くの体力を消耗するため、長時間睡眠で体力の回復をしています。
老猫の睡眠時間はどれくらい?
猫は高齢になると体力が落ちやすく、よく眠るようになります。子猫と同様に1日20時間以上眠る場合もあるようです。動き回ると体力を消耗するので、エネルギー節約のために眠っている時間が長くなります。
猫は7歳を過ぎるとシニア期に入り、老化現象が見られます。見た目は普段と変わりなくても、睡眠時間が長くなってきたら老化のサインです。シニア期に合わせたケアを行いましょう。
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猫がずっと寝てる!よく寝る理由とは?
猫の睡眠時間が長いのは、猫が肉食動物であることが大きく関係しています。猫は単独で狩りを行い生活してきました。そのため、生き残るには狩りの成功がとても大切です。
狩りを成功させるには、獲物を見つけた際に瞬発的に走り出したり、追いかけたりと多くのエネルギーを使います。いざというときに動けるように、狩り以外の時間は体力の温存が重要です。完全室内飼育されることが多くなった現在でも、長時間の睡眠が習性として残っています。
うちの猫はとくに暑い日や、寒い日にずっと寝ています。体力を温存するように睡眠時間が長くなります。動くと疲れるのかも。夏は日が沈んで涼しくなってくると動き出します。
よく寝る猫は長生きするの?
猫の寿命と睡眠時間の長さが関係しているというデータはありません。ただ、快適な睡眠は、猫の健康を保つために不可欠です。猫がストレスなく安心して眠れる環境は、病気の予防や長生きにつながるでしょう。
愛猫に長生きしてもらうために、くつろげる自分だけの寝場所を用意したり、ぐっすりと眠れる静かな環境を整えたりすると良いでしょう。
なぜ猫は雨の日によく寝るの?
雨の日には、いつもよりよく眠っている猫を目にするかもしれません。天気の悪い日に休んでいる時間が長いのは、狩りをしていたころの名残といわれています。雨の日は、獲物となる鳥や虫が見つかりにくいため、探し回って不必要に体力を消費しないようにじっと休んでいたようです。
また猫の被毛は、水分を含むと乾きにくく、雨に長時間濡れると体力を消耗します。体が濡れない場所で、体力を奪われないように長く眠っていた名残が今でも残っていると考えられています。
猫の寝すぎは病気かも!元気がなくて寝てばかり?
猫がいつもより長い時間寝ている様子が見られたら、体調に異変を感じている可能性があります。猫には自分の弱さを見せないように、不調を隠すという特徴があります。ここでは、体調不良かどうかの見分け方を紹介します。
まずは健康に変化がないかチェックしましょう。
- 排尿、排便が正常か
- 下痢、嘔吐をしていないか
- 血尿、血便がないか
- ふらつきがないか
- 血色が悪くないか
そのほか、以下のような様子がみられたら、動物病院の受診を検討してください。
音や人の動きに反応しない
猫が眠っているときに、飼い主の呼びかけや、飼い主の動きに反応がないほど元気がなく、ぐったりしている様子が見られたら、ストレスなどによる不調の可能性があります。ストレスが溜まりすぎると、食欲がなくなり、ご飯を準備する音にも反応しなくなる場合もあります。
呼吸が速く苦しそう
猫が頻繁に咳やくしゃみをし、寝ているときに息が荒い様子が見られたら、猫カゼの可能性があります。猫カゼは症状がひどくなると、発熱し、食欲や元気の低下も見られるため、長引くようであれば獣医師に相談しましょう。
体を触ると痛がる
いつもより動かず、ずっと眠っているか休んでいる場合、関節炎やケガなどの可能性があります。体が痛むため、いつもとは違う寝姿をしていることもあります。じっと痛みに耐えている様子がないか、しっかり確認しましょう。
猫がよく寝るようになったときに疑われる病気
猫が急に寝ている時間が長くなった、というときは以下のような病気が疑われます。
- 糖尿病
- フィラリア症
- 内分泌系の疾患
- 循環器系の疾患
- 呼吸器系の疾患
甲状腺機能低下症などの内分泌系の病気になった場合は、ぐったりとして元気がなくなることがあります。猫が寝すぎていることに気づいたら、健康状態をよくチェックして、異変があればすぐに動物病院に連れて行きましょう。
猫の睡眠に関する豆知識!
