猫は、留守番は得意な生き物だといわれていますが、事前準備なしに留守番ができるわけではありません。では、猫に留守番をさせるにあたって、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?
本記事では、猫の留守番事情について以下の点を中心に解説していきます。
- 猫は最長何日なら留守番できる?
- 快適な留守番をするためのアイテム・準備
- 一人暮らし・共働き家庭におすすめの猫種
猫にできるだけ快適な環境で留守番してもらうためにも、ぜひ最後までお読みください。
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猫は犬と違って留守番が得意?
猫は、留守番が得意な生き物といわれています。というのも「犬は人に付き、猫は家に付く」という言葉があるほど、住み慣れた家は猫にとって最もリラックスできる空間であり、飼い主が不在の場合でも気の向くままに過ごせるためです。
ただ、突然長時間の留守番となると飼い主はもちろん、猫にとっても不安がぬぐえません。そこで、猫に留守番をさせる際に気を付けたいポイントを2つ挙げました。
- 留守番の練習は短い時間から始める
- 連続の留守番は最長2泊3日まで
それぞれ詳しく解説します。
留守番の練習は短い時間から
猫に留守番をさせる際は、まずは短時間での留守番の練習を始めましょう。練習方法として、猫がいる部屋からいったん離れてみたり、30分程度別の部屋で過ごしてみたりしながら様子を観察します。
飼い主がいなくてもリラックスした表情でくつろいでいれば、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。一食以上の食事をまたがない時間であれば、比較的容易に留守番ができるようになります。
連続の留守番は最長でも2泊3日まで
留守番が得意な猫とはいえ、連続の留守番は最長2泊3日までにしましょう。3日目はできるだけ早く帰宅し、猫の様子を確認することをおすすめします。
また、2泊3日という期間は留守番に慣れており、かつ、持病のない健康な猫に限ります。病弱である場合、トイレや食事、飲み水などの準備が万全でも、予期せぬ事故が起こる可能性はゼロではありません。
猫が心配な場合は、猫の体調や室温などの確認のために、顔なじみのペットシッターに様子を見に行ってもらうのも1つの方法です。
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留守番が難しい猫の性格や状態
留守番が難しい猫のタイプとして下記が挙げられます。
- 子猫
- 老猫
- 分離不安が心配される状態の猫
どのような理由により留守番に向かないのか、それぞれ解説していきます。
子猫
生後1年ごろまでの子猫は、長時間の留守番を控えましょう。食事量の安定しない子猫は、食ムラによる低血糖の危険があります。また、棚の後ろのような狭いところに入り込んでしまい、出られなくなる可能性も少なくありません。
買い物など日常生活における外出時は、ケージの中で留守番させると安心です。
老猫
持病があり、体調面に不安のある老猫を長時間留守番させるのはやめましょう。排泄が難しい、立ち上がれないなど日常生活にも支障が出るような場合は、特に留守番中に病状が急変し、取り返しのつかない状態になりかねません。
短時間の留守番であっても、猫の体調が心配な場合は信頼できるペットホテルや動物病院に預けることも1つの手です。
分離不安が心配される状態の猫
飼い主がいなくなると、寂しい気持ちが募りストレスを強く感じる猫は、成猫であっても長時間の留守番は難しいでしょう。分離不安は、時間が経つと落ち着く子もいれば、飼い主が帰ってくるまでパニックのような状態に陥る子までさまざまな症状があります。
愛猫の様子をしっかりと確認し、留守番ができそうか見極めましょう。
猫を留守番させる際に必須アイテムと準備
実際に猫を留守番させるにあたって、準備してほしいアイテムは以下のとおりです。
おもちゃ
ケージ
エアコン
続いて、猫に留守番させる際の事前準備はこちらです。
フードや飲み水の準備
トイレの砂量・個数を増やす
室温調整や危険物撤去などの環境整備
それでは、猫の留守番で用意すべきアイテムと、具体的な準備方法についてみていきます。
【留守番必須アイテム①】おもちゃ
猫の留守番には、愛猫の好きなおもちゃを用意しましょう。シンプルなボールのおもちゃや、蹴って遊ぶぬいぐるみ、噛むことでデンタルケアにも繋がるおもちゃなど、さまざまな商品が販売されています。
留守番時のおもちゃは普段からよく遊んでいて、破損による誤飲の心配がないものを与えていきましょう。
【留守番必須アイテム②】ケージ
留守番にまだ慣れていない猫や、カーテンや電気コードなどでいたずらをしてしまう猫は、複数の段差があるケージでの留守番がおすすめです。ケージで留守番させるメリットは、家の中を荒らされないだけでなく、猫の身も守ることに繋がります。
