ロングコートチワワの特徴や性格、飼い方

ロングコートチワワとは、超小型、まん丸の頭にうるうるした目とチワワの特徴と、フサフサでフワフワな長毛でここ日本で非常に人気の高い犬種です。甘えん坊で警戒心が強い性格を持ち、小さな体でもしっかりと飼い主を守ろうとします。抜け毛ケアを含む丁寧なブラッシングが飼い方のポイントで、日々の手入れが欠かせません。

そんなロングコートチワワの特徴、性格、飼い方、気になる病気や平均寿命、価格相場などを詳しくご紹介します。

ロングコートチワワを飼っている人はもちろん、これからいっしょに暮らしたい、飼えないけどもっと詳しく知りたいという方、ぜひお読みください。

犬種 ロングコートチワワ
英語表記 long coat chihuahua
原産国 メキシコ
サイズ 超小型犬

 

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目次

ロングコートチワワの特徴・毛色・大きさ

ロングコートチワワの特徴

ロングコートチワワの特徴は長毛だけではありません。見た目や毛色、大きさの特徴についても解説します。

 

超小型犬で華奢な体型

超小型犬で大きく立った耳がチャームポイントのロングコートチワワ。頭は愛らしいアップルヘッド(頭頂部が丸く中央が膨らんだリンゴのような形の頭)で、体高よりも体長が少し長くなっています。頭は大きめで胴体はしっかりしていますが、足は細長く華奢です。

 

しなやかな長毛

スムースコートチワワと異なりロングコートチワワの体は、しなやかな長毛で覆われています。頭や腕、尾には愛らしい飾り毛があり、ふんわりとしたかわいらしい印象を見る者に与えます。人気犬種のランキングでは常に上位に位置しており、高い人気を誇っています。

 

ロングコートチワワの毛色

ロングコートチワワの毛色

ロングコートチワワには、ホワイトやブラック、しっとりとした印象のクリーム色、人気の高いレッドなどの色から珍しいブルーやイザベラと呼ばれるレアな色、複数の色による混合色など、毛色のバリエーションが豊かです。なお、毛色は成長と共に変化していくので、成犬でどんな色になるのかを想像するととても楽しみです。

 

ロングコートチワワのサイズ(体重と体高)

チワワの体高は12~20cmと超小型です。適正体重は1.5~3kgの間が好ましいとされています。生まれたての体重は、何と100g! スマートフォンよりも軽いのです。オスとメスに大きさの違いはなく、両親の遺伝子によって骨格や大きさに差異が出てくるようです。

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ロングコートチワワの性格

ロングコートチワワは飼い主が大好きで甘えん坊ですが、警戒心が強い傾向もみられます。ロングコートチワワの性格について、詳しくみていきましょう。

 

飼い主が好きすぎて、近づく者を威嚇

甘えん坊で忠実、飼い主とずっと一緒に居たがる性格のチワワは、飼い主を守ろうとする意識が非常に強いようです。長毛種のロングコートチワワも例外ではなく、飼い主に近づこうとする犬はおろか、人間に対しても威嚇して吠えることがあります。

 

物音に驚く臆病な一面も

華奢で小柄な外見に反し、警戒心が強く勇敢なチワワですが、少しの物音でも過敏に反応し、ブルブル震えてしまう臆病な一面も持ち合わせています。

そうであっても飼い主を守ろうと一生懸命に吠えるロングコートチワワの姿はとても微笑ましく、深い愛情を感じずにはいられないでしょう。

チワワは、飼い主の家族とそれ以外を明確に区別して接するので、番犬として非常に優秀です。家族を支える素晴らしいパートナーになるでしょう。

ロングコートチワワの飼い方

寒さが苦手なロングコートチワワを飼う際に気をつけたいポイントを解説します。

 

寒さが大の苦手

温暖地域であるメキシコが原産であるチワワは、寒さが大の苦手です。それは、しなやかで長い被毛を持つロングコートチワワだとしても変わりありません。

一年を通して室内の温度を管理し、寒い日の外出時は防寒着を着せてあげましょう。また、チワワは、寒さだけでなく暑さも苦手なため、暑くなりすぎたら洋服を脱がせてあげてください。

 

ブラッシングは入念に

毛の手入れが面倒と思われているロングコートですが、毛の成長サイクルが長いため、スムースコートより抜け毛が少ないと言えます(ただし、換毛期にはどちらもしっかり毛が抜けます)。しかし、毛が細く絡まりやすいのが難点です。そのため、週に2~3回ほど念入りにブラッシングをしましょう。

また、ロングコートチワワに限らずチワワは暑さに弱いので、夏の季節に短く毛を刈る場合があります。しかし、高齢になると毛の再生能力が衰えてしまい、生えにくくなったり、毛が伸びなくなってしまったりします。10歳、11歳と高齢犬と呼べる年齢を迎えたら、過度なトリミングは控えましょう。

ロングコートチワワのかかりやすい病気

ロングコートチワワのかかりやすい病気

ロングコートチワワがかかりやすいといわれる3つの病気について詳しく解説します。

 

緑内障やチェリーアイなどの眼病

眼がとても大きいチワワは眼病を発症しやすく、緑内障やチェリーアイにかかることが多く見られます。放置すると失明する危険があるため、少しでも様子が変だと感じたら、早めに獣医師に相談してください。なお、眼病の多くは遺伝が要因で発症すると考えられています。

