子犬のお留守番時間

一人暮らしで子犬を飼う場合、どうしてもお留守番させなければいけないことも多いでしょう。

 

「子犬は何時間くらいお留守番できる?」
「お留守番のときに子犬がいたずらしたらどうしよう」
など、心配な方も多いのではないでしょうか。

 

子犬をお留守番させるときは、トラブルが起こらないように事前に練習させるなどの準備が必要です。

 

この記事では、一人暮らしで子犬を飼う際の飼い方のポイントや子犬をお留守番させるためのトレーニング、注意点などについて解説します。

 

【この記事でわかること】

  • 一人暮らしで子犬を飼っても問題はない?
  • 一人暮らしでも飼いやすい犬の特徴
  • 一人暮らしでも飼いやすい犬の種類
  • 一人暮らしで子犬を飼うために必要な条件や環境
  • 子犬を飼う前に確かめておきたいポイント
  • 年齢別の犬がお留守番できる時間
  • お留守番で起こりやすいトラブルと対処法
  • お留守番トレーニングの方法とポイント

 

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目次

一人暮らしで子犬を飼ってもいいの?留守番はかわいそう?

留守番する犬

「一人暮らしで犬を飼っても大丈夫?」と疑問を持たれる方は少なくないでしょう。

 

また、「一人暮らしで犬を飼うのはかわいそう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。

 

しかし、しつけや留守番時の対策をしていれば、一人暮らしでもペットライフを楽しめます。一人暮らしでも犬を飼えるかどうかは、飼い主さま次第だといえるでしょう。

 

犬を幸せにするのは飼い主の役目です。かわいそうな犬にしないよう、一人暮らしでもしっかりお世話をしたり、スキンシップの時間をとったりするなどの工夫をしてください。

 

一人暮らしで犬を飼うメリット・デメリット

一度飼い始めると犬との生活は長く続くため、メリットデメリットも承知の上で飼い始めることが大切です。

 

一人暮らしで犬を飼うメリットは、癒される、寂しさがなくなる、健康になるといったことがあげられます。

 

一方デメリットは、自分中心の生活ができなくなることです。今まで自分のために使っていたお金や時間を犬のために使う必要があります。

 

一人暮らしで犬を飼うことは簡単ではありませんが、飼い主さまにとってプラスになることがたくさんあるのも事実です。両方を理解したうえで、犬を飼うか判断してください。

 

一人暮らしで犬を飼うためには覚悟が必要

一人暮らしで犬を迎えるための覚悟として重要なのは以下の2点です。

 

◆自分より犬を優先した生活ができるか?

犬を飼う際に特に大切なことは、「犬を優先した生活を送れるか?」という点です。 一人暮らしでは飼い主以外にお世話をする人がいないため、どんなに自分の体調が悪いときでも、毎日の食事やトイレ掃除、散歩などをしなければなりません。そのため、安易な気持ちでお迎えすると後悔してしまうことも。

 

犬を飼うということは、命を預かるということであり、飼い主には覚悟と責任が伴います。

 

犬と幸せな時間を過ごせるように、生活スタイルを合わせられるかどうかしっかりと考えてから迎えるようにしましょう。

 

◆最後まで犬の面倒を見る覚悟があるか?

「最後まで面倒を見る覚悟があるか?」 という点も忘れてはいけません。 犬の寿命は10年以上です。 食事やトイレなどのお世話はもちろん、病気やケガ、年を重ねるほどお世話をする機会は多くなります。

 

また、旅行や出張で家を空けるときは、家族やペットシッターなどにお願いする必要があります。 こうした生活が10年以上続くことを念頭に置いた上で、家族の一員として最後まで愛情を持って一緒に暮らせるか、自分に問いかけてみましょう。

 

一人暮らしで犬を飼ってはいけない人の特徴は?

一人暮らしの方に限りませんが、犬を飼ってはいけない人の特徴は次のとおりです。

  • 金銭的な余裕がない
  • 犬を飼える環境にない
  • 年齢や体力的に十分なお世話ができない
  • 犬とコミュニケーションをとる時間をとれない
  • 犬アレルギーがある

「犬が好き」という気持ちだけで、犬は飼えません。上記の特徴に1つでも当てはまる場合は、犬を飼うことを考え直してください。

 

1つの命に対して、最初から最後まで責任を持ちましょう。

 

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一人暮らしでも飼いやすい犬の特徴は?

