ダルメシアンの性格や寿命、病気

「ダルメシアンを飼ううえで気をつけたい病気や治療法、予防方法は?」
「ダルメシアンと快適に暮らすための秘訣は?」

このように、ダルメシアンを飼育するにあたって、いろいろと気になっている方も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、ダルメシアンの歴史や特徴、かかりやすい病気、飼い方のポイントなどについて紹介します。ダルメシアンと暮らし始めた方や、これから飼いたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

【この記事でわかること】

  • ダルメシアンの性格や寿命
  • ダルメシアンがかかりやすい病気
  • 病気の症状やできる予防
  • ダルメシアンを飼う際のポイント

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目次

ダルメシアンとはどんな犬種?性格や特徴を徹底解説

ダルメシアンの性格や特徴

ダルメシアンはどのような犬種なのか、まずは性格や特徴を知りましょう。

 

ダルメシアンの基本情報

ダルメシアンはディズニー映画『101匹ワンちゃん』で有名な犬種です。クロアチア発祥で、馬車護衛犬「コーチドッグ」として活躍してきました。その歴史は古く、16世紀ごろの絵画にも記録があります。19世紀には、その美しさから富裕層からの人気が高まりました。

 

容姿は白地に黒または茶色の斑点模様が特徴的で、体型は筋肉質。平均体重は23〜32kg程度です。平均寿命は12〜14年程度とされています。

 

ダルメシアンの性格と行動傾向

ダルメシアンは、活発でエネルギッシュな性格です。高い運動能力と持久力をもつので、日々の運動が必須になります。ストレスをためないよう、毎日十分な散歩や遊びを取り入れてください。

 

知的で学習能力が高いためしつけやトレーニングが難しくない傾向がありますが、頑固な面もあるため、一貫性があり褒めて伸ばす指導をすることがポイントです。

 

また、社交性が高いのも特徴で、家族に対しては非常に愛情深くフレンドリーです。しかし、初対面の人やほかの動物に対して警戒心をもつ場合があります。子犬のころから社交性を身に付けさせるようにしましょう。

 

家族や環境との相性

基本的にフレンドリーですが、とてもパワフルで力が強いため、小さな子どもには注意が必要です。子どもだけでなく、力が弱い人だけでの散歩はおすすめできません。ダルメシアンの力を制御できることを大前提に、一緒に暮らすことを決めましょう。

 

住環境としては、広い庭や近くにドッグランがある環境が理想的ですが、アパートなどの都市部でも十分な運動スペースが確保できれば飼育可能です。

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ダルメシアンを飼う際のポイント

ダルメシアンの飼い方

ダルメシアンを飼う際に必要な生活環境や管理、ケアのポイントを解説します。

 

飼育環境と生活スタイル

ダルメシアンは短毛種なので、寒暖差、特に寒さには弱く、基本的に室内での飼育が推奨されます。適切な温度管理に注意しましょう。加えて運動量が多い犬種であるため、室内でも動き回れるスペースがあるのが理想的です。ご家庭にお迎えする前には、広い空間を確保できるかをかならずチェックしましょう。

 

また、留守番の際にはおもちゃや知育玩具を用意し、分離不安を軽減するなどの工夫・対策が必要です。ペットカメラで様子を観察するのもおすすめです。

 

食事と栄養管理

食事の回数は基本的に1日2回です。胃捻転の予防のために、消化の良いフードにすること、 食べやすい食器にすること、食後は運動を控えることが大切です。

 

また、尿路結石症予防には、尿路結石症の原因となるミネラル分・タンパク質が多く含まれないフードを選ぶことと、いつでも新鮮な水を用意し、飲水量をチェックすることが効果的です。水をあまり飲まない場合は、フードを犬用のミルクやスープでふやかして一緒に水分を摂らせるようにしましょう。

 

被毛と皮膚のケア

ダルメシアンは短毛種ですが抜け毛が多いため、週に2〜3回ブラッシングをすることがおすすめです。皮膚が傷つかないよう、ラバーブラシでやさしくブラッシングしましょう。

 

さらに、アレルギーや乾燥から発症する皮膚疾患を防ぐため、月に1〜2回シャンプーし、肌の状態を定期的に確認してください。シャンプーはしすぎると乾燥や皮膚の傷の原因になる可能性があります。適切な頻度以上に汚れが気になる場合は、その都度湿らせた布で拭いてあげると良いです。

 

ダルメシアンの健康管理

日常的には、毛並み、体重、排尿・排便の様子、食欲に変化がないかをチェックする習慣をつけましょう。

 

飼い主さまの日ごろからの観察はもちろん、動物病院での定期検診もとても大切です。1年に1回は受けるようにしましょう。高齢になった場合は半年に1回が理想的です。自分では気づけない病気の早期発見・早期治療が可能になります。

