「すぐに動物病院に連れて行くべき?」
「どれくらいの量なら、食べても大丈夫?」
愛犬が誤ってバターを食べてしまった時は、このように不安になりますよね?
また、マーガリンやほかの乳製品は食べられるのか気になる人もいるでしょう。
そこでこの記事では、以下のことについて解説します。
・犬がバターを食べたときの4つのリスク
・バターを与える際の注意点
・バターの栄養素
・犬はマーガリンなどを食べられるのか
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犬は少量ならバターを食べられる?
結論からお伝えすると、少量であれば、犬はバターを食べても問題ありません。
というのも、バターには、タマネギやブドウのように中毒を引き起こす成分は含まれていないからです。
食べた後も愛犬の様子に変化が見られなければ、すぐに病院に連れて行く必要はないでしょう。
しかし、積極的に与えるべき食品ともいえません。この理由については、次の章で詳しく解説します。
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犬がバターを食べてしまった際に心配な4つのリスク
上記で説明したように、万が一バターを誤飲したとしても、健康な犬であればそれほど問題にはなりません。
しかし、残念ながらまったく危険性が無いとも言い切れないのです。
その理由は、バターに含まれる成分が犬の体に悪影響を及ぼすからです。
そこでこの章では、犬の体の害となる以下の4つのリスクについて詳しく見ていきましょう。
・アレルギー
・乳糖不耐症
・肥満
・内臓疾患
アレルギー
バターは、牛乳から作られる乳製品です。
乳製品は、鶏肉や牛肉などの肉類や小麦などと同じように、犬のアレルギーを引き起こしやすい食品とされています。
そのため、乳製品アレルギーである犬がバターを食べてしまった場合は、次のような症状がみられるでしょう。
・下痢
・嘔吐
・皮膚の炎症
・皮膚のかゆみ
上記のような症状が見られた場合は、動物病院を受診するようにしてください。
乳糖不耐症
乳製品を食べると、お腹の調子が悪くなる人はいませんか?その理由は、乳製品に含まれる乳糖をうまく分解できないからです。
特に、犬の場合は成犬のほとんどがうまく乳糖を分解できないといわれています。バターだけでなく、乳製品を与えるときは注意が必要です。
乳糖に対する感度は犬それぞれですが、下痢や嘔吐などの症状が見られた場合は動物病院を受診するようにしましょう。
肥満
有塩バター | 食塩不使用バター | |
100gあたりのカロリー(kcal) | 700 | 720 |
100gあたりの脂質(g) | 81.0 | 83.0 |
この表を参照すると、バターは脂質を多く含み、カロリーが高い食品だということが分かります。人間と同じように高カロリーの食品を食べ続ければ、太りやすくなるので要注意です。
例えば、体重10kg の成犬(避妊・去勢済み)の場合、1日に必要な摂取カロリーは約630kcalとされています。つまり、有塩バターを90g食べてしまうと、1日に必要なカロリーをバターだけで摂取できてしまうのです。
肥満は、さまざまな病気の原因となります。バターを日常的に与えることは避けてください。
内臓疾患
有塩バター | 食塩不使用バター | |
100gあたりの食塩相当量(g) | 1.9 | 0 |
高脂肪な食事は、急性膵炎を引き起こすといわれています。急性膵炎は重症化すると死に至る可能性もあるので、愛犬がバターを大量に食べてしまった場合は、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
また、犬は汗によって失われる塩分の量が少なく、1日に必要な量が人間よりも少なくて済みます。そんな犬が有塩バターを食べて塩分過多になった場合、体に大きな負担になるのです。心臓病や腎臓病の予防のためにも、バターによる過剰な塩分摂取には十分注意しましょう。
バターを与えるときの注意点!与えても良い量はどれくらい?