ケージ内の段差の数によって、空間の広さや高さが変わってきます。そのため、猫のサイズに合わせて2段タイプ、3段タイプなどを選ぶことが大切です。また、ケージを置く際は直射日光の当たらない、風通しの良い場所に設置しましょう。
【留守番必須アイテム③】エアコン
エアコンは、猫が快適に留守番するための大切な設備です。特に夏場の室内は、締め切った状態で50度以上になる場合があるため、エアコンによる温度管理が欠かせません。
エアコンで空調管理された場所と、自然な温度のままの場所を自由に行き来できるようにしてあげると、猫にとって快適な場所を見つけやすくなるでしょう。
【事前準備①】フードや飲み水の準備
猫の留守番に欠かせないのが、フードや飲み水の準備です。愛猫の食事スタイルによって、フードの準備が異なります。猫自身が食べる量をコントロールできる場合は、フードボウルを複数用意します。出された分だけその場で食べてしまう子には、タイマー付きの自動給餌器を準備しましょう。
飲み水の皿は、万が一こぼれても別の場所で給水ができるよう複数のお皿を設置するといいでしょう。
【事前準備②】トイレの砂量・個数を増やす
きれい好きな猫のために、留守番時にはトイレの砂をたっぷり入れてあげましょう。たくさんトイレの砂を入れておくことで、排泄後に猫が砂を掘る際にきれいな砂が出てきやすくなります。
理想的な猫のトイレの個数は、一般的に「頭数+1個」とされているため、複数トイレがあることで猫がより快適に留守番時間を過ごせるでしょう。
【事前準備③】室温調整や危険物撤去などの環境整備
猫を留守番させる際、暑さによる熱中症や誤飲誤食などの危険を避けるため、事前に部屋の環境整備を行っておくことが重要です。また、室温調整にエアコンやサーキュレーターを有効活用し、猫にとって過ごしやすい環境を整えましょう。
猫に触れてほしくないものや、倒されたくない花瓶などはあらかじめ撤去しておくことが大切です。
猫の留守番で多いトラブルと対処法について
続いては、猫の留守番中に多いトラブルをご紹介します。
ケガ・誤飲・誤食
脱走
部屋に閉じ込める
トイレの失敗
事故やトラブルを未然に防ぐためにも、対処法を含めて参考にしてください。
ケガ・誤飲・誤食
猫の留守番で起きがちなのが、ケガ・誤飲・誤食です。例としては、カーテンに爪が引っかかって爪が抜けたり、ビニール袋や観葉植物を誤飲・誤食といったケースが起こり得ます。このようなケースは飼い主がいれば止められることも、留守番中では対処できません。
普段は猫に興味がないものでも、留守番中は暇を持て余して興味を示すことがあります。そのため、猫の行動範囲にはちぎれるものや噛みきれるものは撤去しておきましょう。
脱走
風通しのためとして、窓を少しだけ開けて外出することは、猫の脱走に繋がるおそれがあります。たとえ網戸を閉めていたとしても、網戸は爪や歯で噛み切れるほか、網戸枠ごと脱落する可能性も否定できません。
どうしてもやむを得ない場合は、猫の頭がとおらない程度に窓を開け、ストッパーを設置するなどの対策が必要です。
部屋に閉じ込める
今まで自由に行き来できていた部屋にいけないストレスは、猫にとって大きなものです。
そのため、留守番のときだけ閉じ込めるといったことを続けていると、留守番自体にネガティブな感情を抱きやすくなります。
猫を1つの部屋で留守番させたい場合は、猫が好きなキャットタワーやブランケットを用意し、普段からその部屋に慣れさせておくことが大切です。
トイレの失敗
きれい好きな猫は、トイレが汚れている原因が自分の排泄物であっても、そのトイレで排泄したがりません。トイレの砂が少なかったり、トイレの個数が足りなかったりすることで粗相をしてしまう場合もあります。
トイレを我慢しすぎると膀胱炎になる可能性もあるため、トイレの砂量・個数の確認はきちんと行いましょう。
猫の留守番で季節ごとに注意すべき点<
日本には四季があるため、猫の留守番において注意すべきポイントは季節ごとに異なります。ここからは、夏場・冬場それぞれの季節での注意点を解説していきます。
夏場での留守番の注意点
夏場の留守番で気を付けるべきポイントは、やはり熱中症対策です。エアコンを活用し、快適な室温を保つよう心がけ、飲み水の不足による脱水症状も合わせて注意が必要です。
また、落雷などによる停電対策も必要な場合があります。凍らせたペットボトルやクールマット、アルミトレーなど、局所冷却用のアイテムも準備しておくといいでしょう。
冬場での留守番の注意点
続いて、冬場の留守番で気になるのが寒さ対策です。豊かな被毛を持つ猫は比較的寒さに強い生き物ですが、体温調節が苦手な子猫や体力が落ちている老猫には身体に堪える季節といえます。
猫の様子を観察し、必要に応じてヒーターや毛布を準備しましょう。あたたまりたいときに暖をとれる準備をしておくと安心です。
長期間家を空ける場合の猫の留守番について
猫の留守番が2泊3日までであれば、慣れ親しんだ家でのんびりと過ごす方が猫にとってはストレスは少ないといえるでしょう。留守番が2泊3日以上の場合は、猫の状態に合わせて、預け先・依頼先を検討することが大切です。