もちろん個体差があり、性格などによっても異なりますが、一般的には、犬種によって留守番が苦手な犬と、留守番が上手で一人暮らしでも飼いやすい犬がいます。

 

マンションやアパートで生活しているケースが多い一人暮らしの方にとって飼いやすい犬の特徴は、以下の3つです。

  • 小型犬か中型犬であること
  • あまり吠えない犬種であること
  • 独立心の強い留守番上手な犬種であること

それぞれ、詳しく解説します。

 

小型犬か中型犬であること

一人暮らしの場合、室内で飼うなら小型犬がおすすめです。なぜなら、小柄な犬の方が飼育スペースや飼育費用がかからず、運動量も大型犬ほど多くないからです。

 

一人暮らしだと、犬のために使えるスペースや費用、時間が限られる場合がほとんどです。そのため犬を選ぶ際は、犬のサイズにも注意しましょう。

 

あまり吠えない犬種であること

賃貸で暮らす場合は特に、無駄吠えがないのは重要なポイントです。留守番中に吠えてしまうと、近所トラブルになる可能性があります。

 

おとなしくて穏やかな犬を迎えるようにすると良いでしょう。とはいえ、吠えにくいといわれる犬種でも犬によって異なります。

 

子犬の性格を見極めるのは難しいので、ある程度の性格が事前に把握できる保護犬の里親になることも検討してみると良いかもしれません。

 

独立心の強い留守番上手な犬種であること

甘えん坊で寂しがりやな犬種は、飼い主さまと離れる留守番が大きなストレスとなってしまいます。ひどい時には、そのストレスが問題行動や体調不良につながるケースもあるので注意が必要です。

 

留守番の時間が長くなりがちな一人暮らしの場合は、独立心があり一人の時間も苦にならない犬種がおすすめです。たとえば、日本犬やテリア気質の強い犬は独立心が強いとされています。

 

【TOP10】一人暮らしでも飼いやすい犬ランキング

一人暮らしでも犬は飼えます。ただし一人暮らしに向いていない犬種を飼うと、犬も人もストレスを感じてしまうかもしれません。

 

そこでこの章では、一人暮らしでも飼いやすい犬を10犬種、ランキングで紹介します。犬によって個体差はありますが、一緒に暮らし始めてから後悔しないよう犬種選びの参考にしてください。

 

【第1位】チワワ

チワワ-

飼いやすさ ★★★★★
留守番の上手さ ★★★★★
サイズ 小型犬
体重 約500g~3kg
平均寿命 12歳~14歳
値段・価格 約20万~30万円
性格 明るく賢い、独立心が強い、臆病、献身的

 

世界最小といわれる体の小さなチワワは、必要な運動量や食事量が少なく飼いやすい犬種とされています。賢くて自立心が強く、留守番が上手です。

 

一方警戒心が強く、臆病な性格から攻撃的な行動をするケースもあるので、子犬のころからしっかりしつけましょう。

 

またチワワを飼うときは、寒さとケガに注意が必要です。部屋の温度管理の徹底や高いところから飛び降りないように工夫をしましょう。

 

【第2位】ミニチュア・シュナウザー

ミニチュアシュナウザー

飼いやすさ ★★★★
留守番の上手さ ★★★★★
サイズ 小型犬
体重 4kg~8kg
平均寿命 12歳~14歳
値段・価格 30万~40万円
性格 明るく賢い、甘えん坊、活発で遊び好き

 

おじいさんのような口ひげと眉毛がチャームポイントのミニチュア・シュナウザーは、活発で遊び好きな犬種です。

 

家族と一緒にいる時間が大好きで子供とも上手に遊べますが、他人や見知らぬ犬に対しては警戒して吠えやすい性質があります。子犬のうちから、家族以外の人や犬と触れ合う機会を増やすと良いでしょう。

 

もともとがっしりとした体格のうえに、食欲旺盛なので体重管理に注意してください。

 

【第3位】シー・ズー

シーズー

飼いやすさ ★★★★★
留守番の上手さ ★★★★
サイズ 小型犬
体重 4.5kg~8.1kg
平均寿命 13歳~15歳
値段・価格 15万~30万円
性格 明るく社交的、穏やか、賢い、頑固

 

美しい被毛が魅力のシーズーは、無駄吠えが少なく穏やかな性格で、初心者でも飼いやすい犬種とされています。ひとり遊びが上手なので、留守番も比較的ストレスなく過ごすことができるでしょう。

 

小柄ながら骨太で筋肉質のため、太りやすい犬種です。そのため、食事管理と毎日のお散歩は欠かせません。

 

