飼い主にお尻を向ける犬

愛犬と一緒に暮らしていると、

「どうして犬はお尻をくっつけてくるのかな?」

「なぜ犬は背中を向けて座るのかな?」と不思議に思うことはありませんか?

チュチュっとキスならいくらでもいいのに、よりによってお尻を向けてくるだなんて。
そんなところを周りから見られるのは、何となく恥ずかしい。
かわいい愛犬とはいえ、ちょっといやかも。

人間の感覚では、そう思ってしまうかもしれません。しかし、犬がお尻を向ける、お尻をくっつけてくる行為は、飼い主を困らせたいからではなく、別の理由があるのです。本記事では、犬がお尻や背中を向ける理由と、気持ちについて詳しく解説します。

【この記事でわかること】

  • うちの愛犬がお尻を向けるのはなぜ?
  • 犬が背中を向けて座るのはカーミングシグナル?
  • 犬がお尻をくっつけてくるときのNG対応
  • 犬はお尻を向ける以外に愛情表現をするの?
  • 犬に信頼してもらうための秘訣!

 

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目次

犬がお尻や背中を向けて座るのはなぜ?

お尻を向けて座る犬

犬がお尻や背中を向けて座る行動には、実は深い意味があります。この行動には、犬の心理習性が関わっているため、愛犬との信頼関係をより深めるうえでとても大切です。ここでは、犬がなぜ飼い主にお尻を向けるのか?という疑問に詳しくお答えします。

 

心を許しているから

犬にとって、お尻は視覚外の完全に無防備な部位であり、個人情報(自分の気持ちを含む)を発するものです。

そんなお尻を犬が誰かに向けてくる、くっつけるという行為は、次のような気持ちのあらわれ、愛情表現と考えらえます。

「あなたを信用している」
「あなたのことが大好き」
「あなたに見えない背後を預けたい」

犬は、飼い主に対して心を許していないと、自分のお尻を向けて寝ることはしません。活動している日中に犬がお尻を向けてくることはなくても、寝るときにお尻を向けてくるのは、犬からの愛情表現であり、飼い主を信頼している証しなのです。

 

安心してくつろぎたいから

犬がお尻を向けてくるのは、飼い主に安心感を求めているサインの一つです。「ここは安全な場所だ」と感じ、リラックスしてくつろぎたいと思っています。特に子犬のころに母犬に体をくっつけて寝ていた経験から、飼い主にも同じような安心感を求めているのかもしれません。

 

敵対心がないと伝えたいから

犬がお尻や背中を向ける行動は、「あなたに敵意はありませんよ」といった気持ちを伝えるカーミングシグナルの一つでもあります。特に相手が興奮している場合などに、自分は争う意思がないことを示すために行うことがあります。

 

撫でてほしくて甘えているから

犬がお尻を向けてくるのは、飼い主に「撫でてほしい」「もっと構ってほしい」と甘えたいサイン。犬にとって背中やお尻は、撫でられると気持ちよく感じる部分なのです。飼い主にお尻をくっつけたり、体を押しつけてきたりするのは、スキンシップを求めているのかもしれませんね。

 

過度なスキンシップに疲れているかも

犬がお尻を向けてくるのは、「ちょっと構わないで」と伝えている場合もあります。上述のとおりスキンシップも大切なのですが、過剰なスキンシップはかえってストレスになることも。犬が触れられたくないときに無理に触ると、犬は疲れてしまうので気をつけましょう。

 

落ち着いてほしいというサインかも

犬がお尻や背中を向ける行動は、犬自身が落ち着きたい、あるいは相手に落ち着いてほしいというカーミングシグナルの場合もあります。飼い主が感情的になっている場合など、犬が状況を判断してこのようなサインを出すことがあります。

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犬がお尻や背中を向ける行動はカーミングシグナル?

あくびをする犬

前章で解説したように、犬がお尻や背中を向ける行動は、カーミングシグナルのひとつとして考えられます。ここでは「犬のカーミングシグナルとは何か?」について詳しく解説します。

 

犬のカーミングシグナルって何?

犬のカーミングシグナルとは、ストレスや不安を感じたときにみせるボディランゲージで、自分や相手を落ち着かせるための行動です。特にストレスや不安を感じたときや、自分や相手を落ち着かせたり、争いを避けたりするときにみられます。

たとえば、代表的なカーミングシグナルには以下のようなものがあります。

  • 目をそらす
  • あくびをする
  • 鼻をなめる
  • 体をゆっくり動かす
  • 地面の匂いを嗅ぐ
  • 背中やお尻を向ける
  • 伏せる・座る
  • 自分の体をなめる
  • しっぽを低く振る
  • 静かに離れる

犬は言葉でコミュニケーションをとれない代わりに、体の動きや表情でさまざまな気持ちを伝えようとしています。このシグナルを理解することで、愛犬の感情を読み取り、より良い関係を築くことができそうですね。

 

犬がお尻や背中を向けるカーミングシグナルの意味は?

