犬猫用の防災グッズ

皆さまは、ペットの防災対策を行っていますか?

大地震などに備えて防災意識が高まっている近年、人間用だけではなくペット用の防災グッズもさまざまなものが販売されています。いったい、ペットのためにはどのようなものを準備すれば良いのでしょうか。

 

この記事では、万が一のときに大切な愛犬・愛猫を守るための防災グッズや避難方法などをご紹介します。

また、ペットの予知能力や災害後の注意点についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事でわかること】

  • ペットの防災がまるごとわかる!
  • おすすめの防災グッズ12点!
  • エキゾチックアニマルは避難所に連れていける?
  • ペットにもPTSDが起こるって本当?
  • プライバシーに配慮した迷子札を紹介!

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まだペット保険に加入していない方、これから加入する方、保険の乗り換えを検討中の方は参考にされてください。

目次

ペットの防災グッズ一覧!避難道具は何が必要?

ペットの防災グッズ一覧

災害が起こったとき、周囲はどんな環境になるかわかりません。特にペットは、自分で状況把握をすることは難しいのが現実です。

それでは、安心して避難するためにはどんなグッズが必要なのでしょうか。ペットを連れての避難を想定して、優先度の高い3つのカテゴリに分けて紹介します。

 

①常備薬やフード

災害時、かならず必要になる以下のものは最優先で備えておきましょう。

  • 常備薬
  • フード
  • 食器
  • キャリーバッグ、ケージ
  • 首輪、リード、ハーネス
  • トイレ用品・ペットシーツ

避難生活の中、いつもと同じ習慣を続けることがペットにとっての安心要素にもなります。

とはいえ、フードについては防災用の特別なものを準備する必要はありません。日常のフードを活用する「ローリングストック」がおすすめです。

ローリングストックとは、日ごろから多めのストックを準備して古いものから消化し、備蓄には常に新しいものを置くという方法です。すぐに持ち出せるように、小分けにしたものが5日分程度あるとさらに安心でしょう。

 

◆ペットの防災に最適な7年保存水

フードとともに必需品である飲み水は、防災用に7年保管できる商品も販売されています。殺菌処理がされており、-20~80℃まで耐えられるので夏場でも車の中で保管可能です。

商品:JARA Water ペット用防災備蓄 7年保存水

 

◆折りたためて持ち運びやすい水飲みボウル

折りたためる水飲みボウルも防災グッズにおすすめです。水を無駄にせず、フードのお皿としても併用でき、1つで2役活用できます。日常のお散歩でも持ち歩くことができる商品です。

商品:カラフルな折りたたみボウル

 

②ペット・飼い主の情報

災害の大きさによっては、自宅や避難先でペットとはぐれてしまうかもしれません。そういった可能性も踏まえて、ペットや飼い主さまの情報はすぐに提示できるように備えておきましょう。

災害時に有効な情報として、以下の項目が挙げられます。

  • 飼い主さま・預け可能先の電話番号
  • ワクチン・既往歴・かかりつけ動物病院
  • 愛犬・愛猫の写真や画像

首輪に情報を取りつける、写真を手元に常備するなどの方法でいつ災害が起こっても困らないように対策しましょう。

 

◆「もしも」にそなえる愛猫手帳

「ねこヘルプ手帳」はカバンに入れてもかさばらないサイズで、飼い主さまの身に何か起こったときや災害時の情報開示に利用することができて便利です。犬用・エキゾチックアニマル用もあります。

商品:ねこヘルプ手帳

 

③ペット用品

災害発生時には、いつもの生活ができずペットにストレスがかかってしまいます。そんなとき、以下のような日ごろから愛用しているペット用品があると落ち着きを取り戻すきっかけになるでしょう。

  • お気に入りのおもちゃ
  • 愛用のタオル(ペットの匂いがついているもの)
  • お手入れ用のブラシ

次のような衛生用品も用意してあると便利です。

  • ビニール袋
  • ウエットティッシュ
  • 消臭スプレー
  • ガムテープ

ガムテープはケージの固定や修復のほか、メモ代わりに使うこともできます。

 

