ビーグルの性格や種類

明るく活発な性格でスヌーピーのモデルとしても知られている「ビーグル」。

 

運動や食べることが大好きで、ときには飼い主さまを困らせることもありますが、愛嬌たっぷりなビーグルにひかれている方も多いでしょう。

 

そこで今回は、ビーグルの性格や人気の種類、飼育のポイントなどを詳しく解説します。

【この記事でわかること】

  • ビーグルの人気のカラーや種類を紹介!
  • 超小型犬!?ポケットビーグルってどんな犬?
  • ビーグルは「性格が悪い」といわれる理由
  • ビーグルのしつけや飼い方のコツ

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目次

ビーグルはスヌーピーのモデル!どんな犬?

ビーグルの特徴

ビーグル(beagle)は、スヌーピーのモデルとして知られている犬種です。

垂れた耳や顔の形などの外見的な特徴は似ている部分があるでしょう。また、ビーグルは活発でやんちゃな性格をしており、スヌーピーの性格の設定にも影響を与えていると考えられます。

 

■ビーグルの特徴

ーグルの外見 筋肉質でがっしりとした体形・高い位置から鼻先まである大きなたれ耳・まっすぐなしっぽ
ビーグルの毛色 トライカラー(ハウンドカラー)・レッド&ホワイト・レモン&ホワイト
ビーグルの体重 8~14kg
ビーグルの体高 33~40cm
ビーグルの値段・価格 20~30万円
ビーグルの平均寿命 13~16歳

愛犬ブリーダーより。2024年10月時点。

ビーグルは嗅覚が発達していることから、動植物検疫探知犬としても活躍しています。キャリーバッグに入っている真空パックの肉製品を探し当てたこともあるそうです。

 

ビーグルは猟犬だった?歴史を紹介

ビーグルの起源は諸説あり、古代エジプト時代のグレイハウンドなどがルーツと考えられています。紀元前にウサギ狩りをしていた猟犬の子孫ともいわれており、古くから狩猟犬として活躍していたことがわかります。

 

交易によってヨーロッパに渡ったビーグルは、ヘンリー7世の時代からエリザベス1世の時代まで品種改良が繰り返されました。1890年にイギリスで犬種登録されたのが、現在の姿のビーグル犬です。

 

ビーグルは性格が悪いって本当?

ビーグルはやんちゃで誰にでもフレンドリーな性格ですが、性格が悪いといわれることがあります。その理由は、ビーグルの賢さにあると考えられます。

 

ビーグルは頭が良いものの頑固な面があるため、指示に従わず、しつけに苦労する飼い主さまもいるようです。

ただ、信頼関係を築いている人に対してはとても従順なため、性格が悪いといわれるのはごく一部の意見でしょう。

 

また、ビーグルは好奇心旺盛で非常に活発な犬種です。気になることがあると、指示を無視してでも興味のある物や匂いを追いかけてしまいます。このような習性も理由の一つかもしれません。

 

ビーグルは小型犬?中型犬?

ビーグルは一般的に中型犬に分類されます。しかし、平均体重が8~14kgと個体差が大きく、小型犬に分類されることもあるようです。

また、ビーグルは繁殖された国によって4種類の系統に分類されます。系統によっても体の大きさが大きく異なるため、迷う人が多いのでしょう。

 

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では、小型犬や中型犬の大きさについて明確な基準を設けていません。そのため、体格差によって小型犬と分類されたり、中型犬と分類されたりと表記が異なることがあると考えられます。

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ビーグルの毛色の種類は?人気のカラーを紹介

ビーグルの毛色は、以下の3種類です。

  • トライカラー(ハウンドカラー)
  • レモン&ホワイト
  • レッド&ホワイト

それぞれの毛色の特徴を解説します。

 

トライカラー(ハウンドカラー)

トライカラーは、ブラック・ホワイト・ブラウンの3色の毛色を持つカラーです。ビーグルときいて一番に思い浮かぶ毛色で、最もスタンダードなカラーといえるでしょう。

猟犬(ハウンド)によくみられる毛色のため、ハウンドカラーとも呼ばれます。

 

レモン&ホワイト

レモン&ホワイトは、ブラウンがほかの毛色よりも薄く明るくなったカラーです。トライカラーのビーグルの鼻は黒いのに比べて、レモン&ホワイトは、レバーやピンクなど色素が薄いのが特徴です。

全体的にやわらかい印象のカラーで、人気が高くなっています。

 

レッド&ホワイト

レッド&ホワイトは、赤みがかったブラウンとホワイトの2色で構成されたカラーです。ブラックの毛色がないため、トライカラーよりもやさしい雰囲気を感じられます。

レッドの部分は、濃い色から薄い色までバリエーションが豊富にあります。

 

補足・ホワイト&ブラックは存在する?

