柴犬の特徴や性格、飼い方

柴犬は、日本原産の小型犬で、忠誠心が強く独立心旺盛な性格が特徴です。その凛とした佇まいと愛らしい表情から、多くの人々に愛されています。本記事では、柴犬の魅力や性格、飼育のポイントについて詳しく解説します。初めて柴犬を迎える方も、すでに一緒に暮らしている方も、ぜひ参考にしてください。

 

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目次

柴犬の特徴・毛色・大きさは?

柴犬の特徴

柴犬は日本でとても人気がある犬種。ここでは柴犬の魅力をお伝えするため、特徴、毛色や大きさなどについてくわしく紹介します。

 

柴犬の特徴は?

柴犬の特徴は骨格が図太くしっかりとしているところ。四肢はとても力強く筋肉質で、引き締まった体つきをしています。小さな三角形の耳と背中にくっ付くようにくるりと巻き上げられた尾は、柴犬を含む純日本犬の特徴でもあります。

 

柴犬の毛色は?どんな色が人気?

柴犬の毛色

柴犬には、次の5種類の毛色がJKC(ジャパンケンネルクラブ)によって認められています。

  • 食パンのような茶色の「赤色」
  • 麻呂眉のような斑点が出る「黒褐色」
  • 3色(赤、黒、白)が混ざった「胡麻」
  • 胡麻より赤や黒がそれぞれ多い「赤胡麻」「黒胡麻」
  • マズル(両目から鼻先まで)の両側、頬、首、胸、腹、尾の裏側と脚の内側が白い「裏白」

また、これら5色とは別にJKCでは非公認とされ、出生数が極めて低いにも関わらず、ほかの毛色に負けない人気を誇るのが「白色」です。これは、アルビノや突然変異ではなく、遺伝子の仕組みが関係しており、赤色や黒褐色を交配していく途中に一定の割合で生まれます。

 

柴犬の大きさは?(体重と体高)

柴犬は、6犬種いる日本犬の中で唯一の小型犬で、標準体重はオスが9~11kg、メスが7~9kg、体高(足元から肩までの高さ)はオスが38~41cm、メスが35~38cmと、メスはオスよりも小柄です。

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柴犬はどんな性格?

柴犬は外見だけでなく、甘えん坊な可愛らしさと日本犬らしい強さを兼ね備えた性格も魅力的です。ここでは柴犬の性格についてご紹介します。

 

柴犬は警戒心と自立心が強く頑固

元来猟犬や番犬として活躍してきた柴犬は、とても警戒心と自立心が強く、頑固な性格です。

かつては、家族であっても主人以外には吠えて噛み付くのが良い柴犬とする時代がありました。しかし、時代と共に室内飼いが増え、愛玩犬としてかわいがられるようになり、フレンドリーで大らかな性格の柴犬が増えています。

 

飼い主には忠実で甘えん坊な一面も

柴犬は、飼い主に対して非常に忠実で、信頼関係が築かれると甘えん坊な一面を見せることがあります。普段は自立心が強く、ベタベタとした関係を好まない傾向がありますが、心を許した相手には寄り添ったり、遊びを求めたりする姿も見られます。このようなツンデレな性格は、柴犬の魅力の一つと言えるでしょう。

柴犬の飼い方とは?

日本に古くから生息している柴犬は、日本の気候や環境に適しているため室外といった飼い方ができ、また、小型犬のため室内という飼い方も可能です。

柴犬の性格は、自立心があり頑固ですが、飼い主が主人であることをしっかり教え込むことができれば、物覚えがいいのでその後は難しくはないでしょう。

しかし、主人以外の人に慣れる(吠えない、噛まない)ことは、小さいころから訓練しなければなりません。このことは、柴犬のしつけの中で特徴ともいうべき困難な部分であり、根気勝負となります。

 

また、柴犬は猟犬として飼われてきた性質から、毎日の運動量は中型犬並みです。柴犬を飼ううえで、散歩はもちろんのこと、ボール遊びや全力で走れる機会を作るなど配慮してあげましょう。