◆災害時も臭い対策万全!防臭袋

 

避難中に気になる排泄物の臭いは、防臭袋で軽減できます。カラーも豊富で普段の散歩でも使えますので、ご家庭に常備してあると便利です。

商品:BOS (ボス)防臭袋

 

◆無臭で肌にやさしいペット用ドライシャンプー

動物看護士×トリミングサロンが共同開発したグルーミングスプレーで、水がなくてもトリミング効果が得られます。消臭・除菌に加えノミ忌避の効果もあります。

商品:ペトラボ 犬猫兼用グルーミングスプレー

 

防災グッズのポイントや保管場所

ペットの防災グッズは、「万が一のときに実用的か」を重視して準備することが大切です。特に、以下の項目は重要になりますので覚えておきましょう。

  • 必需品が必要な分、備えてあるか
  • 持ち歩くことができ、重すぎないか
  • 自宅と車など数箇所に保管されているか

1つずつ自分でそろえるのが難しいという方には、ペット用の防災セットもおすすめです。購入する際は、自分の体力で持ち運べるか総重量をかならず確認してください。

 

◆コンパクトなリュックタイプの犬用防災セット

 

ペットの防災セットは、すぐに持ち出せるリュックタイプのものがおすすめです。アニコムオリジナルの犬用防災リュックは衛生商品が中心で、リュックの前面には忘れ物を防ぐ工夫として避難に必要なものリストが描かれています。

商品:アニコムオリジナル 犬用防災リュック

 

◆フタ付きトイレが機能的!猫用防災セット

こちらの商品は、猫に特化した防災セットです。蓋つきのトイレがついており、避難先でも安心して排泄させることができます。そのほか、フードボウルや防臭袋など避難時の必需品も備わっています。

商品:ネコのための防災8点セット+避難時持ち物チェックリスト付き

地震からペットを守るための防災対策はできてる?

ペットの防災グッズを準備する以外にも、日ごろから災害への対策ができることをご存じですか?万が一のときに慌てないために、今日からできる備えをひとつずつ解説していきます。

 

避難場所やペットの受け入れルールを確認

ペットの防災の基本として、

  • 避難場所
  • ペットの受け入れルール

の確認が必要になります。避難所までの道のりは、実際に歩いて安全なルートを見つけることが重要です。愛犬がいる場合は、練習として日ごろの散歩コースにするのも良いでしょう。

また、自治体で行う避難訓練には、ペットが参加ができることもありますので調べてみてください。

 

大地震の際は、足元だけではなく通信状況の悪化も想定されます。避難所やルールは事前に調べて家族と共有しましょう。

 

家具やガラス・飼育場所の地震対策

自宅で大地震が発生した場合に備え、家の中も地震対策をしましょう。

たとえば、ケージへの家具や家電の転倒・落下を避ける配置にします。転倒防止にポールを設置するなどの対策も有効です。

大きな揺れで窓ガラスが割れる可能性も考えられます。犬や猫が肉球をケガしないように飛散防止の対策をしてください。

 

また、ペットのお気に入りの場所があれば、たどり着くまでの経路の安全性も確保しておきましょう。万が一のときに迷いなく逃げ込むことができます。

 

◆ガラスの飛び散りを防ぐ防災フィルム

ガラスの飛散は、あらかじめ防災フィルムを張り付けることで被害を最小限に抑えることができます。こちらの商品は好きな大きさにカットして使え、紫外線もカットできるためおすすめです。

商品:ガラス飛散防止フィルム

 

迷子札やマイクロチップで迷子対策

マイクロチップや鑑札、迷子札は、災害時に愛犬や愛猫とはぐれた際に効果を発揮します。どこか別の場所で保護された場合でも、飼い主さまの情報がわかれば連絡が来る確率が高くなるためです。

実際に過去の大震災でも、迷子札などのおかげで多くの飼い主さまとペットが再会したという記録があります。

 