スヌーピーのようなホワイト&ブラックのカラーは存在しません。2色のレッド&ホワイトが近いといえるでしょう。

ビーグルは何種類?超小型犬も!

ビーグルの種類

ビーグルは、各国のケネルクラブで決められているスタンダードの表現が異なります。そのため、体の大きさや特徴が異なる4種類のビーグルが存在しています。

それぞれの特徴をみていきましょう。

 

アメリカン・ビーグル

アメリカン・ビーグルは、アメリカで繁殖された歴史がある種類です。ほかのビーグルより体が大きく、筋肉質なのが大きな特徴です。

また、しっぽが太く短い傾向にあります。

 

イングリッシュ・ビーグル

イングリッシュ・ビーグルは、イギリスで繁殖されたビーグルです。日本では、イングリッシュ・ビーグルが比較的よくみられます。

ほかのビーグルよりもしっぽが長い傾向にあります。

 

薩摩ビーグル

薩摩ビーグルは、明治時代に持ち込まれたビーグルなどと薩摩犬を交配させて誕生した狩猟犬です。バセット・ハウンドを交配させていた歴史もあり、大きな耳に垂れた目とバセット・ハウンドの外見の特徴もみられます。

 

ミニチュア・ビーグル

ミニチュア・ビーグルは体高18~25cm、体重3~7kgほどと、ほかのビーグルよりも体が小さく、ポケットビーグルとも呼ばれます。

15~16世紀ごろにイギリスで誕生したといわれていますが、狩猟犬としての需要がなくなり一度絶滅していました。近年では、小型犬が人気傾向にあるため、繁殖に取り組むブリーダーが増えてきています。

 

補足・豆ビーグルとは?

豆ビーグルとは、豆柴とビーグルのミックス犬です。ビーグル寄りの外見になった場合、垂れ耳でビーグルのような筋肉質な体型になることもあるでしょう。

ビーグルは手に負えない?飼い方のポイント

ビーグルの飼い方

ビーグルは好奇心旺盛で運動量も多く、「かわいいけど飼育が大変」という意見もきかれます。

ここからは、ビーグルを飼育するポイントを5つ紹介します。

 

毎日の散歩で運動量を確保!

ビーグルは、狩猟犬として活躍していた歴史があるため、運動量が比較的多いとされています。毎日の散歩は1日2回、1回30分以上を目安に行いましょう。

 

またビーグルは、十分な運動量を確保できないとストレスがたまり、無駄吠えやいたずら噛みなどの問題行動につながる可能性があります。散歩だけでなくドッグランで走らせたり、おもちゃで一緒に遊んだりとエネルギーを発散させてあげましょう。

 

ビーグルは食欲旺盛!肥満に注意?

ビーグルは食いしん坊な性格が多く、ご飯やおやつのあげすぎに注意が必要です。

 

ご飯やおやつは、与えたらすべて食べてしまい、手に負えないほど食欲旺盛です。食いしん坊はビーグルのかわいいところでもありますが、肥満になるとさまざまな病気の原因になるため、ご飯は毎回適正量を守って与えることが大切です。ご飯の適正量は、ドッグフードのパッケージに記載されている量を参考にしてみてください。

 

また、おやつをあげすぎた日には、ご飯の量を減らすなどの対策をして1日のエネルギー摂取量を調整しましょう。

 

なんでもかじる?誤食や誤嚥対策を

ビーグルは、物を噛んだり、誤食したりなどのトラブルが多い犬種です。

 

とくに子犬のころは噛むイタズラが多く、家具や家の壁紙などを破壊されるケースは少なくありません。家具や電気コードなど噛むと危険な物は、犬の飼育スペースに置かないようにしましょう。

 

また、ビーグルは誤食事故にも注意が必要です。電池や串、ネジなどの小さな部品は、好奇心旺盛なビーグルが口の中に入れてしまう危険性があります。ビーグルが飲み込みそうな物は、愛犬の届かない場所で管理しましょう。

 

こまめな耳のお手入れが大切

ビーグルは垂れ耳のため、通気性が悪く耳のトラブルが多いとされています。そのため、こまめに耳のお手入れをすることが大切です。

 

耳のお手入れは、コットンに耳の洗浄液を染みこませて、耳の表面をやさしくふきとりましょう。綿棒やコットンで耳の奥の汚れを無理にとろうとすると、汚れを奥に押し込んでしまう可能性があります。耳の奥が汚れている場合は、動物病院に相談することをおすすめします。

 

抜け毛や臭いが気になるときは?

ビーグルは、ダブルコートの被毛を持っているため、抜け毛が比較的多い犬種です。

 

抜け毛を取り除かない状態が続くと、皮膚の通気性が悪くなり、皮膚トラブルを起こす原因となります。そのため、1日1回はブラッシングをして、被毛のケアをすることをおすすめします。

 

もしビーグルの体臭が気になったときには、固く絞ったタオルまたはペット用のシャンプータオルなどで全身拭いてみてください。1か月に1回程度シャンプーをすると、ある程度の体臭は予防できるでしょう。

【愛玩動物飼養管理士メモ】ビーグルが老犬になったら気をつけることは?