また皮脂の分泌が多いシーズーは、体臭や皮膚トラブルに悩まされる場合もあります。定期的にブラッシングやシャンプーをしましょう。

 

【第4位】ペキニーズ

ペキニーズ

飼いやすさ ★★★★★
留守番の上手さ ★★★
サイズ 小型犬
体重 3kg~6kg
平均寿命 12~15歳
値段・価格 20万~40万円
性格 マイペース、大胆で勇敢、プライドが高い、警戒心が強い

 

ライオンのような被毛が特徴的な鼻ペチャ犬として人気のペキニーズは、マイペースで独立心が強いことから「猫のような犬」と言われています。飼い主と常に一緒にいたいタイプの犬種ではないので、留守番させやすいでしょう。

 

プライドが高く警戒心も強いので、はじめは懐いてもらえないかもしれませんが、1度信頼関係を築くと愛情深い面もあります。

 

短頭種で毛の量も多いため、体温調節が苦手です。夏の散歩は、涼しい時間帯に行くようにしてください。

 

【第5位】マルチーズ

マルチーズ

飼いやすさ ★★★★★
留守番の上手さ ★★★
サイズ 小型犬
体重 4kg~8kg
平均寿命 12歳~14歳
値段・価格 30万~40万円
性格 明るく賢い、甘えん坊、活発で遊び好き

 

真っ白な被毛が美しいマルチーズは汚れが目立ちやすく、定期的なお手入れが欠かせません。とはいえ抜け毛が少なく、短めにカットしておけばお手入れしやすいでしょう。

 

肥満予防・ストレス発散のために毎日の散歩は必須ですが、運動量はそれほど必要ではありません。

 

頭が良くおとなしい性格のため一人暮らしでも飼いやすい犬種ですが、甘えん坊な一面もあるため、長時間の留守番でさみしさを感じる場合もあります。一人でいることに慣れさせるなど、しつけが必要です。

 

【第6位】ウェルシュ・テリア

ウェルシュテリア

飼いやすさ ★★★
留守番の上手さ ★★★★
サイズ 小型犬
体重 8kg~10kg
平均寿命 12歳~14歳
値段・価格 20万~40万円
性格 好奇心旺盛で活発、独立心が強い、人懐こい、賢い

 

全体が茶色で背中の黒色の被毛が特徴的なウェルシュ・テリアは、猟犬として活躍していたことから、好奇心旺盛で活発な犬種です。強く興味が引かれるものを目にしたときや犬同士の喧嘩などで興奮してしまうと、飼い主さまの声が届かなくなる場合もあります。根気強くトレーニングを行うことが重要です。

 

独立心が強く頭も良いため留守番はできますが、番犬気質な面もあるため無駄吠えをしないようにしつけましょう。

 

【第7位】柴犬

柴犬

飼いやすさ ★★★
留守番の上手さ ★★★★
サイズ 小型犬
体重 7kg~14kg
平均寿命 13歳~16歳
値段・価格 10万~25万円
性格 飼い主に忠実、独立心が強い

 

常に人気ランキング上位に位置する日本犬の柴犬は、飼い主とつかず離れずの距離=柴距離を保とうとする「ツンデレ」感が愛されています。独立心が強く、我慢強い性格から留守番は問題なくできるでしょう。

 

必要な運動量が多い犬種なので、ストレスを発散させ問題行動を予防するためにも毎日の散歩は欠かせません。

 

また、皮膚の病気になりやすい傾向があります。短毛なので毎日のお手入れは楽ですが、日ごろから皮膚の状態をチェックしましょう。
換毛期は抜け毛が多いため、しっかりブラッシングしてください。

 

【第8位】ボーダー・コリー

ボーダーコリー

飼いやすさ ★★★★
留守番の上手さ ★★★
サイズ 中型犬
体重 14kg~22kg
平均寿命 10~14歳
値段・価格 30万~50万円
性格 賢い、活発、飼い主に忠実

 

現在も牧羊犬として働いているボーダー・コリーは、頭が良く、身体能力が高いことが知られています。賢いがゆえにきちんとしつけなければ問題行動が出てきてしまいますが、犬を飼ったことがある人には比較的飼いやすい犬種といえるでしょう。

 

作業意欲が強く必要な運動量が多いため、家でゆっくりしたいというよりは、アクティブな方に向いています。ドッグスポーツを楽しんだり、休みの日に一緒に出掛けたりしたい方におすすめです。

 

