犬のアレルギー検査は保険適用?

愛犬が頻繁に体をかいていたり、下痢が続いていたりする様子がみられたら、アレルギーの可能性があります。アレルギーの疑いがあって検査を検討する際、検査費用はペット保険の補償対象になるのでしょうか?

本記事では、「犬のアレルギー検査は保険適用されるのかどうか」について解説します。アレルギー検査にかかる費用や、アレルギー症状の予防方法なども紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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目次

犬のアレルギー検査はペット保険で補償対象?

犬のアレルギー検査は補償対象?

犬のアレルギー検査は、ペット保険の補償対象になる場合と、補償対象にならない場合があります。ペット保険の補償範囲は、ケガや病気の治療を目的とした医療費のみです。飼い主さまの判断で受けるアレルギー検査は、予防医療として扱われるため補償を受けられません。

 

一方で、獣医師が治療に必要だと判断して行ったアレルギー検査は、ペット保険の補償対象となります。例えば皮膚に湿疹や赤みがみられる際に、原因を特定するために行われたアレルギー検査の費用は、補償対象となる可能性が高くなります。

 

各ペット保険会社のアレルギー検査に関する回答

ペット保険会社のなかでも、以下の3社は治療の一環としてのアレルギー検査は補償対象であることを明記しています。そのほかの保険会社でも、「健康体への検査は補償対象とならない」と回答しているところが多くあります。

ペット保険会社

アレルギー検査についての回答

アニコム損害保険株式会社

治療の一環として行う場合の検査は補償対象となる

SBIいきいき少額短期保険株式会社

獣医師が必要と判断した検査は補償対象となる

ペットメディカルサポート株式会社

治療の一環として行う場合の検査は補償対象となる

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そもそも犬のアレルギーとはどういう病気?

犬の体には、人間と同様に体内に入った異物を排除しようとする「免疫反応」があります。アレルギーは、本来であれば害が少ない異物に免疫反応が過剰に反応すると引き起こされます。

アレルギーを起こす物質は、花粉などの「環境アレルゲン」と、牛肉などの「食物アレルゲン」にわけられます。

 

愛犬にこんなアレルギー症状はありませんか?

アレルギー症状で一番多いのは「皮膚疾患」です。初期症状では、愛犬が頻繁に体をかく様子がみられます。かゆみを感じる部分を噛んだりかいたりすると、皮膚の状態が悪くなり、脱毛やフケ、湿疹などの症状があらわれます。

食物アレルギーの犬には、下痢や嘔吐、口周りの赤みなどの症状がみられます。

犬のアレルギーの種類や原因を知ろう!

犬のアレルギーには、さまざまな種類があります。ここでは、アレルギーの種類とその原因について解説します。

 

【アレルギーの種類①】食物アレルギー

食物アレルギーは、食物中の成分に対して、過剰に免疫反応があらわれることが原因です。多くが1歳未満で発症しますが、どの年齢でも発症する可能性があります。食物アレルギーの原因となる食材は、鶏肉や乳製品、穀類などさまざまです。

 

食物アレルギーは、耳、足先、肉球の間、口周りに赤みやかゆみの症状が、通年を通してみられます。犬によっては、下痢や血便、嘔吐など消化器系の異常があらわれる可能性があります。

 

【アレルギーの種類②】ノミアレルギー性皮膚炎

ノミアレルギー性皮膚炎とは、寄生虫であるノミの唾液にアレルギー反応を起こし、皮膚に異常があらわれる病気です。ノミアレルギー性皮膚炎になると、1匹のノミに刺されるだけでかゆみを引き起こします。

 

症状は、全身の強いかゆみです。しっぽの付け根から背中にかけて赤い発疹や脱毛がみられます。とても強いかゆみのため、犬は後ろ足で強く全身をかきむしり、皮膚炎が酷くなる恐れがあり、注意が必要です。

 

【アレルギーの種類③】犬アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因で発症するとされている病気です。原因の多くは、ハウスダストや花粉、動物のフケなどの環境アレルゲンです。皮膚のバリア機能が先天的に弱く、アレルゲンが体内に入りやすい点も原因の1つといわれています。

 

生後半年から3歳前後で発症する犬が多く、慢性的な皮膚のかゆみを伴います。犬がかゆみのある箇所を舐めたりかいたりするため、脱毛やフケ、傷などがみられます。症状が進行すると、皮膚が黒く変色し、厚く硬く変化します。

 

【アレルギーの種類④】マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎は、皮膚や耳の常在菌の1つである「マラセチア」にアレルギー反応を起こす病気です。通常時には、皮膚に炎症を起こすことはほとんどありません。しかし、老化やほかの病気によって皮膚の免疫機能が低下すると、マラセチアが異常に増殖し、炎症を引き起こします。

