ティーカッププードルの特徴や性格、飼い方について

ティーカッププードルとは、ぬいぐるみのような可愛らしい見た目が特徴的な、体重2kg未満の超小型犬です。トイプードルの中でも特に小さな犬種で、育て方や飼い方次第で初心者にも飼いやすいのが魅力です。そんなティーカッププードルの特徴、性格、飼い方、気になる病気や平均寿命、価格相場などを詳しくご紹介します。

 

犬種:ティーカッププードル
英語表記:Teacup Poodle
原産国:フランス
サイズ:小型犬

 

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目次

ティーカッププードルの特徴・毛色・大きさは?

ティーカッププードルの特徴

ティーカッププードルの特徴は?

ティーカッププードルは驚きのマイクロサイズ。ふわふわの巻き毛が魅力や小柄な可愛らしい体型が魅力ですが、実は、ティーカッププードルはFCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケンネルクラブ)では正式な犬種としては認められていません。

トイプードルの規格外サイズとして扱われ、あくまで「トイプードルの中でも特に小さい個体」を指す非公式な呼称です。「ティーカッププードル」は愛称であり、正式な犬種名ではありません。

また、巻き毛や体型などの見た目以外に、抜け毛や体臭が少ないという点もティーカッププードルの特徴に挙げられます。

 

◆抜け毛の少ないティーカッププードル

ティーカッププードルは換毛期がないシングルコートと呼ばれる犬種のため、ほぼ抜け毛がありません。しかし、カールしたふわふわのやわらかな被毛はとても絡みやすいため、2日に1回程度はブラッシングによるケアが必要です。また、1か月に1回はトリミングをする必要があります。

 

◆ティーカッププードルは体臭が少ない犬種

ティーカッププードルは、ほかの犬種と比べると体臭が少ないため、室内で飼いやすい犬種と言えます。しかし、体臭がないからといってシャンプーなどをしなくてもいいわけではありません。ティーカッププードルは皮膚が弱いので、定期的なシャンプーで皮膚を清潔に保ってあげることが大切です。

 

ティーカッププードルの毛色は?

ティーカッププードルの毛色

ティーカッププードルの毛色はとても豊富で以下のようなものがあります。

  • レッド
  • アプリコット
  • ブラック
  • シルバー
  • シルバーベージュ
  • ホワイト
  • クリーム
  • ブルー
  • グレー
  • ブラウン
  • カフェオレ

このほか、2色以上のパーティ―カラー(白地にはっきりとした色の班があること)があります。ティーカッププードルの毛色については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。

関連記事:ティーカッププードルの毛色の種類と値段について

 

ティーカッププードルの大きさは?(体高と体重)

ティーカッププードルのサイズは、オス、メス共に体高23cm以下、体重1.8~2kgほどです。しかし、前述のとおり公式に認められている犬種ではないので、これらのサイズはあくまでブリーダーの間で言われている基準サイズを表します。

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ティーカッププードルの性格は?毛色によって違いはある?

ティーカッププードルは賢くて好奇心旺盛

ティーカッププードルは、とても賢くて好奇心旺盛な犬種と言えます。人の言葉をよく聞いて理解し、行動することができますので、初めて犬を飼う人や子供がいる家庭にもおすすめです。

また、好奇心旺盛で遊ぶことが大好きなティーカッププードルは、小さな体からは想像がつかないほど、いつも元気に動き回ります。

 

ティーカッププードルは神経質で依存心が強い

犬はサイズが小さくなるほど神経質になりやすいと言われていますが、ティーカッププードルも例外ではなく、とても神経質で飼い主への依存心が強くなる傾向にあります。言い方を変えると、甘えん坊な性格ということです。

 

ティーカッププードルの毛色ごとの性格の違い

ティーカッププードルは、毛色で性格が多少違うと言われています。ただし、毛色と性格の関係には科学的根拠がなく、個体差や育て方の影響が大きいとされています。あくまで目安としてご覧ください。

