ノルウェージャンフォレストキャットに最適な栄養バランス
がっしりした体の維持には高タンパク質の食事が不可欠
肉食動物である猫の主なエネルギー源はタンパク質で、人間の約2倍必要としています。ノルウェージャンフォレストキャットは体が大きく運動量が多いので、高タンパク質の食事が欠かせません。
タンパク質はアミノ酸の供給源でもあります。食事から摂取したタンパク質はアミノ酸に分解されてから利用されます。エネルギー源として利用されるほか、筋肉や皮膚を作る材料にもなります。
猫が1日に必要とするタンパク質の量は体重1kg当たり7gです。成猫のノルウェージャンフォレストキャットの平均体重は4~7kgですから、1日28~49gのタンパク質が必要です。
キャットフードだけでは足りない場合は、良質な動物性タンパク質を多く含む卵やチーズを与えるといいでしょう。どちらも消化吸収に優れているので効率よく摂取できます。
また、アミノ酸のバランスも重要です。体内で生合成できない11種類の「必須アミノ酸」は食事から摂る必要があります。特に、タウリンとアルギニンは欠乏すると重篤な症状が引き起こされ、死に至ることもあります。
アミノ酸をバランス良く取り入れるには、肉、魚、卵、乳製品をうまく組み合わせて、いろいろなタンパク質源を摂らせましょう。
エネルギー源であり皮膚と被毛の健康維持に欠かせない脂肪
脂肪も猫にとって重要なエネルギー源です。運動量が多いノルウェージャンフォレストキャットはタンパク質だけではエネルギー不足に陥るので、高脂肪の食事を与えましょう。
肥満になることが心配かもしれませんが、毎日しっかり運動していれば太ることはありません。また、脂肪は皮膚や被毛の健康、免疫機能の維持に欠かせない「必須脂肪酸」の供給源でもあります。
猫にとっての必須脂肪酸は、植物油に多く含まれるリノール酸と動物性油脂に含まれるアラキドン酸です。これらは、体内で生合成できないので食事から摂る必要があります。
さらに、皮膚のバリア機能を保つ働きが認められているDHA・EPAなどの「オメガ3脂肪酸」を摂らせると効果的です。DHA・EPAはサバやイワシなどの青魚に多く含まれています。
運動量の多さを炭水化物でカバーする
糖質である炭水化物も猫のエネルギー源として利用できます。「肉食動物である猫には炭水化物は必要ない」と考える方がいますが、ノルウェージャンフォレストキャットも例外ではなく、猫の健康維持には一定の炭水化物が必要です。
肉と魚だけでエネルギー源を確保しようとすると、どうしても肝臓や腎臓に負担がかかってしまいます。炭水化物はタンパク質よりも体内に吸収されやすく、素早く利用できるのがメリットです。
ただし、猫は穀物の消化を苦手としているので、食品から摂らせる際はしっかり加熱してから与えましょう。ご飯やパンを与えても構いません。ご飯は消化に良く、アレルギーが少ないのがメリットです。パンも消化に良く、香りが強いので猫が好む食品です。しかし、ご飯には糖質が多く含まれていますので、バランスを考えて与えすぎないようにしてください。
食物繊維を多めに摂らせて毛玉の排出を促す
豊かな被毛を持つノルウェージャンフォレストキャットは、毛づくろいの際に飲み込む抜け毛の量が多く、お腹に毛玉がたまりやすい猫種です。
そこで、毛玉の排出を促すために食物繊維を多めに摂らせましょう。猫は(人間も)食物繊維をまったく消化できませんが、便の嵩かさを増して腸を刺激し、便通を促す働きがあります。
食物繊維はキャッフードにも含まれていますが、抜け毛を飲み込む量が多いノルウェージャンフォレストキャットはそれだけでは足りません。
また、猫は野菜を食べたがらないので、どうしても繊維不足になりがちです。一方で、猫は稲のような繊維が多い葉を好んで食べる習性があります。外に出る猫が草を食べて毛玉を吐き出すように、葉物類であれば食べてくれる可能性があります。加熱して油で絡めると食べやすいので、ほうれん草や大根の葉を油で炒めて与えてみましょう。
ビタミンEを強化したフードで健康を維持する
ノルウェージャンフォレストキャットにはビタミンEを強化したフードを与えましょう。ビタミンEには抗酸化作用があり、脂肪の酸化を防ぐ働きがあります。
