マンチカンと他の猫種を交配して誕生した「ミヌエット」。
穏やかで人懐っこい性格をしており、猫の飼育初心者でも飼育しやすい猫種です。
まだ誕生して間もない猫種なので、ミヌエットの特徴をよく知らないという方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ミヌエットの性格や毛質、気をつける病気などを詳しく解説します。
- ミヌエットがナポレオンと呼ばれていたのはなぜ?
- ミヌエットの特徴
- ミヌエット寿命とかかりやすい病気やケガ
- ミヌエットは毛のお手入れが大切!
- ミヌエットのほかにも!さまざまな短足猫種たち
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ミヌエットの歴史!旧名はナポレオン?
ミヌエットは、1996年にアメリカで誕生した猫種です。バセットハウンドと呼ばれる足の短い犬種のブリーダーをしていた「ジョセフ・スミス」によって作出された猫種とされています。
マンチカンをベースにペルシャやヒマラヤン、チンチラなどの猫種と交配して誕生しました。
ミヌエットの足が短いという特徴から、当初は「ナポレオン」という名前で呼ばれていましたが、フランスから「英雄に対して失礼」という声が多く上がったため、2015年にミヌエットに変更されました。
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ミヌエットはどんな猫?特徴と性格を紹介
(ハチくん・ミヌエット・1歳)
猫種の中では新しい種類に分類されるミヌエットには、どのような特徴があるのでしょうか。
以下では、ミヌエットの身体的な特徴や性格、寿命などについて解説します。
ミヌエットの性格は?
ミヌエットは、ペルシャの甘えん坊な性格と、マンチカンの好奇心旺盛な性格を受け継いでいます。穏やかで人懐っこい性格をしており、猫の飼育初心者でも比較的飼いやすい猫種です。
また、社交的な一面も持っており、多頭飼育にも向いています。来客や赤ちゃん、ほかの動物にも友好的に接することができます。
しかし、猫特有のマイペースさも持ちあわせているため、飼い主さまが構いすぎると嫌がる場合があります。必要以上に構わないようにするのが、飼育のポイントです。
ミヌエットの特徴
ミヌエットは、マンチカンのような太く短い足と、ペルシャのような豪華な被毛を持つ猫種です。頭や耳、目など全体的に丸みを帯びています。丸みのある顔に、小さな耳、高すぎない鼻を持ち、表情が愛らしい猫です。
成猫のミヌエットは体高約40cm、体重は2〜4kgまで成長します。ほかの猫種と比べると、やや小さめな猫に分類されます。
ただし、ミヌエットはマンチカンをベースにさまざまな猫種との交配で生まれます。そのため、短毛のミヌエットや足の長いミヌエット、体の大きいミヌエットが生まれることもあります。
長毛も短毛も!ミヌエットの豊富な毛色
ミヌエットの被毛の長さは、短毛から長毛までさまざまな種類があります。毛質は柔らかい直毛で、ふわふわとした触り心地が特徴です。長毛は、もつれて毛玉ができやすいため、日々のブラッシングが欠かせません。
ミヌエットの平均寿命は?
ミヌエットの平均寿命は、約12~14歳とされています。一方、猫の平均寿命は14~15歳といわれています。
猫全体の平均寿命を比較すると、ミヌエットはやや平均寿命より短いといえるでしょう。
ミヌエットの平均寿命を人間の年齢に換算すると約64~72歳となります。いつまでも元気に過ごしてもらうためには、毎日愛情を持って接してあげることが大切です。
ミヌエットはなぜかわいそうといわれる?
ミヌエットは、短足のマンチカンをベースに交配され作られた猫種のため、「かわいそう」といわれることがあります。
足の短いマンチカンは突然変異によって生まれたため、かつては「遺伝疾患がある」「奇形だ」と考えられてきました。
しかし、足が短くても特有の病気や症状が出ないため、ほかの猫種と変わりないことが証明されています。
また、ミヌエットは骨軟骨異形成症のリスクも指摘されています。
しかし、マンチカンやアメリカンカールなどのほかの猫種にも発症する可能性があるため、ミヌエットだけ特別リスクが高いとはいえないでしょう。
ミヌエットのお値段は?
