アメリカンショートヘアーの病気や飼育ポイント

アメリカンショートヘアーを迎えるにはどんな準備が必要なんだろう。健康のために気をつけることはあるのかな。猫は種類によって性格や体質が異なるため、新たに迎え入れるときは、特徴を理解しておくことが大切です。

 

今回は、アメリカンショートヘアーの飼育ポイントと、かかりやすい病気について紹介します。一緒に生活するための気をつけるポイントを把握してから迎え入れましょう。

【この記事でわかること】

  • アメリカンショートヘアーの性格や特徴
  • アメリカンショートヘアーとの生活で気をつけるべきポイント
  • アメリカンショートヘアーのかかりやすい病気とその費用

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目次

アメリカンショートヘアーの特徴

アメリカンショートヘアーの特徴

通称アメショーで親しまれている、アメリカンショートヘアーの特徴をみてみましょう。

 

温厚な性格

アメリカンショートヘアーは、人とのふれあいが好きで温厚な性格です。鳴き声も控えめのため、初心者でも飼育しやすいでしょう。デリケートな体質でもないため、スキンシップのとりやすい猫種です。

 

遺伝性疾患は少ないが太りやすい

アメリカンショートヘアーは遺伝性疾患をもっている子が少ないため、寿命は平均的です。健康的に生活できれば、20年近く生きることもあります。そんなアメリカンショートヘアーでもかかりやすい病気はあるため、日ごろからの健康管理は大切です。

 

また、太りやすい体質のため、肥満には注意しましょう。食事管理や適度な運動を行い、理想体重を保てるように心がけます。アメリカンショートヘアーの適性体重は、成猫のオスは4〜7kg、メスは3〜6kgです。

 

抜け毛が多い

アメリカンショートヘアーはお手入れが楽だといわれる短毛種ですが、被毛は厚めのため抜け毛が多い猫種です。定期的にブラッシングを行いましょう。性格によってはブラッシングを嫌がる子もいます。頻度やタイミングはその子の様子にあわせて行いましょう。

 

ただし、ブラッシングが好きな子であっても頻回のブラッシングは皮膚を傷めてしまうおそれがあるため、2日に1回程度がおすすめです。

 

タビー柄がかわいい

かわいいタビー(縞模様)柄でも注目されています。タビーは、ティクドタビーやスポテッドタビーなど模様の種類が豊富ですが、アメリカンショートヘアーはクラシックタビーです。

 

クラシックタビーは縞模様が太く、横腹に渦巻き模様が入っています。アメリカンショートヘアーの中で一番人気なのは、毛色がシルバーの「シルバークラシックタビー」です。

 

キリッとした印象がありますが、シャープな外見とスリスリと甘えてくる内面にギャップを感じて、とりこになる飼い主さまも多いのではないでしょうか。

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アメリカンショートヘアーの飼育ポイント

アメリカンショートヘアーの飼育ポイント

アメリカンショートヘアーと楽しい生活を送るための、飼育ポイントを紹介します。

 

異物誤飲を防ぐ

特に好奇心旺盛な子猫から成猫になるまでの時期は、異物誤飲に注意しましょう。飲み込めるサイズのものは、届く範囲に置かないようにしましょう。

 

猫が食べると中毒を起こす可能性のある食べ物は、絶対にキッチンに置いたままにせず、すべて引き出しや扉付きの棚にしまいます。中毒を起こす可能性の高い食べ物は、

  • ぶどう
  • 玉ねぎ
  • 百合根
  • えび
  • かに
  • 生肉
  • ナッツ類
  • チョコ

などです。これら以外にも注意する食べ物はあるため、かならず確認しておきましょう。

 

思わぬケガに注意

アメリカンショートヘアーは活発な猫種のため、飼い主さまが想像していないようなところに飛び乗ることもあります。足場が悪くてバランスを崩し、思わぬケガにならないように注意しましょう。

 

飛び乗ると危険な場所は、踏み台になるようなものを置かない、侵入できないようにバリケードを設置するなどの対策が必要です。

 

毎日の健康管理

元気そうでも、見えない変化が起こっている可能性もあります。毎日のスキンシップを通して、変わったところがないかを確認しましょう。チェックポイントは、

  • 口周り
  • 歩き方
  • 皮膚や毛並み

などです。気になる様子があれば、獣医師に相談しましょう。

 

健康を保つためには、適度な運動が欠かせません。活発なアメリカンショートヘアーは、運動不足になると、ストレスがたまります。

 