 

耳、口周り、肉球の間、脇などに赤みやかゆみがみられます。マラセチア皮膚炎の場合は、黄色くベタつきのあるフケと、脂のような独特なにおいがあらわれるのが特徴です。

 

【アレルギーの種類⑤】疥癬(かいせん)

疥癬とは、イヌセンコウヒゼンダニと呼ばれる小さなダニが引き起こす病気です。イヌセンコウヒゼンダニのフンや分泌物によって強いかゆみがあらわれます。犬同士の接触で伝搬される非常に感染力の強い病気です。

 

耳やかかと、脇、腹部など疥癬トンネルというトンネルを皮膚の中にほっているために非常に強いかゆみがあらわれ、フケ、赤み、脱毛などの症状がみられます。マダニよりも小さく、少数寄生でも発症するため、皮膚検査でイヌセンコウヒゼンダニをみつけ、駆虫薬を投与することで症状は軽減します。通常のノミ・マダニ予防薬が治療薬として使えますので、予防をしっかり行うと罹患する確率は非常に低くなります。

 

※補足情報※

こうした病気を発症してしまった場合、動物医療は自由診療のため、ペット保険に加入していなければ医療費は全額自己負担となります。ペットが若齢のうちにペット保険に入っておくと万が一のときに安心です。

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アレルギーになりやすい犬

アレルギーになりやすい犬

犬種によっては、アレルギー症状があらわれやすい場合があります。食物アレルギーは、パグ、アメリカン・コッカー・スパニエル、ダックスフンド、柴犬などがなりやすいとされています。

 

アトピー性皮膚炎は、遺伝的な要因が関係すると考えられており、柴犬、フレンチ・ブルドッグ、シー・ズー、ラブラドール・レトリーバーなどがかかりやすいといわれています。

 

マラセチア皮膚炎は、シー・ズー、ミニチュア・シュナウザー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなど皮脂の分泌が多い犬種によくみられます。

犬のアレルギー検査の種類

犬のアレルギー検査方法

犬のアレルギー検査の方法は、主に7種類にわけられます。ここでは、それぞれのアレルギー検査方法を解説します。

 

【犬のアレルギー検査①】パッチテスト

パッチテストとは、アレルゲン物質が塗布されたパッチを皮膚に貼り、アレルギー反応が皮膚にあらわれるかどうかを確認する検査です。アレルギー反応があるときは、皮膚が赤色に変化します。

 

パッチテストでは、アレルギー反応の結果が出るまでに、やや時間がかかるのが特徴です。

 

【犬のアレルギー検査②】アレルゲン特異的IgE検査

アレルギー性皮膚炎が疑われるときに、一般的に行われる検査方法です。採血を行い、血液中に含まれるIgE抗体がどのアレルゲンに反応するか調べます。環境アレルゲンと食物アレルゲンのどちらも反応があるかどうか調べることができます。主にⅠ型アレルギーを調べるための検査です。

 

検査結果は検査機関によって異なり、アレルギー症状のない犬でも反応してしまうこともあります。

 

【犬のアレルギー検査③】リンパ球反応検査

リンパ球反応検査とは、採血した血液のなかからリンパ球だけ分離し、アレルゲンを混ぜて培養させる検査方法です。培養後のリンパ球の増え具合によって、アレルゲンを特定します。主にⅣ型アレルギーの検査です。

 

主に小麦や肉、乳製品などの食物アレルゲンの特定のために用いられます。食物アレルギーの約7割は、リンパ球が関与していると考えられています。

 

【犬のアレルギー検査④】皮内反応試験

犬の皮膚に、アレルギー反応の原因と考えられるアレルゲンを直接注入する方法です。15分後に結果があらわれ、アレルギー反応がある場合は注入した部分が赤く腫れます。

 

その場で検査結果がわかるというメリットがありますが、複数箇所に注射を刺すため、痛みを伴います。また試薬が少なく、実施している病気は限られています。

 

【犬のアレルギー検査⑤】除去食試験

除去食試験とは、食物アレルギー反応の原因と考えられるアレルゲンを除去した食べ物を約1~2ヶ月間与えて、症状が改善するかどうかをみる方法です。血液を調べるアレルギー検査と違い、実際に症状が消えるかどうかを調べる検査です。

 

食物アレルギーが疑われる犬に対して行われます。結果がわかるまで時間がかかるため、飼い主さまも犬も根気強く取り組む必要があります。

 