ミヌエットは、さまざまな猫種との交配によって生まれるため種類が多く、値段相場も約19万円〜28万円と差があります。
また、足の長さによっても販売価格は異なり、短足のほうが値段が高い傾向であったり。毛色別にみると、人気の白系やシルバー系が比較的高い値段になっていたりします。
ミヌエットがかかりやすい病気やケガについて
(リンネちゃん・ミヌエット・2歳)
ここからは、ミヌエットがかかりやすいケガや病気について解説します。
流涙症(りゅうるいしょう)
流涙症とは、名前のとおり涙が止まらなくなり、目からあふれ出てしまう病気です。
流涙症は、ペルシャ系の猫種に多い病気なので、ペルシャ系と交配させて生まれたミヌエットも遺伝的に発症しやすいとされています。
流涙症は命にかかわる病気ではありません。
しかし、涙が常に出ている状態なので、被毛が茶褐色に変色する「涙やけ」になる可能性があります。涙やけは放置すると細菌が繁殖し、皮膚炎になる場合があります。
流涙症を完全に予防する方法はないため、日頃から病気が悪化していないか観察することが大切です。
肥大型心筋症
ミヌエットは、遺伝的に肥大型心筋症になりやすい猫種とされています。
肥大型心筋症とは、心臓を動かす筋肉が肥大する病気です。心筋が分厚くなると、心臓の柔軟性が低下し、全身に十分な血液を送ることができなくなります。疲れやすくなったり、ぐったりしたりなどの症状がみられます。
肥大型心筋症は、悪化すると猫の命に関わります。
そのため、早期発見・早期治療が大切です。発症年齢は3か月〜17歳までと幅広いので、猫に変わった様子があれば、早めに動物病院を受診しましょう。
慢性腎臓病
慢性腎臓病は、シニア期のミヌエットに多い病気です。何らかの原因によって腎臓の機能が長期的に低下していく病気で、多飲多尿・食欲不振・体重減少などの症状があらわれます。
慢性腎臓病は、腎臓の75%がダメージを受けた状態になるまで、目立った症状があらわれません。
そのため、症状があらわれたころには、病気が進行している可能性が高いでしょう。
ダメージを受けた腎臓を再生することはできません。
しかし、早期発見で進行を遅らせることはできるため、高齢の猫は定期的に検査を受けたほうがよいでしょう。
甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は、成猫からシニアの猫に多い病気です。甲状腺が腫れて、チロキシン(サイロキシン)と呼ばれるホルモンが過剰に分泌されることで発症します。
チロキシンには、体の代謝を上げる働きがあり、いつもと同じ量を食べていても、体重が減少していきます。
攻撃的になったり鳴き声が大きくなったりなどの症状もあらわれます。
甲状腺機能亢進症は、元気や食欲がある猫が多いため、発見が遅れやすい病気です。
体重の減少が顕著な場合は、獣医師に相談してみてください。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアとは、背骨の間にあるクッションの役割をしている椎間板が、何らかの原因で外に飛び出し、神経を圧迫する病気です。
圧迫する箇所によって、首や腰などさまざまな場所に痛みが生じます。
病気が進行すると歩行困難になったり、自力で排泄ができなくなったりなどの症状があらわれます。
椎間板ヘルニアは、足腰に過度な負担をかけることで発症する病気です。
そのため、猫が肥満にならないように体重管理をしっかり行う必要があります。また、滑り止め対策や過度な運動を避けることで、椎間板ヘルニアを予防できます。
病気に備えてペット保険へのご加入を考えている場合、各ペット保険でどの疾病が補償対象外になっているか加入前にチェックしておくことが大切です。
補償対象外として指定されやすい疾病は、膝蓋骨脱臼(パテラ)や椎間板ヘルニアなどです。
補償対象外に指定されている場合と同じく、一般的にペット保険では加入前に病気が発症していた場合も補償されなくなりますので注意しましょう。
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ミヌエットを飼うときの注意点!