【第9位】ヨークシャー・テリア

ヨークシャーテリア

飼いやすさ ★★★★
留守番の上手さ ★★
サイズ 小型犬
体重 2kg~3kg
平均寿命 14歳~16歳
値段・価格 20万~40万円
性格 甘えん坊、活発、自己主張が強い

 

被毛の美しさから「動く宝石」とも呼ばれるヨークシャー・テリアは、多くのテリア犬と同じように活発で、独立心もあります。一方で甘えん坊な性格から、長い間一人でいるのは苦手なため留守番はそこまで得意ではありません。

 

小型犬であるヨークシャー・テリアは飼いやすい犬種ですが、無駄吠えしやすい犬種でもあるので、しつけを徹底しましょう。

 

また、被毛が長くても短くても毎日のお手入れがかかせません。毛玉ができやすいので、毎日ブラッシングしてください。

 

【第10位】キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル

キャバリアキングチャールズスパニエル

飼いやすさ ★★★★
留守番の上手さ ★★
サイズ 小型犬
体重 5.4kg~8kg
平均寿命 9歳~14歳
値段・価格 25万~40万円
性格 おだやかで優しい、社交的、素直で賢い

 

ウェーブした耳の飾り毛が特徴のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、穏やかで優しい性格の犬種です。家族以外の人や犬でも上手にコミュニケーションをとることができるので、初心者や子どものいる家庭にも向いています。

 

人と一緒にいるのが大好きな犬種なので、長時間の留守番は苦手です。お互いのストレスにならないよう、きちんとトレーニングしましょう。

 

また、遺伝的に「僧帽弁閉鎖不全症」にかかりやすいとされています。この病気は予防が難しいので、定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療に努めてください。

 

※このランキングは「ペット保険比較のピクシー」が独自の調査をもとにまとめたものです。性格は犬の個体差もありますので、ランキングはあくまで参考程度にご覧ください。

一人暮らしで犬を飼うために必要な条件

ペット可物件

どれだけ犬と一緒に生活したいと思っても、一人暮らしで犬を飼うためには一定の条件をクリアする必要があります。

 

ここでは、犬を飼うためにどのような条件を満たす必要があるのか解説します。

 

ペット可物件であること

 1つ目の条件として挙げられるのは、犬が飼える物件であることです。 近年ペット可の物件は増えているものの、入居不可のところも少なくありません。

 

ペット不可の賃貸物件で隠れて飼育することは、管理会社や大家、隣人などとトラブルに発展する可能性があり、場合によっては違約金や立ち退きを求められることもあります。 また、ペット可の物件を探す際は、間取りや日当たり、ケージを置くためのスペースなども内見時に確認しておきましょう。

 

引越しの予定が当分ないこと

次に、引っ越しの予定が当分ないことも挙げられます。 環境の変化に弱い犬にとって、急な引っ越しは大きなストレスです。 また、引っ越しだけでなく、結婚や出産、転職など生活環境が大きく変わる場合も犬へのストレスに繋がります。 人間同様、犬もストレスによって食欲の低下や下痢、嘔吐の症状が出るなど体調を崩しかねません。

 

これから一緒に暮らす犬に不安を与えないためにも、できるだけ自身のライフスタイルが変化しないタイミングにお迎えを検討しましょう。

 

経済的に安定していること

経済的に安定していることも、犬を飼うために必要な条件の1つです。 犬と一緒に暮らすためには、フード代やトイレ用品、おもちゃや感染症予防のワクチン接種などの費用がかかります。

 

万が一病気や怪我をしたときは、医療費など突然の出費にも対応しなければなりません。 実際、2021年に発表されたアニコム損保の調査によれば、犬の生涯には約490万円必要といわれています。 犬を飼い始めるにあたって、経済的に余裕があるかどうかも確認しておきましょう。

参考:アニコム損保【2021年最新版】犬・猫の飼育費用を大発表! 

 

 

毎日のお世話の時間を確保できること

毎日お世話する時間が確保できるかどうか検討することも大切です。 犬にとって、頼れるのは飼い主しかいません。当然ながら、犬が健康的な生活を送るためには、毎日ご飯や水の確保、トイレ掃除、散歩などのお世話をする必要があります。

 

また、お世話の時間が確保できても、留守中に吠え続けるなど基本的なしつけができていない場合は近隣住人とのトラブルに発展しかねません。 時間の確保はもちろん、留守番時のしつけや騒音対策などを考えておくことも必要です。

 

一人暮らしで子犬を飼う前にチェックしたいポイント3点!