猫の睡眠には、1日の大半眠るほど睡眠時間が長いこと以外にもさまざまな特徴があります。ここでは、猫の睡眠に関する豆知識を3つ紹介します。
猫の睡眠サイクル
猫の睡眠は、人間と同様に眠りが浅い「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」の2種類があります。猫には野生のころの本能が残っており、周囲を警戒しながら眠るため、睡眠時間の80%がレム睡眠であるとされています。
猫が寝ながら動く理由
寝ているときに寝言を言ったり、手足が動いたりするときは、眠りが浅いレム睡眠の状態です。レム睡眠の際には、夢を見る場合もあり、夢の中で獲物を追いかけて、手足をバタバタと動かしていることもあるようです。
寝起きでも活発に動く
猫は長時間の睡眠後でも俊敏に動けます。警戒心が強いため、誰かが近づく気配がするとすぐに目を覚まします。また寝起きにあくびをして酸素を取り入れ、体を伸ばしてストレッチをすることで、敵が近づいたときに瞬時に逃げることが可能です。
猫の寝相でわかる心理やリラックス度
猫は丸まっていたり、座っていたり、仰向けに寝ていたりとさまざまな寝姿があります。
『ペット保険比較のピクシー』が行った独自アンケートでは、ペットは「丸くなる」寝方をしているという回答が1位ででした。
猫の寝姿を見ると、飼い主を信頼しているか、安心してリラックスできているかなどがわかります。ここでは猫の寝姿を7つ紹介します。
猫が丸まって寝るときの心理
猫が丸くなって眠るのは、警戒して体を守ろうとしている場合があります。また、猫にとっては楽な姿勢で、好んで丸くなっていることもあります。温度が低い部屋で丸まっているときは、部屋が寒い可能性があり、体を丸めて体温を逃がさないようにする様子が見られます。
猫が座ったまま寝るときの心理
座った状態で眠っている寝姿は、周囲を警戒しているときによく見られます。座ったまま眠ることで、危険があってもいつでも動ける態勢を整えています。猫は安心できない場所で休む際には、座って眠ることが多いようです。
猫が香箱座りで寝るときの心理
自身のお腹の下に前足と後ろ足をしまい込んで座っている体勢を「香箱座り」と呼びます。香箱座りで眠っているときは、すぐに動き出せない状態のため、戦闘態勢ではなく、周りの環境に安心している様子です。
猫が伸びて寝るときの心理
横になって伸びた姿勢で眠る姿は、飼い猫ではよく見られる寝姿です。特に夏場など暑い時期によく見られ、体を伸ばすことで熱を放出し、体を冷やしています。リラックスしているときにも伸びた姿勢で眠りますが、暑い時期には室温に注意が必要です。
猫がお腹を見せて仰向けで寝るときの心理
仰向けになり、お腹を見せて眠っているときは、警戒心がなくリラックスしている状態です。猫の急所であるお腹を無防備にさらけ出し、何かあっても飼い主が守ってくれると考えているのでしょう。最大限にリラックスしている状態でなければ、お腹を見せて眠ることはありません。
猫が腕の中で寝るときの心理
猫が飼い主の腕の中で寝るのは、子猫のように甘えたいという気持ちのあらわれです。近くで眠ることで飼い主の体温や匂いなども感じられ、安心できるのでしょう。飼い主への信頼があるからこそ見られる寝姿です。
猫が膝の上で寝るときの心理
猫が人の膝の上で寝るときは、その人に好意や安心感を感じています。さみしくて甘えたいときにも膝の上で寝ようとするかもしれません。また、寒い時期になると、膝の上が温かいためにそこで寝たがる猫もいます。
猫が飼い主と一緒に寝てくれる方法は?
