猫はバナナを食べられる?

「そもそも猫はバナナを食べられるの?」

バナナを食べていたら、毎回欲しそうに近寄ってくる猫の飼い主さまは、こんな疑問を抱えていませんか?

そこでこの記事では、以下のことを解説します。

  • 猫はバナナを食べられるのか
  • 猫にバナナを与えるときの注意点
  • バナナを与えるメリット・デメリット

愛猫に今までバナナを与えたことがない方はもちろん、バナナを食べた愛猫の様子が変で不安に思っている飼い主さまも、ぜひ最後までご覧ください。

 

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目次

猫はバナナを食べても大丈夫!

猫は、バナナを食べても大丈夫です。バナナには中毒を引き起こすような成分は含まれておらず、少量であれば、バナナを与えても大きな問題にはならないでしょう。

ちなみに、バナナは「完全栄養食」といわれるほど、栄養価に優れた果物です。猫が食欲不振のときや、栄養が足りないときにあげるのは良いかもしれません。

とはいえ、積極的に与える必要はない食べ物です。無理にバナナを与えることはやめてください。

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バナナを与える際の適量

欲しがる猫には「バナナを食べさせたい」と思うのが飼い主さまの優しさですよね。バナナは100gあたり93kcalと高カロリーのため、与えすぎには十分注意したうえで、おやつとして与えることをおすすめします。

一般的に、猫に与えるおやつの量は、1日に必要な摂取カロリーの10~20%程度です。気になる方は愛猫に当てはめて計算してほしいのですが、その量に「多すぎでは?」と感じる方もいるでしょう。

そもそも猫はバナナを食べる必要がありません。与えるときは、一口程度にとどめておきましょう。

バナナの与え方の注意

バナナの与え方

バナナの与え方によっては、消化不良窒息の危険もあります。この章では、バナナの与え方の注意点について解説します。

 

食物アレルギー

猫によっては、バナナを食べて食物アレルギーを引き起こす可能性があります。嘔吐・下痢や皮膚の痒みなどの症状が見られた場合は、動物病院を受診しましょう。

特に、初めてバナナを食べた場合は注意が必要です。食べてからしばらくは、愛猫の様子をよく観察してください。

 

常温で与える

猫にバナナを与えるときは、常温で与えるようにしましょう。冷蔵庫から出した冷たいバナナを与えると、お腹の調子が悪くなることがあります。

また、焼いたバナナやけどするかもしれないので注意が必要です。下痢や口の中のやけどを予防するためにも、常温で与えることをおすすめします。

 

皮や筋は与えない

私たちも食べないバナナのは、猫にも与えないでください。消化が悪く、農薬が残っている場合も考えられます。

また、バナナのも消化に悪いため、できるだけ取り除いてから与えるようにしましょう。

 

すりつぶしてあげる

知っての通り、バナナは粘度の高い食べ物です。そのため、大きいままバナナを与えると、のどに詰まる可能性があります。

小さくカットするか、ミキサーでペースト状にして与えると良いでしょう。

バナナを与えない方が良い猫

これまで、「猫はバナナを食べても問題ない」とお伝えしました。しかし、食べない方が良い猫もいるので注意してください。

 

子猫や老猫

バナナは食物繊維が豊富です。そのため、消化機能が弱い子猫や老猫では、うまく消化できずに下痢になることも。

何でも良いから食べさせたいとき以外は、バナナを与えるのはおすすめしません。

 

腎臓病の猫

腎臓病の猫は、食事に含まれる余分なミネラルをうまく排出できません。そんな猫がミネラル豊富なバナナを食べると、腎臓に負担がかかり、体に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

療法食を与えている猫

病気の治療で療法食を与えている猫は、特定の成分を制限している状態です。そのため、バナナに限らず、療法食以外の食べ物を与えることはおすすめできません。

 

バナナが嫌いな猫

猫は、人間の数万~数十万倍の嗅覚をもつといわれ、特に柑橘系やハーブ系といった刺激が強いにおいが苦手とされています。バナナのにおいは、猫が苦手なにおいに分類されないかもしれませんが、バナナのにおいを好まない猫がいるのも事実です。

また、猫は甘味を感じる細胞がなく、バナナの味を好まない猫もいます。バナナを食べたいと思わない猫に、わざわざ与える必要はありません。

バナナに含まれる栄養素

バナナの栄養

この章では、バナナに含まれる栄養素について詳しく解説していきます。

 

食物繊維

上記で紹介した通り、バナナは食物繊維が豊富な果物です。不溶性と水溶性のどちらも含まれており、便秘の改善やお腹の調子を整える働きが期待できます。

 

ビタミン

バナナには特に、ビタミンCやビタミンB群が多く含まれています。

抗酸化作用のあるビタミンCは、老化や病気の予防が期待されます。また、ビタミンB群の主な働きは、エネルギー代謝を助けることです。

 

カルシウム

カルシウムといえば、骨や歯を作るのに必須のミネラルですが、ほかにも筋肉の収縮や神経伝達にも関与しています。ただし、過剰摂取の場合は、尿路結石を引き起こす可能性もあるので注意しましょう。