一人暮らしで犬を飼う場合は、費用やしつけはもちろんのこと、犬の寿命やアレルギー問題などにも気をつけなければなりません。

ここからは、一人暮らしで犬を飼うときの注意点について解説します。

 

自分の年齢と犬の寿命を考える

飼う前に、まず自分の年齢と犬の寿命を考えてみましょう。 犬の平均寿命は年々伸びており、アニコム家庭どうぶつ白書によると、2021時点で犬の平均寿命は14.1歳となっています。

 

犬を飼うということは、ご飯や排泄の処理、病気の予防など犬に関わるすべてのことが飼い主の責任です。 子犬から飼い始める場合、少なくとも10年以上は一緒に暮らすことになるため、長い暮らしを見据えた上で、飼うかどうか判断するようにしましょう。

 

動物アレルギーがないかを事前に確認

犬を飼うときの注意点として、動物アレルギーがないかを事前に確認しておくことも挙げられます。 代表的な動物アレルギーの症状は以下のとおりです。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 目のかゆみ
  • 蕁麻疹

症状が悪化した場合、咳や喉の痛み、息苦しさなども引き起こしかねません。 不安に思われる方は、必ず動物アレルギーの有無について確認しておきましょう。病院によって異なるものの、動物アレルギー検査は一般的に5,000円程度で受けられます。

 

もしものときの預け先を用意

突然の出張や入院など、飼い主が家を空けるときに備えて、自分に代わってお世話をしてくれる預け先を用意しておくことも大切です。 頼ることができそうな家族や友人以外にも、近場のペットホテルやペットシッター、動物病院などをチェックしておくことをおすすめします。

 

また、急な体調悪化が起きたときに備えて、夜間に対応してくれる救急病院の住所や電話番号なども調べておきましょう。

犬を留守番させるのは何時間くらいまで大丈夫?

犬2匹の留守番

初めに、どれくらいの間であれば犬を留守番させても大丈夫なのか、犬の年齢別にみてきましょう。

 

犬の成長によって、目を離しても良い時間の長さが変わるため、愛犬の年齢に合わせて参考にしてみてください。

 

子犬の場合

生後3か月の子犬の場合は、3~5時間おきに排泄するため、まだトイレトレーニングが済んでいないときは、3時間以上家を空けないようにしましょう。また、生後間もない場合は、家に誰もいなくなると不安になってしまうので、できるだけ誰かがそばにいられる状況をつくっておくのが理想です。

 

成長するにつれて排泄の間隔が空き、生後6か月のごろには6時間おきくらいになるので、しばらく家を空けていても待っていられるようになります。

 

成犬の場合

1歳以降の成犬になると、排泄と食事の間隔が長くなるため、6~8時間であれば留守番をさせても大丈夫でしょう。このころになると遠出や外に働きに出ても、留守番をさせやすくなります。

 

ただ、寂しがり屋で飼い主にべったりな犬は、長時間留守番をさせると不安を感じ、強いストレスを受けるおそれがあります。また、時間があるときには一緒に遊んだり散歩に連れ出したりと、コミュニケーションも欠かさないように気をつけましょう。

 

シニア犬の場合

7歳以上のシニア犬は健康であれば問題ありませんが、何かしらの不調を抱えている場合は、あまり長い時間の留守番はさせないようにしましょう。シニアになるといつ体調が急変するかわからないため、なるべく一人にさせないことが大切です。

 

また、歳を取ると長い間飼い主がいないと不安になり、トイレを失敗してしまったり、鳴き続けたりする場合もあります。

 

何歳ごろから犬を留守番させられるの?

生後6か月ごろまでは排泄の回数が多く、食事も1日3~5回に分けて与える必要があるため、長時間家を空けるのは難しいでしょう。生後7か月以降は、消化器官や膀胱(ぼうこう)が発達し、排泄や食事の間隔が空くので、少しずつ留守番に慣れさせてみてください。

 

隣の部屋に行って20分くらい離れるところから始めてみて、徐々に離れる時間を伸ばしてみましょう。

 

一人暮らしで犬を飼いたいと思っている方は、子犬のころから留守番をさせるのは難しいかもしれません。成犬から飼いはじめるか、子犬から飼いはじめる場合は長く家にいられるタイミングにすることをおすすめします。

 

子犬のお留守番中に起こりやすいトラブル3つ

子犬をいきなり一匹でお留守番させると、さまざまなトラブルを招くおそれがあります。どのようなトラブルの可能性があるかを知り、事前に対策しておきましょう。

 