猫は一緒に寝る人を選ぶといわれています。性格によって人と一緒に寝ない猫もいますが、夜は猫と寄り添って一緒に寝たい、と思う飼い主は少なくないでしょう。どうすれば猫が一緒に寝てくれるのでしょうか?
大事なのは以下の3つです。
- 猫との信頼関係を築く
- 日ごろからスキンシップをとる
- 猫にとって寝心地のよい環境を作る
猫にとって安心できる存在になれば、自然と一緒に寝てくれるかもしれません。また、寝具の素材や肌ざわり、室温などを工夫して、猫にも人にも寝心地の良い環境を整えてあげましょう。
うちの猫はいつも母と一緒に寝ています。母がいつもご飯をあげていて、家で一番長く猫と一緒に過ごしてるからかもしれません。私にも懐いてはいますが一緒に寝てくれないので、さみしいです。
ちなみに、『ペット保険比較のピクシー』の独自アンケートでは、「犬や猫はどこで寝ているか?」という質問に対して、1位は「犬猫用のベッド(29%)」ですが、全体の結果を見ると、飼い主さまの近くで寝ているペットが全体の半数近くを占めました。
信頼している飼い主さまのそばは、ペットにとっても安心できる寝場所なのでしょう。
【調査概要】
調査対象 :Webアンケート調査Freeasyモニター
調査方法 :インターネットによるアンケート回答
有効回答数:300名
集計期間 :2023年2月15日
猫が熟睡できる快適な寝床作り
猫は浅い眠りの時間が多いため、睡眠の質が寿命に大きく関係するとされています。人間と同じく、猫にとって睡眠は元気に長生きするために重要な役割があると言えるでしょう。ここでは、猫が快適に過ごせる寝床作りのポイントを3つ紹介します。
ベッドの置き場所は?
ベッドを準備する場合、猫がいつもいるお気に入りの場所に設置するようにしましょう。自分の落ち着く場所を複数箇所決めている猫が多いため、いつも寝ている場所をよく観察することをおすすめします。
また猫の落ち着く場所は、時間帯や季節ごとに変化します。冬場は日当たりがよく暖かい場所を好みます。湿度の高い場所は好きではないため、天気によっても寝床は変化するのが特徴です。寝床が変化しても使用できるようにベッドは複数用意しましょう。
猫が落ち着かない場所は?
猫は警戒心が強いため、騒がしくにぎやかな場所は落ち着かず、寝床には不向きです。寝床にするには、静かで落ち着ける場所を用意してあげましょう。
さらに、いつもは落ち着いて眠っている場所でも、知らない人が来たり、掃除機の音などで騒がしかったりするとストレスを感じます。一つの部屋に寝床を用意するだけでなく、複数の部屋にベッドを設置し、来客時や掃除のときには避難できるようにしておくことも大切です。
快適なベッドの選び方
猫が寝床として好むのは、体がフィットするベッドです。猫は野生では外敵に見つからないように岩陰などの狭い場所で眠っていました。野生の名残が残っているため、ある程度閉塞感のある場所で眠る方が安心します。体より大きすぎるベッドは、落ち着かず使ってくれない可能性もあります。
また、猫はきれい好きなので、毎日使用するベッドは清潔に保つことが大切です。猫が気に入ったベッドがあれば、洗い替えできるように複数用意することをおすすめします。
まとめ│猫は野生のころの名残で睡眠時間が長い!
この記事では猫が長時間眠る理由や、1日の平均睡眠時間、快適な寝床のポイントについて紹介しました。
- 猫は野生のころの名残で体力温存のため長時間眠る
- 成猫は1日約16時間、子猫や老猫は約20時間眠る
- 睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある
- 80%は眠りの浅いレム睡眠
- ベッドは体にフィットするものを選ぶ
猫が元気に長生きするためには、睡眠の質の向上が重要といわれています。猫の睡眠について理解し、快適な睡眠がとれるようにサポートしてあげましょう。
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