脂肪が酸化すると「過酸化脂質」という物質に変わり、動脈硬化や心臓疾患の発症リスクを高めてしまいます。さらに、お腹の脂肪が酸化して固まる「黄色脂肪症」という病気を引き起こしてしまいます。
特に、魚に含まれる「不飽和脂肪酸」は酸化しやすいので、魚を日常的に食べているノルウェージャンフォレストキャットはビタミンEをたくさん摂らせましょう。
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ノルウェージャンフォレストキャットに与えるフードの量と回数
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫は食べたいだけ与えて構わない
ノルウェージャンフォレストキャットの子猫は成長に多くのカロリーが必要です。子猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。
ノルウェージャンフォレストキャットの週齢別の1日に必要なエネルギー(kcal/kg)
8週齢 260
14週齢 200
20週齢 150
40週齢 100
52週齢 80
生後2か月の子猫が1日に必要とするカロリーは体重1kg当たり260kcal、成猫の約3倍です。生後6か月の子猫は成猫の約2倍のカロリーが必要です。
ノルウェージャンフォレストキャットは、生後6か月までは毎日のように体重が増えます。生後6か月を過ぎると成長のスピードは落ちますが、それでも成猫よりもはるかに多くのカロリーが必要です。
1歳までは食べたいだけフードを与えて構いません。子猫は胃が小さいので、1日3~5回はフードを与えてください。
なお、ノルウェージャンフォレストキャットは成猫になるまで3~5年を要する猫種です。5歳までは、たっぷりとフードを与えてください。
カロリーと運動量に見合った量のフードを与える
ノルウェージャンフォレストキャットは運動量が多いので十分な量のフードを与えましょう。しかし、運動量には個体差があります。あまり運動しないのにフードをたくさん与えていると、エネルギーとして消費されなかった分が体脂肪として蓄積されてしまいます。
ノルウェージャンフォレストキャットは「糖尿病」や「肥大型心筋症」の発症リスクが高いとされていますので、フードの与えすぎに注意しましょう。
フードの量はカロリーを基に計算してください。成猫が1日に必要とするカロリーは以下のとおりです。
ノルウェージャンフォレストキャットの1日に必要なエネルギー(kcal/kg)
不活発な猫 70
標準的な猫 80
活発的な猫 85
妊娠中の猫 100
授乳中の猫 250
ノルウェージャンフォレストキャットの平均体重は4~7kgですので、1日に必要なカロリーは標準的な猫で320~560kcalになります。成猫のノルウェージャンフォレストキャットは、このカロリーに相当する量のフードを1日2~3回に分けて与えてください。
老猫は運動量を見てフードの量と回数を調整する
運動量が豊富なノルウェージャンフォレストキャットも老猫になると寝ている時間が長くなります。運動量が落ちているのに若いころと同じ量のフードを食べていると肥満につながるだけでなく、心臓や腎臓にも負担をかけてしまいます。
猫は一般的に10歳から老猫とされますが、老化は7歳ごろから始まります。ノルウェージャンフォレストキャットの平均寿命は11~14年とやや短いので、7歳を過ぎたら少しずつ高齢猫向けのフードに切り替えましょう。
1日に必要とするカロリーは成猫と同じです。もともと体が大きいノルウェージャンフォレストキャットは、年齢を重ねても大きく体重が落ちることはありません。運動量を見てフードの量と回数を調整してください。
- イヌ
- ネコ
- 血統種
- ミックス
-
- 0歳
- 1歳
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- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上