【犬のアレルギー検査⑥】アレルギー強度検査

アレルギー強度検査は、血液中のリンパ球の数値によって、アレルギー反応の強さを調べる方法です。検査結果の数値が高ければ高いほど、アレルギー反応による炎症が強いことを意味します。数値が低い犬でもアレルギー反応が弱いだけで、アレルギーがないというわけではありません。

 

【犬のアレルギー検査⑦】皮膚生検

皮膚生検とは炎症を引き起こしている皮膚を6~8mmほど切り取り、検査を行う方法です。検査のときは、鎮静処置と局所麻酔を行うので痛みを感じませんが、後日抜糸が必要になります。

皮膚生検では皮膚の断面から、どの細胞がどのように炎症を起こしているのかを調べられます。

犬のアレルギー検査費用

犬のアレルギー検査にかかる費用は、動物病院や検査機関、検査方法によって異なります。検査方法別の費用相場は以下のとおりです。

検査内容 検査費用
アレルゲン特異的IgE検査 約2~3万円
リンパ球反応検査 約2万~4万円
皮内反応検査 約5,000~1万円
除去食試験 期間や療法食の内容によって異なる
アレルギー強度検査 約8,000円

アレルギー検査を行う前に、疥癬やダニ、カビへの感染がないかなど検査を実施する可能性があり、上記で紹介した検査費用以外にも医療費がかかる場合があります。

犬のアレルギー検査はやるべき?それとも無駄?

アレルギー検査は、アレルギーの原因となる物質を見つける手がかりを得られるというメリットがあります。慢性的な皮膚炎がある犬は、アレルゲンの特定が難しいため、検査をすることである程度特定できます。

 

一方で、食物アレルゲンに対しての信頼性が低いというデメリットもあります。アレルギーIgE検査で陽性反応が出ても、症状が全く出ない場合もあります。最近の見解では、食物アレルギーの有無の確認はリンパ球反応検査で判定するべきだとされています。しかし、獣医師によって見解の違いがありますので、かかりつけの動物病院でよく相談してください。

犬のアレルギー検査に関するQ&A!

犬アレルギー検査に関するQ&A

ここからはアレルギー検査に関する飼い主さまの疑問にお答えします。

 

【Q1.犬のアレルギー検査】受ける前に準備することは?

A. 愛犬の健康状態をよく観察し、記録して獣医師に伝えられるようにまとめておきましょう。気になる症状や症状がみられた日付、過去の病歴、普段の食べ物などをまとめて伝えると、診察がスムーズに進みます。

 

【Q2.犬のアレルギー検査】結果が出るまでの期間は?

A. アレルギー検査は、検査方法によって結果がわかる期間が異なります。皮内反応検査の場合は動物病院で行うので、約15~30分で結果がわかります。除去食試験は約1~2ヶ月程度必要です。それ以外の検査は一般的に約1~2週間で結果が出ます。

 

【Q3.犬のアレルギー検査】受けるべきタイミングはいつ?

A. 犬の体調に異変がみられたタイミングで病院を受診しましょう。皮膚トラブルや下痢、嘔吐、くしゃみなどの症状があらわれたら、アレルギーの可能性があります。早めに動物病院に連れていくことをおすすめします。

 

【Q4.犬のアレルギー検査】検査をしない方が良い場合もある?

A. ほかのケガや病気でステロイド剤や免疫抑制剤などの薬を服用している際には、薬の効果が検査に影響する可能性があるため、アレルギー検査を避けたほうがよいでしょう。検査を受ける前に約1ヶ月の休薬が必要になり、休薬中に体調を崩すおそれもあるため、獣医師との相談をおすすめします。

 

【Q5.犬のアレルギー検査】検査後の犬には特別なケアが必要?

A. アレルギー検査を受けた際に、犬に負担がかかります。自宅に帰ってきたら激しい運動などは控えて、よく休ませることが大切です。

犬のアレルギーは治るの?治療方法は?

犬のアレルギーは遺伝や体質が原因で、完治が困難な場合があります。完治が難しいアレルギーは、薬でアレルギー反応をおさえる対症療法を続けなければならないケースもみられます。

ここでは、アレルギーの主な治療法を3つ紹介します。

 

痒み止めの内服

痒み止めには数種類あります。どの薬を使用するのかは症状によって異なりますが、ステロイド・免疫抑制剤・ジャック阻害薬などが代表的でしょう。それぞれ、メリットやデメリットがありますので獣医師からの説明をしっかり受けてください。

薬への反応は犬によって異なり、定期的に副作用がないかチェックが必要です。

 