 

なお、柴犬は短毛ですがダブルコート(日差しや草むらの刺激などから肌を守る主毛と、保温の役割を担う副毛)なので、季節の変わり目に大量に毛が抜けるのが特徴です。毎日のスキンシップとしてブラッシングに加えて、換毛期にはよりこまめにグルーミングを行ってください。

柴犬のかかりやすい病気

柴犬のかかりやすい病気

丈夫で健康的と言われる柴犬ですが、発症しやすい病気があります。生涯健康でいてもらえるよう、病気の原因や症状、対策やケアなどを詳しく知りましょう。

 

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、ハウスダスト、カビ、ホコリ、花粉、ダニ、ノミ、食べ物などが原因で起こります。主な症状は、かゆみで、犬自身が患部を舐めたり噛んだりすることで脱毛や腫れ、皮膚炎悪化を招き、対処が遅れると広範囲に広がってしまいます。

1~2か月に一度のシャンプーで、皮膚や被毛を清潔に保ち、生活環境にアレルゲン(アレルギーの原因物質)を持ち込まないよう心がけましょう。

また、シャンプーのやり過ぎは、バリアの役割をもつ被毛の油を洗い流してしまい、逆効果になりますので気を付けてください。

 

乳び胸(にゅうびきょう)

乳び胸は、柴犬に多く見られる病気のひとつです。乳びというリンパ液が胸や肺にたまることで、肺を膨らますことが難しくなり、対処が遅れると呼吸困難の危険があります。

原因としては、けんかによる外傷、フィラリア症による心臓病、腫瘍、先天性の奇形などが考えられます。家庭で行える予防は、けんかやけがをさせないことと、早期発見のみのため、咳や食欲不振の症状があれば、すぐに動物病院へ行き、投薬や胸にたまっている液体を抜くなどの治療をしてもらいましょう。

 

認知症

昔の日本では、犬に肉よりも魚を与えていたことで、予防となるDHAを摂取していました。しかし、近年はドッグフードが主流になり食生活が大きく変動したことから、柴犬を含む日本犬全般で認知症を発症しやすい傾向にあります。

認知症の症状としては、日中に寝ることが増える、夜鳴きや徘徊をする、狭い場所では自力で後退や方向転換ができず出られないなどが挙げられます。

認知症の予防のために、高齢になっても散歩やマッサージ、おもちゃ遊びなどで脳や四肢に刺激を与える、DHA・EPAを含む犬用のサプリメントやフードを与えるようにします。また、手作りご飯の場合は、魚をメインに使用するなど、さまざまな方法があります。

認知症を発症後も同じように刺激を与える生活を送ることで症状が改善したり、悪化を防いだりすることができる場合があります。

柴犬の平均寿命はどれくらい?

柴犬の平均寿命は、ほかの小型犬と比べると長めの13歳~15歳ほどと言われていますが、20歳を超える長寿の柴犬の報告があります。

柴犬のかかりやすい病気や寿命については、以下の記事でも詳しく解説してます。

柴犬の価格相場と飼育費用はいくら?

ここでは、柴犬をお迎えする際の価格相場と、飼育するためにかかる年間費用についてご紹介します。

 

柴犬の価格相場はどれくらい?

柴犬の価格相場は5~20万円と大きく振り幅があります。その理由はブリーダーからの直販である場合とさまざまな手数料が加算されたペットショップでの購入の場合です。

ドッグショーで優秀な成績をもつ個体の子犬では、それ以上の高値が付くことがありますが、身近な店舗で見かける柴犬は、平均15万円ほどと思って構わないでしょう。

また、柴犬は毛色によっても価格が変わり、個体数が多い赤色は5~15万円、赤よりもやや個体数が少ない黒褐色や胡麻、黒胡麻、赤胡麻は10~20万円、より希少な白色は18~30万円と設定されることが多くあります。

 

柴犬の飼育費用はいくらかかる?