注意点として、マイクロチップは飼い主さまの情報の登録が必要です。引っ越しや電話番号の変更があった場合は情報の更新を忘れずに行ってください。

また、犬を迎えた方は自治体への登録と鑑札の着用も行いましょう。

関連記事:犬・猫のマイクロチップの装着費用や埋め込む方法は?かわいそうといわれる理由

 

◆1年補償あり!災害時にも役立つ迷子札

ペットが迷子になり保護されると、収容期間を経て殺処分になることをご存じでしょうか?当社の迷子札は、迷子による殺処分ゼロへの取り組みとして開発されました。

迷子になってしまった場合、当社の専用サイトから近隣の登録者さまへ捜索協力依頼を出すことができます。

また、プライバシーにも配慮しており、飼い主さまの名前や連絡先を直接記入する必要がありません。迷子のヘルプを出しているときだけ、裏面のQRコードから以下の情報が表示され連絡が取れる仕組みになっています。

  • ペットの情報(名前やかかりつけの病院など)
  • 飼い主さまの名前
  • メールアドレス

商品:【1年補償】ペットの災害対策付き迷子札(my-go.jp)

 

基本的なしつけや社会化トレーニングが大切

避難所生活では、たくさんの知らない人と出会います。慣れない環境でも落ち着いて過ごすためには、基本的なしつけやトレーニングが完了していることが非常に重要です。

普段から人や音に慣れさせる社会化を身に付けることで、ペット自身のストレス軽減につながります。また、基本の合図を覚えているとトラブルの回避や安全な避難生活にもつながるでしょう。

以下の6つのしつけは、すぐに実行できるようトレーニングすることをおすすめします。

  • 待て
  • 伏せ
  • 静かに
  • 来い、おいで
  • 出せ、離せ
  • ハウス

 

ケージで過ごすことへの慣れも大事

多くのペットは、避難生活をケージやキャリーバッグの中で過ごします。また、同じ避難所内で飼い主さまと離れて生活するパターンも多くあるでしょう。

そのため、ケージに慣れることは大事な防災の訓練になります。ケージへの抵抗感をなくすトレーニングをご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

  1. ケージの中におやつやフードを入れる
  2. ペットが中に入ったら褒めてご褒美を与える
  3. 慣れてきたらケージでいつもの食事をする

こういったトレーニングで、緊急避難時や避難所の生活がスムーズに行えるようになります。

 

◆犬も猫もゆったりできる変幻自在のペットキャリー

こちらの商品は、避難所生活で便利な折りたたみ式のキャリーバッグです。窓部分を広げることで、猫や小型犬が広々使えるケージに早変わりします。

商品:2WAY アウトドアペットキャリー

 

日ごろからの健康管理を欠かさずに

災害時の備えとして、日ごろの健康管理も重要です。避難生活では人間もペットも疲れがたまり、災害をきっかけにストレスや免疫力の低下で体調を崩すケースも報告されています。

特に持病があるペットは、常備薬の備えや災害時の対応などを獣医師に相談しておきましょう。また、普段健康なペットでも定期的な健康診断を受けると安心です。

避難所生活に向けては、

  • 去勢・避妊手術
  • ワクチンの接種

などを済ませていることが最低限の周りへの配慮となります。

 

近所で助け合える環境づくりを

大地震で連絡手段が途絶えるなどのトラブルが起こったとき、近所の住人との助け合いはとても大切です。ペットの存在を知っていてもらうだけでも、迷子やトラブルの予防になります。

また、いざというときの連絡先の共有や防災について話しておくことも有効です。まずは日ごろのコミュニケーションを心がけ、一緒にペットを見守ってもらえるような関係を築きましょう。

 

ペットの預け先は数か所検討しておこう

残念ながら、ペットはかならずしも同伴避難できるわけではありません。スペースがいっぱいだったり、ペットの同伴が認められていなかったりすることもあります。

特に大型犬や多頭飼い、珍しい動物を飼育している方は事前の確認が大切です。緊急の場合も想定し、受け入れ先は数か所あると良いでしょう。

預け先は、以下のような選択肢があります。

  • 被害を受けていない親戚の家
  • 動物病院
  • ペットホテル

どの選択肢もとれない場合は、自家用車で過ごす車中避難に切り替えましょう。

大地震発生!飼い主がまずとるべき行動とは?

