マルチーズの性格や寿命、値段、飼い方

純白の被毛に優雅な立ち姿が魅力的なマルチーズ (英語表記:maltese)。

穏やかで人懐っこい性格をしており、日本でも人気の高い犬種です。

 

そのため性格が良くて飼いやすい、とイメージをしている方も多いでしょう。

しかし、マルチーズは「性格が悪い」といわれることがあるようです。

 

そこで今回は、マルチーズの性格から寿命、飼育のポイントなどを詳しく解説します。

【この記事でわかること】

  • マルチーズの性格は悪くない?
  • マルチーズは短命って本当?
  • マルチーズの凶暴化やわがままは防げる?
  • マルチーズのミックス犬を紹介!

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目次

マルチーズの特徴と人気の理由は?

マルチーズの特徴

マルチーズは、白く美しい被毛が特徴的な小型犬です。人気の高い犬種で、一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)の登録頭数は、毎年上位にランクインしています。

 

マルチーズの外見の特徴や値段は、以下のとおりです。

マルチーズの外見 直毛の長い被毛・やや長めのボディ
マルチーズの毛色 白色
マルチーズの体重 2~3kg
マルチーズの値段・価格 15~40万円前後※1
マルチーズの平均寿命 13.6歳※2

※1 愛犬ブリーダーより。2024年6月時点。
※2 アニコム損保「家庭どうぶつ白書2023」

マルチーズは、伸ばしつづけると床まで届く長い被毛が特徴的です。丸みをおびた目に真っ黒の鼻がかわいらしい印象を与えます。

 

マルチーズの原産国や歴史!

マルチーズは、イタリアにある「マルタ島」が原産といわれています。

今から3000年以上前に、貿易商人がマルタ島に連れてきた犬がマルチーズの祖先といわれており、マルチーズの名前も「マルタ島」に由来しています。

 

マルチーズは、15世紀ごろからフランスの貴族の間で愛玩犬としても愛されてきました。

 

日本に伝わったのは1960年ごろです。1968年から1984年までの約15年間、日本での登録数ランキング1位を記録しており、昔から変わらず人気の犬種であるといえます。

 

マルチーズは性格が悪い?

マルチーズは、性格が悪いわけではありません。

マルチーズは人に対して友好的で甘えん坊な性格をしていますが、賢さや警戒心の強さも持ち合わせています。そのため、知らない人に愛想を振りまかなかったり、大きな犬に立ち向かったりする姿がみられることがあります。

性格が悪いといわれてしまうのは、飼い主さまの声ではなく、上記のような場面に遭遇した方の印象なのかもしれません。

 

マルチーズの大きさや毛色は?

マルチーズの体高は20~25cmです。標準体重は2~3kgとされており、細めの体格をしています。

また、マルチーズの毛色は、純白に近い白が一般的です。なかには、淡い茶色やレモン色の被毛をもつマルチーズも存在します。

 

マルチーズの寿命は短命?

マルチーズは短命といわれることもありますが、平均寿命は12~15歳となっており、小型犬の平均寿命とそれほど変わりません。

20歳近くまで生きているマルチーズもいるため、マルチーズだから短命とはいえないでしょう。

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マルチーズは飼いにくい?飼い方のポイント

マルチーズの飼い方のポイント

マルチーズは、犬の飼育初心者でも飼いやすい犬種です。しかし、日ごろのお手入れや飼育環境には、気を付けたい点があります。

この章では、マルチーズの飼育のポイントを5つ紹介します。

 

トリミングやブラッシングは必要?毛が抜けやすい?

マルチーズは、抜け毛はそれほど多くありません。しかし、被毛はカットしなければ伸びつづけるため、定期的なトリミングとブラッシングが必要です。

 

ブラッシングは1日に1回を目安に行います。ブラッシングを怠ると、毛玉ができてしまうため注意してください。

また、被毛を清潔に保つため、トリミングを行いましょう。1か月に1回程度、短めにカットしてもらえば、日々のお手入れ時間の短縮もできます。

 

◆マルチーズのトレンドのカットは?

マルチーズは、被毛が伸びるスピードが速いため、さまざまなカットスタイルを楽しむ飼い主さまも多いでしょう。

短めにカットしたい場合は、「テディベアカット」が人気です。名前のとおりクマのぬいぐるみのような丸さのあるカットで、あどけない印象に仕上がります。

被毛を長く残したい場合は、頭部の被毛を伸ばして結んだ「トップノット」、毛量が多い子には頭を丸く仕上げる「アフロカット」も人気です。

 

マルチーズの散歩時間は何分?

マルチーズは運動量の多い犬種ではありませんが、ストレス発散のためにも毎日のお散歩は必要です。

しかし、マルチーズは小型犬なので、一度に長い距離を散歩するのは難しいでしょう。マルチーズのお散歩は1日2回、1回10~20分程度が理想です。

 

滑りにくい床材がおすすめ!