ここでは、お留守番のときに起こりがちなおもなトラブルについて解説します。

 

さみしくて吠える・鳴く

子犬にお留守番させたときに多いトラブルの1つが、不安やさみしさから、飼い主さまが出かけるときや帰宅したときに大きな声で鳴いたり吠えたりすることです。家で待っている間はおとなしくしていることが多いものの、なかにはずっと吠えつづける子もいます。

 

あまり長いこと鳴きつづけているとご近所迷惑にもなるので、飼い主さまは対処が必要です。たとえば、以下のような対処法があります。

 

  • 退屈をまぎらわせるため、お留守番のときのみ出す特別なおもちゃを用意する
  • さみしさを和らげるため、飼い主さまの匂いがついた衣類などを置いておく
  • テレビやラジオをつけて音が流れるようにしておく

 

用意するおもちゃは十分に安全性を確認してください。

 

いたずらする

ゴミ箱をあさったりティッシュボックスをぼろぼろにしたり、留守番のときだけ普段しないいたずらをするのもよくあるトラブルです。粗相する子もいます。

 

愛犬は、決して飼い主さまに嫌がらせをしているわけではありません。不安やさみしさが原因です。退屈をまぎらわせるために遊びでやることもあります。

 

いたずらには以下のように対処しましょう。

 

  • 帰宅後にいたずらを発見したら無言で片付ける
  • 「構ってもらえた」と勘違いする可能性があるので、大きな声を出すなどリアクションしない

 

ゴミ箱やティッシュは手の届かない場所に置く、場合によってケージの中に入れるなど、いたずらできない環境をつくることも大切です。

 

誤飲誤食をする

生ごみをあさって食べたり小さなおもちゃを飲み込んだりと、お留守番中に誤飲・誤食するのもよくあるトラブルです。子犬が誤飲・誤食すると、場合によっては腸閉塞を起こし命にかかわる場合もあり、大変に危険です。

 

いたずら防止の対策と重なりますが、誤飲・誤食しそうなものは子犬の届かない場所に置き、ゴミ箱は蓋つきのものを用意するなど環境を整えましょう。

 

おもちゃは小さすぎるもの、簡単に壊れそうなものは避けます。

子犬の留守番トレーニング3つの方法

犬のトイレトレーニング

次に、犬の留守番トレーニングの方法について解説します。

 

これから自分が飼っている犬に留守番をさせようと思っている、留守番をさせると粗相をしてしまって困っているという方は参考にしてみてください。

 

クレート・ハウストレーニング

犬を留守番させる際は、クレートまたはケージに慣れさせておきましょう。部屋の中に放しておくと、床に落ちているものを食べてしまったり、いたずらをしたりしてしまう可能性があります。

 

対策として、狭いところのほうが犬は安心しやすいので、留守番中はクレートやケージの中に入れておくのがおすすめです。

 

クレート・ハウストレーニングの方法は、おやつを見せながら「ハウス」「入って」などと声をかけてクレートやケージに入ってもらい、徐々に扉を閉める時間を長くして慣れさせていきます。

 

トイレトレーニング

留守番中にあちこちで粗相をされると掃除がたいへんなので、トイレトレーニングは早めに始めましょう。犬がウロウロとし始めたら、トイレトレーのほうへ誘導し「ワンツー」「シー」など声をかけて排泄を促し、上手くできたらおやつをあげて褒めてあげます。

 

これを繰り返していると、徐々に決められた場所で排泄ができるようになり、帰宅後の片づけが楽になります。

 

飼い主と離れることに慣れさせる

いきなり長い時間家を空けると犬は不安を感じ、留守番が苦手になってしまう場合もあるため、少しずつ離れる時間を長くして慣れさせていきましょう。まずは別の部屋で過ごす、少しの間外に出るなどしてわんちゃんの様子を見てみます。

 

このとき、吠えたり鳴いたりせず大人しく待っていたら静かに褒め、わんちゃんが喜んでも冷静に対応するのがポイントです。

 

こうして30分、1時間と家を空ける間隔を長くしていき、1匹で過ごすことに慣れさせるようにしてください。

子犬の留守番トレーニングをうまく進める3つのポイント

子犬にお留守番トレーニングをする場合、焦らずポイントを押さえて進めることが大切です。性急にお留守番に慣れさせようとすると、かえって不安感が強くなることがあるので注意しましょう

 

ここでは、特に注意すべき3つのポイントを紹介します。

 