犬が背中やお尻を向けるのは、比較的はっきりとしたカーミングシグナルの一つです。相手に「敵意はない」と伝え、場の緊張を和らげようとする目的があります。

たとえば犬同士のトラブル時に、お尻を向けてその場をおさめようとすることも。信頼している相手に対しては、安心感や友好の気持ちを伝えるサインとしてもみられます。

犬は状況を見て本能的にこの行動をとり、争いを避けようとしているのです。 とはいえ、犬がお尻や背中を向けるすべての行動がカーミングシグナルとは限りません。飼い主に甘えたい、スキンシップを求めているだけのケースも多いでしょう。

犬がお尻をくっつけてきたときはどうすればいい?

飼い主ににっこり笑いかける犬

犬がお尻をくっつけてくるのは、飼い主への信頼や甘えたい気持ちのあらわれです。無理に触ろうとせず、犬のペースを尊重しながら、次のような対応をすると安心感を与えられます。

  • 静かにそばにいて寄り添う
  • 名前を優しく呼んで声をかける
  • 少し時間を置いてからスキンシップ
  • 様子を見ながらそっと撫でる
  • 背中を軽くトントンする

背中からお尻にかけて優しく撫でられるのを好む犬も多いですが、嫌がる様子があれば無理は禁物です。愛犬の気持ちに寄り添った接し方を心がけると、より深い信頼関係を築くことができるでしょう。

犬にお尻や背中を向けられたときにやってはいけないことは?

犬がお尻や背中を向けてくるのは、信頼している相手にしかみせないリラックスのサインです。そんなときに不適切な対応をしてしまうと、せっかく築いた信頼関係が崩れてしまうことも。以下のような行動はできるだけ避けましょう。

  • 大きな声や音を出す
  • 急に動いたり近づいたりする
  • 無理に抱きしめる・押さえつける
  • 長時間しつこく触り続ける
  • 嫌がっているのに構い続ける

お尻や背中は犬にとって無防備な急所です。驚かせるような行動や過剰なスキンシップは、不安やストレスの原因になります。犬が背中を向けているときは「安心している証」と考え、そっと見守ることが大切です。愛犬が心からくつろげるよう、静かで穏やかな環境を整えてあげましょう。

犬のお尻を向けてくる以外の愛情表現一覧

お腹を見せて愛情表現をする犬

犬はお尻を向けるだけでなく、さまざまな行動で飼い主に愛情を伝えています。

たとえば、犬の愛情表現は次のようなサインが代表的です。

  • じっと目を見つめてくる
  • 体をくっつけて寄り添う
  • 飼い主の顔や手をなめる
  • おもちゃやごはんを持ってくる
  • しっぽを左右にゆっくり振る
  • あくびや伸びを見せる
  • 飼い主の足元や近くで寝る
  • お腹を見せて寝る・仰向けになる
  • 背中を向けて寄り添って寝る

犬の行動には一つひとつに意味があり、それぞれが、愛犬なりのコミュニケーション方法です。お尻を向ける以外の行動にも、飼い主への親しみや安心感が込められています。大切なのは、愛犬からの小さなサインを見逃さないこと。しぐさや表情から本音に気づいて寄り添うことで、犬との暮らしはより幸せなものになるでしょう。

以下の記事では、犬と暮らすと幸せになる理由などについて紹介しているので、もしよければご覧ください。

愛犬に信頼してもらうために大事なこと3点!

愛犬に信頼してもらうには、日々の丁寧なお世話が欠かせません。ここでは、飼い主と犬がしっかりと信頼関係を結ぶために大切なことについて解説します。

 

日々のお世話をていねいに

愛犬に信頼してもらうためには、日々の丁寧なお世話が大切です。食事や散歩、排泄のケアといった基本的なお世話をきちんと行うことで、犬は飼い主に対して安心感を抱くようになります。規則正しい生活は犬にとって大きな安心材料となり、信頼関係の土台となります。

 

愛情たっぷりなスキンシップ

優しく撫でたり体を寄せたりするスキンシップは、犬に安心感を与え、絆を深める大切な時間です。犬がリラックスしているときに行うと、より愛情が伝わりやすくなります。撫でる場所を探りながら、愛犬が喜ぶポイントを見つけましょう。また、体の異変に気づく機会にもなります。

 

無理強いしない接し方で

犬との信頼関係を築くうえで、無理強いしない接し方は非常に重要です。犬が嫌がることを無理にさせるとストレスになり、せっかく築いた信頼関係が損なわれてしまうかもしれません。犬のボディランゲージを観察し、嫌がるサインがあればすぐにやめましょう。犬のペースに合わせた距離感を大切にしてくださいね。

まとめ│犬がお尻や背中を向けるのは信頼や愛情の証!

犬の習性と愛情表現は、人間の感覚や習慣と異なり、どことなくユーモラスを感じます。しかし、それらを知ることで愛犬の気持ちを理解し、よりいっそうの愛情を抱くことができるのではないのでしょうか。

愛犬が毎日お尻を向けてきてくれたら、「自分は、とても大好きな人」と慕われているということにほかなりません。それに応えて、愛情をいっぱい愛犬に注いであげましょう。

 

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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