ここからは、実際にミヌエットを飼育するときの注意点を3つ紹介します。ぜひ飼育する際の参考にしてみてください。
こまめなブラッシングが大切
ミヌエットは、柔らかな被毛を持つダブルコートの猫種です。
ダブルコートの被毛は抜け毛が多く、短毛のミヌエットでもこまめにブラッシングをする必要があります。
また、長毛のミヌエットは、定期的にブラッシングをしないと毛玉になる可能性があります。できる限り毎日ブラッシングを行いましょう。
ブラッシングに使用するアイテムは、短毛と長毛で異なります。
短毛は、抜け毛を除去しやすいラバーブラシがおすすめです。
長毛の場合は、毛玉を取り除けるスリッカーブラシを使用しましょう。
体重管理に注意
ミヌエットは、比較的肥満になりやすい猫種とされています。そのため、日々の体重管理には注意が必要です。
とくに足の短いミヌエットは、肥満になると足腰に負担がかかります。
平均体重である2〜4kgをキープできるように定期的に体重を測っておきましょう。
また、ミヌエットは、食事にも気をつける必要があります。太りやすい猫には、低炭水化物で良質なたんぱく質が豊富に含まれているキャットフードがよいとされています。
食事の質や量に気をつけながら、しっかり運動させることも心がけましょう。
キャットタワーは低めに!
ミヌエットは足が短いため、高すぎるキャットタワーは体に負担がかかる可能性があります。そのため、キャットタワーを用意するときには、段差が低いものを選びましょう。
また、部屋の中に段差がある場合は、ステップを用意するなど足腰に負担がかからないような工夫が大切です。
ミヌエット以外にもたくさんいる!短足猫たち!
ミヌエット以外の短足の猫種は、以下のとおりです。
- マンチカン
- キンカロー
- バンビーノ
- ミンスキン
- ジェネッタ
- スクーカム
- ラムキン
足の短い猫種は、すべてマンチカンとほかの猫種を交配させることで誕生しました。そのため、すべての猫種がマンチカンのような性格や特徴を受け継いでいます。
バンビーノとミンスキンは、短毛の被毛が特徴。スクーカムとラムキンは、特徴的なカールした巻き毛を持っています。
キンカローは、カールした耳がポイントです。ジェネッタは、ベンガルのような柄の被毛と長いしっぽが特徴的な猫種です。
短足の猫種について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ│マンチカンとペルシャの特徴を持った表情が愛らしい猫種
今回は、ミヌエットの性格や特徴、気をつけるべき病気について紹介しました。
- ミヌエットはマンチカンをベースに誕生した猫種
- 太く短い足とまっすぐの被毛が特徴
- 毛質や毛色は猫によって異なる
- 流涙症や椎間板ヘルニアに注意が必要
- 足が短いため、段差の高いキャットタワーの使用は避ける
今回紹介した飼育のポイントを参考に、ミヌエットのお迎えを検討してみてください。
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- イヌ
- ネコ
- 血統種
- ミックス
-
- 0歳
- 1歳
- 2歳
- 3歳
- 4歳
- 5歳
- 6歳
- 7歳
- 8歳
- 9歳
- 10歳
- 11歳
- 12歳
- 13歳
- 14歳
- 15歳
- 16歳
-
- トイ・プードル
- 秋田
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- ゴールデン・レトリーバー
- シー・ズー
- 柴(小柴・豆柴も含む)
- ジャック・ラッセル・テリア
- チワワ
- パグ
- パピヨン
- ビーグル
- フレンチ・ブルドッグ
- ボーダー・コリー
- ポメラニアン
- マルチーズ
- ミニチュア・シュナウザー
- ミニチュア・ダックスフンド
- ミニチュア・ピンシャー
- ヨークシャー・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
- その他犬種
- 6kg 未満
- 6kg以上 8kg未満
- 8kg以上 10kg未満
- 10kg以上 12kg未満
- 12kg以上 16kg未満
- 16kg以上 18kg未満
- 18kg以上 20kg未満
- 20kg以上 25kg未満
- 25kg以上 30kg未満
- 30kg以上 32kg未満
- 32kg以上 40kg未満
- 40kg以上 45kg未満
- 45kg以上