駆虫薬

ノミやイヌセンコウヒゼンダニがアレルギーの原因の場合、駆虫薬を使用して治療を行います。症状によってはステロイド剤を併用し、皮膚のかゆみをおさえる治療を行う場合もあります。ノミやヒゼンダニはほかの動物に伝搬する可能性が高いため、同居のペットは隔離することをおすすめします。

 

減感作療法

減感作療法とは、犬アトピー性皮膚炎の治療法です。アレルギー反応の原因となるアレルゲンを注射して、少しずつ体に取り込み、体をアレルゲンに慣れさせます。副作用はほとんどなく、60~80%の動物で効果があったという報告もありました。

治療期間は3~5年と長く、定期的な通院が必要になる点がデメリットとして挙げられます。

自宅でできる犬のアレルギー対策や予防方法

自宅でできるアレルギー予防

ここからは、自宅でできるアレルギー対策を4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

丁寧なスキンケア

定期的にシャンプーとブラッシングを丁寧に行うことが重要です。丁寧にスキンケアを行うと、皮膚の健康状態を保つことができ、皮膚の防御機能も向上します。とくにマラセチア皮膚炎は、皮脂を栄養に増殖するため、シャンプーで取り除くようにしましょう。

 

清潔な生活環境

清潔な生活環境は、アレルギー予防になります。家のなかに花粉やハウスダストが溜まると、アレルギー症状が出やすくなります。また散歩後に自宅に入る前に、ブラッシングを行ったり、飼い主さまの服をはたいたりと対策すると、家のなかに持ち込むアレルゲンを少なくすることが可能です。

 

療法食を与える

食物アレルギーになり、アレルゲンがある程度特定できている場合は、アレルゲンが含まれない療法食を与えると症状の悪化を防ぐことができます。普段の食事だけでなく、おやつの成分にも注意して選ぶようにしましょう。

 

寄生虫の予防

ノミやダニによるアレルギーの発症を予防するためには、定期的に駆虫薬を使用しましょう。駆虫薬には、おやつのような形状で食べられるものから、体に滴下するものまでさまざまな種類があります。愛犬と飼い主さまに合った駆虫薬を選ぶことが大切です。

犬のアレルギー対策におすすめのドッグフード

アレルギー対策におすすめのフード

アレルギー対策にドッグフードを選ぶ場合、確認したいことは以下の3点です。

・アレルゲンになりやすい食材が含まれない
・シンプルな原材料が使われている
・余計な添加物が含まれない

アレルゲンになりやすい食材は、鶏肉・牛肉などの肉類、とうもろこし・大豆などの穀類ですが個人差がありますので一概には言えません。また着色料などの添加物もアレルゲンとなる可能性があります。アレルゲンになる食材や余計な添加物が使用されているフードは注意しましょう。

 

シンプルな原材料のフードは、アレルギー症状が出たときにアレルゲンを特定しやすいというメリットがあります。

犬の食物アレルギーが出やすい食べ物は?

食物アレルギーが出やすい食べ物は数多くあります。ここでは、食物アレルギーの症状を引き起こす原因となる食べ物の一例を紹介します。

犬の食物アレルギーが出やすい食べ物

鶏肉

牛肉

ラム肉

小麦

大豆

トウモロコシ

乳製品

食物アレルギーは、食べ物に含まれるたんぱく質に反応して症状があらわれます。小麦にはグルテンというたんぱく質が含まれていますので、植物もアレルギーの原因になるということは認識しておきましょう。

 

上記で紹介した食べ物以外にも、香料などの食品添加物もアレルギーの原因になる可能性があるため注意が必要です。

まとめ│健康な犬へのアレルギー検査は補償対象外なケースが多い!

今回は、アレルギー検査が保険適用になるかどうかを解説しました。

獣医師が必要と判断したアレルギー検査は保険適用される
・健康な犬へのアレルギー検査は補償対象外
・アレルギー検査にはさまざまな種類があり費用も異なる
・遺伝や体質が原因のアレルギーは完治が困難な場合がある

アレルギーの症状を緩和する、またはアレルギーを予防するには、犬の体と部屋のなかを清潔に保つことが大切です。ノミやダニが原因となるアレルギーもあるため、定期的な駆虫薬の投与も忘れずに行いましょう。

 

※動物病院は自由診療のため、医療費が高額になる可能性があります。
ペット保険に加入していなければ、全額を自己負担で支払わなければなりません。
万が一の備えとしてペット保険に加入しておくと安心です。
また保険選びで迷われている方は、ペット保険の保険料や条件を一括比較できる「人気ペット保険おすすめランキング」もご覧ください。

獣医師平松先生
この記事の監修者 平松 育子
獣医師・ペットライター。山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月、有限会社ふくふく動物病院・取締役、院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かしペットに関する情報をお届けします。

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