ここからは、優先順位の高い順番で災害時に確認すべき行動をご紹介します。自分の身に災害が降りかかった場合、まず最初にとるべき行動を知っておくことで落ち着いて動くことができるでしょう。

 

①飼い主自身の安全を優先

大地震の発生時、まずは飼い主さまの安全を確保します。ペットを探して被害にあってしまうのでは、本末転倒です。

落ち着いて、身の回りの安全を確認してから動きましょう。

 

②ペットの様子を確認

飼い主さまの身の安全が確保できたら、ペットの様子を確認します。ただし、ペットは大きな揺れでパニックになり攻撃的になることもあります。

まずは声をかけ、落ち着かせてから抱き寄せるようにし、ケガがないか確認してください。

 

③脱走防止にケージやリードを使用

地震がおさまったあとでも、余震に備えてすぐに脱走防止対策をしてください。リードやハーネスを装着し、移動しやすいキャリーバッグに入れる方法が最善です。

 

◆首輪が苦手な子にピッタリ!猫用ハーネス

「首輪が苦手で付けられない」という猫には、ハーネスがおすすめです。こちらの商品は肌あたりがよく通気性に優れているので、暑がりの子や災害時にもおすすめです。

商品:猫用リード&ハーネス

 

④情報収集をし避難指示があるか確認

ペットが落ち着いたタイミングで、適切な避難をするための情報収集をはじめます。テレビやラジオのニュース、自治体の災害ページを確認して避難に備えましょう。

避難指示が出たら、速やかに事前に調べた避難場所へむかいます。

ペットは「同行避難」が基本!動物ごとにルールはある?

ペットとの避難は、飼い主さまと一緒に避難所まで移動する「同行避難」が基本です。

その後、避難所でペットのお世話をする「同伴避難」を行います。同伴とついていますが、人間とペットは別のスペースとなることが多いようです。

 

なお、避難所で受け入れできるペットの種類やルール、マナーは、各自治体ごとに定められホームページでも公開されています。

一般的な条件は以下のとおりです。

  • ケージ、フード、水などの用意
  • 最低限のしつけ
  • ワクチン接種

ただし、自治体により異なることと、震災の規模や避難所の状況により変わる可能性もあります。臨機応変に対応しましょう。

 

犬の受け入れ条件は?

犬の受け入れは可能ですが、大型犬や特定犬など犬種によっては受け入れできない避難所もあります。

そのほかの基本条件は、

  • 狂犬病の予防注射済であること
  • 衛生的な飼育をすること
  • ケージやリード等の用意があること

などです。

 

猫の受け入れ条件は?

猫も受け入れ可能です。ただし、ケージやキャリーバッグでの生活が必要な場合が多いようです。

猫はストレスや緊張から逃げ出す可能性が高いため、短距離でも抱っこではなくキャリーバッグでの移動を徹底しましょう。目を離すときもハーネスをつけたり、ケージをしっかり閉めたりして脱走対策をしてください。

 

小動物の受け入れ条件は?

鳥類やハムスターなど、ケージ内で過ごし危険を及ぼさない小動物であれば受け入れできる避難所もあるようです。

ただし、脱走癖がある場合はしっかり対策する必要があります。猫と同様、抱っこでの移動はせずキャリーバッグで運びましょう。

 

特定動物の受け入れ条件は?

アミメニシキヘビやワニガメなどの特定生物は、避難所に入所することはできません。また、ケージでの生活が難しく特別な飼育環境を必要とする動物も同じく受け入れてもらえません。

ペットがこれらの条件に当てはまる場合には、今のうちから預け先を決めておくことをおすすめします。

補足1・犬とお出かけ中に地震が!避難させるときはどうすればいい?