 

脳障害

チワワの7割におよぶ個体には、頭頂部の頭蓋骨が未完全、または完全に閉じていない部分があり、へこみが見られます。これは、「ペコ」(大泉門開存)と呼ばれます。

このへこみが小さい分には健康上、支障ありませんが、へこみが大きい場合や強く刺激すると脳障害を引き起こしますので、頭に激しい振動や刺激を絶対に与えないようにしてください。

 

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は、チワワを始めとする小型犬によく見られる疾患のひとつです。膝に位置する骨の膝蓋骨が正しい場所から外れてしまい、足を上げる、足を引きずる、内股になるといった症状が見られます。また、比較的後ろ足に多く発症すると言われています。場合によっては、歩行困難に陥る場合があります。

予防としては、肥満にならないよう食事を与えすぎないこと、激しい運動をさせたり飛び跳ねさせなりしないことです。かわいい愛犬が痛い思いをすることのないよう、心を配ってあげてください。

ロングコートチワワの平均寿命

超小型犬であるロングコートチワワの平均寿命は、12から15年ほどです。チワワは、生後1年間で人間の15歳ぐらいまで成長すると言われています。犬は人間よりも成長スピードが速いものですが、チワワは成長スピードが特に速い犬種と言えるでしょう。

1歳を過ぎると1年で4歳ほど年齢重ねていくので、すぐに成犬へと成長します。子供の時期が短いので、記録に残しておくのも良いかもしれません。

 

ロングコートチワワのかかりやすい病気や健康トラブルについては、以下の記事でもご紹介しています。

ロングコートチワワの価格相場と飼育費用

ロングコートチワワをお迎えしたいけれど、費用面が心配という方も多いのではないでしょうか。この記事では、ロングコートチワワの購入価格の相場や毎月かかる飼育費用について、わかりやすく解説します。

 

ロングコートチワワの価格相場

ロングコートチワワの平均価格は約21万円です。中には、100万円を超える高額なものもいます。

価格は、血統や外見の美しさ、人気の被毛など、さまざまな要因によって変動します。外見の美しさは、スタンダード(犬種標準と呼ばれ、理想像を文章で書き表したもの)と呼ばれる基準にどれだけ準拠しているかがポイントです。

 

ロングコートチワワの1か月にかかる飼育費用

チワワなどの小型犬にかかる1か月の飼育費用は、一般的に1万〜3万円程度とされています。

目安としては、フードやおやつに約3,000〜5,000円、トイレシートなどの日用品に1,000~3,000円ほどかかります。このほかにも、医療費、ペット保険に加入している場合は保険料なども必要です。

ロングコートチワワの歴史

チワワの先祖は、古代メキシコのチワワ州に生存していたとされるテチチだと考えられています。その当時の建造物の絵にはテチチが描かれており、その姿はまさにチワワだったそうです。

19世紀の終わりごろ、メキシコの商人は、その小さな犬を国境付近で売り始めました。それをアメリカ人が連れて帰り、原産地にちなんで「チワワ」と名付けました。

その後、アメリカで改良が進められて現在のスムースコートチワワとなり、パピヨンやポメラニアンと交配させて被毛の長いロングコートチワワが誕生したようです。1904年にチワワは、アメリカンケンネルクラブに登録され、1928年にはカナダ、1948年にはイギリスのケンネルクラブに認められるようになりました。

また、1952年にアメリカのチワワクラブ(Chihuahua Club of America)は、スムースコートとロングコートのチワワを異なるふたつの犬種として扱うようになりました。

ロングコートチワワが日本に上陸したのは、1970年ごろだと言われています。その愛らしい姿はあっという間に日本人の心を魅了し、常に上位に名を連ねる人気犬種となっています。

ロングコートチワワを飼っている有名人

浜崎あゆみ、IKKO、佐々木希、森泉、前田敦子、堂本光一

【Q&A】ロングコートチワワに関するよくある質問

最後に、ロングコートチワワのお迎えしたい方のために、よく寄せられる質問に回答します。お迎え前の参考として、ぜひチェックしてみてください。

 

Q.

ロングコートチワワとスムースコートチワワの違いは?

A.

ロングコートチワワとスムースコートチワワでは、毛の長さや触り心地、見た目の印象が大きく違います。被毛による性格の違いはないといわれています。

Q.

ロングコートチワワはカットが必要?

A.

ロングコートチワワは、カットが可能な犬種ですが、かならずしもカットが必要なわけではありません。寒がりなため、カットを控えたほうが良い場合もあります。

Q.

ロングコートチワワは賢い?

A.

ロングコートチワワは賢く知能が高いため、物覚えが早く、飼い主の言葉や行動をよく観察して理解しようとする力があります。しつけも比較的スムーズに取り組めるでしょう。

まとめ│ロングコートチワワはフワフワな長毛が魅力的!

ロングコートチワワは、小さな体と柔らかな毛並み、愛らしい表情で多くの人を魅了する犬種です。性格は甘えん坊で飼い主に忠実ですが、繊細な一面もあるため丁寧な信頼関係づくりが求められます。

ロングコートチワワは、見た目の可愛らしさだけでなく、深い絆を築けるパートナーとして、家族に笑顔と幸せをもたらしてくれるでしょう。

 

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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