1.短時間から徐々に慣れさせる

子犬のトイレトレーニングが終了したら、お留守番トレーニングを始めましょう。少しずつ慣れさせることが大切なため、以下のように段階を踏んで進めます。

 

  1. 子犬が夢中になるおやつやおもちゃをわたしてから、そっと離れて別の部屋に行き、数十秒程度で戻ってくる
  2. 数十秒程度に慣れたら、5分離れて戻る
  3. 5分の留守に慣れてきたら、10分離れる
  4. 15分、30分と徐々に時間を増やしていく

 

留守のときに子犬が大きな声で鳴いても、慌てず行動しましょう。慌てて戻ると「鳴けば戻ってくる」と間違って覚えるおそれがあります。

 

ただし、不安で鳴くのはその長さでの留守番をさせるのはまだ早いとのサインです。短い時間に戻してやり直しましょう。

 

2.日ごろからひとり遊びをさせる時間をつくる

飼い主さまがいるときでも、ひとり遊びする時間を意識的につくりましょう。愛犬がひとり遊びできるようになると、お留守番でもさみしさを感じず、退屈せずに待っていられるようになります。

 

おもちゃは以下の点に注意して選んでください。

  • 割れたり壊れたりする可能性があるものはわたさない
  • 子犬のサイズにあった適度な大きさのものを選ぶ
  • 誤飲しない大きさのものにする
  • 適度な硬さのあるものにする

頑丈で、 噛んで持ちあげられるようなほどよいサイズ感のおもちゃを選びましょう。小さいものは飲み込むことがあるので厳禁です。

 

歯がほどよく食い込む硬さのものを選ぶことも大切です。硬すぎると思い切り嚙んだときに歯が折れることがあります。

 

3.子犬と適度な距離感を保つ

愛情を伝えるために適度にスキンシップをはかることは必要ですが、あまりべたべたと構いすぎないことも大切です。普段、飼い主さまにべったりとくっついて過ごしていると、お留守番のときに子犬が強い不安やさみしさを感じるようになります。

 

お留守番が平気でできるように、日ごろから飼い主さまと子犬がそれぞれ別々に過ごす時間を意識的につくるようにしましょう。

 

たとえば、同じ部屋にいるときでも子犬にクレートのなかで遊ばせて飼い主さまは別のことをするなど、適度な距離感を保つようにしてください。

 

子犬をお留守番させるときに注意するべき5つの点

最後に、犬を留守番させるときに注意すべき点について解説します。長時間家を空ける際はペットが安全、かつ、快適に過ごせるよう事前に工夫や環境を整えておきましょう。

 

1.口に入れると危険な物を片づけておく

まず始めに、犬が口に入れたり噛んだりすると危ない物は隠しておくことです。

 

誤飲してしまいそうな小物類は犬が届かないところにしまい、感電や火傷のおそれがあるコード類はカバーをしておくなど、あらかじめ対策をしておきましょう。

 

2.室内の温度調整を行う

2つ目は、部屋の温度調整を行っておくことです。外出時にクーラーや暖房を切って出かける方も多いと思いますが、その状態で犬に留守番をさせると、熱中症になったり寒さで体調を崩したりしてしまうおそれがあります。

 

特に夏場は閉め切っていると室内の温度は高くなり、犬が熱中症になる危険性があるため、クーラーは付けたままにしておくとよいでしょう。

 

3.飲み水を用意する

3つ目が、飲み水を多めにセットしておくことです。留守番中に飲み水が不足すると脱水症状になるおそれがあるため、出かける前にきちんとチェックして多めに水を用意しておきましょう。

 

なお、夏場は水を飲む量が多くなるので、より多めに補充しておくと安心です。

 

4.落ち着ける環境を整える

4つ目は、飼い主がいなくても犬が落ち着けるよう環境を整えておくことです。

 

たとえば、以下のような点を意識するとよいでしょう。

  • 安心できる居場所としてサークルやクレートを置く
  • お気に入りのおもちゃやおやつを与える
  • 普段どおりにテレビやラジオをつけておく
  • 飼い主さまの匂いがする衣類などを置いておく

また、帰りが遅くなる場合は電気を付けたままにするか、電気のタイマー機能を活用するのもよいでしょう。

 

5.家を出るときに子犬にかまい過ぎない

最後に重要な点が、外出する際はさりげなく家を出ることです。出かける間際に声をかけ続けたりスキンシップを取り過ぎたりしてしまうと、犬はこれから飼い主がいなくなるとわかるようになり、不安を増幅させてしまいます。

 

そのため、出かけるときは犬がついてきても無視をし、帰宅して犬が喜んでも冷静に対応しましょう。

子犬の留守番が長時間になってしまうときは?

