犬と猫は一緒に飼うことができる？仲良く暮らすために必要な準備や注意点を紹介！

犬と猫は仲良く一緒に飼うことができる！

犬と猫を一緒に飼うことは可能です。漫画やエッセイにもたびたび取り上げられるように、犬と猫は仲良く暮らしているケースが多いでしょう。

 

ただし、相性によっては仲良く暮らせない場合もあります。

とくにどちらも大人になってから一緒に暮らし始める際には、お互いの存在がストレスになりケンカに発展するケースもあるでしょう。

 

犬と猫との暮らしを始めるには、迎え入れるタイミングやお互いの相性などを見極め、慎重に進めなければなりません。

犬と猫を一緒に飼う場合の注意点は？

ここからは、犬と猫を一緒に飼うときの注意点を解説します。

双方がストレスなく仲良く生活するためには、飼い主さまの対策が不可欠です。それぞれの注意点をしっかり確認しておきましょう。

 

犬と猫それぞれの環境を整える

犬も猫もそれぞれ縄張りを持つ動物です。

そのため、自分の縄張りにほかの動物が入ってくると警戒し、ストレスに感じる可能性が高いでしょう。

 

一緒に暮らすストレスを軽減するためには、それぞれの居場所を作ることが大切です。

 

犬は平面空間で生活をしており、猫は立体的な空間で生活をします。

そのため、犬の居場所は床を中心に作り、猫の居場所は床以外にも棚やキャットタワーを設置して床より上に作るとよいでしょう。

とくに猫は縄張り意識が強い動物とされています。そのため、猫の居場所は犬の届かない高さに作ることをおすすめします。

 

犬と猫の急な対面は避けて段階的に対面させる

多頭飼育を始める際には、いきなり対面させるのではなく、段階的に対面させることが大切です。

 

まずは対面させる前に別々の部屋で隔離し、お互いのにおいが付いたタオルを使ってにおいに慣れさせます。

 

次にケージ越しに対面させて様子をみましょう。

ケージ越しでも問題ない場合は、ご飯を一緒に与えたり、同じ空間で過ごす時間を増やしたりと徐々に慣らしていきます。

 

早く慣れさせようと思い、すぐに対面させるとストレスによって体調を崩す事態になりかねません。同居を始める際には、焦らず段階的に慣れさせるようにしましょう。

 

仲良くならなかった場合を考えておくことも大切！

犬と猫を一緒に飼っていても、必ず仲良くなる保証はありません。

人間と同じように犬と猫にも個性があり、相性がどうしても合わないときもあるでしょう。

 

そのため、多頭飼育を始める際には、仲良くならなかった場合を考えておく必要があります。

仲良くならないときは、無理に一緒に部屋で生活させずに、別々の部屋を用意することをおすすめします。

新しいペットを迎える前に、仲良くならなかったときに別々の部屋を用意できるか確認しておきましょう。

犬と猫それぞれの特徴をしっかりと理解する！

ここからは、犬と猫それぞれの特徴を紹介します。

犬と猫は、それぞれ特性や食事などが異なる生き物です。

双方にストレスなく暮らしてもらうためには、飼い主さまがそれぞれの特徴を理解し、特性に合わせた生活を心掛けましょう。

 

犬と猫の特性の違い

犬は群れを作って生活する生き物なので、社交的でほかの人や動物とも仲良くできるケースも少なくありません。

一方、猫は単独で生活をするため、警戒心が強く知らない人や動物には懐きにくい傾向があります。

 

また、犬と猫には生活スペースにも違いがあります。

平面で生活する犬とは異なり、猫は立体的に生活します。

猫には床だけでなく、キャットウォークやキャットタワーなどを利用して高さのあるスペースも用意しましょう。

 

犬と猫の食事の違い

犬と猫では、必要とする栄養素が異なります。

猫は完全な肉食動物ですが、犬は肉食に近い雑食動物です。

同じご飯を与えていると栄養不足になり、病気を引き起こす可能性が高くなります。

 

また、食事の仕方にも違いがあります。

犬は食べられるだけ食べる食事方法のため、ご飯が出されたら完食することが多いでしょう。

一方、猫は食べる量を調整して、複数回にわけて食事をするため、ご飯は一度で食べ切らないのが特徴です。

 

猫が食べ残したご飯をそのままにしておくと、犬が食べてしまう可能性があるので注意が必要です。

 

犬と猫のトイレの違い

犬はペットシーツの上で排泄をします。

トイレのしつけは、犬のほうが時間がかかる可能性があり、根気強くしつける必要があります。

 

一方、猫は砂の上で排泄をし、排泄物に砂をかけて隠す習性があります。

そのため、猫専用のトイレを設置し、猫砂を敷き詰めたほうがトイレのしつけをスムーズに行うことができます。

また、猫は犬よりきれい好きな性格をしており、汚れているトイレで排泄をしない場合があります。排泄物はみつけたら早めに片付けるようにしましょう。

 