ビーグルは、年齢を重ねると基礎代謝や筋肉量が低下するため、若いころよりも肥満に注意が必要です。同じ食事量のままでは肥満になる可能性も高いため、シニア用のフードへの切り替えも検討してみてください。
また、年齢とともに散歩に行くことを嫌がるようになる犬もいます。散歩に行かなくなると足腰の筋力が低下し、寝たきりになることが考えられます。距離や時間を短くして、少しの時間だけでも運動させるように心がけましょう。

ビーグルのしつけは難しい?コツはある?

ビーグルのしつけのコツ

ビーグルは、賢く飼い主さまに従順な性格をしている反面、頑固な一面もあるためしつけに苦労する場合があります。

 

ビーグルのしつけには、まずは飼い主さまとの信頼関係をしっかり築くことが大切です。信頼できると感じたら、愛犬への指示もとおりやすくなるでしょう。

 

また、声がけや禁止事項などについて家族で統一しておくこともしつけのポイントです。家族の中で統一できていないと、愛犬が混乱する可能性があるので注意しましょう。

ビーグルをお迎えする費用と毎月かかるお金

ビーグルをお迎えする際に必要な費用を、初期費用と毎月必要な費用にわけて紹介します。

 

■初期費用

生体費用 20万~30万円
準備費用 6万~8万円

準備費用には、ケージ・食器などの飼育グッズの購入費と、狂犬病・ワクチンの予防接種費用などが含まれています。

 

■毎月の飼育費用

フード・おやつ 3,000~10,000円
トイレ用品 0~5,000円
お手入れ用品・トリミング費用 4,000~10,000円
光熱費 0~15,000円

フード・おやつの費用は、種類によって大きく異なります。こだわりの国産フードを選ぶと、費用も高額になるでしょう。

また、表で紹介した項目以外にも、医療費やペット保険料が追加でかかります。飼育を始めたあとに、お金で困らないように多めに見積もって用意しておきましょう。

ビーグルの注意したいケガや病気は?

ビーグルが注意したいケガや病気は、下記のとおりです。

  • 椎間板ヘルニア
  • 外耳炎
  • 皮膚病
  • チェリーアイ
  • ピルビン酸キナーゼ欠乏症

とくにビーグルに多いのは、外耳炎やチェリーアイなどの耳と目の病気です。ビーグルは垂れ耳のため通気性が悪く、細菌やカビなどが原因で外耳に炎症が起きやすいとされています。

また、チェリーアイは先天的な疾患が原因の可能性が高く、生後数か月~1歳までの若いころに発症するケースが多くみられる病気です。

ビーグルは初心者でも飼いやすい?おすすめな人は?

ビーグルの飼育がおすすめな人

ビーグルは運動量が多く、しっかりとしたしつけが必要なので、犬の飼育初心者には難易度が高い可能性があります。

ビーグルの飼育がおすすめな人の特徴は、下記のとおりです。

  • 毎日の運動を習慣にしている方
  • たくさんの時間を愛犬と楽しみたい方
  • 家族や子供と協力して散歩やお世話ができる方

あまり運動習慣がない人は、運動量の多いビーグルを飼って後悔してしまうかもしれません。ビーグルと毎日楽しく運動できる人のほうが飼育に向いていると考えられます。遊ぶのが大好きなので、子供の遊び相手にもなってくれるでしょう。

ビーグルみたい?似た犬種を紹介!

アメリカン・フォックスハウンド

この章では、ビーグルと見た目が似ている犬種を紹介します。

  • ハリア
  • バセット・ハウンド
  • アメリカン・フォックスハウンド
  • ツリーイング・ウォーカー・クーンハウンド

上記の犬種は、すべて狩猟犬として活躍していた歴史があり、垂れた耳にピンと立ったしっぽがビーグルによく似ています。

バセット・ハウンド以外はすべて大型犬に分類され、ビーグルは4種類の中で一番体が小さい犬種です。

まとめ│ビーグルとの生活を楽しもう!

今回は、ビーグルの性格や飼育のポイントなどについて紹介しました。

  • スヌーピーのモデル犬として知られている
  • 狩猟犬として活躍した歴史があり運動量が多い
  • 頑固な一面がありしつけに苦労する可能性がある
  • 誤飲事故に注意が必要

ビーグルは明るく活発な性格をしており、アウトドアやドッグスポーツなどを一緒に楽しむことができます。たくさんの時間を愛犬とすごしたいと考えている人は、ビーグルのお迎えを検討してみてください。

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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