チョコレートが好きな人は多いのではないでしょうか?
人間にとってはとても身近なお菓子ですが、犬が食べると中毒症状を引き起こしてしまう危険な食べ物です。
愛犬があやまってチョコレートを食べてしまわないように、日ごろから注意を払う必要があります。
本記事では、万が一愛犬がチョコレートを食べてしまった場合、どれくらいの量が危険なのか、どんな症状が起こり、どう対処すべきなのかを解説していきます。
- チョコレートは少しの誤食にも警戒が必要!
- 犬がチョコレートを食べたらどうなる?
- 犬がチョコレートを食べてしまったときの対処方法は?
- 犬にとって危険な食べ物はチョコレートの他にもある?
とくにバレンタイン前後は、犬がチョコレートを誤食する事故が増えるそうです。
記事の後半では、誤食の予防方法についてもお伝えします。
犬がチョコを食べたらダメ?死亡例もある?
犬にとってチョコレートは、少しの誤食にも警戒が必要な危険な食べものです。
チョコレートは、犬が食べると中毒症状を引き起こしてしまい、健康に悪影響をあたえます。
また、大量に食べると犬の体に過剰な作用を起こし、震えや不整脈などの症状が出るほか、最悪の場合は死にいたることもあります。
ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございますので、安心して保険をお選びいただけます。
保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。
犬にはとっても危険なチョコレート!その致死量は?
犬が中毒症状を引き起こす原因は、チョコレートの原材料であるカカオに含まれている「テオブロミン」という成分です。
チョコレートの種類によるテオブロミン含有量は、以下のとおりになります。
チョコレートの種類 | テオブロミン含有量 |
ミルクチョコレートの 板チョコ1枚(50g〜60g) |
約180mg |
ビターチョコレートの 板チョコ1枚(50g〜60g) |
約700mg |
これに対し、体重1kgの犬に対してのテオブロミンの致死量は、約100mgといわれています。
単純に計算しても、ミルクチョコレートの板チョコで約半分、ビターチョコレートの板チョコだと約1/6程度の量で十分致死量といえる量になります。
少し舐めただけでも危険?
犬がチョコレートを口にしてしまったからといって、必ずしも症状を起こすわけではありません。
チョコレートを食べたあとの手を舐められるようなこともあるかもしれませんが、特に症状があらわれないようであれば問題がない場合が多いでしょう。
犬がチョコレートを食べたらどうなる?引き起こされる中毒症状
◆犬がチョコレートを食べて引き起こされる中毒症状
- 下痢・嘔吐
- 失禁
- 落ち着きがなくなる
摂取量がごく少量の場合はこのような不調で済みますが、中毒症状が進行すると、以下のような症状がみられ、死にいたる場合もあります。
- 震え
- 心拍数があがる
- けいれん
- 内臓出血
- 心臓発作
犬がチョコレートを食べてから中毒症状が出るまでの時間
中毒症状はチョコレートを食べた直後にあらわれるのではなく、個体差はありますが、一般的には4、5時間から半日ほどたって症状があらわれます。
犬がチョコレートを食べてしまった場合には、獣医師に相談のもと、1日しっかりと犬の様子に異変がないかを観察しましょう。
チョコレートに含まれている成分が犬に中毒症状を引き起こす
前述のとおり、犬に中毒症状を引き起こすのは、チョコレートの原材料であるカカオに含まれる、テオブロミンという成分です。
チョコレートの種類によってテオブロミンの含有量は異なり、高カカオチョコレートの場合はテオブロミンの含有量が高いため、ほんの少しでも中毒症状を起こす可能性があります。
犬には有害なテオブロミン
テオブロミンは、人間には良い効果をもたらします。
血管を拡張させて血流量を上げ、体温を上昇させる効果があったり、脳内物質のセロトニンにはたらきかけて、食欲をおさえ、リラックスさせたりする効果などがあります。
しかし、これらの効果は犬にはもたらされません。
犬は人間とは違い、テオブロミンを分解し排出することができないので、体内に蓄積されてしまい中毒を引き起こします。
そうして中枢神経、循環器系、腎臓に異常をきたしてしまうのです。
このことからも、あえて犬にチョコレートをあたえる必要性は無いといえるでしょう。
犬がチョコを食べてしまったらどうすれば?