犬とお出かけ中の避難法

散歩やお出かけの最中に地震が来たら、まずは以下のような安全な場所に移動してください。

  • 避難場所に指定されている場所
  • 落下物を避けられる広い公園

移動の際、古い塀や建物は倒壊の危険があるため避けることが大切です。

周りに広場などがない場合は、鉄筋コンクリートのビルなど耐震性の高い建物に一次避難してから災害状況を確認してください。

地震が発生するタイミングは、自宅にいるときとは限りません。落ち着いて行動できるよう頭に入れておきましょう。

補足2・猫の多頭飼いは災害時にどうすればいい?

多頭飼いであっても同行避難が基本になります。荷物が多くなるため、危険性がなければ車での移動も検討してください。

あらかじめ友人や親戚にお願いしておく、ペットホテルを見つけておくなど預け場所は複数確保しておくと安心です。

 

防災グッズは猫ごとに分けて持ち出せるようにし、フードもそれぞれローリングストックしましょう。

また、自宅で避難生活を送ることも想定されるため、

  • 災害の少ない地域へ引っ越し
  • 家具の固定
  • 耐震工事

などを行い地震対策を万全にすることも大切です。

 

多頭飼いにおすすめの防災グッズ!

◆肩掛けにもリュックにも!猫2匹用ペットキャリー

多頭飼いにおすすめのペットキャリーです。キャリーバックが縦に重なったような形状で、2匹まで対応可能です。

リュックとしても利用でき、両手が開くため災害時にとても便利でしょう。

商品:CHINSUKIDA 2層式ペットキャリー

避難所や仮設住宅での過ごし方や気を付けること

避難所や仮設住宅での生活は、どの程度の期間続くのかわかりません。先の見えない生活が続く中、少しでも負担の少ない過ごし方を考えましょう。

また、避難所での集団生活で気を付けることについても解説します。

 

動物アレルギーや苦手な人もいることを理解しよう

避難所には多くの人が集まるため、動物が苦手な人や犬・猫アレルギーの人がいるかもしれません。

飼い主さまにとってペットが大切な存在であると同時に、ペットに対してさまざまな考え方があるということを理解して生活しましょう。

 

ペットのストレスや体調の変化に気付こう

ペットは避難中、慣れない環境で大きなストレスを感じています。次のような症状があらわれた場合、状況を見て獣医師に相談しましょう。

  • 食欲の変化
  • 元気消失
  • 異常な無駄吠え

対策には、毎日のコミュニケーションや健康チェックが大切です。また、ケージの中を衛生的に保てるようにこまめな掃除も心がけてください。

 

車中避難はエコノミー症候群や熱中症に注意しよう

やむを得ず車中泊になった場合には、ペットも人間も熱中症に要注意です。

  • こまめな換気
  • 水分補給
  • エアコンの適度な活用

こちらの3点には常に気を配り、しっかり車内の温度管理をしましょう。また、シートをフラットにすることで飼い主さまのエコノミー症候群対策にもなります。車外での適度なストレッチも有効です。

 

ペットのどんな行動も飼い主が責任をもとう

ペットとの避難生活では、鳴き声や臭いなどでトラブルが起こることもあります。ペットの行動には飼い主さまがしっかりと責任をもち、トラブルが起きないように事前のしつけや準備を万全にしておきましょう。

ペットと同行避難できない場合はどうすればいい?

ペットと同行避難できないときは?

何らかの事情でペットの同行避難が難しい場合には、別の対策を考えなければいけません。

  • 預け先がある場合
  • 自宅にペットを残す場合
  • ペットとはぐれてしまった場合

の3パターンを解説しますので、参考にしてください。

 

預け先がある場合

もし、被災地から離れた場所に親せきや知人がいれば、一時的にペットを預かってもらうと安心です。しかし、突然の頼みでは受け入れしづらいため事前に相談しておくのがマナーです。

 

移動の際に瓦礫やガラス片でケガをしてしまうと、ペットが苦しむだけでなく、預け先でのお世話も大変になってしまいます。キャリーバッグに入れたり、足を守るために靴を履かせたりして対策してください。

 

自宅にペットを残す場合

やむを得ず自宅にペットを残す場合、次のような状況の場合は自宅で避難をさせてもいいかもしれません。

  • 室内にガラス片や倒壊などの危険がない
  • 余震に備えた対策ができている
  • 十分なフードや水がある

 

ペットとはぐれてしまった場合

「地震のパニックでペットとはぐれてしまった!」

そんな状況のときは、飼い主さまの安全を確保したうえで、家の周りから捜索に取り掛かりましょう。

あわせて迷子の届け出も提出してください。迷子札やマイクロチップがついているペットは発見率が上がる傾向にあります。ぜひ検討してみてください。

ペットは地震を予知する能力がある?犬と猫に見られる行動は?