  • ホワイト:飼い主と一緒に過ごすことが大好きな甘えん坊。また、慎重な性格の子が多いようです。
  • ブラック:利口で大らかな性格のため、ティーカッププードルの中で、一番飼いやすいでしょう。
  • レッド:とても陽気でやんちゃな性格をしています。興奮しやすい傾向があるので、しつけはしっかりとすることが大切です。
  • ブラウン:自立心が強くマイペースな性格をしています。
  • アプリコット、シルバーなどの淡毛色:神経質で慎重な性格の子が多いようです。内弁慶で、家の中での性格と外での性格が違うことも多々あります。

ティーカッププードルの飼い方!育て方のコツは?

甘やかせすぎは、問題行動の原因に!

ティーカッププードルはとても小さな体が特徴で、成長が遅かったり、体が弱い個体が多いとも言われています。もちろん個体差があるため、すべてのティーカッププードルが虚弱というわけではありませんが、歴史の浅い犬種区分であるため、それぞれの体質や性格には違いがあり、一概には言えません。

 

そのため、体の大きさや性格、体力に合わせた適切な育て方や飼い方が重要になります。遊び方を調整したり、日光浴を取り入れるなどして、健康的な成長をサポートしてあげましょう。

 

また、小さな体と愛らしい表情に甘えてつい甘やかしすぎてしまうと、わがままになったり反抗的になることもあります。特にティーカッププードルのような小型犬は、「警戒吠え」や「無駄吠え」が多くなりやすいため、子犬の頃からしっかりとしつけを行うことが、健やかに育てるための大切なポイントです。

ティーカッププードルとトイプードルの違いは何?

ティーカッププードルとトイプードルの違いは、主にサイズと犬種の扱いにあります。

ティーカッププードルは体重2kg未満・体高20cm未満の超小型犬で、トイプードルよりさらに小さな個体を指す愛称です。

前述したとおり、ティーカッププードルはFCIやJKCでは正式な犬種としては認められておらず、血統上はトイプードルに分類されます。小さくてかわいらしい見た目が魅力ですが、低血糖や関節疾患など健康面での注意が必要。育て方には少し気をつけながら、大切にお世話してあげましょう。

ティーカッププードルの性格や被毛の特徴は、基本的にトイプードルと共通しています。

ティーカッププードルのかかりやすい病気

ティーカッププードルのかかりやすい病気

骨折

ティーカッププードルはその小さな体のため、骨も細く骨折をしやすいと言われています。少しの段差の昇り降りや、つまずきで骨折をしてしまうこともあるので、フローリングでは滑り止めのマットを敷いて、骨折をしないよう防止対策が大切です。

 

クッシング症候群

クッシング症候群とは、副腎から分泌されるホルモンが慢性的に過剰分泌されることによって引き起こされる病気です。主な症状として、多飲多尿、過食、腹囲膨満、左右対称性脱毛、皮膚の石灰化などが見られます。

ティーカッププードルのような体の小さな犬種は、クッシング症候群を発症しやすいため、日ごろから水を飲む量や体の状態を確認しておき、変化に気づくように心がけておくことが重要です。

 

レッグペルテス

ティーカッププードルに発症しやすいと言われているレッグペルテスは、大腿骨頭への血流が阻害されることで骨頭の壊死が現れる病気です。

はっきりとした原因はわかっていないため予防が難しい病気ですが、つまづきや落下などをしていないのに急に足を引きずるようになったり、体の一部分(患部)を触られると嫌がったり、食欲が低下したりなど、いつもと違う様子が見られたら、早めに動物病院を受診し、検査を受けるようにしてください。

初期であれば内科療法で症状を緩和させることが可能です。しかし、完治する病気ではないため、最終的には手術が必要となります。

ティーカッププードルの平均寿命はどれくらい?