 

マグネシウム

ほかの果物と比べて、バナナには特にマグネシウムが多く含まれています。マグネシウムは補酵素の働きを助け、体のさまざまな機能を調節するために欠かせません。

 

カリウム

ナトリウムを排出する働きがあるカリウムは、血圧を正常に保つ効果が期待できます。カリウムは、高齢の猫が発症しやすい病気が原因で欠乏しやすいので、老猫の飼い主さまは注意しましょう。

バナナを食べすぎるとデメリットも

栄養価に優れたバナナが、いくら体に良いからといって、与え過ぎは良くありません。猫にバナナを与えることは、以下のようなデメリットもあるため、与え過ぎには十分注意してください。

 

歯周病

バナナは粘度が高く歯に詰まりやすいため、歯周病に注意が必要です。バナナに限りませんが、食事の後には、口腔ケアをしっかり行うことをおすすめします。

 

肥満

バナナは、糖分を多く含んだ高カロリーな果物です。そのため、与え過ぎると肥満になる可能性があります。

さまざまな病気の引き金になる肥満を予防するためにも、バナナを与える際は少量だけにしてください。

 

高カリウム血症

バナナを食べることで体内のカリウムが過剰になると、高カリウム血症になる可能性があるので注意が必要です。ちなみに、腎臓病の猫では、体内のカリウムが不足して低カリウム血症になる恐れもあります。

カリウムの過不足は総合栄養食で予防できるので、あくまでもバナナはおやつとして与えてください。

 

ストルバイト結石

マグネシウムを摂りすぎると、ストルバイト結石になる可能性があります。ちなみに、ストルバイト結石は、運動不足や肥満によっても引き起こされるので注意しましょう。

 

シュウ酸カルシウム結石

バナナに豊富に含まれるカルシウムを摂りすぎることで、シュウ酸カルシウム結石になる可能性があります。尿路結石を患っている猫や腎臓機能が弱ったシニア猫は、特に注意してください。

バナナの加工品を与えるのはNG

猫はバナナを食べられますが、市販されているバナナの加工品には糖分添加物が多く含まれているため、与えるのは避けた方が無難です。とはいえ、食べられる場合もあるのでそれぞれ紹介します。

 

バナナジュース

市販のバナナジュースは、バナナ以外にも牛乳や砂糖などが入っており糖分が多いため、猫に与えるのは良くありません。しかし、バナナだけを使ってミキサーで手作りしたものは大丈夫。乳糖が少ないヤギミルクを入れるのもおすすめです。

 

バナナチップ

市販のバナナチップは、で揚げているものや添加物が含まれているものが少なくありません。そのため、人間用のバナナチップを与えることは避けてください。

どうしても与えたい場合は、無添加でノンフライのものを選びましょう。

 

冷凍バナナ

冷凍バナナもおすすめしません。理由としては、固いままだと噛めずに丸呑みする可能性があるからです。また、冷たいと下痢をしやすくなるので、冷凍ではなく常温のバナナを与えるようにしましょう。

 

バナナヨーグルト

バナナヨーグルトは、乳糖不耐症の猫でなければ、ヘルシーなおやつとして楽しめます。ただし、ヨーグルトは、無糖・無添加のものを選びましょう。

猫がバナナの皮を見て驚くのはなぜ?

驚く猫

ここまで、猫がバナナを食べられることについて解説してきましたが、バナナの皮を見て驚く猫の動画がネット上で話題になったことを知っていますか?その理由は、バナナの皮が、猫の天敵である蛇に似ているからではないかといわれており、同じ理由で、きゅうりに対しても驚くことが知られています。

とはいえ、この記事が猫を驚かせることを推奨しているのではありません。細長いものに対して、猫が異常に驚いてしまうことがあるのを飼い主さまに知ってほしかったのです。

わざと猫を驚かせる行為は、今まで築いてきた信頼関係を壊しかねません。むやみに猫を驚かせるのは、絶対にやめてください。

ほかに猫が食べてもいい果物はある?

猫は真性肉食動物に分類され、基本的には野菜や果物を食べる必要はありません。しかし、以下のように猫が食べられる果物は、意外とたくさんあります。

猫が食べても良い果物
スイカ
メロン
りんご
いちご

甘くてジューシーな果物は、コミュニケーションをとるためのおやつや水分補給に向いています。果物を与える際は、消化に悪いや中毒を引き起こす可能性のあるを取り除き、果肉部分を少量だけ与えるようにしてください。

まとめ

この記事では、猫がバナナを食べられるのかについて解説しました。

最後に、この記事のポイントをまとめておきます。

  • 猫はバナナを食べられるが、積極的に与える必要は無い
  • 猫にバナナを与えるときのポイントは、少量・小さく・常温
  • バナナは栄養価に優れた果物だが、与えない方が良い猫もいるので注意

 猫はバナナを食べられるので、注意点を守って与えるのであれば特に問題ありません。

ただし、嫌がる猫に、無理やりバナナを食べさせるのは避けてください。

 

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