ベンガルの性格
野生的に見えるが性格はいたって穏やか
ベンガルは見るからに野生的でやんちゃそうですが、見かけによらず性格はいたって穏やかで少しおっとりしています。ヤマネコの血を受け継いでいますが、何世代も交配を繰り返したことで野生の凶暴さはなくなり、普通の猫と同じように飼うことができます。
ベンガルは活発で運動量が多い
一方で、ベンガルには野生的な一面もあり、ワイルドな見た目そのままにたくさん動き回ります。活発な性格で運動量が豊富であり、走り回ったり高いところによじ登るのが得意です。
猫は一般的に成猫になると性格が落ち着いてきますが、ベンガルは成猫になっても子猫のころと同じように激しい運動や遊びを好みます。飼い主さんがおもちゃを出すと子猫に戻ったかのように無邪気にじゃれつきます。
フレンドリーで甘えん坊
ベンガルはとってもフレンドリーで飼い主さんに甘えるのが大好きです。人間の声に鳴き声で反応することもあり、たくさん話しかけたくなる猫です。これは人間の言葉を理解しているのではなく、声に反応していると考えられています。特に女性の高い声をよく好みます。
「おはよう」「ご飯食べた?」「そろそろお昼寝?」などやさしく話しかけてみましょう。たくさん話しかけるほど、猫は飼い主さんに親しみをもつようになります。
ベタベタされるのをあまり好まない
ベンガルは何世代も交配を繰り返したことで野生の凶暴さは消えていますが、ヤマネコの血を受け継いでいることに変わりはありません。いまでもときどき野生の血が騒ぐのか、しつこく触られたり抱っこされたりするのを嫌がり、あまりベタベタされるのを好みません。
水に濡れるのを嫌がらない
猫は一般的に水に濡れるのを嫌がりますが、ベンガルは水に対する恐怖心がなく濡れるのを嫌がりません。雨の日でも外に出ようとしたり、シャワーをかけると喜んだりします。これはベンガルの祖先であるアジアンレパードが、降水量の多い地域に生息していたことが影響していると考えられています。
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ベンガルのしつけのポイント
しつけは、やさしく粘り強く
ベンガルは穏やかで社交的な性格でしつけがしやすい猫です。一方で、運動や遊びが大好きであり、しつけをしたくても遊んでばかりで、なかなか言うことを聞いてくれないなんてことがあります。
トイレや爪とぎを早くしつけたい気持ちはわかりますが焦りは禁物です。遊びや運動に飽きて落ち着くまで待ち、やさしく粘り強くしつけを行いましょう。
怒鳴ったり叩いたりしない
ベンガルは体が大きくいかにも野生的ですが、実は穏やかな性格で乱暴に扱われるのを嫌がります。なかなか言うことを聞いてくれなくても、怒鳴ったり叩いたりするのは止めましょう。
猫は飼い主さんがなぜ怒っているのかを理解することができず、「怖い」という記憶だけが残ってしまいます。このようなことが続くと飼い主さんに近寄らなくなり、しつけが難しくなります。
やってはいけないことはその場で止める
活発な性格のベンガルは遊びだけでなく、いたずらも大好きです。机や棚から物を落としたり、ゴミ箱をひっくり返しておもちゃになりそうなものを探したり、小物類をどこかに隠したり……なんでもやらかします。
多少のいたずらなら目くじらを立てる必要はありませんが、繰り返すようならいたずらをしないようにしつける必要があります。とは言え、後から「あれやったでしょ」と叱っても、猫は何のことかわからずチンプンカンプンです。
いたずらは後から叱るのではなく、その場で止めさせましょう。いたずらをしようとしたときに、「ダメッ!」と短く叱ったり、手で制止して止めさせてください。
最初は、なぜ止められるのかを理解できなくても、いたずらをするたびに止めさせられると、やがて猫は「してはいけないことなんだな」と理解します。
乗ってほしくないところに乗ったときは遊びで気を逸らす
ベンガルは高い場所が大好きですが、人間にとっては、ダイニングテーブルやシンク、調理台など乗ってほしくない場所があります。
ベンガルがそのような場所に乗ったときは、「コラッ!」と叱るのではなく、「乗っちゃダメだよ」とった具合にやさしい声で気を逸らして穏やかに降ろしましょう。おとなしく降りたら、ごほうびに遊んであげたり、おもちゃがある部屋に誘導するなど、別のことに関心を逸らすと効果的です。
かまれたらその場から立ち去る
遊びが大好きなベンガルは、夢中になるあまり飼い主さんの手や足をかむことがあります。猫からすればじゃれているだけですが、力が強く牙が鋭いのでかまれると結構痛いです。
猫がかむのは本能であり、それ自体を止めさせるのは困難ですが、人間をかまないようにしつけることは可能です。かまれたら大げさに反応せずに、静かにその場から立ち去りましょう。
かまれたときに大きな声を出したり、手足を振り回して騒いだりすると、遊んでもらえると勘違いされてしまい逆効果です。また、ベンガルと遊ぶときは必ずおもちゃを使いましょう。
同居猫とけんかになったら、すぐに止めて別の部屋に移す
ベンガルは、社交的な性格で多頭飼いも可能ですが、活発な性格ゆえに同居猫とけんかになることがあります。ベンガルは体が大きく力も強いので、取っ組み合いになると大げんかになり、収拾がつかなくなります。
けがを防ぐため取っ組み合いに発展する前にけんかを止める必要があります。猫同士が「ウーウー」と唸り声をあげて、至近距離でにらみ合ったら、けんかが始まるサインです。
この時点で両者を強引に引き離し、どちらかを別の部屋に移してください。もし、一度止めてもすぐにけんかを再開しそうなときは、しばらくお互い顔を合わせないように別々の部屋で過ごさせましょう。
家庭内で統一のルールを作る
しつけを行うときに家族によって対応が異なるとうまくいきません。例えば、猫がダイニングテーブルに乗るとお父さんは「よしよし」と頭をなでました。この経験から猫はテーブルに乗るとかわいがってもらえるということを学習するでしょう。
ところが、お母さんの前で同じことをすると、「ダメでしょ!」とすぐに降ろされてしまいました。
これでは、猫はダイニングテーブルに乗っていいのか、ダメなのか理解できず、家族の顔色ばかりうかがうようになります。こうならないために、まず「何が良くて何がダメなのか」を家庭内で話し合って統一したルールを作りましょう。
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