犬と猫の違いまとめ

	犬	猫
特性	・社交的でほかの人や動物とも仲良くできる ・平面で生活	・警戒心が強く知らない人や動物に懐きにくい ・立体的に生活
食事	・肉食に近い雑食動物 ・ご飯が出されたら完食	・肉食動物 ・ご飯は一度で食べ切らない
トイレ	・ペットシーツの上	・猫砂の上で排泄をし、排泄物に砂をかけて隠す

犬と猫を一緒に飼うのに適した時期などはある？

犬と猫を迎え入れるときのタイミングを調整すると、仲良く飼育できる可能性が高くなります。おすすめのタイミングは、下記のとおりです。

それぞれの時期について、詳しくみていきましょう。

 

犬も猫どちらも幼い時期に一緒にお迎えする

幼い時期に犬・猫を同時にお迎えすると、比較的慣れやすくなります。

幼い時期は、警戒心がそれほど強くなく、お互いを遊び相手や兄弟のように認識します。

一緒に眠ったり、おもちゃで遊んだりする姿がみられる可能性も高いでしょう。

幼いころから一緒に暮らしていると、そこにいるのが当たり前の存在となり、ケンカなどのトラブルが少なく済みます。ストレスなく生活しやすいため、ベストな時期といえます。

 

お互いの社会化期にあわせる

犬は生後3〜16週齢が社会化期とされています。一方、猫は2〜9週齢までが社会化期に該当します。

 

社会化期とは、兄弟や人間とのかかわりを通してお互いの関係性を築く期間です。比較的警戒心も高くなく、ほかの動物でもスムーズに受け入れることができる時期といえるでしょう。

 

お互いの社会化期に合わせて迎えると仲間と認め合い、うまく生活できる可能性が高くなります。トラブルが少ない状態で多頭飼育したい方は、それぞれの社会化期に合わせてお迎えを検討してみてください。

先住の犬猫がいる場合の注意！

ここからは、先住の犬猫がいる家庭に新しいペットをお迎えする際のポイントを解説します。これから新しいペットのお迎えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

 

犬の場合

犬は群れで生活する習性があるため、新しい猫を迎えてもスムーズに慣れていく可能性が高いでしょう。とくに迎え入れるのが子猫の場合は、犬に受け入れられやすくなります。

 

ただし、新しく飼った猫が神経質でおくびょうな性格をしている場合、警戒心が強く仲良くなれないケースもあります。先住犬がフレンドリーでもケンカに発展する危険性があるでしょう。

 

また、新しく猫を飼う際には、猫ばかりを構いすぎないように注意が必要です。これまで自分だけをみてくれていた飼い主さまが構ってくれなくなると、愛犬のストレスがたまる原因となります。遊んだり、散歩にいったりと先住犬のための時間を意識して作ることが大切です。

 

猫の場合

新しく犬を飼育するのが最も難しいのは、先住猫がいるケースです。猫は基本的に単独行動をしており、群れを作る習性はありません。そのため、新しく迎えた犬をすぐに仲間と認識することはなく、むしろ縄張りに入ってきた侵入者として警戒し、攻撃的になることが予想されます。

 

しかし、一緒に暮らしているなかで、犬が自分に危害を加えないとわかると、うまく生活できる可能性があります。

 

新しく迎えた犬を受け入れてもらうためには、最初に対面させる段階で恐怖心を与えないことが大切です。時間をかけてゆっくり慣らしていきましょう。

多頭飼いに向いている犬や猫はいる？

犬や猫のなかでも、性格的に多頭飼いに向いている犬種・猫種がいます。ここでは多頭飼いに向いている種類を紹介します。

 

多頭飼いに向いている犬種

多頭飼いに向いている犬種は、下記のとおりです。

猫との同居がうまくいきやすいのは、穏やかで大人しい性格の犬です。猫は静かで落ち着いた場所での生活を好むため、活発でよく吠える犬は多頭飼いに向いていないでしょう。

ただし、多頭飼いに向いている犬種でも性格は1頭1頭異なります。迎え入れる前にその犬がどのような性格をしているのか見極めることが大切です。

 

多頭飼いに向いている猫種

多頭飼いに向いている猫種は、下記のとおりです。

人懐っこくおおらかな性格の猫は、犬との暮らしに向いている可能性があります。紹介した猫種は大人しい性格の場合が多く、むやみに犬を攻撃することは少ないでしょう。

なかでも、ラグドールやメインクーンは、ほかの動物とのコミュニケーションが上手にとれるといわれており、ケンカの心配も少なく多頭飼いしやすい猫種といえるでしょう。

まとめ│犬と猫を一緒に飼うには環境を整えることが大切！

本記事では、犬と猫を多頭飼いするときの注意点や多頭飼いを始める時期について解説しました。

犬と猫は一緒に飼育可能です。しかし、それぞれの性格や相性によっては仲良くできない可能性もあります。新しいペットを迎える前に、仲良くできなかった場合を想定して、犬と猫をわけて飼育できる環境を整えておきましょう。

ペット保険比較のピクシーにはペット保険についての記事も多数ございます。
また保険選びで迷われている方は、保険料や補償割合などの条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」も参考にされてください。