ペットシッターへの依頼により家での長期留守番が可能なことも
ペットシッターに依頼すれば、猫が慣れ親しんだ家にいながら2、3週間という長期の留守番が可能な場合もあります。
その場合、猫がペットシッターに慣れていることと、猫の性格や体調を把握している馴染みのあるペットシッターへ依頼することがポイントです。
注意点として、突然見知らぬ人が入ってくるとパニックを起こす猫もいるため、まずは短時間の利用でペットシッターに慣れさせるといいでしょう。
ペットホテル選びは慎重に行う
猫をペットホテルに預けると、普段と異なる場所での生活にストレスを感じて食欲がなくなったり、排泄できなくなったりするケースがあります。それほど、猫は環境変化に敏感な生き物なのです。
3泊以上宿泊させる場合は、猫にとってできるだけ環境が整ったペットホテルを選ぶことが大切です。そもそも、猫の受け入れを行っていない、もしくは慣れていないペットホテルもありますので事前に確認しておきましょう。
猫の留守番であると安心な便利グッズ
続いては、猫を留守番させる際に用意しておくと安心な便利グッズについて紹介します。愛猫の留守番の不安を少しでも和らげたい場合は、導入を検討してみてみることをおすすめします。
ペットカメラ
ペットカメラは猫をはじめ、ペットを留守番させるときに大活躍するアイテムです。自宅の様子を外出先から確認できるペットカメラが数多く販売されています。スマートフォンで遠隔操作可能なタイプや、実際に飼い主の声をかけられるタイプなど種類が豊富なため、各家庭に合ったペットカメラをチョイスしましょう。
自動給餌器・循環型給水器
フードを出した分だけその場で食べてしまう子や、体重管理が必要な子を留守番させる場合は、タイマー機能付きの自動給餌器があるといいでしょう。
また循環型給水器は、留守の多い家庭では飲み水の心配をせずに済むアイテムです。循環型給水器は、毛や細かなごみなどをフィルターが取り除くため、常に猫は新鮮な水を飲むことができます。
一人暮らし・共働きにおすすめの猫5種
ここからは、留守番が長くなりがちな一人暮らしや共働き家庭でも飼いやすい猫をご紹介します。家庭の状況や好みに合う猫を迎えるための参考にしてください。
ラグドールは名前のとおり、ぬいぐるみのように抱かせてくれる長毛タイプの猫です。性格は長毛種の猫らしく、おとなしめで甘えん坊な一面を持つ愛らしい猫です。
3年から4年にかけて身体が成長する大型の猫種で、鳴き声は大きくなく、くつろげるスペースでまったり過ごすのが好きなため留守番も問題ないでしょう。
ブリティッシュショートヘアは、筋肉質でがっちりとしたフォルムが特徴の短毛猫種です。身体も比較的丈夫で忍耐強く、留守番も難なくこなします。あまり感情を表に出さないポーカーフェイスが特徴の猫ですが、実は遊び好きであり、真顔でおもちゃに夢中になる姿はなんともチャーミングです。留守番後はしっかりとスキンシップをとり、安心させてあげましょう。
ペルシャは、ふわふわの毛が特徴の長毛種です。チンチラと呼ばれることもありますが、チンチラとは毛色の種類と考えるのが一般的であり、メジャーな毛色はチンチラシルバーとチンチラゴールデンです。
ペルシャは穏やかな性格であるため、1人暮らしや共働き家庭でも問題なく一緒に暮らせるでしょう。ただ、毛がたいへん細く絡まりやすいため、定期的なブラッシングが必要です。
マンチカンは、胴長短足なフォルムが愛らしい大人気猫種です。人に慣れやすく、物怖じしない性格が魅力の猫で、さまざまな毛色や毛の長さを持つタイプが存在します。
マンチカンの中でも、ペルシャ系の猫とマンチカンの組み合わせであるミヌエットは、落ち着きがあることから留守番に向いているといわれています。
ノルウェージャンフォレストキャットは、ラグドールと同じく3年から4年かけて成長する大型の長毛猫種です。遊び好きで甘えん坊な上に穏やかな性格なため、猫を飼うのが初めての方でも飼いやすいでしょう。留守番も問題ありませんが、飼い主に忠実な猫であるため、帰宅後のスキンシップは積極的に行いましょう。
そのほかにも、飼いやすい猫種をランキング形式でご紹介しています。
詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
まとめ
ここまで、猫の留守番の方法や一人暮らし・共働きでも飼いやすい猫などについてみてきましたが、まとめると以下のとおりです。
- 猫の留守番期間は最長で2泊3日ほど
- 猫の留守番は、おもちゃやフード・飲み水・トイレなどの準備を万全に
- 一人暮らし・共働き家庭におすすめの猫種は、ラグドールやペルシャ、ブリティッシュショートヘアなど
帰宅時に出迎えてくれる猫は、なにものにも代えがたい大切な存在です。猫が快適に留守番時間を過ごせていると感じるだけで、離れた場所にいる飼い主もまた安心することができるでしょう。
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