キャットタワーなどを設置して、室内でも運動できる環境を整えましょう。また、ひとりで過ごせる空間も作ってあげるとリラックスできます。

 

健康診断とワクチン接種

病気は早期発見できるかが重要です。定期的に健康診断を受けて、見逃さないようにしましょう。7歳までは年1回、7歳以上は年2回の受診が推奨されています。

 

また、感染症を防ぐ・重症化を防ぐためには、ワクチン接種も欠かせません。接種タイミングを把握して、適切に受けましょう。生後約2か月に1回目、生後約3か月に2回目、それ以降は年1回追加接種を受けるのが基本です。

 

たとえ室内猫であってもワクチン接種は必要です。飼い主さまが外からウイルスや細菌をもって帰ってしまうと、室内であっても感染症にかかる可能性があります。

アメリカンショートヘアーがかかりやすい病気

アメリカンショートヘアーがかかりやすい病気

アメリカンショートヘアーがかかりやすい病気を紹介します。

 

尿路結石症(尿石症)

尿路結石症とは、腎臓から尿管・膀胱・尿道の中に結石や結晶ができる病気です。トイレの回数が増える、血尿が出る、おしっこをするときに痛がるなどの症状がみられます。

 

水を飲む量が少ないことや栄養バランスの乱れなどで、おしっこのpHバランスが酸性やアルカリ性に傾くことにより発生する病気です。

 

軽度なら食事療法で改善することもありますが、大きな石がある場合は、手術によって取り除く処置が行われます。

 

肥大型心筋症

肥大型心筋症は、心筋に異常が起こり、血液をうまく循環できなくなる病気です。全身に障害がでたり、突然死を起こしたりすることもあります。主な症状は、咳や食欲低下、チアノーゼなどです。遺伝的な要因があると考えられています。

 

予防法はありませんが、違和感のある心臓の音で発見できることがあるため、定期的な健康診断が大切です。

 

現在、完治できるような治療法はありません。血液循環を改善するための投薬や、症状や進行を緩和する治療が行われます。

 

慢性腎臓病

慢性腎臓病は、腎臓の機能が長期間にわたって低下していく病気です。発症後すぐでは目立った症状がないため、気づいたときには進行しており、積極的に治療しないと死にいたることもあります。

 

主な症状は、食欲低下・嘔吐・脱水症状などです。ウイルス感染や免疫疾患などによる腎炎や、結石や結晶による尿路の閉塞などが原因と考えられています。

 

壊れた腎臓の組織は、治療によって改善することはありません。そのため、血液中に老廃物や毒素をためないよう、進行を遅らせるように点滴・薬物療法・食事療法などを行います。

 

糖尿病

糖尿病は、血液中のブドウ糖を細胞内に取り込むインスリンが、不足したり働きが弱まったりすることで起こる病気です。いつでも食べ物をほしがるようになり、よく食べるが体重は減少するという症状が現れます。肥満・運動不足・遺伝が主な要因です。

 

インスリン投与や食事療法によって治療が行われます。糖尿病は、命の危険もある糖尿病性ケトアシドーシスを続発させる可能性のある病気です。

アメリカンショートヘアーの病気治療にかかる費用

アメリカンショートヘアーがかかりやすい病気の治療費を紹介します。

病名 治療費(一例)
尿路結石症(尿石症) 全身麻酔:17,500円
手術:45,000円
結石分析:4,500円
点滴:12,600円
慢性腎不全 通院:12,000円/回
糖尿病 通院:12,000円/回

別途、薬代や入院費、処置費用などが必要です。

アメリカンショートヘアーの病気にはペット保険で備えよう

アメリカンショートヘアーのペット保険

アメリカンショートヘアーがかかりやすい病気の中には、長期通院が必要なものもあり、トータルの治療費が高額になることもあります。

長期間の治療になっても焦らないよう、ペット保険で備えておきましょう。

 

ペット保険は、

  • 治療費の自己負担が減る
  • 治療内容の選択肢が増える
  • ケガ・病気以外の特約やサービスを受けられる

などのメリットがあります。

まとめ|アメリカンショートヘアーの健康を飼い主さまが守ろう

人懐っこいアメリカンショートヘアーの健康を守るためには、毎日の健康管理と定期的な健康診断・ワクチン接種が大切です。

 

飼い主さまがびっくりするような活発な動きをすることもあるため、室内は安全に過ごせるよう整理しましょう。

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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