柴犬を飼う際にかかる年間の飼育費用はフード代、ワクチン接種、健康診断、ペット保険などを含めて、約10万~20万円程度が必要です 。

 

初期費用は、ケージやトイレ用品、首輪、リードなどの生活用品に約5万~10万円が目安です。柴犬を迎える前に、初期費用と年間維持費を把握しておくことが大切です。

 

また、柴犬は換毛期に抜け毛が多くなるため、掃除用品や空気清浄機の導入を検討すると良いでしょう。予期せぬ医療費に備えて、ペット保険への加入や貯蓄もおすすめします。これらの費用を考慮し、計画的に準備することで、柴犬との快適な生活を始めることができます。

柴犬の歴史とは?

日本海に面した、山岳地帯に生息していた柴犬は、小動物や鳥の猟犬として使われていました。

しかし、1912年にイギリス原産の猟犬が輸入されるようになると、その活躍を奪われます。そのため、柴犬は減少傾向あったのですが、1928年から柴犬を保護する動きが始まります。そして、1934年に社団法人日本犬保存会がスタンダード(犬種ごとの理想像を書き記したもの)を制定、1936年には国の天然記念物に指定されました。

 

柴犬の名前の由来は諸説ありますが、「シバ」は小さな雑木、小さいものという意味があり、日本犬の中で唯一の小型犬であることから、柴犬と呼ばれるようになったと言われています。

柴犬を飼っている有名人

白塗り化粧のお殿様を思わせる白柴の「殿」を飼っている志村けんを始め、嵐の二宮和也、アナウンサーの生島ヒロシなど、日本では多くの芸能人が柴犬を飼っています。

スポーツ界でも柴犬はとても愛されており、サッカーの本田圭佑選手が、白柴「てつ」とのツーショットを公開しています。野球界のレジェンド、イチロー選手も夫婦で「一弓(いっきゅう)」という柴犬を飼っており、2019年3月の引退会見では、「奥さんとともに愛犬に支えられてきた野球人生だった」と話したことで大きな話題となりました。

また、柴犬の魅力は国内だけに留まらず、国際的大スターのレディー・ガガがオノ・ヨーコと交流があることから、「YOKO」という黒柴をかわいががる姿も報道されています。

柴犬に関するよくある質問3点!

柴犬を飼いたい、または飼っている方から寄せられる疑問はさまざまです。ここでは、特によくある質問を3つ取り上げ、わかりやすく解説します。

 

柴犬はほかのペットと仲良くできますか?

柴犬は独立心が強く、ほかのペットとの相性は個体差があります。子犬期からの「社会化」が重要で、適切なトレーニングと監督が必要です。

 

柴犬の換毛期はいつですか?

柴犬は春と秋に換毛期を迎えます。この時期は抜け毛が多くなるため、こまめなブラッシングと掃除が必要です。

関連記事:柴犬の換毛期を解説!時期や期間、おすすめグッズは?

 

柴犬の室内飼いにはどんな部屋のレイアウトがいいですか?

柴犬を室内で飼う際は、安全で快適な環境作りが大切です。活発な性格の柴犬には、十分なスペースと安全対策が必要です。静かな場所にクッションやベッドを置き、柴犬がリラックスできるスペースを作ることも重要です。

まとめ│柴犬の見た目や性格は魅力たっぷりで大人気!

柴犬は、日本の風土に根ざした魅力あふれる犬種です。その忠実で自立心の強い性格は、しっかりとした信頼関係を築くことで、家族に深い愛情を注いでくれます。適切な環境と愛情をもって接すれば、柴犬との生活はかけがえのないものとなるでしょう。日々のふれあいを大切にし、柴犬との豊かな時間を楽しんでください。

 

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この記事の監修者 ペット保険比較のピクシー編集部
ペット保険の専門家であるメンバーがコラムを監修しています。少額短期保険募集人、損害保険募集人、ファイナンシャルプランナー、愛玩動物飼養管理士、いぬ検定、ペット防災指導員などの数多くの資格を保有。犬や猫などの動物が大好きで、飼育歴は10年以上です。知識や経験を活かして、さまざまなお役立ち情報をお届けします。

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