マルチーズは、膝蓋骨脱臼(パテラ)を発症しやすいといわれています。膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が通常の位置から外れ、歩行の際に痛みなどが出る病気です。

滑りやすい床は、膝蓋骨脱臼を発症する原因となります。マルチーズが生活するスペースには、マットを敷いたりクッションフロアに張り替えたりして、滑り止め対策を行うことが大切です。

 

定期的に目や耳のケアを!

マルチーズは、遺伝的に目の病気になりやすく、涙やけを起こす可能性が高い犬種です。涙やけは放置すると被毛が黒く変色し、皮膚に炎症を引き起こします。

目の周りは、定期的にコットンでふき取り、被毛が目に入ってないか確認してみてください。

また、マルチーズは垂れ耳なので、耳のトラブルも多いといわれています。耳の表面をコットンでやさしくふき取り、こまめにケアしましょう。

 

フードはサイズにも気を付けて

マルチーズは消化器官が小さく、一度に多くの食べ物を食べられません。空腹の時間が長くなるとエネルギーが不足し、低血糖症を引き起こしてしまう可能性もあります。

フードは消化器官の小さいマルチーズでも食べやすい、小さめのサイズを用意してみてください。また、フードは多くの量が食べられなくても低血糖にならないように、栄養のあるフードを選びましょう。

マルチーズの凶暴化やわがままを防ぐには?

マルチーズの凶暴化やわがままを防ぐには、子犬のころからしつけや社会化トレーニングを行うことが大切です。

 

基本的には穏やかな性格をしていますが、甘やかしてしまうと、わがままな性格になる可能性があります。

マルチーズの問題行動としてよくみられるのは、「吠え癖」と「噛み癖」です。とくに来客に対して警戒吠えしたり、噛みついたりなどの行動がみられることがあります。

 

こういった問題行動を引き起こさないためにも、子犬のころからしつけを行いましょう。

マルチーズは病気になりやすい犬種?

マルチーズの寿命は、小型犬のなかでは平均的ですが、以下のようなかかりやすい病気がいくつかあります。

  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • パテラ(膝蓋骨脱臼)
  • 流涙症
  • 外耳炎
  • 低血糖症
  • 歯周病
  • 異物誤飲
  • ホワイトドッグシェイカーシンドローム

高齢のマルチーズによくみられる僧帽弁閉鎖不全症は、完全に予防する方法はありません。しかし、日ごろの体重管理や定期的な検診で、早期発見・早期治療ができる可能性があります。

気になる症状や様子がみられたら、早めに獣医師に相談しましょう。

マルプーだけじゃない!マルチーズのミックス犬!

マルチーズのミックス犬

マルチーズとほかの犬種を掛け合わせたミックス犬は、「マルプー」が有名です。実はマルチーズのミックス犬は、マルプーだけではないことをご存じでしょうか。

この章では、マルプーやほかのミックス犬の一般的な特徴を紹介します。

 

マルチーズとトイ・プードルのミックス

マルチーズとトイ・プードルを掛け合わせたミックス犬は、「マルプー」と呼ばれています。

一般的には、垂れた耳に大きな目をしており、抜け毛が少ないのが特徴です。外見の特徴は個体差があり、同じマルプーでも毛色や被毛の形状などが異なります。

性格は、穏やかで賢い子が多いといわれています。

 

マルチーズとポメラニアン

マルチーズとポメラニアンのミックス犬である「マルポメ(ポメマル)」も人気があります。

外見は犬によって異なり、ポメラニアンの特徴が強く出た犬は、被毛がふわふわになり丸みを帯びたフォルムになります。

性格は、活発で勇敢な一面がありながらも、人懐っこい犬が多いようです。

 

ほかにも、以下のようなマルチーズとほかの犬種のミックス犬が存在します。

  • チワマル(マルチーズとチワワ)
  • マルシーズ(マルチーズとシー・ズー)
  • マルックス(マルチーズとダックスフンド)
  • シュナマル(マルチーズとミニチュア・シュナウザー)

ミックス犬は、マルチーズの特徴が強く出る場合もあれば、もう一方の犬種の特徴が強く出る場合もあります。

成長の過程や見た目の変化を楽しめるのが、ミックス犬の魅力といえるでしょう。

まとめ│マルチーズはかわいくて賢い犬種!

今回は、マルチーズの特徴や飼育のコツについて紹介しました。

  • マルチーズは白く真っすぐな被毛が特徴
  • 被毛は伸びつづけるため定期的なブラッシングとトリミングが必要
  • 賢く人懐っこい性格をしている
  • 警戒心の強さも持ち合わせており、社会化トレーニングが大切

マルチーズは、かわいらしい見た目と賢く愛嬌のある性格が魅力の犬種です。比較的、初心者でも飼いやすい犬種といえます。

今回紹介した飼育のポイントを確認したうえで、マルチーズのお迎えを検討してみてください。

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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