ペットホテル

留守番が長時間になってしまうときは、プロの力を借りるのも1つの手です。

 

子犬が留守番できる時間の限界は、 生後3か月で3時間が限度、6か月以降の子犬で6時間程度といわれています。この時間よりも長く留守番させる場合は、ペットシッターやペットホテルを利用することも検討してみてください。

 

また、留守番中の犬の様子が気になる方は、ペットカメラを設置するのもおすすめです。

 

ただし、子犬の場合は食事の感覚も短く健康状態も安定していないため、短時間でもなるべく留守番は避けるべきです。よって、家をあける時間が長い方が犬を飼う場合は、子犬のころから飼うことはおすすめできません。

 

ペットシッター

ペットシッターとは、ベビーシッターのように、飼い主に代わって留守中の犬のお世話をしてくれるサービスです。 ご飯や散歩など慣れた空間で過ごすため、犬にとっても負担になりにくいという特徴があります。

 

また、他のペットと一緒に生活しないため、ペット同士のトラブルが生じない点もメリットの1つです。 預ける際は、 体調、性格、持病の有無(投薬方法)、好き・嫌いな食べ物、かかりつけの動物病院の連絡先などを伝えておくと安心です。

 

ペットホテル

数日間留守にするときなど、犬を1匹で留守番させるのが心配な場合はペットホテルの利用が安心です。 ペットホテルとは、犬を一時的に預かってくれる施設のことで、店舗によっては病院やトリミングサロンと併設しているところもあります。

 

個室の広い部屋ほど料金が高くなりやすいものの、ペットが快適に過ごせる環境が整っているため、長期的に留守にする場合でも安心して利用できます。 なお、ヒート中は犬が神経質になりやすいため、ペットホテルの利用は控えるようにしましょう。

 

ペットカメラ

ペットカメラの設置も、安心して犬に留守番させられる方法の1つです。 ペットカメラとは、留守番中の犬の様子をいつでも確認できるペット用の見守りカメラです。

 

最近では、家の様子を映すだけでなく、声がけ機能や鳴き声感知機能、室内温度の確認機能などが付いている種類も販売されています。

 

また、仕事の残業や飲み会など家を開ける時間が長い方には、自動給餌機能があるタイプもおすすめです。 外出先からすぐに犬の様子がみられるため、留守番が長時間になる際の強い味方といえるでしょう。

子犬が分離不安になることも?お留守番のストレスには気をつけて!

ペットの中には飼い主さまと離れることで強い不安を感じ、ストレスから「分離不安症」になってしまう場合があります。

 

下記の症状であれば、分離不安症の可能性があるので、動物病院で受診して診てもらいましょう。

  • 下痢や嘔吐
  • エサを食べていない
  • トイレに失敗する
  • 長時間吠え続ける
  • 自分の体を噛む
  • 飼い主がお風呂やトイレに入ると慌てる

また、分離不安症になる原因としては以下が挙げられます。

 

  • 長時間の留守番が多く、留守番がトラウマになっている
  • ペットホテルに預けられたときに嫌な思いをした
  • 認知症で不安になりやすい傾向がある

 

愛犬を留守番させる際は、分離不安になりやすい状態でないか常に確認しておきましょう。

まとめ│一人暮らしで子犬を飼うならお留守番時間に注意しよう

この記事では、一人暮らしで子犬を飼う場合の注意点や留守番トレーニング方法などについて解説しました。最後に記事のポイントをまとめましょう。

 

  • 一人暮らしで子犬を飼うなら自分でしっかり面倒をみる覚悟が必要
  • お留守番トレーニングは徐々に進める必要があるため、家に長くいられるときにする
  • 生後3か月で3時間、6か月ごろで6時間程度のお留守番ができるようになる
  • 長く留守にする場合は、ペットホテルやペットシッターの利用も考える
  •  

子犬を迎えてすぐに長時間のお留守番をさせると、さみしさからいたずらをしたり誤飲・誤食を起こしたりするおそれがあります。一人暮らしで子犬を迎え入れるなら、留守番トレーニングをしっかりするためにも、家に長くいられるタイミングが適切です。

 

飼い主さまのもとで子犬が安心して幸せに暮らせるよう、しっかり準備を整えて迎えましょう。

 

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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