ダルメシアンがかかりやすい病気と原因、対策

ダルメシアンの病気

ダルメシアンがかかりやすい主な病気と原因、対策について解説します。病気を発症した際の対応や予防がしっかりできるよう、病気について理解しておきましょう。

 

尿路結石症

尿路結石症は、飲水量の減少により発症する確率の高い病気です。

  • 主な症状

    血尿、頻尿、排尿時の痛み、吐き気などの症状があらわれます。

  • 原因

    尿路結石症の原因となるミネラル分・タンパク質を多く含む食事、水分不足などが原因で発症します。元々ダルメシアンは尿酸をうまく代謝することができず、結晶や結石ができやすい体質です。

  • 治療法

    食事療法や結石除去手術により治療を行います。症状が出る前の早期診断が重要です。

  • 予防法

    低尿酸フードを与え、十分な水分補給をさせることが効果的です。

 

皮膚疾患(アレルギー性皮膚炎、ダルメシアンブロンズ症候群など)

皮膚疾患には、アレルギー性皮膚炎やダルメシアンブロンズ症候群などがあります。ダルメシアンブロンズ症候群は、ダルメシアン特有の疾患です。

  • 主な症状

    かゆみ、赤み、脱毛、皮膚の変色などが見られます。

  • 原因

    環境アレルゲンや食事アレルギー、ストレス、遺伝的要因が主な原因です。皮膚の弱さや乾燥なども要因になります。

  • 治療法

    薬用シャンプーや、必要に応じて抗生物質の投与が行われます。

  • 予防法

    アレルギー源の特定、定期的な皮膚チェックを行いましょう。また、ストレスのかからない生活環境を整えることが大切です。

 

胃捻転

胃捻転は、大型犬が発症しやすい病気です。胃が膨らんでねじれることで捻転を起こします。発症すると緊急な対応が必要です。動物病院での早期治療を行いましょう。

  • 主な症状

    お腹の張り、呼吸困難、吐き気などの症状が出ます。

  • 原因

    原因は明確になっていませんが、食後すぐの激しい運動や急激な食事はリスクになるとされています。

  • 治療法

    胃内部のガスを抜く、外科手術によってねじれた胃を元に戻すなどが主な治療法です。

  • 予防法

    食事の回数を分け、食後は安静にすることが予防になります。きちんと管理してあげましょう。

 

聴覚障害

外耳炎や老化が主な原因で聴力が低下しますが、ダルメシアンの場合は遺伝的であることが多い疾患です。

  • 主な症状

    呼びかけや音に反応しない、臆病になる、動くのを嫌がるなどの行動が見られます。

  • 原因

    遺伝的要因によるもので、特にパイボールド遺伝子(斑点模様)と関連があるとされています。

  • 対応法

    先天的なもので治療は難しいため、手話やハンドサイン、アイコンタクトを活用するなどの工夫をしましょう。

 

股関節形成不全

発育異常などにより骨同士のかみ合わせが悪くなっている状態で、大型犬の子犬に発症しやすい症状です。遺伝的な要因であることが多く、現在は繁殖のコントロールによって減少傾向にあります。

  • 主な症状

    腰を振るような歩き方をする、足を引きずる、立ち上がるスピードが遅い、横座りなどの症状が見られます。

  • 原因

    遺伝的要因や体重の増加が影響します。

  • 治療法

    軽度の場合は安静療法、進行していくと鎮痛剤や抗炎症剤などの内科治療、重度の場合は手術が必要になります。

  • 予防法

    適切な運動と体重管理を徹底することで予防が可能です。

 

てんかん

てんかんは、一度発症すると一生付き合わなければならない病気です。症状が起きた際の対処法をしっかり理解しておきましょう。

  • 主な症状

    てんかんの症状としては、けいれん、意識消失、体の硬直、泡を吹くなどの発作、放心状態、異常に走り回るなどがあります。発作が起きたときは冷静に見守りましょう。

  • 原因

    遺伝的要因や神経系の異常が関与していることが多いですが、正確な原因は特定が難しい場合もあります。

  • 治療法

    抗てんかん発作薬(ASM)の投与による発作コントロールが一般的です。症状が頻発する場合は、継続的な薬物療法が必要になります。ただし、これは治療ではなく、発作を抑えることが目的という認識をもちましょう。

  • 注意点

    発作が発生した際、慌てずに安全な環境を確保し、獣医師に相談することが重要です。

まとめ│ダルメシアンと長く健康に暮らすために

ダルメシアンと長く健康に暮らそう

ダルメシアンは、その犬種と大型犬であることから、特有の病気にかかりやすいです。長く健康に暮らすためには、病気について理解しておくことや日ごろの観察、環境整備が欠かせません。

 

万が一治療が必要になった場合に備えて、早い段階でペット保険に入っておくことをおすすめします。加入条件や補償範囲、付帯サービスなども含めて判断して選びましょう。

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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