昔から、動物には地震の発生を予知する能力があると語られてきました。

以下のような説を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

  • ナマズが暴れる
  • カラスの大群があらわれる
  • ネズミが一斉に消える

それでは、犬や猫はどうでしょうか?これまでに報告された、地震前の犬や猫の異常行動についてご紹介します。

 

犬の予知行動

犬の予知行動として以下のようなものが挙げられます。

  • 落ち着かずそわそわしている
  • 無駄吠えが多くなる
  • 体調不良や食欲減退
  • 家の中にいることを嫌がる

これらの行動には、犬の揺れを感知する優れた感覚が関係していると考えられています。

また、揺れを感じる期間には地震の1か月前から数時間前までと個体差があるようです。

 

猫の予知行動

猫も、犬と同様にいつもと違う行動がみられることがあります。

  • 高い場所ばかりにいる
  • 家の中を走り回る
  • 変な鳴き方をする
  • 攻撃的になる
  • 家猫が外に出たがる

些細なことでも、いつもと違う様子が何日も続くようであれば何か察知している可能性があります。

ペットだって地震は怖い!どんな様子があらわれる?

大地震で揺れを感じると、ペットも人間と同じように不安になります。実際にこれまでの震災でも、以下のような様子があったことがわかっています。

  • 怖がって動けなくなる
  • 逃げ出そうとする
  • パニックを起こす
  • 吠える、鳴く
  • テーブルの下に隠れる
  • そわそわする
  • 飼い主にひっつく

ペットがこのような状態になったら、飼い主さまは焦らずペットを落ち着かせてあげましょう。

これらの様子から、よくみられる様子や注意点を解説します。

 

逃げる、怖がる

怖がって遠くに逃げるパターンや、身動きが取れなくなるパターンがあります。どちらの場合もおびえていますので、可能であれば抱っこしてやさしく声がけをしましょう。

 

パニックになる、吠える

地震の揺れに驚いて、暴れる、吠えるなどのパニック状態になることがあります。攻撃的になっていることもあるため、無理に拘束せず様子を見てください。

 

様子がおかしい、そわそわしている

落ち着きがなく、動き回るケースです。声をかけて反応するようであれば、いつものトーンで話しかけて落ち着かせます。

地震後に犬や猫が元気がないのはなぜ?ペットの健康チェックは欠かさずに!

ペットのPTSD

地震が収まったあとでも、大きな衝撃を受けたショックでPTSD(心的外傷後ストレス障害)という障害が残ることがあります。主に人間で確認されていますが、大きな災害の後にはペットでもPTSDが起こるといわれています。

主な症状は以下のとおりです。

  • 常に怯えている
  • 物音への過剰な反応をする
  • 下痢や血尿がでる
  • 食欲不振
  • 分離不安

これらの症状が長期間にわたり続く場合は、健康状態の観察をしながら根気強く寄り添ってあげましょう。

飼い主さまのやさしい声がけで、愛犬や愛猫は少しずつ不安を解消していくことができます。

まとめ│犬猫の防災グッズは入念に準備を!

今回の記事では、ペットの防災について解説しました。

  • ペットの防災グッズも準備しておこう
  • 日ごろの防災対策で避難生活への備えを
  • ペットは地震前に異常行動をすることも

災害の発生で、不安になるのは人間も動物も一緒です。事前の万全な備えで、少しでもペットの不安を軽減する対策をしましょう。

今一度、ペットの防災について家族で考える話し合いをしてみてください。

 

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