犬がチョコレートを食べてしまった場合、残念ながら飼い主さんができる応急処置はありません。
チョコレート菓子をまるごと一つなど、チョコレートを大量に摂取してしまった場合はすみやかに動物病院に連れていきましょう。
家庭内ですべき応急処置
上記のとおり、家庭内でほどこすことができる応急処置はありません。
そのため家庭内でできることは以下になります。
- 愛犬が食べたチョコの種類と成分の確認
- 食べたチョコレートの量の確認
- 愛犬の様子をよく観察する
- 家庭内でチョコレートを無理に吐かせたりなどしない
動物病院で行う検査や治療
テオブロミンに対する解毒剤はありません。そのため、動物病院では対症療法がほどこされます。
通常は胃に残っているものを吐かせる処置をしますが、犬に吐かせることが難しい場合や中毒を引き起こすほどの量を食べてしまった場合には、胃洗浄をほどこすことがあります。
カカオが多いほど危ない!さまざまなお菓子や食品に要注意!
チョコレートのほかにも、調味料や飲料など様々なものにカカオが使われていることがあります。
例えばテオブロミンは、ココアにも含まれています。
飲み物としてだけではなく、さまざまなお菓子やパンなどにパウダー状のものが使われていたり、クッキーやパンの生地に練りこまれていたり、トッピングに使われていることがあるので注意が必要です。
そのほか意外なものにカカオが使われていることもあるので、 成分表や原材料などに注意し、愛犬の手の届かない場所での管理を心がけましょう。
チョコレートだけではない?注意すべき製品
チョコレートのほかにも、犬が食べると危険なものがあります。
- ぶどうやレーズン
- アルコール
- 生のパン生地
- キシリトール製品
- 玉ねぎとニンニク
どれも身近なものばかりですが、これらもすべて犬にとっては有害です。
チョコレートに限らず、犬が口にするものには常に注意を払いましょう。
以下の記事でも詳しく説明していますので、参考にしてください。
関連記事:犬が玉ねぎを食べたら命の危機?中毒症状の治療法や応急処置とは?
関連記事:犬がにんにくを食べるのはNG!エキスにも注意!誤飲防止法とは?
犬の誤飲を防ぐための対策!
うっかり置き忘れていたチョコレートのゴミを舐めてしまったり、飼い主さまが食べるときに下に落ちたチョコの欠片を舐めてしまったりすることもあるかもしれません。
もしもの事態に注意し、犬にとって害のある製品は犬が届かない場所で管理しましょう。
以下は誤食を防ぐためにおこなえる方法の一例です。
- お菓子などは目につかない場所に収納
- ペット専用エリアを設定する
- ゴミ箱はフタつきのものを使用
- 犬の目線より高い位置に置く
- においが強いものはなるべく犬から遠ざける
また、チョコレートに限らず人間用に調理、加工された食べ物は基本的にあたえないようにし、犬には犬用の食べ物をあたえるのが一番安心で、犬の寿命を延ばすことにつながります。
まとめ│犬にチョコレートは危険!誤飲しないよう注意!
チョコレートは身近な食べ物であるため、家庭内で犬が誤食し、中毒症状を起こすケースは少なくありません。
ほかにも人間にとっては良い効果のある食べ物でも、犬にとっては毒となる食べ物がたくさんあります。
愛犬に何を食べさせていいか、何を食べさせてはいけないか正しい知識を持って接することを心がけましょう。
【ペット保険比較のピクシー】では、ペットと飼い主さまのためになるお役立ち情報を日々発信しております。
また保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。
- イヌ
- ネコ
- 血統種
- ミックス
-
- 0歳
- 1歳
- 2歳
- 3歳
- 4歳
- 5歳
- 6歳
- 7歳
- 8歳
- 9歳
- 10歳
- 11歳
- 12歳
- 13歳
- 14歳
- 15歳
- 16歳
-
- トイ・プードル
- 秋田
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ゴールデン・レトリーバー
- シー・ズー
- 柴(小柴・豆柴も含む)
- ジャック・ラッセル・テリア
- チワワ
- パグ
- パピヨン
- ビーグル
- フレンチ・ブルドッグ
- ボーダー・コリー
- ポメラニアン
- マルチーズ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャー・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上