ティーカッププードルは作出からまだ10年ほどと歴史が浅いため、平均寿命のデータがまだ十分なほどそろってはいません。そのため、一般的に言われている犬の平均寿命となりますが、14~17歳と言われています。

しかし、小さな体のためか虚弱体質の個体が多く、平均寿命は12~15歳程度という考え方もあります。

ティーカッププードルの価格相場と飼育費用

ティーカッププードルの平均的な価格や値段は?

ティーカッププードルの平均価格は30~40万円程度と言われていますが、より小さな個体は80~200万円で販売されることもあります。

 

ティーカッププードルの飼育費用はいくらかかる?

ティーカッププードルの飼育費用は、初期費用と年間維持費を含めて考える必要があります。購入費用は30万〜60万円が相場で、血統や毛色によってはさらに高額になることも。

飼い方により異なりますが、年間の飼育費用はフード代やトリミング代、医療費などを含めておよそ15万〜25万円が目安です。特に体が小さいため、健康管理や温度管理に注意が必要で、思わぬ医療費がかかることもあるため、余裕を持った準備が大切です。

ティーカッププードルの歴史は?

ティーカッププードルの歴史は比較的新しく、2000年代にアメリカで誕生した、トイプードルよりもさらに小さなサイズの個体を指します。もともとは愛らしい見た目とコンパクトな体を求めて、超小型犬を希望する飼い主ニーズに応える形で繁殖が進みました。

 

しかし、極端な小型化が進んだことで遺伝性疾患や骨の弱さなどの健康リスクが問題視されるようになり、FCI(国際畜犬連盟)やJKC(ジャパンケンネルクラブ)では正式な犬種とは認められていません。現在も「ティーカッププードル」はトイプードルの規格外サイズとして扱われており、血統書上もトイプードルに分類されます。

 

現在は主に愛玩犬として人気がありますが、将来的に健康状態やサイズが安定し、プードル本来の性質を備えていけば、独立犬種として認定される可能性もあるでしょう。
近年はその人気に伴い、慎重な繁殖を心がけるブリーダーも増えています。

ティーカッププードルに関するよくある質問3点!

ティーカッププードルを飼いたい、または飼っている方から寄せられる疑問はさまざまです。ここでは、特によくある質問を3つ取り上げ、わかりやすく解説します。
 

ティーカッププードルに散歩は必要ですか?

ティーカッププードルは、超小型犬ではありますが、それでも散歩は体力や精神的な健康を保つために必要です。ただし、激しい運動は避け、負担の少ない短い散歩を行うことが望ましいでしょう。散歩を通じて、飼い主との絆が深まり、ストレス発散にもなります。愛犬の体調に合わせて、散歩の距離や頻度を調整し、無理のない運動を心がけましょう。

 

ティーカッププードルは何か月まで大きくなる?

ティーカッププードルは生後約6か月から8か月ごろに成犬に達し、体重や身長はほぼ安定します。成長過程で体力や健康状態に個体差があるため、成犬になるまでの子犬期はとくに健康を気にかけてサポートすることが大切です。
 

ティーカッププードルとタイニープードルの違いは?

ティーカッププードルは、トイプードルよりもさらに小さな体の個体を指し、標準のサイズ基準を超えた犬種です。一方、タイニープードルはトイプードルの中で小柄な個体を指し、ティーカップよりやや大きいことが特徴です。どちらもプードルに分類されますが、ティーカップはより極端に小さいサイズです。

ティーカッププードルを飼っている有名人

  • 佐々木希
  • 深田恭子
  • 水嶋ヒロ

まとめ

ティーカッププードルは、愛らしい見た目と賢い性格で多くの犬好きに親しまれています。小さな体に大きな魅力を持つこの犬種は、飼うには特別な注意が必要ですが、その分、愛情を注げば深い絆を結ぶことができる素晴らしいパートナーです。家庭に温かさを加えてくれる存在となるでしょう。

 

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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