ここまでを読んで「健康な犬であればそれほど問題ないのだから、手づくりのごはんやおやつにバターを入れても良いのでは?」と思った飼い主さまもいるかもしれません。
また「少量であれば問題ないといっても、具体的にはどれくらい?」と疑問を持った飼い主さまもいるでしょう。
そこでこの章では、バターを与えるときの注意点と、与えても良い量について解説していきます。
バターを与える際の注意点
手づくりのごはんやおやつにどうしてもバターを入れたい場合は、有塩バターではなく食塩不使用バターを使うようにしましょう。この理由は、上記で解説した塩分過多にならないようにするためです。
総合栄養食として販売されているドッグフードには、すでに適切な量の塩分が含まれています。また、肉や魚などの動物性タンパク質を使った手作り食であれば、食材に含まれる塩分で十分です。
食塩不使用バターを与えることで、塩分の過剰摂取を防ぎましょう。
バターを与えても良い量とは
すでに少し解説しましたが、バターに含まれる成分に対する感度は、犬によって異なります。一口かじっただけで調子が悪くなる犬もいれば、平気な犬もいるのです。
そのため、明確に与えても良い量を示すことはできませんが、舐める程度であればほとんどの犬で問題ないと考えられます。
とはいえ、少量であっても絶対に安全とは言い切れないので、継続的に与えるのは避けましょう。
バターに含まれる栄養素とは
上記では、バターのマイナスポイントついて解説しました。とはいえ「アマニ油など犬の健康に良いとされる油もあるのだから、バターも健康に良い効果があるのでは?」と思った飼い主さまもいるかもしれません。
実は、バターには犬の体に良い成分も含まれています。具体的には、目や皮膚の栄養として必須のビタミンAや抗酸化作用のあるビタミンEです。
しかし、これらのビタミンは他の食材からも摂取することができるため、わざわざリスクのあるバターから摂取する必要はないといえます。
バター不使用の手作りクッキー
バターを与えない方が良いからといって、手作りクッキー作りを諦める必要はありません。市販の犬用クッキーでは、バターが使われているものは少なく、代わりに植物油脂が使われています。
ほかにも、バターの代わりにさつまいもやかぼちゃなどの野菜を入れたり、肉や果物を入れたりするのもおすすめです。
『犬 手作りクッキー』で検索すると、バターを使わない犬用クッキーの作り方がたくさん見られます。ぜひ、愛犬の大好物を入れたクッキーを作ってみてください。
犬はマーガリンを食べても大丈夫?
外見や用途がよく似ているバターとマーガリン。実は、マーガリンもバターと同じく、できれば食べない方が良い食品といわれています。
マーガリンとバターの違いは?
マーガリンとバターの大きな違いは、主原料と製造方法です。
バターは牛乳からクリームを分離し、撹拌することで乳脂肪を凝集させて作ります。一方マーガリンは、食用油脂(動物性・植物性)に乳化剤や着色料などの添加剤や食塩などを混ぜあわせて作ります。
トランス脂肪酸に注意
犬にマーガリンを与えることをおすすめしない理由は、トランス脂肪酸を含んでいるから。トランス脂肪酸は、悪玉コレステロールを増やして病気のリスクを高めることから、使用を規制している国もあるほどです。
市販の犬用クッキーにも使われていることがあるので注意しましょう。
犬はピーナッツバターを食べられる?
犬は、少量であればピーナッツバターを食べても問題ありません。
また、ピーナッツには、悪玉コレステロールを減少させる不飽和脂肪酸や抗酸化作用のあるビタミンEなどの栄養素が豊富に含まれており、食べるメリットもあります。
ただし、高カロリーのため、与える量には注意が必要です。ほかにも以下のような理由から、バター同様、積極的に与えることはおすすめしません。
・アレルギー
・砂糖や塩、添加物が入っているものもある
・腎臓に負担をかけるミネラルが豊富
そのほか犬が食べられる乳製品、食べられない乳製品は?
ここまでで、犬はバターを食べられるけれど、食べさせた方が良い食品ではないということをご理解いただけたでしょうか。
それでは、バター以外の乳製品はどうでしょう?犬が食べられる乳製品にはほかにどのようなものがあるのか、気になる飼い主さまもいるかもしれません。
この章ではバター以外の乳製品を与える際の量や、与え方の注意点について紹介します。
生クリーム
犬は、生クリームを食べられます。ただし、バターと同じ理由で積極的に与えるべき食品とはいえません。
与える場合はスプーン1杯程度にし、手作りケーキを作る場合は豆乳クリームやヨーグルトクリームで代用しましょう。
ヨーグルト
栄養豊富で整腸作用のあるヨーグルトは、犬も食べられます。とはいえ、ヨーグルトも乳製品のため、バターと同じくリスクに対する注意が必要です。
与える場合はスプーン1~3杯程度にし、無糖・低脂肪のものを選ぶと良いでしょう。
チーズ
犬用のチーズがあることからも分かる通り、犬はチーズを食べられます。しかし、バターと同じ理由で毎日与えるべき食品ともいえません。
チーズを与える場合はスライスチーズ1/2~1枚程度にし、人用のチーズであればカッテージチーズやモッツァレラチーズなどの塩分の少ないものがおすすめです。
まとめ
この記事では“犬がバターを食べられるのか”について紹介しました。
最後に、この記事のポイントをまとめておきます。
・肥満気味、アレルギーや内臓疾患のある犬は特に注意
・犬はマーガリンやピーナッツバターも食べられる
・そのほかの乳製品も食べられるが、与え方に注意が必要
犬はバターを食べられますが、すべての犬がそうとは限りません。この記事で紹介した食品を愛犬が食べた場合は、その後の様子をよく観察してください。
愛犬の健康を守るために、この記事をぜひ参考にしてください。
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